955 :ナイ神父MK-2:2016/06/20(月) 23:31:58
憂鬱日本大陸化ネタ 

1942年編

1942年5月、本来の憂鬱世界の歴史では張学良が起こした事件により日本が孤立を始めるこの月、日本ではある意味戦争より大きな異変が
日本全体に起っていた。其れは一夜にして日本が10倍近い面積の亜大陸、本来の世界では日本大陸呼称される大陸国家へと変貌していた
事だ。
当然、日本の異変は世界各国に伝えられるも、衛生写真もなく関係悪化で情報関連も徐々に規制が始っていた各国、特に日本との戦争が
控えているアメリカではその様な与太話など信じられる筈も無く、大方ジャップが追い詰められて都合の良い妄想に耽っていると言われて
まともに取り合われる事はなかった。
しかし、巨大化した件の日本は大騒ぎであり、現場には混乱も出ていた。何せ予兆もなく突然の大陸化で単純面積で10倍、
人口約5倍まで拡張が起ったのである。混乱しないわけが無い、それでも同時に土地のや建物、雇用等も大陸化に連動して
書類提出等の諸々の整備が終わった状態での大陸化だったお陰で民間の混乱は最小限に抑えられていた。
それでも混乱が出たのは軍部で軍需関連である、其の情報はこれから日米戦争を始める夢幻会にとっては有り難い話でもあり
同時に混乱するものでも有った。

「まさか、九十七式中戦車のレーンが複数種有るとは・・・」

そう言って頭を抱える嶋田に同調する様に東条も疲れた顔をして同調した。

「この現象だけでも嶋田君には負担掛けて済まないが海軍の方は頼む、なにせコッチも兵器の把握で手一杯だまさかアレだけ兵器が増えるとは・・・
幸い熟練した兵士も一緒に出現していたからよかった物をコレでものだけ増えたら死蔵する所だったよ。」

「海軍も似た様な状況なので陸軍の苦労も解かっては居ます。お互いできる限り米国が本格的に動き出すまでに準備を整えましょう。」

「そうだな、ところで兵器が増えているのは構わないが財政の方に問題は出ていないのか?其処の所はどうなんだ、辻君?」

話しを振られた辻は直前までニヤニヤしながら計算していた何らかの計画書を一旦手元に置くと、真面目な表情で話し始めた。

「財政に関しては現状特に問題は出ていませんね。寧ろ人口の増加やなんかで元とは比べ物にならない位予算が増大しています
例え米国と戦争になっても本土決戦でも起こさない限り衝号をやらなくても問題ないでしょうね。」

「そうか、あの空前絶後の殺戮作戦を行わなくて良くなったのは不幸中のさいわ・・・」

「まあ、予算の流れを辿ると欧米を壊滅させるのに十分な数の戦略核と戦術核が存在してるんですけどね」

「其れを言わないでくれ、扱いも含めて苦慮してるんだから・・・」

辻のからのぶっちゃけの嶋田は胃が痛くなるの感じながら、突っ込みを居れお茶を啜った所で、今度は東条が嶋田に質問してきた。

「まあ、後から必要分のこして解体なりなんなりできるから其処は置いておいていいだろう?其れより満州へ送る戦力は如何する、
現状、当初の倍近い数の戦力を動員しても問題ないだけの戦力は居るが・・・」

956 :ナイ神父MK-2:2016/06/20(月) 23:32:29

「急に出しても向こうの指揮官が混乱するだけでしょうし、いまの内は元の想定道理で良い思います。それでも足りないようであれば
他の九十七式の整理が終わり次第、順次送り込みながら主力にする戦車を決めましょう。」

この遣り取りの夢幻会の会合は終了し、日本は元とは比べ物に成らない程膨大な戦力を持って対米戦へと挑む事に成る。
其の頃各軍の事務では地獄を見ていた

「九十七式中戦車4機種の纏めおわったか!」

「さっき1機種見つかった!これから纏める」

「80cm列車砲4門!?こんなもん何処で使えって言うんだ!」

「畜生、弾薬の数が合致しねえ、残りの57mm、だれか見つけてないか!」

「其れよりこの回転翼機の燃料の数が合わないんだが・・・」

陸軍がてんやわんやしている頃、同じく海軍でも・・・

「大和型が56cmと51cmで複数有るんだが・・・」

「戦時量産艦が増えすぎでヤバイ」

「ナンデ米国艦が此処に!?」

「知るか!其れより松型の数を数えるのを手伝え!」

「名前のダブった艦の新しい名前如何しよう・・・」

「コレで6徹か・・・」

「艦載機も増えすぎだ、同じ名前で性能が全く違うぞ・・・」

この陸海の情報整理は戦争開始直前まで続けられ、損耗率が戦時中の其れを上回った事からその慌て具合が伺える。
一方で大陸化の情報を信じていないアメリカでは、特に何をする訳でもなく予定通りの戦力増強を進めていた。

「ふん、此処に来て漸く日本人の化けの皮が剥がれて来たな、こんな荒唐無稽な情報で我々が足踏みを
すると思って居るのか?」

「しかし大統領、中国軍に協力しているスティウェル少将からは日本が戦力を増強していると言う話しも出てきています、此処は
戦力を増強すべきでは?」

「其れは問題ない、現在大使を通じて支援の返済の緩和の変わりに対日参戦をイギリス・ドイツへと要請している。現状ソ連に係り切りな
ドイツは兎も角、イギリスはこの申し出に飛びつく筈だいかに日本が戦力を増強したとは言え我々を相手にした上で両面作戦などできない
筈だからな。」

大統領のこの発言の通り、イギリスはアメリカと同時期に日本へと戦線を布告してインドの戦力を中華へと派遣、更にフィリピンへと艦隊を派遣
する。このイギリスの行為に対して日本の対英感情は更に悪化過去最悪のレベルまで高まっていたが、この戦争で日本が負けることを疑っていない
イギリスは何処吹く風で、アメリカとの協力を強めていった。彼等がこの行動を後悔するのは戦争が既にどうにもならない段階まで進んでからの
事である。

957 :ナイ神父MK-2:2016/06/20(月) 23:34:06
以上ですWIKIへの転載は自由です。尚、大陸化の際に増えた兵器は大凡
1942年を中心に3年程前後した機体を含め、出現しています。

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最終更新:2016年07月03日 12:11