493 :ハニワ一号:2016/01/05(火) 16:44:57
大陸日本中華支配ルート

全ては史実よりも大量の浪人を抱えることになる大陸日本江戸幕府が大量の浪人問題解決策の一つとして、中華恒例行事の王朝交代期にある中華大陸に浪人を中心とした軍を中華大陸に派遣した事だ。

そして激動の中華大陸でいろいろあった結果、本来の歴史では「明」が倒れ、漢民族ではなく異民族の支配王朝である「清」が成立するはずだったがこの世界では天皇が中華皇帝を兼任する日本人による中華征服王朝「和」が誕生してしまうのだ。

なぜこのような事になったのか大陸日本江戸幕府が大量の史実では徳川家光の晩年には約50万人にも達していた浪人だが大陸日本の5倍基準に充てるならば約250万人の浪人が存在することになる。むろん、大陸江戸幕府とて無能ではなく日本大陸の開発などの様々な浪人対策を進めており、浪人の数は約250万人の数字から下方修正されるであろうが国内の治安対策上無視できない数の浪人が存在することは確かである。

そして、浪人対策に頭を悩ませていた江戸幕府は解決策の一つとして彼らに軍としての体裁を整えさせて武器弾薬を与えて半ば追放も同然に混乱する中華大陸に送り出したのだ。
また浪人だけでなく豊臣残党や傾奇者、犯罪者、キリシタンなど様々な事情で日本にいられないものや太平の世では生きられない荒くれ者たちなどの武家、公家、町人、僧などの様々な階級の人たちも浪人軍に参加していた。

むろん、浪人軍の上層部には幕府の息のかかった人材で占められており総大将は徳川家康の子である徳川忠輝であった。幕府からの支援があるとはいえ基本的には現地での自給自足の独立採算制であったのだった。そのため自給自足できるように遊牧民族じみた編成が浪人軍の中に多く見られた。

そして江戸幕府が予想もしなかったことに中華大陸に派遣された浪人軍は中華の地に日本人による征服王朝を築き上げてしまったのだ。長年続いてきた大陸日本と中華帝国の対決に大陸日本が中華を征服するという形で日本の勝利に終わるという一つの決着をみた瞬間であった。

むろん、大陸日本本国の民衆たちは浪人軍を中華に勝利した英雄として称えることになり、中華皇帝の位は大陸で活躍した浪人軍を率いた松平忠輝ではなく、天皇に献上されることになった。

現地の浪人軍の中にはこれを機に大陸日本本国から独立して自分たちだけでという意見もあったが浪人軍の上層部は中華を支配したとはいえ自分たちが現地の民に比べれば少数派であるという事実を認識しており、独立せずに大陸日本が中華を支配する形にして大陸日本本国の支援を受けて統治したほうがよいと認識していたからだった。

征服者である日本人たちの当時の中華大陸における日本の戦力は少なくとも約120万人から最大で約200万人ぐらいだろうとみられている。そしてこれに妻や子などの家族を含めればさらに増大するであろう。

これは史実の清を建国した女真族が人口は60万、兵力は15万ぐらいであったことを考えれば巨大な数字であったが統治すべき漢民族の人口を比較すれば少数派であり、数百年以上の長きにわたって中華の地を支配しようとすれば大陸日本本国の支援と史実の清朝のように飴と鞭をうまく使い分けての現地の漢民族有力者を取り込むなどの漢民族を懐柔してのうまく統治することが求められていた。

494 :ハニワ一号:2016/01/05(火) 16:45:40
中華皇帝は天皇が兼任することになったが浪人軍の総大将である徳川忠輝には中華支配用に新設された「征中華大将軍」の位が与えられて天皇の代理人たる総督として中華の地を支配することになり、彼の下で中華を運営するのは現地の浪人軍に参加していた面々であった。

そして大陸江戸幕府は江戸幕府が直接に中華を支配するよりも日本人王朝「和」に中華の運営を丸投げして、巧みに間接的に統治して中華から利益を上げた方が中華の統治コストが安く済むし江戸幕府の利益に繋がるとして認められることになる。それに形式上は江戸幕府が派遣した軍が中華を征服した形のために大陸日本本国が上位の立場であり、何しろ中華皇帝である「天皇」は江戸幕府が治める日本大陸におわすからこそ江戸幕府も余裕でいられたのだ。

こうして「和」と江戸幕府は対立することなく友好関係を維持し続けて、海は大陸日本、陸は中華の「和」が担当するという住み分けで国家運営に専念して「和」王朝は歴代の中華王朝の中でも特筆すべき中華の黄金時代を築くことになる。

大陸日本は中華の地を征服した事で中華大陸を含む東南アジアなど朝貢国という中華圏丸ごとの超巨大市場を手に入れることになり、また将来に「和」が倒れ漢民族が復活した場合に備えて大陸日本と「和」上層部との話し合いの結果、中華大陸を封鎖できるように台湾や海南島、香港を大陸日本の直轄下に置き、他の中華の重要な港湾都市も大陸日本直轄か「和」との共同統治とすることになった。

大陸日本と日本人中華王朝「和」の関係は乱暴な説明だが大英帝国とインド帝国のようなものと説明するのがわかりやすいのかもしれない。

天皇が中華皇帝を兼任しているのは英女王がインド皇帝を兼任するのと似たようなものであり、日本人征服王朝である「和」は現地の中華統治機関であり、インド総督府のようなものであり征中華大将軍は中華総督と言えるものであるのだろう。

なお浪人軍の総大将であり初代征中華大将軍である徳川忠輝には幾度も転生し「邪気眼」なる能力を使えたとの伝説が残っており、一般的には英雄によくある伝説の一つとして認識されていたが「邪気眼」はともかく彼が前の世界では冨永恭次と呼ばれていた転生者であることは事実であった。なお「宇宙大将軍」のような中二病っぽい位を新たに作って自称しようとしたが同じ転生者仲間によって阻止されて歴史の闇に葬られたのである。

歴代の「和」の日本人上層部は転生者であり、史実の歴代の中華王朝の運営を参考にして運営しながらも大陸日本の夢幻会の転生者たちと共調しながら中華思想と体質を大きく変えるべく中華を改革していく事なる。

「和」王朝では漢民族は史実の「清」の弁髪の代わりに丁髷をするようになり、チャイナドレス見たく和服を着用する漢民族の姿が見られるようになり纏足などの悪習は廃止されることになる。

またロシアの拡張を抑えるためにもシベリア探検をおこない、その結果「和」は大陸日本直轄のチェコト・カムチャッカ半島、ウラジオストクなど外満州の港湾都市を除く少なくともバイカル湖以東のシベリアは確実に支配することになった。

欧米列強が本格的にアジアに進出しようとしてくるのに合わせて大陸日本と「和」は提携して改革を進めて近代化を進めていく事になり、そしてアジアに進出した欧米列強は天皇を君主とする日本大陸、中華大陸にまたがる近代化された超大国を目のあたりにすることになったのである。宗主国である大陸日本と「和」の庇護下にあるアジアの国々は欧米の植民地にされることなく宗主国の指導の元で近代化していく事になる。

495 :ハニワ一号:2016/01/05(火) 16:46:17
<この世界での大陸日本と「和」の大雑把な勢力範囲と各国の状況>
大陸日本
日本大陸に台湾、香港、樺太、千島列島、チェコト・カムチャッカ半島、アラスカ、ウラジオストクなど外満州の港湾都市や中華沿岸の重要港湾都市、南洋諸島など。

「和」王朝
史実の清王朝勢力範囲に加えてバイカル湖以東のシベリアを支配する。

朝鮮
漂白朝鮮、大陸日本と「和」の服属国であったが大陸日本と「和」の近代化に伴い独立国にさせられた。宗主国である大陸日本と「和」に囲まれた立地であるため史実戦後日本みたく軽武装経済重点主義をとっているも史実戦後日本のように第9条が存在しないために有事の際には同盟国として兵力を派遣して旗を見せることになる。

欧州
アジアの植民地を狙うも中華をのみ込んだ大陸日本が強大なために果たせず、それどころか大陸日本と「和」の存在は欧州の地位と存在感が揺らがせることになり、史実よりも激しい黄禍論が欧州で吹き荒れることになり、史実で黄禍論をこじらせた君主や政治家たちがさらに黄禍論をこじらせることになる。
また大英帝国ではインドが同じアジアの大国の大陸日本と「和」が独立を維持するのみならず欧州に対抗できるのを見て史実よりも激しい反英・独立運動を展開することになり大陸日本と「和」に大きな警戒感を持つことになる。またインドネシアの独立運動が激化しているオランダも同様であった。

アメリカ
大陸日本が中華を支配する形となったためにアメリカは太平洋の向こう側の2つの大陸を支配する帝国に史実の「中華幻想」に相当する幻想を抱くことになった。日本と「和」、アメリカの3国にとって幸運な事にその幻想は現実でありアメリカは日本と「和」の市場にどっぷりとはまり込み大量のドルを日本と「和」に落とすことになり、米国上層部に親日、親「和」勢力を形成することになる。

496 :ハニワ一号:2016/01/05(火) 16:47:05
あとがき
お正月は頭痛がするはお腹が痛くなるはと病気となり一日の大部分を寝て過ごしました・・・。
フィーさんの日中ルートに触発されたので前に書きかけで放置していた日本人中華征服王朝誕生ルートを完成させてみました。

「和」の上層部に転生した夢幻会に中華思想と体質を変えるべく苦労する役割を与えました。歴代の「和」の上層部の転生者の中には嶋田や辻もいて苦労している事でしょうね。何も知らない転生者がこの世界の現代に転生して夢幻会の先人が苦労して作り上げた綺麗な中国を見て白目むいている事でしょうw
またこの世界では、孫文、蒋介石、毛沢東、周恩来ら史実の中国のネームドたちは「和」の政治家や軍人、官僚として活躍しています。

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最終更新:2016年02月16日 22:11