252 :ナイ神父MK-2:2016/01/11(月) 23:37:30
日蘭世界 入れ替わりネタ
欧州陥落
第二次ユトランド沖開戦 1941年初頭補給路を遮断されたイギリスが封鎖突破を目指して亡命してきたフランス海軍を加えて
行った第二次世界大戦に置ける欧州最後の大規模海戦である。また、この際に両軍を支援する為に合流を目指していた
アメリカ
欧州派遣艦隊とオランダ東洋第一艦隊と日本第九艦隊との海戦ケルト海海戦及びバトル・オブ・ブリテンも同時期に発生している。
当初、アメリカでは欧州に軍を派遣するか、南米経由で太平洋に戦力を回航するかで意見が分かれていたが、政府は日本が艦隊を
派遣しない理由を備蓄の少ない燃料を戦略爆撃機に手中させているからだと考え、欧州を奪還して日本を孤立させる為に艦隊の
派遣を決定した。
ケルト沖海戦は日蘭連合艦隊がケルト海に置いてアメリカ軍を発見したことから始る。当初ジブラルタルを通過した艦隊は
そのままオランダが実施する空襲作戦に連動してイギリスの港湾機能を破壊する為にイギリスを目指していた。しかし、その途中
欧州への航路を取るアメリカ艦隊を発見、イギリスへの援軍であると結論付けた日蘭艦隊はそのままアメリカ艦隊を攻撃する。
「敵航空機接近しています!」
「イタリアの艦隊か?」
「い、いえこれは日本艦隊です!それにオランダの艦隊も居ます。」
「な、この大西洋にジャップの艦隊だと!急いで各艦に通達、太平洋では後れを取ったようだが
こっちではそうはいかん大西洋が此方の庭であることを解からせてやれ!」
そう命じるレンジャーの艦長であったが、発進した航空隊はハワイの二の舞となり海へと吸い込まれていく今度は寄り
性能に対する恐怖を遺しながら。
『嘘だろ?何で戦闘機で艦爆に追いつけないんだよ』
『ジャップの飛行機が数任せ何て言ったのは誰だ、いい加減なこと言いやがって!』
『う、後ろを取られた、振り切れない!』
『駄目だ!対空弾幕が厚すぎて近づけない!』
『ああ、ワプスが沈む』
『俺達は、何処に降りれば良いんだ!』
『羽に命中して何で落ちないんだよ!』
刻一刻と悪くなる空の状況に加えて、射程圏内に入った船が次々と伊吹を初めとした46cm砲艦によって砲撃を加えられ、沈められていく
脱出を図った駆逐艦も雷撃を避けることが出来ずに海に消え、砲撃戦の後にはアメリカ大西洋艦隊はその大半が姿を消すことと成る。
僅か数週間後、ユトランド沖に出撃した英仏連合艦隊も蘭独の艦隊に一方的と言って良いほどに打ちのめされていた。
「空母及び航空隊からの通信ありません恐らくは・・・」
「馬鹿な、ビスマルクは欠陥戦艦という話ではなかったのか」
「ロドニー、レウナン共に撃沈残るはわが艦とフッドのみです。」
「機関部に雷撃による損傷!航行不可能です。」
「残存艦には撤退命令を、我が艦はオランダに降伏を申し入れる。」
253 :ナイ神父MK-2:2016/01/11(月) 23:38:01
アメリカの増援と言う望みを絶たれたままの戦闘の結果イギリス及びフランスは海上戦力の殆どを喪失、ネルソン、リシュリューが鹵獲される
と言う事態に陥った、制海権を失ったイギリスに対してオランダは追撃のイギリス本土爆撃作戦を敢行、爆撃機ヴィクター600機、護衛のヴェノム
やバンパイアを入れれば総計2000下らない大編隊を持って爆撃を開始し、イギリスのインフラを壊滅させていく。
『大型爆撃機を止めろ、この先には本土があるんだぞ!』
『畜生、誰でも良いあの魔王を落とせえ!』
『航空機に阻まれて迎えない護衛を引き付けてくれ!』
『無茶言うな一体何百機いると思ってるんだ!』
『対空砲が届いていないぞ!地上の連中は何をやってる!』
英本土の陸航空隊の必死の努力も各所で見られたが、蟷螂の斧に等しく護衛はまぐれで落とせても爆撃機には逸し報いることすら出来ていなかった
この大規模空爆が決定打となりイギリスではチェンバレンが首相を引退、チャーチルが後を引き継ぐことによって停戦に持ち込んでいる。
このイギリス陥落から4ヶ月後、ソ連ではロシア、ドイツ、北欧、中東が握手しソ連を包囲していた、本来あるはずだった距離による防壁も
失い、更に物量による戦線維持を行っていたソ連軍だであったが、自慢の畑の枯れ始めるのと同時に戦線が縮小していった。その際に
死亡したとされるソ連軍のその後の調査で約980万人に上ると推定されているまた、この数はあくまでソ連側に記録されていた陸軍の師団数からの
推測であり、航空隊や戦車兵を含めれば更にその被害が増えるとされている。そうした絶望的な戦線でソ連兵達は戦っていた。
「奴らまた、こっちにデカイ砲を撃ちやがった!」
「今、援軍に来た大隊は如何した!」
「さっき纏めて消し飛んだよ!」
「戦車大隊は?あいつ等に列車砲を仕留めに行かせろ!」
「もう向かってスクラップだ!」
「よし、迫撃砲の到着を待って反撃するぞ準備を・・・」
「向こうの陣地がトルコの迫撃砲の直撃を受けたぞー」
「何時も煩いくらい居たほかの奴らは何処いったんだまるで手が足りねえ!」
「足りないならその辺で拾え!」
「玉が切れた補給を・・・」
「其処の動かない奴から補給しろ!」
「また、ラッパの音が聞こえ・・・」
4カ国から成る連合軍とその補給路を支える日蘭からくる潤沢な物資がソ連の兵を溶かして行く様は、正に鉄の暴風と言える
物であり、日蘭から感染して来る火力信奉の一端が見て取れた。火力こそが戦場の神、スターリンの言葉を体現する
火力の権化がソ連の大地を耕して行き、1941年9月書記長の自殺により交代した二キータ・フルシチョフがOCUへ降伏
こうしてアメリカは一人孤軍奮闘することとなる。
最終更新:2016年02月18日 21:11