848. ひゅうが 2011/11/04(金) 09:12:04
提督たちの憂鬱について14の513氏に触発されて。昨今の情勢からすると火薬庫で火遊びなみのネタですが一筆。



――あいつのことか。ああ、知っている。

知っているか?人類最強職は三つの種類を持っている。
エンジニア。
ジャーナリスト。
そして物理学者。

この3つだ。

アイツは――「チューリヒ特許局の片翼」といわれた男。
「彼」の相棒――


「よう相棒。いい眺めだ。」

「この黒鉛の塊が、人類を変える。」

私は彼を追っている。
あれは、あの戦争がはじまった、妙に寒い日だった――


「ニューヨークが海に飲まれた!?」

「すぐに電源を復旧しろ!暴動だかなんだかは知らないが今これを止めたら――」

「修復隊へ。撤退は許可できない。水をかけ続けろ。」

「だろうな。死亡保険金上乗せだ。」


「こちら消防隊。可能な限り援護する。」

「青白い光は俺の見えないところで漏らしてくれよ・・・」

アイオワ・パイルは謎が多い。
誰もが名前は知っているのに、燃料の種類すら分からない。
分かっているのは、誰もが被害者になったことだ。

「統括より全技術者へ。黒鉛火災の鎮火のため、爆圧消火法を試す。退避せよ。」

「黒鉛ブロックは崩れかけてるんだぞ!むき出しの反応体を誰が掴むってんだ!」

「獅子狩りだ。」

「『円卓』が水蒸気爆発を起こしている!」

「『円卓』が何だ。俺がやってやる!」

「『消火』にルールはない。あるのは誰も想定したことがない状況と、想像でしかない方法だけ。ただ消火するだけだ。」

「この戦いは、反応体がこの世から消え去るまで終わらない。」

「受け入れろ。小僧。これが『第3の火』だ。」


「シカゴの犬が!」

「撃てよ臆病者・・・・撃てええええっ!!」

消火(交戦)規定はただひとつ――生き残れ。


「生き残るぞ、ガルム1。」

「あんんたもな。アインシュタイン。」


――エース・オブ・アイオワ  〜Pressure Zero〜19XX年○月×日  全国大映系ロードショー。


【あとがき】ネタもとは某名作ゲーム。
提督たちの憂鬱世界でもアレが作られていたらこんな悪夢が現出しそうで恐ろしくなったので書きました。

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最終更新:2012年01月02日 20:01