378 :ナイ神父MK-2:2016/01/12(火) 22:38:23
日蘭世界 戦後編
1970年代アメリカ、この時代は第二次世界大戦以来では初めて大規模な騒乱あった時代だ、ソ連崩壊と同時に
アメリカへ流れてきたソ連人やFFRの人種隔離政策で追い出されたアフリカの各民族たちを利用して荒廃した
国土やインフラを回復させようとしていたアメリカであったが、国内に出来た共産党が第一党と成ると自体は一転する
アメリカ南部にKKKや資産家・企業家・投資家の多くが集まりテキサス共和国として独立した。
驚いたアメリカ政府は慌てて軍を送るもFFR支援の下戦力を強化したテキサスに敗北して国土の更なる分割を避けることは出来なかった。
こうしてアメリカは国土の半分近くを失い更に減った中で戦後復興を行っていく。そんな中、仮設で建てられた新ホワイトハウス(仮)に
男はいた、長期間の残業と徹夜で頬は痩せこけ、寝不足で熊が出来た目をギラギラと光らせながら血走らせて必死に業務を行う男・・・
彼こそが現アメリカ合衆国大統領ヒューイ・ロングである。憂鬱では津波に流され他の世界戦ではアメリカを共産国家にした彼が
なぜ此処まで窶れながら仕事をしているかと言うと、人員不足である。
「何時になったら終わるのだこの仕事は・・・」
「大統領、次は先日可決された起業支援法と福祉関連法案の確認をお願いします。その次は新首都開発計画の立案書を・・・」
「解かったやって置く・・・」
「大統領、官僚達から休暇を認めて欲しいと嘆願書が・・・」
「休暇など無い、大体この官僚達全員共産主義者だろなぜ、クリスマスに休暇を取れると思った」
「しかし、カトリックの官僚達に認めると・・・」
「大丈夫だ、私は人種、宗教、主義主張で差別する男ではない政治に関わる公務員は全員休みを返上して働いてもらう」
「それでは不満が・・・」
「今、不満を言える時期だと思うのかね?こっちに連れてきたアフリカ人達は日夜新首都開発の原動力と市場の購買層になり
国を発展させている。旧ソ連の共産主義者は伝を使い東欧や南米に工新企業の工場の設置や人員募集のプレゼンにでている。
内地にいる我々が怠けたらまた国が割れるぞ」
「しかし、此の侭では過労死も・・・」
「死んだら死んだで後で殉教者や立派に散った同士だったとちゃんと国葬してやる。良いからは働け、早く国民生活が安定する
にしなれば何時、人種差別上等のテキサスや裏切った新共とカリフォルニアに脇腹を疲れるか解からん、復興を急ねば我々の望む
ステイツは崩壊する。それだけは避けねばなるまい。」
「・・・解かりました、休暇は却下しておきます。」
「そうしてくれ、私は残った法案の草案を製作しておく」
そう伝えるとまた大統領は仕事に没頭していく、アメリカを発展させる為に
その後、合衆国では無事に新規の大型企業が現れ始めた、新首都の開発で力を持った建築業界や物資不足の中
ゴムを使用しない下着をいち早く開発して販売した企業、そして戦中の高性能機開発で著しく伸びた古株のコンベア社
この3の大企業を先駆けに黒人や黄色人種の人間が起こした企業が成長して行き新たなアメリカを作り上げていく。
このような動きは各業界で多く見られ、本来の歴史であれば弱小のまま、あるいは生まれすらしなかった企業が
誕生していく。また、法制度に関しても史実アメリカより遥かに福祉制度が充実していくことが、共産党の影響で
起っていくことになるのもまた別の話しである。
最終更新:2016年02月18日 21:16