- 680. 名無しさん 2011/10/21(金) 08:18:28
- では空気を変えるために、スレを見ていて浮かんだ即興ネタをどうぞ
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「極めて遺憾である」
その日、世界が震撼した。
震源は極東。そこに位置する弧状列島を中心とした世界最強の国家、大日本帝国の首相が発した一言が原因だ。
極めて遺憾(Eminently-Regret)。
今や辞書に一つの意味を持つ単語として記されている。
その単語の意味は―――全面核攻撃。
大日本帝国が持つ全ての戦術・戦略核攻撃手段の展開を意味し、同時に二十四時間以内に世界から一つの勢力が消滅することを意味する言葉であった。
世界の誰しもが思う。
今回、地図から消えてなくなるのは恐らくあの国だろう。
虎の尻尾を踏んだ。寝ている獅子を起こした。龍の逆鱗に触れた。
それらの言葉を纏め合わせてもまだ足りない。
誠に遺憾までならば、まだ救いがあっただろう。
しかし、これが発動した以上はもう滅亡を止める手段は残されていない。
かつて発動された際には、その後の混乱で北米から一つの国家が消滅しているのだ。
ある者は呟く。
「全てをやり直す。そのための『遺憾の意』だ」
「歪んだパズルは一度、リセットするべきだ」
「この『遺憾の意』で全てを『ゼロ』に戻し、次の世代に未来を託そう」
そして、地上に新たな太陽が生まれる―――。
最終更新:2012年01月02日 19:05