九曜ストパンのアグレッシブルートです。
TSがあります。
魔改造があります。
ORETUEEE!が入っています。
アニメ設定、時期を無視しています。
ナハト様の設定を使用。
以上の要素が嫌いな方はPCを破壊せず、押し入れに封印してください。



―芳佳:視点―

今日は大晦日です。
坂本少佐から「御蕎麦が食べたい」と言うご要望があったので、町にまで買いに行きました。
何故かありませんでした・・・
仕方がないので、おうどんを作るために薄力粉を買ってきました。

「む、蕎麦じゃないのか?」
「すみません。どこのお店にもなくて・・・」
「そうか・・・仕方がないな・・・・・・」
「か、代わりに天ぷらを頑張りますから!」
「そうだな。そちらを楽しみにしようか。」

さあ、作りますよ!

「うにゅ?芳佳、なにしているの??」
「ルッキーニちゃん。御夕食のおうどんを作る所だよ。」
「おうどん?」
「日本食の麺料理。」

サーニャちゃん、もうちょっと詳しく言おうよ・・・
それはともかくとして、ルッキーニちゃんも作ることになりました。
人数も増えたので幾分か楽になりそう。
お父さんたちのも作らないといけないからね。
これおわったら、腕が疲れているんだろうな・・・アハハ・・・・・・

まずは、食塩水をつくります。
ボールに水と食塩を加えたら、ムラなくかき混ぜて食塩をよく溶かします。
今は冬なので、温水溶かしておきました。

「芳佳、分量はコレでイイノカ?」
「そうです。それでこねて下さい。」

下にぬれぶきんを敷いてボールを固定します。
ボールに入っている小麦粉の上に、つくった食塩水をまず2/3ほどまわし入れて、手でいきおいよくかき混ぜます。
全体がこなれてきたら残りの食塩水を加えて、さらに混ぜます。

「よいしょ。よいしょ。」
「うにゅ。うにゅ。」
「よいセ。よいセ。」
「…ん。…ん。」

水分が全体に、均一にいきわたるのが理想的。
なかなか力のいる作業でだけど、ここでダマができていると、後で纏め辛くなっちゃうから妥協はしません。
ダマにならないようすばやく、なおかつ丁寧に。

「あ、ルッキーニちゃん。くっついた部分があったら、手でつまんでほぐして。」
「うん。こう?」
「そうそう。」

全体がしっとり、ソボロ状になり、黄色っぽくなってきたらOKです。

「うじゅ。できた!」
「じゃあ、纏めようか。」
「ふぃぃ…、結構力使うな。」

生地をひとつの塊にします。
外側から内側に巻き込むようにして生地を押さえて、ひっくり返してまた押さえます。
生地がまとまるまで、何度か繰り返してやります。

「あ… のし台が無い…」
「のし台ってナンだ?」
「次の工程で必要な大きな大なんですけど…」
「芳佳、シールドを使おう。」
「それしかないか…」

うう、台を忘れちゃうなんて・・・
とりあえず御婆ちゃん直伝、四角いシールドを展開して皆で作業します。
取り出した生地をシールドの上に置いて、端のほうを内側に折り込むようにして、回転させながらこねます。
生地が固くなるまで、表面のひび割れが減ってなめらかになってくるまで、数回くり返します。
前半の力仕事はこれにて終了。生地を袋に入れて・・・おつかれさまでした。

「つかれたよ~」
「前半ってイウ事は、後半がアルノカ。」
「大体一時間ぐらい寝かせて、次の作業になります。」
「あふぅ…」


――
―――
――

中もみの工程をしたら、エイラさんが疲れて離脱。
サーニャちゃんも離脱しちゃった。どうしよう・・・

「どうした新人。」
「バルクホルンさん。実は…」

―赫々云々―

「なるほど… ならば私が変わりにやろう。」(ふふ…あのキツネがいない。)
「え? いいんですか?」
「かまわんさ。」(ここでお姉ちゃん力UPだ!)

心強い援軍が来てくれました!
更に坂本少佐も「ただ待つというのもなんだし、手伝う。」と言って手を貸してくれました。
良かった・・・ 流石に自分とルッキーニちゃんだけだとつらい・・・
綿棒を取り出して伸ばしていきますよ!!
まずは打ち粉をふります。のし台代わりの、シールドの上にぱっとひとふり。
生地のほうにも少しまぶしつけておかないと、シールドにくっ付いちゃう。

「これで伸ばせばいいのか?」
「はい。でもまずは麺棒で30cm位の円形に、押し延ばして下さい。」

真ん中を押して、向こうのほうにぐっぐっぐっ、手前のほうにもぐっぐっぐっと押してやり、生地を90度回転。
また麺棒で押します。
また回転、また押しての繰り返し、繰り返し・・・・・・3、4回まわしたらだいたいOKです。
ここでもう一度、生地に多めの打ち粉をふり、麺棒に巻いて伸ばしていきます。
麺棒を手前から巻き付けたら、体重を乗せながらごろごろ転がしてのばします。

「むぅ…意外と難しいな。」
「よいしょ。よいしょ。」
「ルッキーニちゃん、うまいよ。」
「ふん! ふん!」(負けるものか!)
「バルクホルンさん、力が入り過ぎです。」

ほどよく伸びたら、生地が巻き付いたままの状態で麺棒を縦向きにし、ぐるぐる回して麺棒をはずします。
生地を90度回転して同じように、手前から生地を巻き取ってのばします。
この作業を何度も繰り返して生地が四角く広がり、厚さが約3mmになるまで根気よく続けます。

「ようやくできたか・・・」
「坂本少佐ご苦労様です。」
「力加減が大変な作業だな。」
「そうですね。でもバルクホルンさんなら大丈夫ですよ。」
「うじゅ~。疲れた~」
「もうちょっとだから頑張って。」

よし! 打ち粉を伸ばした生地の上にたっぷり振ります。
切るときはかなりくっつきやすいので、打ち粉は多いかなと思うくらいでも大丈夫です。シールドの上にも打ち粉をしておきますよ。
生地を屏風畳みにして、包丁で切りやすい幅に・・・坂本少佐、刀で切ろうとしないで下さい!!
            • ふぅ。切りやすい幅にたたんだら切っていきます。
切る幅は生地の厚さと同じくらいがいいかな。

細いような気がするくらいがちょうどいい、茹でたときに倍に太くなるからね。
ルッキーニちゃん、切るのはゆっくりでいいよ。
全部切れたら1人前の分量をつまみ上げて、いきおいよく打ち粉を払い落し、麺をほぐします。
予め用意していた大きめの鍋に、たっぷり水を入れて沸騰させて・・・

「うじゅ! わたしやる!!」
「あ、ちょっとまって〔ドゴウ!!〕・・・」

ルッキーニちゃんの御蔭で、一瞬で沸騰しました。
気を取り直して、麺をほぐしながらゆっくり投入。
また沸騰してふきこぼれない程度に火を弱めて、そのまま10分程度ゆで上げます。
箸は麺がくっつかない程度に使えばじゅうぶんですね。
並行して麺汁も作ります。

ゆで時間の目安は10分ほど。麺に透明感が出てきたらゆで上がりです。
麺の太さにちょっとばらつきがあるけど、だいたい細めだから問題なし。
ゆで上がった麺は手早くあげて、流水で洗います。
作った生地を順次ゆでていって、沢山作ります。

「出来た!!」
「皆さんご苦労様でした。」
「いい経験になった。」(…今度クリスに作ってやるか。)
「天ぷら、楽しみにしているぞ。」

            • 忘れていました。
この後、沢山野菜を切って。沢山揚げて。ヘトヘトになっちゃいました。
でも、やっぱりみんなで食べる食事は楽しいです。
お父さんも「旨い… 五臓六腑に染み渡る…」といっていました。大げさだなぁ。

―――
――――――
―――

―九曜:視点―

「陛下、如何ですか?」
「うむ。旨い。」
「やっぱり九曜の蕎麦が一番じゃ。」

よかった・・・
陛下も、皇后さまも、皇女様も、満足しておいでだ。
毎年恒例とはいえ、さすがに緊張する。
10割蕎麦もうまいけど、8割蕎麦もうまいのだ。
コシがあるのを好まれるので、うどんでもよかったのだが・・・

「九曜には負けるわね。」
「恐れ入ります。」

調理器具を使わない調理で、目の前で調理するからなぁ。
緊張感が半端ない。

「この伊勢海老が殻まで食えるとは、驚きだ。」
「そうですね。ソフトシェルクラブでしたか?」
「はい。脱皮したてのカニやエビ。その甲羅は柔らかく、揚げても硬くなりません。」

いやぁ。あのマッドシェフがこの世界に来ていてよかった。
色々レシピが増えて満足だ。
もっとも、それで満足なんかしていたら次はどんな事を言われるやら・・・

「おかわりじゃ!」
「皇女様…おふとりになりますよ?」
「ウグゥ……」

芳佳達は、大晦日を楽しく過ごせているかな?

――――――

「ぬおおおおお!!」
「冨永はなぜ、小さな鐘をガンガン鳴らしているのだ?」
「除夜の鐘らしいですよ。山本さん。」
「音がうるさい。辻、黙らせられないのか?」
「酔っ払いに何言っても無駄です。それよりも、差し入れを食べましょう。」
「そうだな。あ、東條貴様! その蕎麦掻、俺が狙っていたのに!!」
「ま、まだ有るじゃないですか! と言うかその御漬け物、独占しないで下さいよ!」
「ぬはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」



以上です。
夢幻会視点は力尽きた。
皆さんよいお年を  ヽ(*´∀`)ノ キャッホーイ!!

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2015年08月21日 05:02