341 :トゥ!ヘァ!:2014/03/29(土) 23:16:22
とある基地内にて一人の少女が道端で佇んでいた。
どうやら道に迷っている風らしい。

最近は志願してきたウィッチも多いので彼女もその類だろうと思い憲兵は声をかけた。

「ちょっとそこの人」

そして振り返ってきた少女を見て憲兵は驚愕した。

なんたることか!

彼の目の前に居るウィッチ…背丈、髪の色、そして雰囲気どれにも死んだ妹の面影を感じるのだ。
まるで生き写しの様な少女を前にして珍しく憲兵は狼狽えた。

「ド、ドーモ。ウィッチ=サン。憲兵デス。どうしましたか?」

「ドーモ。宮藤芳佳デス。本当ですか!始めてきたところで迷っていたんです」

よしか…だと!?憲兵に電流走る。
見た目や雰囲気どころか名前まで一緒なのだ!

おお、ブッダよ。これはなんの悪戯なのでしょうか。彼の妹はとっくの昔に死んでいると言うのに。

「ならあそこの詰め所で詳しく聞けると思いますよ」

「そうなんですか!ありがとうございます!!」

彼女はお礼をいい頭を下げた後にすぐそばの詰め所に向かいだした。
彼は道事態を案内するつもりだったが心が平常心を保てず遂違う言葉を言ってしまったのだ。

彼は思う
「彼女もこれから戦場に向かうのだろうか」

そして願う。
「ブッダよどうかあの少女の旅路に祝福を」

そう彼は祈るのだ。かつて己の妹に降りかかったような不幸が彼女の身に起きないで欲しいと。
彼は憲兵。ウィッチならざる身ではそれくらいしかできないのだ…

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最終更新:2016年02月15日 01:01