術士学校
関東の法術士学校と関西の導術士学校が存在する。
術士学校内の学部に限り、飛び級が認められる。
現実世界で言う付属幼稚園、幼稚部に相当する。
"幼稚"では蔑称に聞こえるため、小学部や中学部等に倣い、幼学部と称している。
満3歳のウィッチの素質のある子供を対象にしている。
養育期間は2年。
同じウィッチの子供と共同生活させることによる魔力向上と素質の引き上げ、将来的な寮生活のための協調性を養う目的とする。
さすがに幼過ぎる為、寮生活ではなく、各地に設けて親元で暮らさせている。
現実世界で言う付属小学校、初等部等の初等教育(小学6年間教育)に相当する。
幼学部よりエスカレーターで上がる。
この学部から寮生活が始まる。
養育期間は4年。
ウィッチは早熟することから、通常の小学校より1歳早い満5歳から始まる。
現実世界の小学6年間教育に相当する教育を4年で行うため、教育レベルは少々ハイレベル。
卒業後は、エスカレーターで中学部に進学できる。
一方で、軍人を望むならば、入学試験に合格することで、軍の幼年学校に卒業後進学できる。
現実世界で言う中高一貫校であり、中学3年と高校3年の6年間の中等教育に相当する。
小学部よりエスカレーターで上がる。
養育期間は4年で、満9歳から始まる。
現実世界では、便宜上中学3年を前期中等教育、高校3年を後期中等教育を称しており、
これに倣って、中学校に相当する予科と高校に相当する本科が存在する。
予科と本科は共に養育期間は2年で、1,2年生が予科生、3,4年生が本科生である。
近年の状況から、予科と本科でストライカーの実習制度が新たに設けられている。
卒業後の進路は、エスカレーターで高学部に進学できる。
一方で、軍人及び軍医等の特殊技能をもつ軍属を望むならば、受験により、軍の予科学校と専門学校に卒業後進学できる。
現実世界で言う大学等の高等教育に相当する。
中学部よりエスカレーターで上がる。
養育期間は学科により違いはあるが、2~3年で、満13歳から始まる。
医学部などの各種専門学科を有している。
順調に進学すれば満15~満16歳で卒業する。
卒業後の民間への進路では、中学部以下の卒業より有利である。
軍を志望するならば、
先の予科学校と専門学校への入学試験に合格し、中退して進学することで軍人または軍属になるか、
別科学校の入学試験に合格し、卒業後進学することで、軍人になるか、
在学中に国家試験で特殊技能(医療、呪歌、結界等)の免許を取得して高学部を卒業し、専門学校に進学し卒業することで軍属となるか、
の3択となっている。
現実世界の大学をモデルにしているため、別の魔法特殊技能を目指すために卒業後再入学することも可能である。
軍学校
術士学校、およびそこの小学部以上の卒業生を対象に入校資格を与えている。
学内での飛び級は認めていない。
現実世界で言えば、自衛隊少年高等工科学校に相当する。
小学部4年から中学部予科2年までを対象としている。
大体は小学部4年あるいは中学部予科2年で合格し、卒業後に進学する。
術士学校中学部の教育とストライカー運用や戦術研究等の専門教育を同時に行う。
養育期間は3年間。
入学から三か月後に一等兵となり、2年生で上等兵、3年生で兵長の階級を授与され、卒業後は伍長となる。
3年生の後期6ヶ月では現場実習として部隊付兵長として実戦を学び、経験を積む。
卒業後はそのまま伍長から軍人生活をスタートさせられるが、士官を目指すならば、さらに2年生から行われる本科学校への入学試験に合格する必要がある。
現実世界で言えば、自衛隊防衛大学校に相当する。
中学部本科2年(中学部4年生)から高学部全学年及び満18歳までを対象としている。
大体は中学部本科2年(中学部4年生)、あるいは高学部最上級生で合格し、卒業後に進学する。
幼年学校とは違い、軍人教育のみとし、現場実習は行っていない。
養育期間は1年で、卒業後は軍曹となる。
卒業後はそのまま軍曹から軍人生活をスタートさせられるが、本科学校への入学試験に合格することで卒業後に進学し、士官を目指すことが可能である。
現実世界で言えば、自衛隊幹部候補生学校に相当する。
幼年学校、予科学校、専門学校の各軍学校卒業生、
曹長以上の下士官の中から優秀な成績を修めたあるいは部隊長推薦を受けた、昇進試験に合格した者、
または軍曹以上で昇進後、一定の軍歴をもつ者が入学できる。
加えて、扶桑海事変後には元学兵を対象とした特別枠が設けられた。
養育期間は出身により異なるが3~8ヶ月の養育期間で、士官としての教育と佐官以上の高級軍人としての必要知識の一部の教育を受ける。
教育課程は以下の通りである。
陸戦ウィッチ教習課程
- 幼年学校または予科学校出身者による課程:6ヶ月
- 専門学校出身者による課程:4ヶ月
- 隊内選抜及び成績優秀者、部隊長推薦者の教育課程:3ヶ月
- 長期軍歴保持者(軍曹ならば2年6ヶ月以上、曹長ならば1年):5ヶ月
- 扶桑海事変時出陣した学兵出身者対象特別課程:3ヶ月
空戦ウィッチ教習課程
- 幼年学校または予科学校出身者による課程:6ヶ月
- 専門学校出身者による課程:5ヶ月
- 隊内選抜及び成績優秀者、部隊長推薦者の教育課程:3ヶ月半
- 長期軍歴保持者(軍曹ならば満2年6ヶ月以上、曹長以上ならば満1年以上):6ヶ月
- 空母搭乗員育成課程:8ヶ月
- 扶桑海事変時出陣した学兵出身者対象特別課程(陸上基地要員):4ヶ月
- 扶桑海事変時出陣した学兵出身者対象特別課程(空母搭乗員):5ヶ月
戦前において教育は、4月からの年に1回のみであったが、
戦争の激化に伴い、教育課程が6ヶ月以内の課程に限り年に2回、4ヶ月以内の課程に限り年に3回、となった。
即ち、年2回なら4月と10月に、年3回なら4月と8月と12月に入学してそれぞれ課程を行うことになっている。
また、海軍学校に限り、卒業後は練習航海に出ることになっていたが、ヒスパニア怪異異変により1937年からは省略された。
戦闘教育よりも戦略・作戦術、政治学、国際学といったの高級軍人に必須の能力を養うことを目的としている。
在学中は准尉の階級を持ち、卒業後は少尉となるが、専門学校卒業生の場合のみ本科卒業後は中尉となる。
将来的には佐官、可能ならば将官階級が望めるために希望者も多く、狭き門となっている。
結界師、呪歌使い、医療魔法術士などの特殊且つ専門的なウィッチ及び技官などの高度な専門職の教育を目的としている。
中学部本科2年(中学部4年生)を対象としている。
養育期間は1年である。
卒業後はそのまま曹長から軍人生活をスタートさせられるが、本科学校への入学試験に合格、あるいは推薦を受けることで卒業後に進学し、士官を目指すことが可能である。
満15歳以上満25歳未満を対象とした戦闘ウィッチ養成学校。
養育期間は陸戦ウィッチなら10ヶ月、空戦ウィッチなら1年である。
卒業後はそのまま伍長から軍人生活をスタートさせられるが、本科学校への進学資格はない。
そのため、士官以上になるためには、
曹長以上に昇進して優秀な成績を修める、
あるいは、部隊長推薦を受けて昇進試験に合格する、
または、軍曹以上に昇進し一定の軍歴をもつ必要がある。
所謂、叩き上げはこの学校の卒業生がなる事が多い。
現役軍人を対象とした転科訓練学校。
所謂、陸戦ウィッチから空戦ウィッチへ、もしくはその逆の教育を目的としている。
扶桑では術士学校や軍の幼年学校と予科学校などで、当人の適正が凡そ決まっているが、
戦闘による変化、魔力の向上もあれば、逆に魔力の過剰減少を起こす場合もある。
そのため、その変化によって転科の必要性が生じた場合に教育を行う学校である。
陸戦ウィッチから空戦ウィッチへの転科教育課程は6ヶ月、
空戦ウィッチから陸戦ウィッチへの転科教育課程は5ヶ月となっている。
戦前において教育は、4月からの年に1回のみであったが、戦争の激化に伴い、年に2回の4月からと10月からとなった。
この他にも結界師、呪歌使い、医療魔法術士などの特殊且つ専門的なウィッチへの転科課程(9ヶ月)や、技官などの高度な専門職への転科課程(8ヶ月)を行っている。
こちらは年1回4月からのみになっている。
陸戦ウィッチからは、戦場の花形たる空戦ウィッチへの転科出来ることへの憧れがある一方、
空戦ウィッチからは、陸戦ウィッチに下がる事=魔力欠乏=ウィッチ引退宣言を意味するために嫌われている。
ストライカーの研究開発に携わる技術士官の育成を目的とする学校。
宮藤理論による新型ストライカーの実用化から新設された。
各国ストライカーの研究や技術交流、新型ストライカーの研究開発も行う。
尉官階級に上がるならば8ヶ月、佐官階級ならば1年の教育期間が設けられている。
主にテストパイロットや技術者を目指すウィッチが入校する。
大尉または少佐を対象にした上級士官教育校。
優秀者であれば、中尉でも対象になる場合もある。
北郷章香と江藤敏子が将官に進級したことを契機に設けられた新設校。
将官に必要な政治学、国際学、法律学、第二・第三言語学など様々な国や組織、機関との利害調整に長け、グローバル社会に対応した高級軍人の育成を目的にしている。
試験は非常に厳しく直属の佐官の推薦、各種筆記試験、口頭試問、面接などがある。
養育期間は15ヶ月で、参謀職や将官に就任・進級するためには本校を卒業しなければならないとされる。
卒業生の中でも優秀な物には、九曜特製の扶桑刀や銀時計ないし金時計が陛下の手によって贈られ、受け取った者は「恩賜の軍刀組」「恩賜の銀時計組」「恩賜の金時計組」とそれぞれ呼ばれている。
そして、トップはこれら3つを受け取るため、受勲者は新任士官が直立不動で最敬礼するほどである。
主に本科卒業生が入学試験に合格することが多かったが、本科に上がらなかった予科または幼年、専門学校卒業生や別科学校卒業生といった所謂叩き上げの士官も入校することは出来た。
叩き上げの中では、この学校の卒業生をノンキャリアの星などと称し、憧れを抱いている。
2016年2月14日 中37>>61-63の内容へ修正
最終更新:2016年02月14日 10:22