487 :ナイ神父MK-2:2016/01/15(金) 22:32:23
日蘭世界 サブカル
歴史に消えた兵器達~とある雑誌記事の断片より~
本誌のご購入ありがとうございます。創刊100周年を迎えた本誌では今回、歴史の闇に埋もれた兵器達を紹介して
頂かせたいと思います。此処で紹介する兵器達は陸海軍監修の元に編集され、そのどれもが計画又は試作された
兵器達です。この事を踏まえて読んで頂ければ、先人達の試行錯誤や努力の証をより強く感じてもらえるかと
思われます。
~~~~~~~~~~~~~~~~P28
13式 装甲飛行船【富嶽】
此処で紹介させて頂く兵器は、まだ空の支配者が飛行船だった頃、その末期に開発が計画されたといわれている怪物です。
その名も13式 装甲飛行船富嶽 全長349mを誇り設計図では対地、対艦を想定した15.5cm三連装砲を備え船体の下部に
爆撃用の火中車発射口を複数備えている。更に船体の全体に対する装甲化と当時発達してきた航空機に対する備えとして
対空機関銃も準備され、もし完成すれば世界最強の飛行船と言って良い飛行船であったが。当時の航空機の急激な
進化に加え、装甲化の際に起るであろう重量の増加は当時の飛行船技術では解決することが出来ず、最終的にはペーパープランのみと成った
しかし、この飛行船の情報が世界に流された際は、各国で装甲飛行船の設計が目指されたが、何れもペーパープランのみで終わっている。
余談
この飛行船が遺した衝撃は後の世にも残り、特にアニメ作品に対して強く影響が出ている。天空の城ラピュタではコレを元に下と思われる
ゴリアテが登場し、ゲームサクラ大戦では主人公達が話しの中で第一次大戦の際計画された巨大飛行船について話が成されているなど、
大正ベースの世界観の作品や空を舞台にした作品では、巨大な飛行戦艦や飛行船の存在が強大な敵あるいは頼もしい味方として描かれている。
~~~~~~~~~~~~~~~~P36
34式80cm列車砲
P28で紹介した飛行船富嶽が空の王者だとしたら此方は陸の王者、あるいは陸の連合艦隊旗艦と呼ぶにふさわしい存在だろう。
その名も34式80cm列車砲である、全長は約50mに至りこの巨大兵器を動かす為だけに4000人の兵士と技術者、更に専用の
貨物列車まで必要なまさに怪物と言って良い巨大列車砲で有るが、その分威力も凄まじいこの列車砲4機が投入された旅順要塞では
コレに加えて36cm列車砲・40cm列車砲が多数投入され、ロシア軍が降伏する頃には旅順要塞は地下の弾薬庫や避難していた戦艦も含めて
原型を留めていなかったとされている。しかし、運用する為の莫大な人員とその馬鹿げた重量の弾薬、が負担となり実戦使用されたのは
この旅順要塞攻略戦が最初で最後といわれている。後にこの反省を生かして海軍の戦艦の主砲と互換性を持たせた直接の後継である
51cm列車砲は要塞化されたハワイやアラスカ防衛線、各海峡要塞に複数が配備されその威容によって米国を驚愕させたという。
また、列車砲としては使用不可能であったこの巨砲であるが、ハワイのとある島が要塞化される際に基地に要塞砲として組み込まれ、
専用の弾薬製造設備と共に運用が成されているが、基地の近代化や兵器の飛距離が上がるにつれ不必要となり、現在は四国にある
列車砲博物館にて2機が列車砲の形でもう2機が要塞砲の状態で展示されている。
余談
この巨大砲もまた、幾多の創作物に影響を与えガンダムシリーズで出てきたヨルムンガンドはこれがモチーフとされ
さらにアーマードコアではグレートウォールの専用対AF兵器としてモデルにしたと思われる巨大実弾砲が搭載され、
主にSF作品で使われる大型砲のモデルとして用いられる姿が多く見られている。
488 :ナイ神父MK-2:2016/01/15(金) 22:32:55
~~~~~~~~~~~~~~~~P43
第二次六六六艦隊計画
第二次世界大戦の折、もしも軍縮条約が締結された居なければ、おこなわれていたかも知れない艦隊計画である。
概要としては、
アメリカが計画していたビンソン計画に対抗するため、新たに56cm搭載型の超大和型戦艦を6隻、
大和型を新たに6隻、グットホープクラス以上の新型装甲空母6隻の計18の主力艦とそれに付随する新型巡洋艦及び艦載機を
就役させる為の計画とされ、これが完成した暁には旧式化した現一航船と88艦隊計画を他国に販売するという計画が立てられていた。
しかし、当時の大蔵大臣に予算がないと蹴られ、さらに諜報の結果アメリカが設計したサウスダコタ級に対してはならば
現状就役している艦隊の戦力で問題はないと結論付けられ、この計画は無期限凍結されている。だが、この計画が全くの
無駄だったとは言えず、この計画で出された新型艦載機は後の烈風や疾風の後継機として採用され、更に装甲空母の一部設計は
後に作られる加賀型原子力空母の設計に活用されている。
余談
架空戦記や戦略ゲームではIF展開としてこの艦隊が完成した場合の架空戦艦が多く容易され、そのいずれもが史実で設計できる
大鳳型や大和型より遥かに高性能なユニットして位置づけられており、人気を博している。さらに、一部メディアでは艦これの
に未完成枠として入るのではないかと推測されているが、現在の所正式な発表はなされていない。
~~~~~~~~~~~~~~~~P68
黄泉国(よもつくに)型水爆
命名は皇軍一の変わり者富永恭次陸軍中将である。現状、我が国の持つ最大威力の水爆である禍津日型水爆以上の兵器として
開発が予定され、完成した場合の威力は禍津日型水爆よりも最低で10倍、最高レベルで1000倍以上の威力が出るとされていた
水爆であるが、時の陛下が開発中止を命令、完成には至らなかったとされている。当時、強硬派で有名であった嶋田総帥が
公の場で珍しくこの水爆を名指しして恐ろしいと口にしていたこともあり、それが以下に恐ろしいもであったかを物語っている。
余談
現実に近い世界観で描かれる作品で、日本に近い勢力が黄泉国を出現させる又はそれに近い発言をした場合は自国の強硬派で
さえ警戒するほどの威力や効果のある兵器が登場する合図であり、ネット上では掲示板では通常の倍に近い速さでスレが消費されていくことで
知られている。
最終更新:2016年02月18日 21:18