370 :ナイ神父MK-2:2015/11/15(日) 17:21:47
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蘭独伊の強化された海軍戦力を超えて
アメリカがやってくるか、
マジノ線のなくて耐久力のないフランスがドイツに戦力集中させながら
オランダに殴られるのを我慢し続けられればワンチャンあるな。
ということで時間になったので投下させていただきます。
なお、今回は少々中韓が悲惨なことになっている為
苦手なかたは飛ばしていただけると幸いです。
371 :ナイ神父MK-2:2015/11/15(日) 17:22:30
日蘭世界ゲート編 第二次中華共産動乱
第二次中華共産動乱とは、ゲート開通後に旧中華人民共和国内で起きた紛争と世界で始めて行われた
平行世界間での戦争である朝韓戦争の総称である。
事の始まり
始まりは201X年代に入り、世界各地で平行世界を繋げるゲートが発生した事に端を発する。当時の中華人民共和国では、他国と違い
国内に数十を越えるゲートが出現していた。更に運の悪いことに、日蘭世界での中華中央部はテロリストと難民の跋扈する危険地帯であり、
ゲートの先に豊かな町並みを見た中央部住民たちは一斉に各地のゲートへと突入して行った。一方の史実中国はと言うと、
見慣れないものがあると通報を受けた付近の警察が、調査に来ている最中であり、住民たちも気楽な気分で見物していた。
そうした緩んだ空気の中に突如として多数の難民が雪崩れ込み、警察ともみ合いに成った中には銃火器で武装した人間も居り、
突如として始った銃撃戦は各都市を混乱させるには十分であった。
こうした警察で対応できない問題を解決しなければならない軍もまた、各地で混乱が起きていた。
昨日まで無かったはずの門から現れた武装集団に対応しろと言うのも無茶な話ではあるが、基地内部から沸いて
出た難民に混乱した軍は体制を立て直すのが精一杯であり、それが中国国内の混乱を煽っていた。
中国分裂と北朝鮮の拡大
ゲートの開通後中国各地の混乱は収まる何処か、更に混沌を深めていた各地に潜んでた自治区の独立派や
少数民族の一部を初めとした各反政府勢力も蜂起し、既に沿岸部の省を除いた地域が陥落する中で脱出してきた
陸軍が応戦し、戦線は膠着状態に陥っていた。そんな中、共産指導部に更なる追い討ちをかける自体が発生する。
北朝鮮が国境周辺の省と海を挟んで隣接する山東省に侵攻し、内応した部隊と協力することによって北海艦隊と
展開していた陸軍全てが北朝鮮軍に吸収されてしまったのである。此処に来て後ろから切られる事になった中国は
北朝鮮に対して抗議や恫喝を行うも、既に内乱状態で戦力を割り振ることの出来ない中国は行動を起こすことが出来なかった。
更に北朝鮮は手に入れた軍事力を使用して更に侵攻や工作を進め、遂には河北、江蘇も取り込んで周辺地域を完全に
制圧していた。そうなれば慌てるのは韓国である、宗主国である中国は完全に嘗ての大国としての力を失い敵である
北朝鮮は中国軍を取り込んで拡大し、更に日本が中国から脱出してきた難民から多大な被害を受けた事や、国内の
右翼勢力の増加に合わせて態度が硬化して来ていたため、周辺に明確な味方が存在しない状況と成っていた。
そんな中で、韓国国民は自国を守るどころか切り捨てようとするアメリカや、謝罪どころか向こうの帝国に味方する日本
そして、先進国にして
アジアのバランサーたる韓国との国交を断絶して敵国の北朝鮮や日本とばかり交流する朝鮮帝国
に対して怒りを募らせていた。
二つの多国籍軍介入と韓国暴走
中国の混乱から2年が経ち、ゲート接続により混乱が収まり国連では中国に対する多国籍軍の派遣が検討されていた。
当然中国政府は拒否を示す物の、既に自体は中国一国のものではなくなり始めていた、それは軍閥による核兵器発射の
危険性である。一部の軍閥に制圧された核関連施設やミサイル基地で核実験が行われている様子があると言う状況が
軍の衛星写真や防衛線を貼っている北朝鮮から、アメリカやロシアに齎されたためである。
この情報は国連を通じて向こうの連盟にも伝わり、協議の末に両国連はお互いの世界の中華に対して多国籍軍の派遣を
決定し、同時侵攻することによって核兵器を確実に確保する作戦に出た、当然中国共産党は抵抗するも核兵器が拡散する
危機がある手前強く発言することは出来ず、最終的には受け入れを表明した。
一方の韓国はと言うと、国内では周辺の敵国を討伐するべきという声が全国各地に広がっていた。そして、韓国の運命を
決定つける事件が発生することとなる、国内の活動家が演説をしていたアメリカ大使に切りかかると言う衝撃的な事件である。
この事件は世界全体に報道され、アメリカでは国民の声に負けて遂に米軍の撤退と米韓同盟の破棄が議会で決定されて韓国に
通達された。こうして縛る物の居なくなった韓国は戦争へ向けての準備が行われていくことと成る。
372 :ナイ神父MK-2:2015/11/15(日) 17:23:01
史実側の苦戦と朝韓戦争
中華へと多国籍軍を派遣した両国連であったが、セクト勢力から史実中国の反政府勢力に齎された武装や軍から奪われた
兵器のによる攻撃により史実側は苦戦を強いられていた、また、セクト勢力が使用している兵器も日蘭側の世界の型落ち
品と言える物であるが、市街戦で活用する分には問題のない性能を発揮していた。大規模な爆撃をロシアが主張することも
合ったが、他国からの反対にあい立ち消えしている。しかし、攻略自体は確実に進んでおり、年内には核関連施設の制圧が
可能となる見通しが立てられていた。
日蘭側はと言うと、此方は史実側以上に攻略が順調に進められていたが、これは技術力や兵器の性能ではなく単に中華中央部の
勢力に対して容赦がないだけであった。元々中華中央は中国共産党によって支配されていた土地であったが、WW2以降は各地に
難民とテロリストが闊歩する。史実世界に於ける各地の紛争を濃縮したような、混沌たる様相を呈していた。
各国からすれば中華中央は危険な隔離地帯であり、本来ならば首を突っ込むみたくはない場所であるが、テロリストに
核兵器が使用される事を恐れた各国は容赦なく中華各地を嘗てのアメリカや史実日本を彷彿とさせる様な大規模な爆撃を敢行し
ていた、この時史実側の軍事ジャーナリストが様子を報道し史実側の人権団体から抗議が来る様子も見られてが、歴史の違いからか
日蘭側の国民に受け入れられることは無かった。
こうして両世界が中国に釘付けになっている間に空気を読まずに動き出したのが、韓国である韓国は軍を編成するとソウル内に開いた
ゲートを使用し、朝鮮帝国に対して奇襲作戦を行った。戦力が終結していることを察知した朝鮮帝国も戦力を集結させていたが、宣戦布告なしの
奇襲に対して混乱し初手を譲る事となってしまう。しかし、基本的錬度や兵器の質は朝鮮帝国側が有利であり、戦況は徐々に朝鮮帝国側が
有利になっていった。
同時に帝国側は各勢力に対して救援を要請し要請を受けた各国は史実に日本に対して通達後連合艦隊を派遣する。
その中にはフランス海軍のリシュリュー級やイギリスの航空巡洋艦を初めとしたなどの各国の艦隊も合流しており、
史実側が愕然とするような大艦隊が史実朝鮮半島へ向かっていく事となる。
動乱の終結と戦後の動向
結論で言えば史実人民共和国は領土を取り戻すことは出来なかった、セクト勢力が雪崩れ込んだ共和国中央部は
既に日蘭側の中華中央部と相違ない混沌振りを見せており、自治区であった地域は中国に維持能力なしと見られ
内モンゴルはモンゴルに併合され、チベットは常任理事国支援の下独立、中華中央は多国籍軍によって治安維持が
行われ安定し次第新たな国家として独立し中国は再びいくつもの勢力に分かれることとなる。
そして、中華人民共和国の正式な非常任理事国化が決定され、戦後は僅かに残った沿岸部の状のみが領土として
残ることになった。
韓国はと言うと此方は一時的に占領した連合軍が統治を受け持つことと成った、一時は北朝鮮が併合するものと思われたが
北朝鮮自身新たに手に入れた旧共和国の領土の安定化に忙しく、平行世界間の戦争の引き金を引いた地域は不要との返事が
帰ってきた。こうして韓国は国内の安定化が住むまで連盟監視の元統治されていくこととなる。
最終更新:2015年12月27日 18:34