758 :弥次郎:2016/02/02(火) 18:40:25

Maximiliaans(マクシミリアーンズ)社

概要:
オランダの兵器メーカー。
同国内における企業の中でも200年近い長い歴史を持つ企業としても有名。


設立:
その設立は明確に記録が残っているわけではないが、フランス革命戦争時に革命軍がオランダに侵攻してきた際、
日本及び各植民地から救援に訪れた援軍が使用していた銃火器や火砲を整備・点検・補修するために集められた技術者たちの
集まりがもととなったと現存する資料には記載されている。当時の記録によれば鉄鋼メーカーのケリアン鉄工所が自社が抱えていた土地と設備を技術者たちに提供。
戦争終結後もいくらかの技術者たちが残留を希望し、ケリアンがこれを了承したことで、兵器メーカーの『ケリアン・ミリティ』として
正式に運営を開始した。会社としての活動を開始したのは遅くとも1800年代に入ったころで、日本からもたらされた
火中車や前装式ライフル、ロケット弾などの兵器のライセンス生産を中心に開発製造を手掛けるようになった。

変遷:
初期はライセンス生産を中心であったが、徐々に独自の銃火器の試作や陸戦用の火砲・榴弾砲・迫撃砲の研究を開始し、
一部がオランダ国境要塞に採用されるようになるなど頭角を現した。
以降、陸軍への要塞砲などの納入が中心であったが、海軍からもその技術力に注目を受けて後に艦艇の搭載砲や機銃などの
生産と開発を正式に委託されるようになる。ここには、欧州において政治的・軍事的に孤立し包囲状態にある状況での
軍需品特に兵器の生産を国内でも行えるようにしておきたいとのオランダの思惑もあり、より業務を拡大していく。
転換期となったのが1890年代にアルフレッド・ノーベルの下で大きく躍進したボフォース社との技術交流で、
より研究に対して投資を行い技術進化を進めるという方向性を一層強めた。
この頃から中興の祖とも呼ばれるマクシミリアーン・ファン・ホーフの下でなりふり構わぬ組織改革と技術集積を開始。
後に会社名をこの人物からとってMaximiliaansと改め、オランダにおける兵器メーカーとして大きく頭角を現した。

759 :弥次郎:2016/02/02(火) 18:41:53

企業体制:
Maximiliaansを盟主とするグループを形成しており、いくつかの部門を子会社として独立させている。
現在においてはトップダウンのグループというよりは企業複合体に近い形態をとっており、ここに記載されていない子会社が
完全に独立している例も多数ある。

  • Maximiliaans
グループ盟主。陸海空問わず火砲 機銃 ロケット兵器の生産を担っている。
特に艦艇に搭載される主砲や高角砲などにおいてある程度のシェアを持つ。
専門の仕事や技術は傘下の企業に任せるスタイル。

  • Maximiliaans & Koenraad SAAB  (M&K SAAB)
サーブ社との合同出資企業。
ライセンス生産を請け負うほかに、航空機及びヘリコプターの部品やシステム関連を担当。
対潜兵器も日本との技術交流をしながらも軍と共同で開発している。
Koenraadは同企業の設立に携わった出資者から命名。

  • O&M (Oerlikon & Maximiliaans)
エリコン社との合同出資企業。
主に20mm機関砲のライセンス生産と独自の機銃開発・改良を手掛ける。

  • K2
母体であったケリアン社から鉄鋼製造技術の提供を受けて設立した企業。
主に艦艇の搭載主砲などに使われる装甲板を卸す。

  • Oosten Maximiliaans
アウストラリウス方面及び東南アジア方面の営業を担当する支社であり、同地域における独自の火砲や車両の製造を担うメーカー。
現代では三菱や日立などとの連携も始めており、いずれ独立することが予測されている。

主な製品:
納入されているのは独自生産品とライセンス生産品である。
ボフォース社と日本の兵器メーカーの影響を受けているが、特に長期間運用への適性(メンテナンスの簡易性・悪条件下での
運用の信頼性・部品の互換性など)に優れており、長距離航海が多いオランダ海軍や要塞に籠っての防衛戦を行う必要性の高い
陸軍の需要に合わせた高い技術力を持つ。
他にも主に植民地向けに軍用車両・戦車・装甲車・大小の火器を開発しており、欧州圏におけるいくつもの企業との間で
双方向的に影響を与え合っている。

760 :弥次郎:2016/02/02(火) 18:43:08

以上となります。wikiへの転載はご自由に。

というわけでオランダの兵器メーカーをぶち上げました。
一番自然に日本から影響を受けるにはどういう経緯がいいかなということを考えて、オランダがオランダとなる契機の
フランスとの戦いを利用させていただきました。ちなみにケリアン社も史実にはない(はず)の企業ですのであしからず。
史実においてもボフォース社は単なる鉄工所から化けた企業ですので、これくらいは普通にできるんじゃないかなぁと思って
妄想しながら構築しました。
営業方針は概ねオランダ帝国の植民地経営と似た感じです。まずはトップダウンで企業設立、その後独立・連携の方向へと
シフトして、相互に利益を得ていくスタイルですな。
なお、オランダ発音ですので日本ではマクシミリアン社となりますね。
ここで水没だとかランク1だとか照美!照美じゃないか!と反応した方はなかなかのリンクスです。

基本的に生産兵器はボフォース社のそれに似た感じと考えていますが、あまりこちらで縛ってもしょうがないので設定を
流用するもしないも、SSやネタの作者様に一任いたします。そこら辺はある程度自由にどうぞ。

オランダ版大淀型ことユトレヒト級(仮)の設定で辻褄合わせに詰まったために企業を作ろうと思いましてこうして生み出しました。
史実だと搭載砲はボフォース社のそれを使っているんですけど、孤立状態になることを想定しているならライセンス生産だけ
出なく独自生産も行うとするはずと考え、まあ一応設定だけはしておこうかと。
これで心置きなくユトレヒト級(仮)の設定を構築できますし、設定ばかりあげているのでちょっとばかり小ネタを書く下地が
できました。そこら辺はまだ先になるかと思われますが、お楽しみに。

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最終更新:2017年10月26日 13:38