993 :ナイ神父MK-2:2015/09/23(水) 22:32:25
日蘭世界 宗教条約締結
世界宗教条約、第二次世界大戦後初めて国際連盟で締結された条約はこれであった。
内容は、戦争中に捕虜となった兵士への宗派確認の義務化、宗教上の禁止食品の捕虜への
提供の禁止※1、また、教義上の特定の時間での礼拝の許可など、戦時中における宗教の扱いが
事細かに書き記されている。
この条約が締結に至った背景には第二次世界大戦で発生したあることが原因である。
それは、戦後の軍事裁判であまりにも捕虜虐待で処罰される兵士が仏米※2に多かったことが挙げられる。
また、裁判中に虐待に関わったほとんどの人間からは人種や宗教における差別意識から行ったとする証言が見られ、※3
これはキリスト教系に対する大きなマイナスイメージとなってしまい、特にバチカンを初めとした各宗教団体
に大きなダメージや混乱を与え一時は、賠償が重くなるのでは?と敗戦国に大きな波紋が広がった。
自体を重く見た日蘭同盟は国際連盟再始動後にすぐにこの条約を議題として提出した、
提出当初こそソ連を初めとした一部国家の強い反発により、締結は難航するかと思われたが
、意外なことに本来仮想敵国である英国※4を初めとした一部旧連合国家が賛成に回り
条約締結に成功するに至った。
この条約締結によって大英帝国はインドを繋ぎとめる事に成功し、フランスやソ連は条約締結を
阻止できなかった為、国家の威信を下げる結果となった。
※1:イスラム教における豚肉やヒンドゥー教における牛肉などが禁止食物として上がっていた。
※2:英国は余裕も無く食料も不足いていた為、食料を無駄には出来ず捕虜をとり次第すぐにドイツや
オランダ本国と交渉を行い捕虜変換していた。逆に
アメリカやフランスは食料などに余裕が在る分
戦況不利の不満が捕虜へ向いた面が見られた。
※3:一部兵士が捕虜に宗教上禁止されている食物以外を与えず餓死に至らせたり、やむ終えず食べた
兵士が多大な精神的負担を受けたという報告が各調査により判明した。
※4:これは、英国がインドを重要視しているということを国内外にアピールし、自分たちが米仏とは
違うことをアピールする狙いがあったと思われる。
最終更新:2016年02月28日 23:36