注:このキャラたちはオリジナルと魔改造が入っています
【ライトニング・フォックス №1ハンナ・ユスティーナ・ヴァーリア・ロザリンド・ジークリンデ・マルセイユ 『パーフェクト・ガンナー』】
最初に九曜に弟子入りを志願した子。
その後、とんとん拍子に話がまとまり、一番最初の教え子として在籍する事となる。
座学は面倒臭そうにして、良く【雷】を落とされたという。
しかし実技においては最優であり、最初からぬきんでていた。
好い気になっていたが、癖を見切った九曜のアドバイスを受けてチャレンジした教え子に危うく落とされそうになる。
胆が冷えたマルセイユは、以降癖を無くすように努力して行く。
仲間とも打ち解け、充実した毎日を送っていく。
そんな中、だんだん他の教え子が特化していくのに対し、尖がった部分が無い彼女は焦るようになった。
「せめて射撃だけは負けたくない。」
)))
その思いで訓練していき。防風シールドの取り扱い、効率的な魔力運用、少しでも攻撃力を上げるための努力。
様々な事に手を出して習得していった。
結果的に中距離戦では無類の強さを誇り、刀の取り扱いを受けて近接戦闘も出来るようになった。
メンバー殆どの修行を見て、真空式追加バレル・精霊式応用強化・回転強化・コイルガン構造習得により、小型ならば1・2発で粉砕。
中型以上でも、ホールインワン・ショットを連発して倒すようになった
後に、
「私は卒業生の中では確かに強い。しかし、それは自分の得意分野で戦うからだ。相手の得意分野になったら・・・自信は無い。」
とい謙虚さを見せるまでに精神的に成長する。時折調子に乗るのは変わらなかったが・・・
原作よりも実力は上なのは間違いなく。九曜の教えにより、エーリカに会った時には大人の様な対応をして、突っかかられては軽くかわす。
軍に入隊後、ウィッチ主義者・女性至高主義者の上司と対立し、アフリカに飛ばされる。
だが本人は全く気にせず、そこに腰を落ち着けた。
今でも九曜を敬愛し、自分のテントには白狐神社の神棚を設置して、お祈りしている。
卒業の証として渡された絶刀【斬鮫(きりさめ)】・・・モデル【斬鉄剣】・・・切れ味を重視した刀を渡されている。
宝物は九曜製の首飾り。
【ライトニング・フォックス �・2 ヘルミオーネ・ゲーリング『フィールド・コンダクター』】使い魔:ジャーマン・シェパード
ゲーリング家の一人娘。
最初から軍に入隊するつもりで勉強していたのだが、たまたまマルセイユに知り合ったのが運の尽き。
仲良くなった二人は、ともにウィッチに思いをはせる少女であった。
んが、マルセイユ伝説的なウィッチである九曜の元に弟子入りをお願いしたことから苦労が始まった。
凛々しくも天皇陛下をささえる“仕事ができるカッコいい女性”として九曜を尊敬はしていた。
当初、自分は関係ないと思っていたヘルミオーネだったが、友達として紹介され、両親に「それは良さそうだ。」と言う発言と共になし崩しに弟子入りする事になってしまった。
思いもよらぬことに動揺したが、それでも前向きに「もしかしたら強くなれるかも」と思う事で納得する。
部屋はマルセイユと同室で、ちょっとズボラな彼女に辟易をしつつも訓練に明け暮れるようになった。
しかし集まったのは問題児と呼べる者達。
なんだかんだ言いつつも見捨てられない彼女は、一癖も二癖もある少女たちを纏めるようになった。
委員長と言うあだ名はこの時からついた。素質があったのだろう・・・嬉しくないだろうが。
だがこれのおかげで視野が広くなり(いたずら小僧のマルセイユを見張る意味で)、意思疎通の仕方を覚え(話を聞かない、もしくは話が通じない)、分割思考がうまくなった。(勉強が一番できたために、それぞれのレベルに合わせた説明をしなければならなかった。)
戦闘技能はエースと呼べるくらいに上がっているが真骨頂はまったく違う。
一度に八部隊(一部隊六名編成)全てのウィッチを指揮する事が出来る様になっていた。
訓練時代に鍛え上げられた指揮能力は、念話や機械を用いた無線魔法を駆使し、戦場を支配できる。
さながらそれは、オーケストラの総指揮者。
普通ならば夜間戦闘に使う電探魔法すら、真昼間に使用している。
九曜独自の教えにより、頭に輝く光は天使の輪にも見えるくらいに変化していて独特だ。(荊の様に刺々しく、常に回転している。)
彼女の指揮をみた士官が「まるで敵が、自分から調理されるかのように出てきて、やられていくのが見えた。」といぐらいに卓越している。
もし彼女が【ライトニング・フォックス】全員を指揮すれば、それだけでネウロイの巣を落として見せる事が出来るとまで言われている。(本人は全力否定。他のメンバーは全力肯定)
何気に上官とこじれたマルセイユを、アフリカに誘導した張本人でもある。
九曜から、髪飾りの【冷感の輪】を貰っている。
主にマルチタスクによる脳の過熱を冷却し、演算補助に用いられる。
九曜直筆で書かれたお守りを大切に持っている。
【ライトニング・フォックス №3 ルチアナ・マッツェイ『エリア・オーバー』】
軍からの命令で、ロマーニャからやってきた少女。
最初は乗り気ではなかったものの、着てみれば構成的な少女たちに出会って興味を持つ。
さらに九曜葛葉の戦闘記録を読んで、やってみることにした。
最初は銃撃戦に自信を持っていたのだが・・・・
マルセイユの才能に驚き、抜かされない様に努力するも結局抜かされてしまう。
一時は落ち込んだ彼女ではあったが、マルセイユが狙撃は苦手だと知るとその技能だけは負けたくないと思い、奮闘する様になる。
特殊な能力を持っているわけではないので、よくマイルズなどと話す場面が目撃された。
そして時折変な事を呟くが、皆には変人だけどいい奴として認識されている。
しかし偶然彼女の呟きを九曜葛葉が知って調査したところ、能力が判明。
『異空間認識』
人が感じているのとは違う空間を認識し、無自覚に観測しているが故の発言だったのだ。
それに驚いたルチアナは、自分の頭は大丈夫なのかと不安になって問うた。
「だ、大丈夫なんですか?」
「大丈夫。様はどういうモノか知り、それを使いこなせばいいのです。」
不安に思いつつも訓練に励んでいきながら、同時進行でどういう空間のかを調べていくことに。
こればかりは九曜もわからない為、自分で調べるしかない。
幸いなことに、九曜が溜めに溜めた資料の中に類似するものがあり、それを参考にした。
そして判明したのは『空気の流れを知覚する』であった。
狙撃にピッタリな能力に喜んだ彼女は、思い切って記録を狙う事にする。
最大の距離を、射程外の敵すら狙う!
そしていく内に扱う銃がだんだん大きくなり、遂には倉崎が試作している銃にまで手を伸ばし始めた。
しかし、思ったようには距離が伸びない。
「これじゃ、能力が無駄にしかならない。」
「・・・(いや、十分じゃないか?1.5倍の距離を走りながら当てているのに。)」
そこで戦闘記録を見返して、思いついたのが“レールガン”であった。
九曜御得意の攻撃手段であったが、雷変換能力が無い自分には無理。
しかし反発シールドを用いたコイルガン式ならばできると教えられ、真空式加工シールド・バレルも用いてようやく納得できるようになった。
射程は3~5倍まで狙える。移動しながらでは3倍がやっとだが・・・
ただ当てるだけでは威力不足になるため、弾丸一発一発に魔力が込められる文字を掘らねばならないのがキツイ作業となる。
更に命中率までは弄れない為、最大超長距離での命中率は七割である。自分の適正距離で九割である。
普通の銃の、射程圏外を狙う狙撃主はこうして誕生した。
戦場に出てから、ライバルは最近有名になった白い妖精だと公言している。
九曜の贈り物は、シールド・レンズの魔法を応用してできた【荒鷲乃目(あらわしのめ)】というメガネである。普通の望遠レンズよりもさらに遠くが見える使用。
九曜からおまけで魔石付の腕飾りを貰っている。
【ライトニング・フォックス №4 ドミニカ・S・ジェンタイル 『パンドラ・ボックス』】
リベリオンからやってきた問題児。
家庭の事情と、自分の都合で軍に入っていたが、伝説:九曜葛葉に弟子入り志願応募があって応募してみることになった。
その結果、見事に弟子入りが決まる。
本人は「え? まじで?」と言う感じで、当初は信じていなかった。
だが、九曜の戦闘記録を見て「この人に学べばもっと強くなれるかもしれない。」と思い直す。
そしてマルセイユと出会い、ライバルとなる。
学んでいる間、常にマルセイユと張り合い、抜いて抜かされての関係となった。
人を引き付ける魅力ある二人。
派閥も二つに分かれるかと思ったが、九曜の鬼の様な訓練で逆に一致団結していたので問題ない。
むしろ二人に振り回されるヘルミオーネと、マイルズの苦労が・・・
必中のマルセイユ。
弾幕のドミニカ。
正反対のような二人だが、修行後半では同じようにあせる様になっていた。
他のメンバーが目標を決めて伸ばしている中、何の特技も無かった。
特殊な能力もない為、どの方向に伸ばせばいいのかわからない。
マルセイユはまだ特技があったのでいいが・・・
「くそ! このままじゃ・・・なんか悔しい。」
悶々とした思いを抱えたまま、皆から離されていく戸を実感していく日々。
どうにかしないと。と思っているが、相談しようにも自分の問題・・・
そうそう言えるはずがない。
そんなある日、倉崎で相談を受けていた九曜を見る。
「やはり長距離転送は無理か?」
「個人レベルでは無理ですね・・・出力が足りません。」
「異次元空間利用の武装転送がうまくいけば、もっと楽に戦えるのだがな。」
「倉崎翁。入口を作るのは容易です。
出なければストライカーを履いての戦闘などできません。
問題は出口です。何もない所に、媒体無しで出そうというのは、無理と言うモノですよ。」
「ううむ・・・」
「それに、中継地点無しだと1mが限度・・・使い物になりません。」
この話を聞いていたドミニカは、その時は聞き流した。
しかし、その夜。もう一度思い返してみる。
両腕に銃を持って豪快に戦うのが自分の戦闘スタイル。
でも、弾丸を使い切るとリロードが大変だ。
だが・・・あの話を応用できれば、そんな事を気にしなくて済むのでは?
あの話には続きがあり。入れる分にはいくらでも入る(個人の魔力量と資質により、容量は変化)。
出口も自分の腕周りに限定すれば・・・
「これはいける・・・ いけるぞ!」
「友よ。夜は静かに・・・」
「あ、サラ・・・済まない。」
その日から彼女はハイペースで修業を開始した。
残り僅かな期間で習得しなければならないのだから、マルセイユもびっくりするぐらい必死だ。
ストライカーの異次元空間は、ストライカーの補助もあって少しは楽だ。
だが、自由自在に出入り口を作るとなると困難を極めた。
媒体も無しにできるのは、膨大な魔力を所有し、制御能力がずば抜けている九曜だからこそ・・・
だから思い切って九曜に相談してみると、媒体使用の入り口ならば簡単にできるとわかった。
まず入り口は縄と、両端をつなぐ鉄の器具を使用した、直径10メートルの円が作れる輪にする。
その円の中に武器を入れていく、そして起動して異次元にしまい込む。
その後その輪を小さく閉じて、腰に装着すればいい。
これで問題は解決・・・したように見えたのだが、ここからが本番だった。
まず弾倉の銃弾を、弾倉の中に転送するのはかなり難しい。
機械で入れる方法もあるが、詰まる原因になってしまう。素直にベルト給弾式に変更し、銃ごと取り換えることにした。(銃ごと入れ替える方式にしたので、墳進砲も取り出せられるようになった。)
出口となる場所は腕なので袖とは別に、腰につけるのと同じような直径1mの輪が作れるのをつけた。
これでようやく、ほとんど弾切れしない状態となった。
腕に付けたのと同じものを、腰に2つつけてどこからでも出せる様にしてご満悦。
しかしデメリットは出てしまった。シールドが弱くなってしまったのだ。
術符(強化・拡大・低燃費)を使用しないといけないほどに弱くなってしまぅたのだが、マルセイユに銃撃してもらって回避優先で鍛える事で何とか解決する。
さらに、異次元空間倉庫(ドミニカ命名)に入れてあるモノは、戦闘終了後に必ず出さないと、魔力を切ったときに消滅してしまうので気をつけなければならない。
防御に異次元空間を使用する事も考えたが、両足・倉庫の異次元空間を維持するだけでも大変なので早々に諦めた。
魔力蓄積機能を持つ首飾り【鷹鬼朱音(たかきあかね)】を貰う。
プレゼントは金属プレートのお守りが付いた首飾りである。
皆の弾薬庫。
【ライトニング・フォックス №5 ウィルマ・ビショップ『ブースト・インストラクター』】
マイルズ同様、教官として活躍してもらうためにやってきた少女。
明るく前向きで、あっという間にメンバーの中心的存在となった。
マルセイユとドミニカが戦闘のリーダーならば、彼女は平時のリーダーである。
妹のリーネをかわいがるようにメンバーとも接しており、皆から『姉』と呼ばれて親しまれている。
実力はさほど伸びなかったが、飲み込みは早く。
理解力も高く、よくついていけないメンバーのわかりやすい説明をしてくれる先生となった。
ヘルミオーネとマイルズの補佐を主としていたので、二人は感謝を彼女に送っている。
修行中に、ある事件に巻き込まれて重傷を負う事になる。
リリーシャと、九曜葛葉が懸命に処置したおかげで一命を取り留めるが、メンバー全員に「親しい人が突然居なくなる」という不安感を植え付けてしまった。
現場復帰し、何とか皆の不安を解消するも、事件にかかわった数名は引きずったままとなる。
「無理に謝らなくていい。自分で、自分を許せるようになったら来てね。」
といって、一区切りをした。
制御能力・基礎能力・操作能力共に完璧にこなせられるようになったが、シールド・ブレードはナイフサイズが限界等と、戦闘面では僅かばかりの伸びとなっている。
しかし同調能力・共感能力が他のメンバーに比べて高く、まさに教官として最適な伸びとなった。
彼女に教えられたウィッチはライトニング・フォックスほどではないが、今までよりも能力が高くなっているのが確認されている。
また、九曜と共に過ごしていたおかげなのか、後の記録に上がりを迎えたのが40代後半となっている。
教官としてなので、邪魔にならない小太刀【幸鉄(さちがね)】を送られている。
なお、結婚はメンバーの中で一番早かった。
【ライトニング・フォックス №6 セシリア・グリンダ・マイルズ『ツイン・シールド・ソー』】
数少ない陸戦ウィッチの少女。軍からの命令で留学してきた。
ヘルミオーネ・ゲーリングと一緒に、癖がありすぎる仲間を纏めた。
あだ名は副委員長・・・嬉しくない。
意外と体力があったせいか、最初の体力作りの一環で持久走をやり、トップになる。
後に抜かれるが。
本人としては「これで飛行技能つかないなか?」と言う淡い期待を持っていたが、そんなのは無かった。
固有能力が無い為、必死に勉強して能力持ちを見返そうとする。
その努力の甲斐あってシールドを複数展開し、全周囲に圧縮硬化シールドを張れるようになった。
さらに武術もならい、近接戦闘でもなんとかなるようにはなったのだが・・・
特記すべき特徴が無い事から、少しだけ落ち込む。
「魔力流と言うのがあります。それを利用して、回転を覚えてみては?」
この九曜のアドバイスにより奮起する。
これまた必死の努力により魔力流による回転習得し、超振動シールド・ブレードではなく、ドリル・シールドを身に着けた。
更に嬉しい事にこれが能力として定着。
銃撃・砲撃した弾をさらに高速回転させ、魔力が切れるまで回転させ続けることに成功する。
通常よりも射程が伸び、急旋回が得意になって、シールドを車輪代わりにしてストライカーに頼らない急加速急停車も出来るようになった。
そして卒業前に武器を渡されたのは、直径二メートルもある巨大な円盤二枚だった。
【餓地輪(がちりん)】は巨大な、いわば道路を切断する時に使う、コンクリートカッターの刃・・・ダイヤモンドブレード・・・のようなものだ。
厚さ三ミリほどで、魔力を付与するとシールドの効果と、マイルズの能力により高速回転する。
常に彼女の周りを走り回り、敵を切り刻み、守る。味方にはちょっと迷惑だが・・・
滞空させる事もでき、水平に飛ばしてちょっと遠くの敵を切り裂く。
この戦闘を見た高官から『バトルダンサー』や、『血だらけのバレリーナ』などの異名も貰う・・・が、『パンジャンドラム』だけはどうも嫌らしい。
【ライトニング・フォックス №7菅野直枝 『ノン・ストップ』】
本人志願で、九曜の元に来た時から(意識して)口調は荒くなっていた。
最初に絡んだのがマルセイユであった為、終始彼女をライバル視するようになる。
後にドミニカもライバル視する。
最初は中々成績が振るわず、更に得意技であった圧縮式超硬度防御魔方陣(超硬シールド)を疑似的にとはいえ九曜の介添えで再現させられてしまい、大いに落ち込む。
しかし、負けん気を起こして頑張りだし・・・ついには能力が変化するまでになった。
『硬化』
圧縮せずに、注いだ魔力分だけ倍々式に硬くなるシールドを手に入れることに成功する。
これを見た九曜は、
「貴方は私に似てシールドの扱いが誰よりもうまい。
貴方ならば、立体式シールドを・・・球形障壁を使えるでしょう。」
と言って更にスパルタで鍛えた。(修行風景を見たメンバーは戦慄したという。)
結果、いくら銃撃をしても、能力で攻撃しても、“撃墜できないウィッチ”として大成した。
常に球形障壁で移動し、当たっても微量しか消費しない障壁のせいで、マルセイユが全弾打ち切っても撃墜できない。近づいてもシールド・ブレードも使ってくるので、さらに厄介。
九曜の栄養管理により原作だと身長:149cmが、身長:174cmにまで上がっていてプロポーションもいい。比例して筋力もある。
最悪なのが、卒業の証として変重刀【斧割(ふかつ)】を貰い受けてからだった。
変重刀【斧割(ふかつ)】は切れ味を捨て去った巨剣で、モデルは運命の、狂戦士の斧剣。
長さは2.5mあり、陽魔力で重量が増し、陰魔力で重量が減るという一風変わった剣だ。
これの真骨頂は曲がる時と、衝突時。
最初は軽く、途中で重くすることにより急カーブで曲がる。(円柱型シールドで曲がる事もある。)
切り返しが早くなり、殆ど直角で曲がっているように見えるときもある。
敵に突撃してぶち破る時には、当たった瞬間に最大限まで重量を重くする。
衝突時には多層シールドを徹甲弾の様に使用するので、大型を狩るときに活用している。
このように凶悪になった彼女だが、九曜と二人きりになると「おばぁちゃーん!」と言って甘えまくる・・・らしい。
九曜製マフラーが宝物。
【ライトニング・フォックス №8佐藤華乃(さとう かの) 『ボンバー・キャノン』】使い魔:チャウチャウ
菅野直枝とは違い、選抜できまった少女。
特化型を目指した菅野とは違い、汎用性を目指す事となった陸戦ウィッチ。
指揮官としての適性を上げる為、ヘルミオーネ、マイルズとよく話し合った
そのせいで仲がいい。
突出したものは無い感じであったが、高圧縮シールド作成時に九曜に少しだけ質問したのがきっかけだった。
「魔力ってシールドが基本なんですよね?」
「私はそうしています。」
「性質を変化させた魔力って、反応させあうとどうなるんですか?」
「爆発します。」
陰陽魔力では通常は混ざり合って戻る。しかし火属性・水属性(雷属性・土属性でも可)に分けた魔力を反応させることにより、爆発する現象がある。(メドローアの消滅を、爆発に変更した感じ。究極は消滅、九曜さんでも難しい。)
それを聞いた彼女は手榴弾の代わりになるだろうかと考えた。
もし内部で爆発させる事が出来るならば、これはすごい攻撃になる。
コアを見つけなくても内部破壊で殲滅できる!
その為に修練を開始したのだが、遠距離展開・視界外展開は思いのほか難しかった。
個人が遠距離に展開できる範囲と言うのは意外に小さく、大体二・三メートルほどしかない。(あくまでも展開の起点が、である。)これの範囲は魔力の量と質に比例するので仕方がない。
更に視界外展開と言うのは、内部構造がわからない場所に展開するという事であり、その難易度はあまりにも高い。
九曜でさえ苦労して習得した技術であり、高等技術に分類されるものだ。
これを、手を向けて展開するのではなく、見ただけで展開しなければならない。(これは全員の課題。)
しかし、努力の甲斐あって十メートル圏内ならば、どこでも爆発させる事が出来るようになった。
指向性を持たせているので、自分に被害は無い。
そして倉崎に見学に行った際に、大砲の研究をしている所にお邪魔した。
「これなんですか?大砲に余計なものが付いているみたいですけど。」
「これかい?百足砲っていうんだけど・・・」
研究員はとんでもない物を教えてしまった。
本来なら精密な計算が必要な百足砲だが、これを経験と勘で補ってしまう。
砲身を強化したシールドで代用し、爆発魔法を加速装置代わりに使用、更にコイルガン構造まで投入した一撃必殺兵器。
飛ばす弾頭は鉄塊で、回収は考えない。
後に戦艦級の大砲を手に入れた彼女は、空・陸問わずに大型キラーとして後に有名となる。
指揮官としての能力もしっかり身に着けており、上層部としては「まぁ・・・いいんじゃない?」と言う評価で落ち着いている。
他のメンツとは違い、シールドを用いた近接戦闘能力は無い為、マルセイユに送った【斬鮫】の兄弟刀【斬虎(きりこ)】を送っている。
魔力蓄積機能を持つ腕輪もプレゼントした。
【ライトニング・フォックス №9 リリーシャ・カステヘルミ・アホカイネ 『エアロ・ドクター』】使い魔:オナガフクロウ
スオムスから志願したウィッチで、白い肌に真白い髪をしている白い子。
一時的に九曜葛葉の子孫かと疑われたが、そんな事は無かった。
元々医療を目指していた彼女だが、「戦う力があるというのなら」という事で軍に志願していた。
が、魔力コントロールは何故か下手であり、継続戦闘能力は一番低く、固有能力も不明。
軍としても困りもの。
そんな中での応募であり、軍としてもやる気十分だった彼女を送り出すことに躊躇は無かった。
彼女も医者になるという夢を捨てきれずにいて、扶桑独自のウィッチが行う医療があると聞いて志願する
修行も皆と同じメニューをこなしつつも、暇さえあれば書物を読み漁った。
特に彼女が真剣に聞いた授業は、やはり治療関係である。
「このように、微細なシールドで止血をします。」
「え、え~・・・(そ、そんな小さなシールドを大量になんてできない!)」
「もし無理だと判断したら、肉と骨を透過して血管のみを塞げば止血できます。」
「あぅあぅ・・・(判別をシールドで!? そんなの出来るの??)」
かなり苦労するが、救いたいと言う根底な性格は変わらない。
だから必死についていく。
寝不足になりがちで、よく授業中に電気マッサージ式に叩き起こされた。
不得手だった魔力コントロールも上達し、体力もついて継戦能力も高まった。
銃の扱いなどはウィルマ同様でパッとしないが・・・能力判定でとんでもない事がわかった。
「大気中にエーテル・・・魔力があるというのは知っていますね?」
「はい。ストライカーは空気とエーテルを混合させて起動していると聞いていますから。」
「どうやらあなたは、そのエーテルを吸収できるようです。それも高効率的に。」
「・・・どう事でしょうか?」
「魔力切れをあまり考えなくてよい。という事です。」
外魔力を、通常のウィッチよりも吸収できる彼女は、属性攻撃が出来るウィッチの攻撃を吸収できるというマジック・ドレインの使い手になれる才能だった。
もっとも、一回で吸収できる容量があるので気をつけなければならないのだが。
それでも、長くシールド展開できるし。自身の魔力節制にもつながる。
能力を陽魔力(吸収は主に陰魔力)で反転させれば、魔力切れを起こしそうな味方に供給もできる。
九曜が使う高圧縮魔力砲まで使えるのだから、メンバーからとてもうらやましがられた。
まあ欠点もある。射程はかなり短いし、イメージをするためには銃器が必要で、チャージも長いし動けない。射程も100mが限界。
しかし威力はイリスの魔力撃には劣るものの、大型を半壊させるほどはある。
シールド・ブレードも使えるが、強制回復魔法(マホイミ)の方が得意だ。
しかし接触しないと発動しない為、九曜から【楔乃蔦(くさびのつた)】という鞭を渡されている。
攻勢されている材料は、全部神獣形態となった九曜の毛から作られている。
魔力の通りは良いし、柔軟で頑丈だ。巻き付けて振り回しても千切れる気配が無い。射程は10~15メートル。(思いっきり振るうと最大まで伸びる。)
メンバーからは貴重な回復役として頼りにされている。
愛称であるベールイ(白という意味)と呼ばれていたが姓であるアホカイネのせいでよくネタにされ、あまり好きでは無くなってしまった。
【ライトニング・フォックス №10イリス・モンフォート 『ボーパル・バニー』】
アンドラ出身の少女。
当初はバルセロナにいたのだが、陰湿な苛めにあって塞ぎこんでいた。
それを見た教官が「これはいかん。ここにいては彼女の為にならない」と思い、伝説に教えを受けてみないかと提案した。
当初は厄介払いと考えていたが、訓練に来ていたアイアネス・アッカーソンと同室になった事が幸いする。
親友であるマリアとは違うが、同じ牧場出身という事もありすぐに仲良くなった。
更に他のメンバーも、コンプレックスになっていた事など気にせずに話しかけ、打ち解けていった。
座学は苦手だったが、実技ともなれば上位に入るほどの腕前を見せ、他の子の訓練に付き合ったりする。
一番腕を振るったのは料理。
基本的に食事は九曜が用意していたのだが、将来を考えて休日の料理は彼女等にさせていた。
美味しい料理を作れる数少ない人物であったので、皆から飢えと涙の視線をよく貰ってワタワタさせていた。
訓練の方は苦手だった銃撃が多少はうまくなった程度・・・
本人としてはかなり嬉しいのだが、彼女は他の欧州組とは違って剣術を使うのでそちらを伸ばした。
「鞭の様な魔力撃を覚えましょう。」
「なんですかそれ?」
魔力そのモノを使う基礎的な技巧であったが、彼女には合った。
めきめきと実力を伸ばし、最初は刀身から五メートルほどしか飛ばせなかった魔力斬撃波が、最終的に一キロ先まで飛ばせるまでになった。(無論威力は距離に応じて減衰する。)
更に糸のような、か細くも強固な繋がりを残しておくことで鎖鎌の様に打ち振るう。(射程は五十メートルまで。)
距離を意識しないならば連射も可能。(威力は生木を切り裂く程度、射程も六十メートルぐらい)。
繋がっていれば魔力を元に戻せるので、もっぱら鎖鎌型を使用している。
しかし最大の一撃は、北郷章香のような一撃必殺の最大高圧縮魔力斬撃波。
その威力たるや、計測で大和級戦艦を艦首から艦尾まで切り裂いてなお余裕がある。
欠点はチャージに時間がかかりすぎる事と、脱力感が半端なく、事実上一日一発。
更に一週間の休養が必要であった。しかし菅野直枝の超高圧縮超硬化シールド障壁は貫けないが、彼女をして「あいつの斬撃は受けたくない」と言わしめるほどである。
贈り物として、基本的な『折れず・曲がらず・欠けず』だけを追求した西洋剣【ガード・オーナー】を作ってあげた。
あと、魔力不足を補うために魔晶石(ウィッチが加工した宝石)の首飾りを上げることで解決した。
アイアネス・アッカーソンは二人目の親友だと、公言している。
【ライトニング・フォックス №11サラディナ・レイノルズ 『ミュージック・エレメンタラー』】
リベリオン合衆国からやってきたインディアンの少女。
一応応募でやってきたようなのだが、
「東方に住みし、九つの獣に教えを乞えと言われてきた。」
と本人は言っている。
元々リベリオンに住んでいた先住民族で使い魔は無く、代わりに精霊と契約しているという話だった。(この時点では、アフリカ側の精霊使いは確認されていない。)
他のメンバーは半信半疑だったが、かなり古い記録を解読していた九曜の弁により存在が確認されているので納得する。
残念なことに扶桑の精霊術は廃れて消えていたが、その流れはある程度残っていたので彼女と共に研究し、いくつか復元する事に成功した。
そして肝心の授業の方だが・・・座学が壊滅的であり、付きっきりで面倒を見なければならなかった。
しかし努力家であり、意外と書物が好きであったので、中盤では普通に座学を受けれるくらいになっていた。
使い魔がいない為に特徴となる耳と尻尾は無かったが、そん物は関係ない。
瞬間出力は負けていたが、持続力は全く引けを取らず、魔力の回復量が通常の三倍から四倍もあった。リリーシャの継続力には負けるが・・・
ストライカーの恩恵も1.5倍程度ではあったが、スリングで戦車の車体に穴をあけ、弓矢で高速の標的を落とすなど、精霊の加護により戦闘力と身体能力はかなりたかい。
九曜の指導と研究により、他のメンバーもなんとなく概念を理解してなんとなく精霊との交信ができる様になり、多少は恩恵を受けられるようになった事が嬉しい。
サラディナ自身も来た当初よりも精霊行使がうまくなり、呪歌を習って歌いながら戦闘をするようになる。
それは精霊を敬い、畏れ、祀り、感謝を捧げる・・・
戦場にある自然物は全て彼女の武器であり、盾となる。
殴りつければ紫電が走り、爆発は相手を燃やし尽くす業火になり、水は相手を飲み込み砕き、風は味方に恩恵を与える。
九曜同様、全属性を操るウィッチとして有名になっていき。
それは故郷の仲間たちの保護を目指す目的に一致していた。
九曜から送られたのは、頑強な性能だけを求められた【鬼鉄棍(きてつこん)】。
下手な刀剣よりも単純な方が良いという判断で、彼女自身も喜んだ。
プレゼントとして、失礼ながらも求めた【神獣形態】の毛で作ったお守りを所持している。
さらに、メンバーと九曜にだけ部族名の本名を教えている。
【ライトニング・フォックス №12アイアネス・アッカーソン 『マンティス・ホッパー』】使い魔:オオカンガルー
メンバーの中で、ただ一人のアウストラリス連邦出身の陸戦ウィチ。
牧場経営をしている所の一人娘で末っ子。
広い牧場をかけまわっていたがたまたま飛んでいた飛行機に興味を持ち、大空に夢見るようになった。
ウィッチの才能があるとわかると、軍に志願して訓練に励む。
しかし適性が低すぎて陸戦に回されてしまった。
ショックを受けて不貞寝していると、上司に「伝説の教育があるらしい。行ってみないか?」といわれ、行くことにした。
目標は空戦になる事!
- だったのだが、さすがの九曜葛葉でも伸ばすことはできなかった。
完全に諦めて塞ぎこんでしまったのを見て、気分転換に生徒全員を連れて倉崎重工社会見学にいった先で運命に出会う。
「もう空は駄目だけど、陸戦で空よりも早く駆けて行ってやる!!」
と一念発起。九曜葛葉としては考え直してほしかったのだが、本人がヤル気を出したので、その方向で鍛えることにした。
元から広い大地を走っていたせいで足腰は強く、使い魔の特性もあって普通にジャンプするだけで二メートルも跳躍できる。そして彼女の理想は完成した。
倉崎重工で見た変態兵器・・・パイルバンカーを元にして、戦闘脚に仕立て上げた特注品を装備。
さらにシールド・ブレード関係はできなかったが、微振動をさせる事が出来たので、両腕に固定して肘の先から飛び出す両刃の兄弟剣【蟷右(とうう)】【左螂(さぎり)】でもって、超振動ブレドで敵を切り裂く。
銃も持てるようにしているので、中距離戦も大丈夫。
もっとも・・・あまりにも早く移動するので、意味が無い。
己の脚力と、高圧縮魔力式反発シールドによる強力なパイルバンカーの踏込により、最高速度は脅威といえる。
空戦ウィッチに楽に並走できると言えばどれだけ早いかわかるだろう。
地面が柔らかいのでシールドを足場にしている。だから、戦場を選ばない。
空中にシールドを展開すれば、縦横無尽に敵を切り刻む。
同室だったイリス・モンフォートと仲がいい。
以上となります。
最初に書いとけばよかったのですが、このキャラたちはオリジナルと魔改造が入っています。
そう言うものがお好きでない方は避けた方がよろしいです。
そして・・・最後の二人についてですが、批判不評を待っています。
特にリリーシャはだいぶ変更になってしまいました・・・
提案された方、もしわけありません。
人物評に原文をいくつか入れているので勘弁してください。
最終更新:2015年08月21日 05:00