758 :ナイ神父MK-2:2016/01/07(木) 22:31:42
日蘭世界 入れ替わりネタ

開戦直前の各国

1940年 7月2日この日史実世界の列強で作られた連合は、OCUに対して失った領土の奪還の為戦いである戦争を開始した。
迎え撃つOCUは戦力を全戦へと移動を完了し、ハワイには鎮守府所属の第七艦隊に加え大和率いる第一艦隊と佐世保から合流した
第四艦隊が既に待機していた。コレに加えアラスカには本土より航空隊と戦車部隊、そしてアメリカ本土攻撃する為の三式弾頭弾
が輸送され手薬煉を引いて連合軍を待ち構えながら開戦を待っていた。
コレに比べて連合側は開戦時までは慢心にも近いレベルで戦争の行方を国民を始め一部軍上部の人間までもが楽観視しており、
ホワイトハウスでもゆるい空気が流れていた。

「ハワイを占領している海軍の主力部隊を叩いて補給線を遮断してやれば連中も干上がるだろう」

「そうなるかと、あの霧の一件以降日本は連合国との取引は行えておらず備蓄も僅かであると諜報部は判断しています」

「ふむ、市場が減ったのが多少の痛手でだったが、コレならばすぐに好転しそうだな。しかし、万が一のこともある後詰めは問題ないだろうな。」

「はい、現在各地の工廠で戦艦の建造が進んでいます。仮に第一陣が作戦に失敗してもすぐに補充が利きます。」

「ならば問題ない、陸軍についてはどうなっている?」

「現在は日本の上陸を警戒し、西海岸にマッカーサー指揮の下元駐留部隊を中心にして迎撃部隊を組織しています。同時に対空兵器の準備を
進めている為、たとえ日本がB-17クラスの機体を用意していたとしても十分に迎撃が出来るでしょう。」

「十分だなコレで準備は整った後はハワイに進軍して日本を撃破して取り戻すぞ」

そう言うと大統領は会議を切り上げた、一方で未だに困惑が強いのは満州国であった満州では朝鮮周辺が一時的に
霧に包まれると一夜にして違う国となりさらに連絡の付いた本土も全く様子が違うとという状況であった。
おまけに関東軍でも混乱は発生していた、夢幻会の介入によって本来と違う戦場で動いていた人間達が一気に
関東軍として纏められて満州に送られているという状況で有った為、混乱が収まった後の関東軍では急遽
再編成が本土の主導の下で行われ、一時的にせよ再編が終わるまで戦線は著しく後退することと成る。
そして、満州の扱いについては日蘭日本でも頭を悩ませていた。

「如何するんだコレ、家は中国の領土なんて要らないのに・・・」

「出来てしまった物は仕方ありませんね、幸い隣に居るのは何時ものお荷物ではなく隣人として扱える私達が居た世界の朝鮮に成ってるみたいですし」

「そうなってるのがせめてもの救いか・・・」

「其れより関東軍の再編を急ぎませんと中華で無駄に血が流れることになります。」

「そうだな・・・向こうからの報告を聞く限り移民した日本人に限っては同じ記憶があるみたいだし、所属が大規模に変わった人間も
少ないみたいだから増員とを送って戦線を立て直すぞ」

「その後の満州国の扱いは夢幻会で一度話し合ってから決めた方がいいでしょう。緊急の会合準備をしておきます。」

「頼む、それにしてもまた徹夜かあもうすぐ開戦だってのに面倒ごとばかり増えていくなあ・・・」

そして、一気にレナ川以東を失ったソ連では赤い皇帝が蘇った帝国を滅ぼすべく息巻いていた

「潰し方が甘かったようだな、また蘇ってくるなら何度でも叩き潰してやる!兵力については問題はないのだな?」

「はい、現在ロシア方面へ向けて多数の部隊が展開しています。また、北欧・欧州方面や中東方面にも既に
部隊の準備は出来ています後は書記長の命令を待つだけです。」

「よろしい、成らば今すぐにでも進軍を開始し、一刻も早く蘇った亡霊どもをシベリアの大地に返してやれ!」

こうして、各国は致命的な勘違いをしながら戦争へと進んでいく。そして、その勘違いの代償は各国の兵器や
兵士の人命で賄われていくこととなる

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最終更新:2016年02月16日 22:37