- 794. ひゅうが 2011/11/02(水) 22:39:00
- 考えてみた半島北部のネタ
――太平洋プレートの急な進行方向転換が史実よりも遅くおこる。
そのためアリューシャン列島の島弧は現在よりも面積が3倍程度に大きくなった。
そのかわり日本列島形成時、巨大化したフィリピン海プレートの日本列島沿岸への圧力が現在よりはるかに巨大だった。
そのため、安定大陸地殻である朝鮮半島にフォッサマグナ的な大きな裂け目が誕生。
半島中央部には日本の中央アルプス級の山脈がそびえることになった。
その北端に位置する白頭山は、霧島火山帯の北端に位置するじょうご型カルデラ火山となった。
霧島火山帯に位置する姶良火山や阿蘇山の破局的な大噴火は史実よりも少なくなり、その分だけ
白頭山火山はひずみをため込み続ける。
だが、あまりに巨大な中国大陸の大陸地殻の安定度と、同大陸がインド亜大陸に押し込められているために圧力はたまり続けた。
これらにより、白頭山火山は巨大化を続け、ついには半島北部全域を飲み込む巨大な楯状火山となるだろう。
紀元前160万年頃、数千万年をかけてたまっていた大量のマグマが一気に爆発。
カルデラ火山のうえ、イエローストーン国立公園レベルの巨大火山の噴火のため、
満州地方から熱河平原までを火砕流が襲う。
そして噴火とともに訪れた何度目かの氷期により、陥没したカルデラにたまったアムール川の水を水源とする大量の氷河が大地を削る。
これらの作用の結果として朝鮮半島北部は中国大陸と幅100から200キロほどの海峡で隔てられることとなる。
こうして、死火山と氷河地形に彩られた「朝鮮島」は誕生することになるだろう。
氷河期に入るとアムール河から供給される氷により陸続きにはなるものの、それ以外の時期は大陸とは隔絶されることになる。
そのため、民族構成は日本列島のそれに若干シベリアの血が多目になるはず。
歴史時代では、いわゆる任那日本府に代表される倭人勢力が残存し、日本列島とよく似た歴史を歩むことになるだろう。
また、氷河地形のため北部は荒れ地だが、南部は霧島火山帯のような豊かな森林地帯となるだろう。
・・・こんな感じでどうですか?
- 795. ひゅうが 2011/11/02(水) 22:52:36
- 霧島火山帯を形成するじょうご型カルデラ火山は、ひずみをため込み続けた挙句ある日突然巨大な噴火をおこす性質があります。
日本列島に沈み込むフィリピン海プレートの性質なのかどうかは分かりませんが、沈み込むプレートの分だけ地球内部からマントルがわきあがり、
これが霧島火山帯の熱源となっているようです。
日本海の中央部にある大和堆と呼ばれる浅い部分は、海底火山のなりそこないということですが、
今回はフィリピン海プレートを実際の3倍程度の面積にしてみたので、その分沈みこむプレートの斜面は朝鮮半島に伸びることになります。
現実では山東半島のあたりから満州にかけてわきあがるホットスポットと呼ばれる熱源は、この世界では太平洋プレートを思い切り圧迫する巨大な
フィリピン海プレートのおかげでハワイなみの巨大な代物になるでしょう。
このため、湧きあがったマントルの熱が朝鮮半島の安定していたはずの大陸地殻に巨大火山を作り出します。
しかも、インド亜大陸に押しまくられている中国大陸の巨大な圧力のため、力の均衡がとれる白頭山のあたりは際限なく圧力が高まります。
その間、すかしっぺのように白頭山火山は拡大を続け、直径150キロ以上の巨大なマグマだまりを形成するでしょう。
ある日突然、それは噴火。
大量の噴出物を吹き出し、一気に陥没し半島北部を1キロ以上も沈降させます。
さらには、いわゆる火山の冬になるとこの火山の残った中央丘(鹿児島湾の桜島みたいなもの)に、アムール河から流れてくる氷が引っ掛かるでしょう。
数万年もたてば、氷はカルデラの底を削り取り、深さ数百メートルの海峡が形成されることになります。
半島北部の残滓は、もとは白頭山火山だった海峡の中央に浮かぶ活火山の島や、カルデラの外輪山が削り取られた岩礁や小島程度となるでしょう。
最終更新:2012年01月02日 19:46