「私が、カールスラント空軍第二急降下爆撃航空団司令官ハンナ・ウルリーケ・ルーデル大佐だ。短い間だが、宜しく頼む」
ミーナさんと共に入って来た、精悍なカールスラント軍人は開口一番に自己紹介してきました
鼻の上に走った傷が痛そうに見えますが、鋭い眼光と合わさってすごくかっこよく見えます。
「ハルトマンに、バルクホルン。また、会えて嬉しいよ」
「う・・・うむ。そうだな・・・」
「早く帰れー。出撃魔め」
バルクホルンさんは言いにくそうに、エーリカさんはしっしっと手を振っています
「・・・うん?」
「・・・?」
ふと、私の方をじっと見つめてきました。
も・・・もしかして・・・毎日連れてかれるのでしょうか?
「どうしました?ルーデル大佐」
「いや・・・・知り合いに似ていたものでな」
ルーデルさんは、咳払いをすると
「さて、私が来たのは他でもない。大型陸上戦艦ネウロイを破壊することだ。ネウロイの現在地では、ここだ。
情報によれば、時速十数kmで移動している。戦艦の主砲は最大で42cm、射程距離が戦艦から推測しておよそ50kmとする。
よって、ここを最終防衛ラインと定め、ネウロイが到達するまでがX日だ。そこで、X日よりマイナス2日前より攻撃し、
X日までに陸上戦艦ネウロイを破壊する」
ルーデルさんは大きな地図を出して、作戦を伝えてくれます
「作戦は501部隊が周りの小型ネウロイを排除した後に、我々が本命の大型陸上戦艦ネウロイを叩きこむ
我々が破壊するまでに、501部隊は全員で護衛を頼みたい・・・・・と言いたいところだが」
ルーデルさんが言いにくそうに顔を顰めます
「すまないが、501部隊から3名ほど人員を借りたい」
「あら、どうしてなの?」
ミーナさんが驚きながら尋ねます
「実は、前回の作戦でネウロイの攻撃によって、部隊の半数が負傷して、隊員の数が少ないんだ。
まことに苦しいが、貸してほしいのだ」
なるほど、だからルーデルさんの部下が副官らしき人、巨乳な人、扶桑人の3人しかいないんですね。
でも、ネウロイの攻撃で負傷といった辺りで、顔をツッーと反らしたのは何故でしょうね?
「人員の内訳は?」
「攻撃役に2名、弾薬係が1名だ」
「分かりました・・・・宮藤さん、ビショップさん、フランチェスカ!」
「は・・はぃ!」「えっ?」「うじゅ?」
私達は突然呼ばれて驚いてしまいました
「貴方達はしばらく、ルーデル隊に編入します」
「え・・えーと・・・わかりまし「「駄目だ!」」
私が両省の声を出そうとしたら、バルクホルンさんとエイラさんが反対の声を上げました
「あいつに宮藤を任す訳にはいかん!考え直せ!ミーナ!」
「ソーダ!ソーダ!ヨシカがシヌぞー!」
二人が騒ぎますが、ミーナさんは
「これは命令です」
きっぱりと言いました
その言葉に二人はがっくしと肩を落とし、トボトボと部屋を出てい来ました
こうして、自然と解散状態になり、私達はルーデルさん達と共に残りました
おまけその1
アフリカの魔女達が集うテントには少女達が楽しそうに朝食を取っていたが、その一角では雰囲気が違っていた
「ガッガッ・・・マミ、お茶くれ!」
「は・・はい!お待ちください」
慌てて、お茶を取りに行く真美を見ながら、ケイは苦笑する
「不機嫌ね、ティナ。何かあったの?」
その言葉に、ご飯を掻き込んでいたマルセイユは手を止めて言う
「ああ・・・もう少しで掴めそうなのに、掴めないんだ。それがもどかしくてな」
「あら、珍しく弱気ね。いつもの自信あふれた天才ウィッチはどうしたのよ?」
「天才ねえ・・・・私は才能なんてないさ」
マルセイユは小さく呟くと、真美が入れたお茶を一気に飲むと
「今日の哨戒飛行は私が出る」
「ちょっ、勝手な事をし「私が出る!」
マルセイユは大声で怒鳴りながら、テントを出て行く。残されたのは唖然とした少女達だけであった・・・・
おまけその2
ルーデルが赴任した前の基地の医務室
「うーん・・・うーん・・・・」
「痛いよう・・・」「だ・・・だれか・・・」
「・・・大丈夫?」「・・・ええ・・・」
「ルーデル隊長の無茶ブリはいつもの事だけど・・・」
「ああ・・・・・ルーデル隊長の・・・・・」
「「「「「「手作り料理は二度と食べてやるものか!!」」」」」
負傷する前日にルーデルはストライカー燃料で天ぷらをあげて隊員にごちそうしたのだった・・・
最終更新:2015年08月21日 04:28