23 :ナイ神父MK-2:2016/01/22(金) 00:56:18
日蘭世界 冷戦ゲート
第二次中華動乱
開戦まで
ゲートと接続以降、中華人民共和国では日蘭世界に対する敵意が上がる一方であった、愚かにも自国に侵略して無様に負けたはずの
日帝が戦勝国として大国の地位にいるだけではなく、嘗ての清帝国のように中華の地が列強に分割され、有ろう事か朝鮮にまで
草刈場にされていると言うことに同じ中国人として怒りを募らせていた。
その頃、親中姿勢を打ち出していた
アメリカでも国民が反OCU感情を高ぶらせ、コレに便乗した国務省が中国との更なる接近を
大統領に勧めていた。そんな中、日本脅威論に対する答えとして中国及び韓国に旧式艦艇や退役が決まっていた一部ミッチャ-級を
売却する案が可決された。そしてこれが結果的に中韓に日蘭中華へと侵攻する切欠を与えることと成る。
海上戦力を充実させた中国海軍は、日蘭側の植民地への挑発や圧力を高める様な行為を開始する。コレに対して英米仏を初めとした旧同盟
諸国は抗議を開始するも、中国は「向こうの警備艇がぶつかって来た」や「旧同盟は此方に対して難癖を付けて此方にも侵略してくるつもりだ」
などと公表し、米韓と一部日本野党も同調した。徐々に圧力を強めていく中韓に対してはOCUも懸念を表明するも中国は内政干渉だとして、コレを
無視して行動を続け、
アメリカからは不用意な行動はデタントを崩して世界を危機に陥れるとしてOCUに積極的に行動を行わないように交渉していた。
しかし、余りに露骨な
アメリカの中国支持に対して各連合内では史実西側諸国に対して不信感が増大し、更に国務長官が国内で発言した日本帝国脅威論などが
両世界に広まるとこの流れが加速し、西側諸国内でも中国よりな
アメリカの発言に対して懸念の声が上がっていた。それでも
アメリカ国内ではこの中韓への支援に対する
肯定の声は多くあり、支持勢力の中にはOCU構成国の中にナチスドイツが存在していることに対して反感を強めるユダヤ系の人間や中国に対して市場を広げたい企業家
が存在していた。
そして、1970年代末中国のフリゲート艦が謎の沈没をした事を旧同盟よりの攻撃だとして中華人民共和国は、宣戦布告無しに艦隊を派遣して攻撃を開始する。こうして
後に第二次中華共産動乱と呼ばれる戦争が幕を開けた。
東シナ海海戦
海戦では半ば奇襲に近い攻撃によってゲート付近を警備していた旧同盟、特に
アメリカの海上戦力に大きなダメージが入っていた。また、この時の
アメリカは以前に起きた
テキサス独立に際して海軍が弱体化しており、
アジア艦隊にいた新型艦を本土へ回航して旧式艦を配備していたことも災いして、他の海軍よりも大きな被害を受けている。
そして周辺海域の安全を確保すると
アメリカ植民地の沿岸へと揚陸艦を使用して上陸を開始する。
その頃、中国を支持していた
アメリカでは日蘭各国から入る抗議や意思確認に慌てていた、
アメリカの認識では中国が同盟へ攻撃するのは少なく見積もっても1980年代に
入ってからだと推測していた為、余りにも早い戦争の開始は完全に寝耳に水の状態であった。また、OCUでは中国のこの行動に対して
アメリカの意思が入っていると推測されており
、大西洋や日本沿岸のゲートでは目に見えて日蘭側の戦力が増え居てきていると言う連絡が上がってきていた。
アメリカは急いで中国に対する非難を開始して、侵略行為や関与を否定するもOCUからの警戒は強く最終的には問題が解決するまで、日蘭側のゲートでは原子力空母や原潜が
徘徊する事となる。一方で唐突な
アメリカの中国批判は中国を驚かせた、中国視点では
アメリカは此方を支持してくるものだと期待しており侵攻後は
アメリカの軍の派遣を期待していた
だけに梯子を外された形となったが、今更中止することも出来ず中国は侵攻を続けることとなる。
24 :ナイ神父MK-2:2016/01/22(金) 00:57:30
韓国参戦
完全に奇襲を受けて浮き足立つことと成った在中アメリカ軍だが、一時的に港湾周辺を放棄して内陸部で陸軍を集結し周辺の中華植民地とOCUに援護を要請して、反撃を計画するが此処で
アメリカに更なる情報が飛び込むことと成る。それは韓国の結成した抗日義勇軍の参戦である。また、一時的にでも上陸地点と制海権、制空権が確保できたことによって中韓から多数の
陸軍が輸送船や航空機を使い投入され一説には約6個軍団相当の戦力が初戦にて上陸したと言われている。
しかし、いざ市街戦を開始すると中国は想像以上の苦戦を味わう事となる。海戦では苦戦を強いられたアメリカ軍であったが、陸軍は元々半ば内陸の国家となった合衆国の内情に合わせて
優先的に陸空軍に予算が振られたことによって史実に於けるM60に近い性能の戦車を複数配備することに成功していた。また、空軍もコンベア社が開発した機体が配備されており、OCU側にこそ
劣る物の中国軍機を撃墜する分には十分な性能を持っていた。そして、もう一つ中国軍を苦しめることになったのが陸軍の錬度と住民の抵抗である。
アメリカは第二次大戦で多数の航空隊と
海軍戦力こそ失っていたが、戦車隊や歩兵部隊は比較的損耗が少なく敗戦後でもその実力を十分に維持できていた。住民に関しては比較的被害が薄かったとは言え、戦中の中央共産党の
蛮行を覚えている物や、向こうの中国共産党の思想がセクトに近いものだと情報が流れていた為、いち早く非難や抵抗が行われ始め、レジスタンスと化した住民たちに手を焼いていた。
アメリカ植民地侵攻が遅々として進まない中、比較的距離の近いFFRのエストシナ陸軍が援護を始めた為、中韓合同軍は予想を遥かに上回る。被害が発生し始めるが、それでも根拠地の
近い中国から送られてくる陸軍に対して戦線は少しづつ後退、年が明ける頃には朝鮮との国境地帯まで軍を進めていた。そして、この後の行動が中国の明暗を分けることとなる。
切っ掛けはとある抗日義勇兵部隊が朝鮮の国境線へ近づいたことにより朝鮮王国の国境警備隊が警告、それを無視した抗日義勇軍が国境を侵すことによってOCU、朝鮮王国さらにBCが
中国に宣戦を布告した。
宣戦布告後直ちにOCUは周辺艦隊を東シナ海へと派遣、中国も
アメリカから購入したミサイル駆逐艦や艦艇を使用して対抗しようとするが、艦性能、錬度の全てにおいて劣る中国海軍が
OCUに勝利できるはずも無く就役したばかりの新戦力たちはその悉くが、戦艦や原子力空母が出るまでも無く沈められていくことと成る。
その後東シナ海はOCUによって完全に封鎖され、中国は完全に援軍と補給の目処を断たれる事となる。孤立状態に陥った中韓軍は完全に包囲された中で各国陸軍の猛攻に合い、
更に多数脱走兵が都市部に逃げ込んで市街戦に発展南京以来の一大市街戦が行われ多数の元中国陸軍部隊が殲滅されることとなる。この際、中国は再び列強によって南京のような
虐殺が起こされたと主張したが、明確な証拠の元に正統な軍事行動だったと言うことが証明されている。
逆侵攻と中国の敗北
今回の布告なき戦争行為に対しての謝罪や賠償を要求するも中国と韓国は拒否し徹底抗戦の構えを見せる。コレに対して日蘭側は連盟史上2回目となる連合軍を結成、中国に対して攻撃を開始する。
この行動に対して中韓は
アメリカや東西側諸国に対して参戦を要求するも両陣営はコレを拒否、中韓は2カ国で連合を相手取ることになる当初中国共産党は上陸してくるであろう連合軍に対して
ゲリラ戦も駆使して攻撃を行う積りであったが、連合が選択したの嘗て
アメリカのも行った徹底的な戦略爆撃であった。
投入された各国戦艦や日蘭の長距離爆撃機、通常タイプの弾道弾を用いて中国内の生産施設やインフラ設備を完全に破壊し、爆撃を続ける連合に対して尚も徹底抗戦を主張する中国共産党であったが
国民の反乱や蜂起によって統制が聞かなくなってきたことによって軍を維持できずに降伏、第二次中華動乱はこうして幕を閉じることとなる。
25 :ナイ神父MK-2:2016/01/22(金) 00:58:00
敗戦後
敗戦後の中韓に課せられた罰ははかなり厳しい物となり、同盟やOCUの怒り具合を明確に表していた、その内容は
各自治区を連合指定の国への併合
核・弾道弾開発の禁止
一定排水量以上の軍事関係の船舶開発の禁止
今後20年の航空・陸戦兵器の開発の禁止、
弾道弾の開発の禁止、
史実側の日本との領有権問題になっている対馬、竹島、尖閣諸島等の権利主張の禁止
と成っている。
そして、動乱終結後の
アメリカでは国民が手のひらを返した様に政府の親中姿勢の批判をはじめ、大統領らは対応に奔走する事なりさらに、今回見られた日蘭との戦力差や中国の新政府の希望によってされに手を広げなければいけない
事態に頭を悩ませることと成る。
最終更新:2018年01月09日 01:12