470 :影響を受ける人:2014/05/17(土) 21:13:51
思いついきのストパンネタです。でも制作者はストパンをチョコットしか知りません。
TSネタがあります。複数のネタが出てきます。
この話は嶋田九曜が積極的に外に出ているパターンで、ネウロイを掃討し終わり、平穏な世界がやってきたという設定です。
現在書いている物とは完全に違い、ついでにパワーインフレを起こしています。
今回もネタは良く知らないのに使用しているので、かなり違うと思います。
前回IS成分が薄かったので、作りました。
あくまでもネタで、超番外編です。あしからず。



【この世界の未来はこうなる?】



九曜折紙は復讐をするために修行を欠かさない。
主に九曜との模擬戦であるが、大規模戦闘になるために海上に出て行う事が多い。
しかし今日はいつもと違い、対戦相手はAST所属のIS乗りだ。
つい数年前に開発されたIS―インフィニット・ストラトス―は、今までのストライカーを打ち壊す性能を持っていた。
高い防御力、すさまじい加速力、大量積載でき、裏打ちされた大火力。

それは世界に激震を与えるに相応しかった。
それは対精霊兵器として開発がすすめられ、成果は上がっている。
しかしコア作成に、非常に貴重な金属を使うため、量産には向いていない。
そこで性能を落とした装備が作られた。
デウス・エクス・マキナ・インダストリー・・・通称DEM社が作った装備はISに敵わないが、適性が合えば匹敵できるほどの性能を獲得している。

もっとも、どの装備もウィッチの素養がなければ装備できないのだが・・・
話を戻すが、広いドーム状の訓練施設で折紙は対戦相手、シャルロット・デュノアと競り合っていた。
白く、狼の耳と虎の尻尾を出しているのから全力だとわかる。
対するシャルロットはオレンジ色の鎧を着込んでいた。

「このぉ!!」
「しっ!」

近接戦闘を主とする九曜折紙。
中距離射撃戦を主とするシャルロット・デュノア。
普通ならば遠距離攻撃のシャルロットが圧倒すべきなのだが、主導権を握っているのは折紙だ。

「いい加減離して!」
「いやだ。」

高速で移動するラファール・カスタムⅡに追従して刀を振るう。
紙一重で避けながら、ショットガンを放つがシールドが出現して撃墜させない。
これ幸いと距離を離そうとするが、戦闘開始と同時に投げつけられた縄が足に絡んで引っ張られて離せない。
引き千切ればいいのだが、九曜葛葉の毛髪を織り込んである特性の縄は、チタン合金製ともいえる硬さを示しながらも柔軟で柔らかい。

「なら落ちろぉォォ!!」

右手のショットガンを機関砲に変え、左手にショットマシンガン(ショットガンのマシンガン版)にして突きつける。

「お前が落ちろ。」

銃口を向けられて折紙は慌てず、葛葉が得意とする多重展開障壁の鉄槌で撃墜する。

「あぐぁ!」

ノータイムで出現する攻撃を避けられるはずもなく地面にたたきつけられた。
ダメージは少ないが動きが止まってしまった。
慌ててその場から逃げようとブースターを吹かすが・・・
周りにいつの間にかシールドが展開されていて、檻となって阻んでいる。

「っくぅ!!」

せめて一撃でも入れる!
バズーカを取り出して上空を仰ぎ見ると、高圧縮魔力砲の発射準備を整えた相手がいた。

471 :影響を受ける人:2014/05/17(土) 21:14:27

――モニター室――

「いやぁ、凄いねチイちゃん。」
「チイちゃん言うな。今は仕事中だぞ。」
「そうは言うけどさ~」

束が言いたいことはわかる。
目の前で最新鋭兵器と言えるISが、旧式も旧式・・・九曜葛葉御手製だとしても“天狗の下駄”“日本刀”“符術”“荒縄”“苦無”と言う時代錯誤の武器で落とされたのだから。

「さっすが、九曜様の直弟子!」
「・・・本人の才能もあるだろう。」
「でも、あの歳でここまで戦えるのはすごいと思うよ?」

それにも同意する。
モニターの一つで、疲れ切った折紙に飲み物を渡す十香が映っている。
その表情は年相応で、談笑を楽しんでいるようだ。
少しだけ笑い、視線を移すとロッカールームを映すモニターが。
そこには、先ほどまで戦っていたシャルロットの姿がある。
タオルに隠れて見えないが、その雰囲気は暗く、ドロドロとした怒りのようなモノが見えた。

九曜折紙とシャルロット・デュノア。
二人は良く似た境遇だ。
どちらも肉親を精霊に殺されている。
そして精霊に復讐を誓っているのも同じだ。
だが、二人は対局である。

折紙は“両親を殺した精霊”のみを復讐の対象にしているのに対し、シャルロットは“全ての精霊を殺す”事を掲げている。
そのため、扶桑国の守護神『九曜葛葉』の事は良く思っていない。
危うい少女を見ていると、すねた篠ノ乃束がホッペを膨らませていた。

「むぅぅぅ・・・そんなにアイツが気になるの?」
「教え子だ。気にならないわけではないさ。」

苦笑して頭を乱暴に撫でてやる。
文句を言うが止めようとはしない。
この歳になっても子供っぽい所は治らない。養子とはいえ、二人の子供を引き取っているとは思えない。
じゃれ合いもそこそこにモニター室を出ていく。

その気持ちを知る事は出来ないが、少しでも支えになってやれれば・・・
そう思ってシャルロットの所に向かった。

――四糸乃――

「ふん♪ ふふん♪」

今日は上手にパンが焼けました。
オジサンとオバサンもうれしそうです。
この世界は楽しくて、やさしいです。
でも・・・それだけじゃない事も知っています。

〔カラン・・・カラン・・・〕

「いらっしゃいませ!」

元気よく挨拶したら、私の大好き二人が来店してくれました。

「四糸乃、来たぞ!」
「きた・・・何時ものちょうだい・・・」
「わかりました。お姉ちゃんは?」
「今日のお勧めをくれ!」
「わかった。いつものだね。」

急いでコーヒーと紅茶を用意する。
私はパン屋で働いています。
もともと御屋敷で暮らしていたのだけれど、その前にオジサンとオバサンに迷惑を掛けちゃって、その償いとしてお手伝いに来ているのです。
今ではパンを作るのがすっかり大好きですけどね♪

472 :影響を受ける人:2014/05/17(土) 21:15:03

「今日は訓練ですか?」
「オバサマが天皇陛下についていって、海外にいるから。」
「お母さんの手料理が食べれないのはきつい・・・」
「お母さん忙しいから、しょうがないよお姉ちゃん。」

お姉ちゃんが捨てられた子犬のように泣いている・・・
あ、そう言えばなんで私たち精霊が九曜葛葉さんを『お母さん』とよぶかだけど・・・
なんとなく“私達に近い”感じがするの。
親しみとか、親愛とか、すぐにもてる。
家族として接してくれるから“お母さん”って呼んでるの。
後は保護された順番で長女・次女が決まってるくらいかな?

「それでも明日には帰ってくる。」
「そうだな・・・四糸乃は何を送るか決めてあるのか?」
「うん。お姉ちゃんは?」
「・・・今日は徹夜だ・・・・・・・」

えっと、それは・・・
頑張ってね。としか言えないよ~

――九曜葛葉――

陛下と共に帰国し、御用邸まで護衛してホッと一息つけた。
最近は大人しいとはいえ、過激派が自分の命を狙ってるのは変わりない。
嶋田繁太郎首相の時でさえあったくらいだ。
一部の過激派はとんでもない暴挙に出るから、その被害が陛下に及ばないようにするのは骨が折れる。

取りあえず分体を何時もの会合の場所にとばして置いた。
無論お土産付きだ。
冨永の奴・・・ウィザードになってから煩くなった。
しかも織斑一夏と同年代。

「問題を増やしやがって、もう一度雷撃してやろうかな・・・」

技術を教えるのは良いが、中二病のごとく暴れないでほしい。
胃が痛いし・・・最近夢で娘が「ごめん。」なんて言ってきた。
今日は分体が戻ってきたら寝よう。
そう決めて自室を開く。

「「「「「「お母さん、ご苦労様!」」」」」」
「え?」

室内には養子の九曜折紙、夜刀神十香、九曜四糸乃、八舞 耶倶矢、八舞 夕弦、誘宵 美九がいた。

「これはいったい・・・」

室内は飾り付けられ、ずいぶんと華やかだ。
私物が少ないから、よりそう感じる。

「今日は『母の日』だぞ。」

十香が胸を張って言ってようやく理解できた。
この子達は自分の為に祝いに来たのだ。
それがうれしくて、笑顔でお礼を言う。

「ありがとう。」

その笑顔はとても美しく、子供らの顔が赤くなってしまうほど。
何とか瘴気に戻って彼女等はそれぞれプレゼントを渡す。

九曜折紙は、学校の工作で作った湯呑。
夜刀神十香は、徹夜で作った九曜人形。
九曜四糸乃は、最近合格点をもらったフルーツケーキ
八舞 耶倶矢と八舞 夕弦は、新作のネタで場を賑やかにし。
誘宵 美九は最近、個人的にハマっている演歌を熱唱してみんなを笑わせた。

途中、陛下とそのご家族が乱入するというハプニングがあったものの、おおむね平和に過ぎ去った。
今日も平和な一日。
明日もそうなるよう、九曜は願う。

473 :影響を受ける人:2014/05/17(土) 21:15:49

――オマケ――

「士道! 愛してますわ!!」
「うぉぉぉ! 狂三、ちょっと離れて・・・」
「馬鹿兄・・・なんでそいつが?」
「琴理・・・その炎を収めて頂きませんか?」
「大丈夫、最初だけだから・・・」(激怒
「あら、いたの? 小さいからわかりませんでしたわ~」
「お前も小さいだろうが!」(轟炎
「ちょっ、それは避けられn〔ゴアァァァァ!〕フギャァァァァ!」
「狂三ぃぃっぃ!」
「悪は滅びた・・・」
「し、死ぬかと思いましたわ。」←丸焦げ
「ちっ!」
「平穏が欲しい・・・」



以上です。
これでIS成分が入った筈だ。
ちなみに・・・

篠ノ乃束:原作よりも丸くなっている。人の名前を覚えるのが苦手で、心を許した人でないとぞんざいな言葉使いになる。
篠ノ乃箒:原作とは違い普通に暮らしている。そして姉に影響されて暴力を振るわない。ちょっとツンデレな幼馴染。
織斑千冬:ASTの教官についている。主にIS関連を教えている。
織斑一夏:普通の高校生だったがウィザードとしてASTに所属している。もっともデーター鳥が主で戦場には出ない。後は原作同様モテる。
鳳鈴音:名前は『おおとり すずね』であるが、原作の彼女そのまま。箒が最大のライバル。
シャルロット・デュノア:原作とほぼ同じ性格・・・だが、母親を目の前で精霊に殺された。デュノアに引き取られてすぐに訓練をお願いし、精霊に復讐するために没頭する(なお、継母はドスグロイ殺気に怯えて何もしていない)。精霊の保護をしている九曜葛葉をよく思っておらず、殺すべきだと考えている。流石に害する気はない。
セシリア・オルコット:原作とは違い、母親が健在である。事故にあった時、父親が土壇場でウィザードに目覚めて母親を救った。しかし急激な力の使用により反作用で死亡した。それにより「軟弱な男」ではなくなり、求婚相手は「どんな状況でも真を通せる人物」となった。いまは家業を少し手伝いながら、普通の高校生をしている。
更識盾無(刀奈):政府から任務を請け負っている。ASTではないが、ウィッチである。
更識簪:自慢の姉を持つ。コンプレックスは無い。ウィッチであるが、普通の家庭を持つことを目指している。
布仏姉妹:変更なし。
五反田兄妹:変更なし。

ですね。
批判、不評まっています。

478 :影響を受ける人:2014/05/17(土) 21:45:07
狂三について書くの忘れてた。
実は彼女は九曜さんから力・・・「魔力」を強奪しています。
ただ暴れる精霊を撃退して、深い眠りについていたので対処できませんでした。
もっとも、莫大な魔力を急激に受けてしまい・・・お馬鹿さんになってしまいました。
ふらふら歩いていたら士道君に介抱されて、惚れて付きまとっています。
もう目的も忘れてラブラブになりたがっています。
目の時計ですけど、壊れて常にグルグル回り続けている状況です。能力使用不可能。でも、なんか死ににくい。
無害になってしまったので、観察処分だけになっています。

ラウラとクロエは篠ノ之性になっています。
ドイツに行ったら束嬢が気に入ってしまい。養子にしました。
普通の生活をしていますが、将来は束嬢の手伝いをすることです。

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最終更新:2016年02月14日 23:19