528 :ham ◆sneo5SWWRw:2015/10/15(木) 23:05:42
この作品はGATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えりと憂鬱のクロスものです。
原作の平成日本とは繋がりません。
色々破茶けてます。
こんなの無いだろ、なオリ設定もあります。
笑い飛ばす程度に読んでください。
注意!
残虐な、グロ表現が有ります。
食事しながらのお読みは控えてください。
以上の事を留意してお読みください。
529 :ham ◆sneo5SWWRw:2015/10/15(木) 23:07:19
GATEネタ GATE 皇軍 彼の地にて、斯く戦えり 第2話 アルヌス夜戦 後編
「弾薬の心配はするな!後ろは帝都だ!補給はすぐに来る!だが敵は一歩も入れてはならん!!」
第1砲兵師団長の久野村はそう言って、麾下の砲兵旅団、砲兵連隊に発破をかける。
夢幻会の再教育によって兵站構築の第一人者となっていた彼の手腕によって用意された砲弾は絶えることはなく、まさに無尽蔵と言って良いほどであった。
「日本軍の砲兵に砲弾が尽きるという言葉は無いのか・・・」
第1砲兵師団司令部から戦場全体に降り注ぐ砲弾の量に、観戦武官たちは呆然とする。
旧米軍士官が日本軍将校が火力不足と言っていたことに卒倒した話を聞いたが、なかなかどうして。
「これでも足りないんですよ。ソ連の砲兵師団はこれより砲門数が多いらしいですからね。まぁ、結局は金がないですよねぇ」
「「「「「)))」」」」」
観戦武官付の日本軍士官が溜息をつきながらそう言い、観戦武官全員が心の中で突っ込む。
そんな彼らのことはお構いなしに、久野村は師団の指揮を行う。
「挺身騎兵連隊のテッサリア街道方面封鎖部隊から支援砲撃要請です!」
「10km以内だな?九〇式野砲と105mm榴弾砲各1個大隊、おまけに155mm榴弾砲1個中隊を追加だ!各隊に砲撃に座標を伝えろ!!」
「120mm迫撃砲の1連隊1大隊の弾薬が僅かです!」
「東方に5km前進して砲撃していたな?トラックとリヤカー(オートバイで牽引)を10台ずつ用意して向かわせろ!!」
「砲撃要請!南方向の敵軍約1個小隊が六稜郭に突撃をしてきました!!」
「203mm榴弾砲で宙に飛ばしてやれ!!」
久野村は、各部隊からの砲撃要請を受領し、怒涛の勢いで命令書を処理しながら部下に命令して麾下の部隊に砲撃指示を伝える。
各砲兵部隊は、指示された目標を攻撃し、打撃を与えていく。
同時に全縦深同時打撃ドクトリンも継続され、第二師団が向かう先の敵軍を攻撃し、救援に、陣地で防御に当たろうとする機動を抑える。
「赤熊の筆髭の言葉だが、砲兵は戦場の神だ!帝都を荒らそうとする無法者に戦場の神の神罰を与え続けろ!!」
530 :ham ◆sneo5SWWRw:2015/10/15(木) 23:07:59
「中隊長、旅団長より出撃命令です」
「了解、おやっさん」
近衛第三師団の近衛捜索第3旅団の近衛捜索第13連隊の捜索中隊の1つを指揮する伊丹は、無線機を扱う中隊の先任下士官の桑原惣一郎准尉から旅団長命令を受け取る。
彼が所属する近衛第三師団は第二梯団、即ち、第一梯団たる第二師団と近衛第1歩兵団が攻勢限界に達したときに交代して無停止進撃を行うためにアルヌスの丘の六稜郭で待機していた。
また、第二梯団には、第一梯団の進撃の障害とならないように、第一梯団が突破した後に生き残っている部隊等を担当する任務を帯びている。
第一梯団は東西南北で戦線に次々と穴を開け、綻びた穴から正にさながら水が岩を穿つ如く部隊が突破しつつあるため、第二梯団所属たる彼らも進撃を開始することなった。
近衛第三師団には現在、近衛第一師団から1個戦闘団(歩兵1個連隊、戦車2個中隊、砲兵1個大隊基幹)を一時編入し、第一梯団に続いて東西南北の四方向へ前進を開始していた。
「倉田、前進だ」
「了解っす」
伊丹は、乗車する半装軌装甲兵車の指揮車仕様(荷台上部に屋根の骨組みのように大きなフレームアンテナを装備した通信強化型。7.7mm機銃装備。sd.kfz251/3を連想するとよい)の助手席で、運転手の倉田武雄伍長に前進を命じた。
彼が率いる捜索中隊には半装軌装甲兵車の通常型(歩兵分隊搭乗)や砲戦車仕様(M3 75mm対戦車自走砲モドキ。搭載砲は九〇式野砲)、九二式六輪装甲車(九二式軽戦車の六輪装甲車改造型(本編第7話参照)。20mm機関砲と7.7mm機関銃を1門ずつ装備)にSASジープ(12.7mmM2機関銃と7.7mm連装機銃を1基ずつ装備した英特殊部隊SAS専用ジープ)モドキの四輪駆動車、機銃を装備した側車付自動二輪車も配備されている。
伊丹隊は、残存兵に注意しつつ、進撃を開始した。
「ぐっ・・・よもや、我らが逆に夜襲を仕掛けられるとは・・・!」
砲撃が止み、なんとか五体満足で生き残ることが出来たデュランが伝令に助け起こされながら敵軍が進撃を開始したことを報告で聞いてそう言った。
「敵軍は今どこにいる?」
「包囲している諸王国軍全てに攻勢をかけています!
猛烈な攻撃で身動きが取れなくなったところに、鉄の象が次々と押し寄せ、多くの兵が死ぬか捕虜になっています!
逃走する敗残兵も鉄の天馬や翼竜で、討ち取られています!!」
「なんと、なんということだ・・・」
伝令からの報告を聞いてデュランは茫然とする。
空から辺りを照らし、ゆっくりと落ちる光の玉によって、デュラン、リィグゥ公王、そして生き残っている諸王は辺りに創られている地獄絵が夢であってほしいと思った。
しかし、彼らの幻想を打ち砕くように周囲にはドンドン!ダダダ・・・!パシュパシュ!ドグワァーン!という音を立てて更なる地獄が創られる。
重厚な鉄の装甲で馬を覆った戦場の花形といえる重装騎兵も、
歩む度に地響きが聞こえそうな巨大な毫象を連ねる戦象部隊も、
小柄ながら精強な印象の南国兵も、
方形の鉄楯を連ねる重装歩兵も、
林のような長槍を並べる槍兵。
オークやゴブリンなどの強力な亜人も、
それぞれが、出身の国毎に異なる軍装の煌びやかさを競っているかのようであった連合諸王国軍は、もう影も形も無くなっていた。
531 :ham ◆sneo5SWWRw:2015/10/15(木) 23:08:36
四肢のいずれかを無くし、泣き叫ぶ者、失ったそれを探そうとする者。
腹を裂かれて臓物を出し、あるいは胴のところで上下に裂かれ、その現実を受け入れずに笑い狂う者。
手足だけになった戦友を手に持って「帰ろう、これは夢だ・・・」と呟き彷徨う者。
全身が燃え、火を消そうと転がり回る者。
大きな破片が身体に突き刺さり、苦しみもがく者。
ここが本当に地獄だと思えるほどの惨状が刻々と創られる。
「こんなものが・・・戦いであってたまるかぁ!!」
リィグゥ公王が目の前の惨状に対しそう叫んだ。
「ここも最早安全では御座いません!早くお逃げを・・・ガッ!!」
伝令はそう言って、デュランに退避を促す。
だが、その伝令は突如として頭部の失い、血を噴き出しながら倒れる。
彼の頭部を奪った光の矢が飛んできた方向をすぐさま見ると何輌もの鉄甲車が迫ってきていた。
既に第一梯団は敵の前線の各所を食い破り、連合諸王国軍の逆包囲すべく、第二梯団が機械力で一気に機動して後方の遮断にかかっていた。
主要な逃走経路となりうる西北西のテッサリア街道に至る道、東南東の山間の切通しには、挺身騎兵連隊が六稜郭内に残る中隊を続々と空輸し、既に展開部隊は大隊規模にまで膨れ上がり、砲兵師団、航空機部隊の支援で、封鎖を維持している。
南部の平野部は隠れるところがないため、航空攻撃と砲撃、第一梯団、第二梯団の機械力の前には逃げることもできず、逃走を図った兵士はなんとか逃げようと必死に走ったが、ついに全滅。
最早、連合諸王国軍に逃げ場は無かった。
デュランや諸王の目の前で、鉄甲車の兵士は持っている杖か棒、据え付けているボーガンから光の矢を周囲に連射したり、棍棒やメイスを投げている。
投げた棍棒は、必ず爆発し、棍棒が当たらなくても兵士を死傷させていく。
日本側が在庫処分の一環として配備していた収束手榴弾や柄付手榴弾であった。
基本的に日本人は西洋人に体格が劣るために投擲距離が狭いことからの解決手段と対戦車戦闘用途として保有していたが、重く嵩張るために将来的に廃れていく傾向にある事と個人携帯型対戦車兵器の普及から、大柄なオークや将来厄介な存在となり得る眼鏡犬(スコープドッグ。重装甲化ジャイアントオーガーのこと)対策も兼ねて多数配備されていた。
収束手榴弾には、M24柄付手榴弾のように針金で弾頭を束ねた物以外にも、始めから対戦車戦闘を念頭に置いて先端部が大きく膨らんだ棍棒の形状をして大量の炸薬を詰めたものなど、転生者の手によって(半ば趣味で)造られた試作品まであった。
ここまで異世界の軍が来たことに驚く諸王の中には、逃げ惑う者もいた。
その一方で、デュランはおもむろに地面に転がっている弓と矢を手に持って構える。
「おのれ・・・!」
デュランは棍棒を投げる異世界の兵に矢を放った。
放たれた矢は異世界の兵の喉元に当たり、棍棒ごと兵が鉄甲車内に倒れる。
すると、異世界の兵士は悲鳴を上げて、鉄甲車から急いで降りて離れる。
そして鉄甲車は大爆発を起こした。
デュランのこの戦果に勇気づけられ、リィグゥ公王など何人かの諸王が抵抗しよう手に武器を持って異世界軍に襲い掛かろうとする。
だが、他の鉄甲車に据え付けられている大きな筒から光の弾が放たれ、それがデュランの、リィグゥ公王の、諸王の傍で爆発した。
デュランは、その爆発の衝撃で意識を手放した。
第三次会戦による日本軍の夜襲は朝までに連合諸王国軍が文字通り全滅することで終結した。
夜襲開始までに脱走した兵士以外の連合諸王国軍の諸王、騎士、兵士の全てが、戦死するか捕虜となった。
なお、デュランとリィグゥ公王は、身体の一部を欠損しながら伊丹隊によって捕えられ、日本軍医の治療でなんとか一命は取り留めた。
彼らはこの後、日本軍の捕虜として生きることになる。
532 :ham ◆sneo5SWWRw:2015/10/15(木) 23:09:07
日本陸軍六稜郭内、夢幻会会合用地下特別作戦会議室
「夜襲は成功し、連合諸王国軍は殆どが捕虜になったか」
「これでイタリカのフラグは折れたかな?」
「まぁ、野盗化を防ぐためには仕方ないさ。地球の歴史だって傭兵が野盗化して村を襲いまくったんだ。原作とはいかないが、野党の軍の避難材料になるしな」
「だが、もとから居る盗賊が襲う可能性もあり得るな。イタリカは帝国の重要な穀倉地帯。軍を送って押さえておいても損はないか」
「しかし、心理作戦の効果は絶大でした。捕虜からはタカミカヅチやスサノオに謝りたいとか、許しを乞おうとする者が多かったです」
「半月後くらいには、各地でこんな強力な神が居る日本を攻めた帝国を非難する声が高まるでしょうし、帝国内の講和派も勢いづくでしょうな」
「なまじ本当に神が居る世界だから、効果的だったな」
「相手の士気も砕け散っただろう。帝国で再編中の部隊も日本の神様の話で戦う気が失せるでしょう」
「しかし、義勇兵の中にはこういうことした日本への嫌悪感もあるようですが・・・」
「一応、仏教の不動明王とか、ヒンドゥー教のシヴァ神とか避けて日本神話の神様選んだんだがなぁ」
「向こうは信々深いから仕方ないさ。それよりも義勇兵の口から『本当に日本は神様に賄賂を贈っているのか?』という噂が立っていることが問題だ」
「まぁ、似た様なもんだが、真に受けられても困るな」
「だが、それよりも問題なのは・・・」
彼らが一様に目を向けると、
「フッハハハハハハ!見たか!我がボイスの力を!」
「さっすが、富永中将!」
「俺達にできない事を平然とやってのけるッ!」
「そこにシビれる!あこがれるゥ!!」
高笑いする夢幻会一の中二病重症患者、富永恭次とそれを煽る取り巻きの邪気眼派が騒ぐ姿であった。
そう、実はあの神々の声を担当したのは、この男、富永恭次だったのだ。
事前に集音マイクやスピーカーを岩に偽装した頑丈なコンクリートで保護したものをアルヌスの丘の周囲に広範囲にわたって設置し、スピーカー越しに富永が特地語で声を変えて会話していたのだ。
また、第一次会戦の戦闘開始前には取り巻きと一緒に、
「やつら、もう勝ったつもりでいますね・・・」
「そうらしい。では、教育してやるか」
と、ちゃっかりミハイル・ヴィットマンごっこをしていたりする。
富永らを見た寺内ら良識派はため息をつくと再び会話を始めた。
「なんであいつあんなにハイスペックなんだ?」
「なんか、くぎみー信者広めるために、声優の勉強していたそうですよ」
「おまけに、海外の吹き替えでくぎみーボイスが聞けなくなるのは良くない!と言語の勉強もしているみたいです」
「あれ(中二病)さえ無ければなぁ・・・」
「最近は非転生者にも布教しようとしているようです」
「なんでカナリアから生きて帰れたんだろうな、あいつ」
「死んでもまた転生して別の世界に迷惑かけそうだぞ。ハルケギニアとか、艦娘の世界とか、パンツじゃないから恥ずかしくない世界とか」
「噴石が当たったりして、まともに変わってくれれば・・・」
「それだと逆に不気味じゃないか?」
「「「「「はぁぁあああ・・・」」」」」
様々な問題(主に1人が原因)に頭を悩ます現地の夢幻会員であった。
533 :ham ◆sneo5SWWRw:2015/10/15(木) 23:09:39
以上です。
今回は主人公もちょい役で入れました。
主人公なのにw
個人的に収束手榴弾を見た時、RPGとかにある棍棒を連想することがありまして、棍棒型っていけるんじゃないかな?と趣味で入れましたw
デュランは文字通り一矢報うことが出来ました。
実はクレしんの映画を参考にしたのは内緒w
富永が帰還できたことを言っている転生者は中堅クラスで衝号については知りません。
3話は各国の思惑を中心に書いていきます。
そしてCの国とKの国がやらかします(笑)。
続きではなく、加筆改訂でつまらない思いをしたでしょうが、次はちゃんと3話(分割するかも)を上げようと思います。
最終更新:2025年03月04日 22:15