ちょっと思いついた
アグレッシブ九曜さんのお話です





「コックリさんやろーよ!」
ルッキーニが突然言い出した

どうやら、誰かから、この交霊会の事を聞きだして、おもしろそうだと言い始めたのだ
芳佳は止めましょうよというが、皆が乗り気になってしまい、しかも勝手にコックリさんの紙を変えてしまう

こうして、始まったコックリさんだが、呼ぶことに成功したものの・・・下らない質問や
本当にコックリさん(幽霊)なのかペリーヌが疑ったため誰も分からない質問をしたしてしまった。
その内容と答えのせいで気まずくなったのだが。

そのことでやけくそになった、ペリーヌはある質問をしてしまう
「あーもう!宮藤さんには霊が憑りついているんですの!?」
「って、ちょっと止めてくださいよ!その怖い質問は」

芳佳が抗議するも、コックリさんは動きだして、YESに止まった

「えええっ~~!」

芳佳が驚きの声を上げてしまう。一同も驚きの目で見てしまう

「誰ですの!? 動かしましたの?」
「わたしじゃ・・・」「ありませんわよ」
「それじゃあ!聞いてみよう!コックリさん、その人は誰ですか?」

コックリさんは動かない

「コックリさん、コックリさん、その人は誰ですか?」

その時、部屋中に大きな音が響く






「っ!この大きな霊力は!?」
自室の中で明日の用意をしていた、九曜は突然大きくなった霊力に驚き、急いで自室から出て、霊力が大きくなった部屋の中へと行く

「何事ですか!?」
バンっと部屋の中に入ってみれば、大きな紙に、少女達が倒れていたり、電気付けていたり、踏んづけていたり、椅子の上に立っていたりと
中々カオスな具合になっていた。

だが、九曜はそれを見向きせず、一直線にある人物に向かう

「芳佳!大丈夫!?」
芳佳はテーブルに手を伸ばしたまま突っ伏していた。九曜は芳佳に近づいて揺さぶる
だが、反応は無い

「目を覚ましてちょうだい!芳佳!まだ、教えたい事がたくさんあるから!」
こうして九曜が必死になった御蔭か、芳佳の目が覚めた


「良かった・・・・どこか悪いところは無い?」


だが、芳佳はその質問に答えず、辺りを見回して、九曜を数秒見つめたかと思うと、突然目を濡らしながら泣き出してしまった

「ど・・・どうしたの?やはりどこか悪いの?」

慌てた九曜は芳佳に近づこうとしたその時

「お母さん!!」

そういって、芳佳が抱きついてきた。

「お母さん?」「そりゃ司令はみんなのおっかさんだけど」
「芳佳ちゃんからはお母さんと呼ばないですよねえ」

周りが何かを行っているようだが、九曜は気にしなかった
いや、気にする余裕がなかった

九曜は震える声で尋ねる
「も・・・もしや・・・お・・・お前は・・・・○○なの・・?」

外して欲しいと思いながら尋ねた
その質問は残念ながら、叶わなかった

「うん、そうだよ!お母さん」
九曜の目の前が真っ暗になった





「へー。お母さんってすごいんだー」
「そうですわ」
あれから1時間、○○は皆に打ち解けて、色々と質問をしていた

様々な国や物事の中に、やはり九曜の事を尋ねてしまった
不老であることや、ネウロイを滅ぼしたなど、知られたくないことを知ってしまった


九曜は、だんだんと顔色を悪くしていった
そのことに気付いた○○が尋ねる

「お母さん、具合悪いの?」
「○○・・・・怖くないのかい?私が・・・老いずに長生きして・・・ネウロイを破壊しまくって・・・・」

そして、言いたくないのか声を震わせながら続ける

「・・・お前の・・・・記憶を・・・・消した・・・・最低で・・・最悪の・・・・化け物なんだよ・・・・」

      • 言った
もはや、後戻りには出来ない、どれだけ良い事をしようとも人は恐れるものだ。我が子が拒絶するくらいなら、最初から嫌われた方がマシだ


それを聞いた○○は、うーんと思いながら言う

「そうかなあ?そりゃ記憶を消したのは怒るけど、何も考え無しに記憶を消したんでしょ?」
「だ・・・だが!それが悪い事かもしれないんだぞ!国を滅ぼす為かもしれないんだぞ!」
「皆から聞いたお母さんの話は、そうじゃないじゃん。みんなの為に働いて・・・守って・・・優しくしてくれるじゃん
そんな、お母さんが悪いことをするとは思えないよ」
「でも・・・でも・・・・」
「それとも・・・」
○○は疼いたかと思うと涙を見せながら

「私の事が・・・嫌いなの?・・・生まれて・・・・欲しくないほどに?」
「そんな事あるものですか!!」
九曜は叫びながら抱きしめる

「お腹を痛めて生んだ我が子が嫌うなんてあるものですか!!ずっと・・・ずっと!愛していたのよ!!」
「お母さん・・・・」
「ごめんね。寂しかったでしょう?置いて行ってごめんね」
「おかーさん!!」
そういって、大泣きする。九曜は優しく頭を撫でる


周りにいた人はみんな貰い泣きをしていた




しばらくどれほどたったのか?九曜が耳をピクって動かすと、不機嫌そうにつぶやく
「せっかく我が子との再会なのに、ネウロイが来るとは。ここに来た不幸を味わいなさい」

そういって、窓に出ると、手をかざして魔力を溜めるとビームのように発射した
その後、サイレンが鳴るが、すぐに鳴き止み、さっきの警報は誤報であると放送が入った

「・・・司令・・・何をしたのですか?」
「うん?ネウロイを消しただけよ?」
「お母さんすごーい!!」
「すごいでしょう!?もっと他にもできるわよ?」

こうして、微笑ましい親子との会話は、夜明けと共に終わったが、九曜はスッキリとした笑顔だった。
九曜は芳佳に今日一日は、お休みをすると告げて、今日の仕事に取り掛かるのであった












おまけ
九曜が放った魔力ビームは力を込めすぎて、ネウロイを消滅させた後に、進路状にあった
ガリアのネウロイの巣に直撃し、跡形もなく破壊された

こうして、人知れずにガリアが解放されたのであった

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最終更新:2016年02月14日 08:43