85 :ナイ神父MK-2:2016/02/25(木) 23:42:23
日蘭世界 44年ゲート編 その3

レイテ海戦まで

1944年8月よりアメリカ軍は放棄された中国やマリアナ諸島の戦線部分こそ占領することは出来ていたが、本来行われる筈であった
空襲作戦や上陸作戦に支障をきたすようになってきていた。その理由の一つが日本の潜水艦狩りである、キングの命令で
日本周辺や南洋諸島に展開していた潜水艦群は大陸日本の出した朝霧型及び初春型の対潜攻撃に遭遇して大多数が離脱も侭成らない内に撃沈更に
その後に勢力圏を塗り替えるように日本側の潜水艦隊が展開し、更にはマリアナ沖で自国のボルチモア級に匹敵する大型
重巡洋艦を旗艦とする部隊が展開して通所破壊や同じ任務に就いているアメリカ側の部隊い積極的な攻勢をかけ始めた
為であった。この為、計画されていた第三艦隊による空爆作戦が中止され、何とか上陸したぺリリュー島やアンガウル島では
マリアナから早期に引き上げた後に再配置された部隊により厳しい戦いを強いられることとなる。

こうした状況中でアメリカ軍は日本の防衛線後退を狙いレイテ島への上陸作戦を計画、後にレイテ沖海戦と呼称される日米の大規模海戦の
幕はこうして開くことと成る。アメリカ軍は日本の激しい抵抗を予想して陸海共に多数の兵力を用意し、戦艦12隻、正規空母17隻、護衛空母18隻に登ると
言われている。一方の日本海軍であるが、大陸日本より大規模な支援があったとは言え戦艦や空母に関する訓練が未だ終了せず黒部型や松型が漸く対地攻撃に
使えるか問う言う状態であり現状は元々の戦力以外は未だ信用できない状態であった。その為日本は大陸側の日本に対して援軍を要請、大陸日本も
史実を知る夢幻会が此処で敗北すれば日本近海に再び連合側の潜水艦などが出現すると考えた為にこれを了承して伊吹型と調査を終えた相模型を
含む艦隊を編成して史実の日本へと派遣した。

エンガノ沖海戦

大陸日本の艦隊は沖縄を出発後史実における小沢艦隊のルートを選択して航行を開始した、一方で出撃の兆候を掴めなかったアメリカ軍であったが
その数日後の暗号傍受にて日本が給油艦を動かしていることを確認、数日遅れで第3艦隊及び第7艦隊が動き出すこととなる。航行していた両艦隊はエンガノ岬沖にて
日本側が発見する形で接触し、交戦を開始した。

「なんだ、あの艦隊は?ジャップの奴ら何時の間にあんな大艦隊を用意してたんだ?」

「敵艦隊より航空機部隊出撃を確認!我が軍の航空隊を交戦を開始しました。」

「よし、艦載機部隊は制空権確保を・・・」

ハルゼーが支持を出そうとした瞬間、ニュージャージーを激しい揺れが襲いハルゼーは指揮を中断して
状況の確認を行った

「まだ、砲の射程圏外だ何があった!」

「艦の左舷に敵の攻撃が命中!敵からのロケット弾のようです!」

「馬鹿なこの距離で此処まで正確に当ててくるだと・・・」

「ホーネットに敵ロケット弾命中!また、航空機との通信が途絶しました無線妨害だと思われます!」

連山改の電子戦仕様から行われた無線妨害により連合側は無線による連携を崩され、更に敵の航空機に
苦戦していた。

「クソ!、連中かなり早いぞ」

「今まで何処にジェット機なんて隠してやがった!」

「な、後ろを取られ・・・」

「甲板に穴が開いて着陸ができな・・・」

86 :ナイ神父MK-2:2016/02/25(木) 23:42:53
アメリカ航空隊の不幸は空の上での振りだけだ無く、空母の甲板に穴が開いた事もそれを助長していた。ホーネットやワプスを
初めとした正規空母は甲板に複数の穴が開き航空機の離着艦が出来なくなり。護衛空母にいたっては薄い甲板を抜いて内部で爆発が起き
弾薬や燃料に引火して連鎖的に爆発、最上型や白露型から放たれた対艦ミサイルにより多数の護衛空母が沈んでいる。
そして第二陣として相模型率いる水上打撃部隊が水雷戦隊を率いて敵戦艦撃滅の為に動き出すこととなる。46cm砲艦6隻による砲撃と
水雷戦隊による雷撃が止めとなり、戦艦及び正規空母の多数が撃沈ハルゼー以下第3艦隊の指揮官も多数が艦と運命を共にすることと成る。

第三艦隊の敵艦隊発見報を受け別方面に網を張っていた第7艦隊も敵艦隊の迎撃為に北上を開始するも、第7艦隊が到着した頃には既に多数の
艦艇が海に沈み始めた頃であった。

「第三艦隊は?」

「撤退を開始し、此方に向かっているそうです」

「まさか此処まで一方的とは・・・」

「臨時旗艦のホーネットからの通信では此の侭後退してウルシーにて補給を受けた後、後方まで下がるそうです。」

「解かった、第七艦隊は此の侭北上して・・・」

「偵察機からの通信です!前方に敵主力と思われる艦隊を確認したとの事です。」

「艦載機には何時でも出ることが出来るよう待機させて置くよう各艦に通達を」

「艦隊後方より敵艦多数挟まれます!」

「なんだと!支援の小艦隊か?」

「い、いえ此方にも主力艦が多数、日本の主力艦隊だと思われます・・・」

「そんな馬鹿なことがあるか!、では前方に居る艦隊はなんだと言うのだ!?まさか幽霊船だとでも?」

仕官の一人がそう叫ぶもどちらかの艦隊が消えるはずも無く第7艦隊は大陸と史実の両主力艦隊に挟撃を受けて壊滅状態に陥り、ハルゼー達にの後を追うことになる。
この戦いでアメリカは太平洋方面の戦艦全隻損失、正規空母3隻を除いて壊滅更に離陸後甲板が破損して着艦不可能となり多数の航空隊が壊滅している。

フィリピン周辺においての主要な艦隊は撃破したと考えた日本軍海軍は第二、第三艦隊共同でレイテ島を初めとした米軍の上陸した島への砲撃を
開始結果的に補給や上陸、援軍に用いられていた揚陸艦を初めとした補助艦艇を多数撃沈更に沿岸部に存在した物資や兵士にも重大な損害を
与え、レイテやぺリリュー、アンガウルに上陸したアメリカ陸軍の6万~7万が飢餓や物資不足に陥り苦しむことと成る。

その後アメリカ軍では孤立した多数の陸軍部隊救援の為様々な補給作戦や脱出作戦が企画されるも、敵の通商破壊や潜水艦による雷撃により
多数の補助艦艇が消える事となり、中でもレイテ島に対して行われた大規模作戦では脱出した兵士を乗せた艦が多数沈められて事からアメリカ軍内では
悲劇として扱われている。

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最終更新:2021年09月12日 13:39