カリカリカリ・・・・


私は今講堂にいます
私とサーニャちゃんとルッキーニちゃんと一緒に机の上にあるものに立ち向かっています
講堂にある教壇の机には坂本さんが座っていて私達をじっと見つめています


カリカリカリ・・・・・


そして、私達は今何かを書いています
私は四苦八苦しながら、サーニャちゃんは普通に進めたかと思うと止まって悩んだり
ルッキーニちゃんは完全につまんなーいな表情しています



遂に
「止め。鉛筆置いて回答を持って来い。ここで今すぐ採点する」

そう、私達は今テストをしています。
学力を測るためだといって、扶桑の法術学校から寄せたテストで抜き打ちテストをしていたのです。
ルッキーニちゃんはついでだそうです。態々ロマーニャの学校から取り寄せたそうです


坂本さんは難しい顔をして、赤ペン取って、キュキュッとします
やがて、終わったのか顔を上げて回答を返す

「採点が終わったので、ここで評価する。
まず、宮藤は所々ケアレミスが目立つが全体的には悪くはない。
このまま精進するように」
「は・・・・はい!頑張ります!」

「サーニャについては得意・不得意科目点差の落差が大きい
まあ、夜間哨戒などで勉強する暇がないのは分かるが、不得意科目を減らすように」
「はい・・・すみません・・・」
サーニャちゃんはちょっと恥ずかしいのか声は小さかったです

「最後にルッキーニだが・・・・」
坂本さんはルッキーニちゃんのところに素早くいったかと思うとその頭上に拳骨を叩きつけました

「いったーい!!」
「お前は何をしているんだ!?頑張って回答した結果、間違ったならしょうがない・・・・・
だが、殆どの回答は白紙の上に、余白のスペースに落書きをするなど、よほど余裕があったのか?
えっ?どうなんだ?ん?ん?」
そう言って、拳骨をさらにグリグリと押し込めます

「うええええーーーーん!!ごめんなじゃーい!!」
「坂本さん、そこまでにしてください!!ルッキーニちゃんはまだ子供ですし!ねっ!ねっ!」
私は慌ててルッキーニちゃんの庇いに入りました

「む・・・・すまない。昔の私を見ているようだったのでな・・・
ルッキーニ。勉強はつまらんか?正直に答えてもいいんだぞ」
「うん、つまんない。楽しくないし、サカモト怒るんだもん」
「ちょっ、ルッキーニちゃん!!」
私はルッキーニちゃんがまた怒られると思い、止めようとしましたが
坂本さんは怒りませんでした

「そうか・・・・お前はまだ子供だから勉強がつまらない、面白くないのは分かる。
だが、今この世界で勉強が受けれる子供達はどれだけいることか・・・・
勉強が出来るという有難みは今分かりにくいかもしれん。
大人になって初めて勉強という有難みが分かってくるものだ。
私は学徒兵として学生の身分でありながら戦場へ出撃し、その後の勉強に苦労した。
だから、お前たちも苦労を背負ってほしくないから勉強をさせてるのだよ」

そういって、ルッキーニちゃんの頭を優しく撫でる

「うじゅ・・・・勉強頑張る」
「よーし、よくぞ言ってくれた!!早速だが、夏休みの宿題を出そう。
これを二週間で終わらせて来い」
「うえええええーーーー!!宿題やだーーーーー!!」
「ルッキーニちゃん私も手伝ってあげるから頑張ろうね!ねっ!ねっ!!」
私は泣き出したルッキーニちゃんを必死に慰め、その後
サーニャちゃんとエイラさんとルッキーニちゃんと皆で一緒に宿題を解きました・・・・



おまけ

カリカリカリ・・・・

「むう・・・・」
「あう・・・・」

机の紙に向かって難しい顔をして何かを解く二人がいた
彼女たちはマルセイユとマイルズでうんうんと唸りながら、解いていったが
机の上に置いていた、時計の金が鳴ると、だーっ!!と倒れてしまった

「二人とも何してたんですかあ?」
真美が興味を持ったのか、尋ねる

「うん?・・・・ああ、これ師匠からのテスト。時々抜き打ちに来るんだよ」
「へえ。どんな問題があるんですか?」
「見たいか?ほれ」

そう言って差し出した問題を見た真美は・・・・
5秒でギブアップした

それほどに難しかったのだ

「修行で受けたテストっていつもこんな問題ばかりなんですか?」
「ああ・・・・さぼれば、雷が飛んでくるからな。それでも成績が良ければ、ご褒美くれるから頑張れるけどな
今日のテストは行けそうなんだ。ご褒美何かなー?」
そう言ったマルセイユは楽しみでしょうがないという顔をしていた

後日、成績が良かったのかご褒美のお酒が届いて、マルセイユは大喜びだったが
うっかりマイルズと賭け事をやってしまい、酒が奪われて、涙目になったという・・・・

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最終更新:2016年02月14日 08:02