――――翌日
早速、訓練が始まりました。
私は、ルーデルさん達が主に使う武器の整備の仕方を教えていただいたのですが・・・

「うわあ。凄く大きな銃ですね。まるで大砲みたいですね!」
「大砲みたいじゃなくて実際に大砲なのよ。元々対戦車砲だったのを対空機関砲に改造して、私達が持てるように更に改造しているのよ(注1」
「へー。そうなんですか」
私はカチャカチャいじりながら言います。教えてくれる人はポルシェさんという人で無愛想ながらも丁寧に教えてくれます
元々技術者だったそうですが、上りを迎えたはずなのにまた魔力が復活してルーデル隊長に請われて軍に復帰したとか
ただ、その時を語る時の顔がすごく不本意そうだったそうなのが印象的でした

他にも爆弾や機関砲も整備仕方を教えていただいて、午後はそれらの運用を考えた弾薬箱を担いで走り込みです
大型機関砲だけに弾薬や部品も大きいので弾薬箱も相応に大きく重たくて大変です


リーネちゃんはいつも使っているボーイズよりもはるかにでかい狙撃銃で苦戦しています
ただ、すぐさまコツを掴んで的に命中させたあたりはさすがです!


ルッキーニちゃんはどこかに昼寝しているのか姿は見当たりません
こうして、数日間をすごしたのであった・・・・

注1)実際に対戦車兵器を対空兵器に転用した例は枚挙に暇がないですが、ルーデルが使用したFlak36もそうなのかは知りません


おまけ その1
私が朝食を準備していると、朝の訓練では姿が見えなかったルーデルさんが入ってきました。

「おはよう、アーデイルハイド」
「おはようございます、隊長。本日はどうですか?」
「うむ、大型ネウロイ4体、中小型42体破壊してきた。やはりこちらのネウロイは骨がある。
        • で、アーデイルハイド」
「はっ、偵察飛行でネウロイと偶然遭遇し、少数撃破したと報告しておきます」
「いつもすまんな」
そういって、肩をポンポン叩いて離れていきました


        • 私、ルーデルさんのとんでもない秘密を見た気分でした


おまけ その2
「うっ・・・・くっ・・・・」
一人の少女が呻き声を上げながら目を開ける

まず目に入ったのは布の天井で、次は照明だった
少女はぼんやりとしたまま起き上がろうとしたが、体に激痛が走った
「ぐっ・・・」

少女はその痛みに耐えきれなかったのか、寝ていたベッドから転げ落ちてしまう


「ちょっ!静かに・・・・・ティナ!良かった目を覚ましたのね!」
物音が大きかったのか、女性が注意しようとしたが、少女の様子にすぐさま駆け寄った

そして、女性は少女を抱き起すと元のベッドに寝かせる
「ハァ・・・ハァ・・・・すまない、迷惑をかけたな。ケイ」
「いいのよ。安静してなさいよ」
「ああ・・・・そうするよ」
そういう少女はアフリカの星、ハンナ・ユスティーナ・マルセイユであった。
彼女は。体のあちこちに包帯が巻かれており、重傷であることを示していた

「・・・・あの後何があった?私が撃墜されたのは分かるが」
「それはね、偶々あそこの近くで偵察をしていたヒトラーさん達が救助してくれたのよ」
「そうか・・・後でお礼を言わなければな」
マルセイユがそう嘆息していると

「それにしても、よくも無事だったわね。丸々3日間寝ていたわよ。何かしたの?」
「ん?・・・・ああ、私の力じゃないさ。師匠のおかげさ」
そういって、首飾りをチャランとする

「私がもうだめだ!と思ったその時に、首飾りが光り輝いて私を守ってくれたんだ。優しく暖かい光だった・・・
        • どんなに離れていても、師匠は傍に居てくれるんだって思ったよ」
「そう・・・今はゆっくり休みなさいよ」
「ああ・・・・そうする・・・よ・・・」

その言葉と共に、マルセイユは眠りについたのだった・・・・




終わり
ずいぶんお待たせしましてすいません(汗
このようになりました。ルーデルは次いよいよ出撃になるかと思います

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最終更新:2015年08月21日 04:37