501 :yukikaze:2016/07/20(水) 00:54:30
ではお目汚しに、国防海軍のレディを紹介。

暁型駆逐艦

基準排水量:4,650t
満載排水量:6,300t
全長:151m
全幅:17.4m
喫水: 5.3m
速力:公称30kt(実際にはそれ以上)
機関:GOGAG式(LM2500:2基、SM1C2基)計60,000PS
兵装:62口径76mm単装速射砲 1基
  :Mk 41 垂直発射システムmod18(32セル) 1基
  :90式SSM4連装発射筒 2基
  :68式3連装短魚雷発射管 2基
艦載機:SH-60J/K哨戒ヘリコプター 1基
FCS:FCS-2-31B 砲・短SAM用 2基
C4I:OYQ-31 C2T+SUPERBIRD B2
  :OYQ-9E CDS+リンク16
  :OYQ-103 ASWCS
レーダー:OPS-24B 3次元式 1基
    :OPS-28D 対水上捜索用 1基
    :OPS-20 航海用 1基
ソナー:OQS-5-1 艦首装備式 1基
   :OQR-2 曳航式 1基



(解説)

国防海軍の第二世代汎用駆逐艦。発展型の夕立型及び秋月型と並んで、主力駆逐艦を
形成している。
国防海軍では、第一世代の汎用駆逐艦として、昭和52年度計画より吹雪型駆逐艦及び
改吹雪型である綾波型駆逐艦を、昭和61年度計画までに、両型併せて20隻整備していた。
これにより国防海軍は、ワークホースの近代化は一段落したと判断し、老朽化の著しかった
天津風型防空駆逐艦の代替として金剛型イージス巡洋艦の整備に軸足を移すことになる。

しかしながら、湾岸戦争における苛烈な海空戦は、国防海軍において、吹雪型では
早晩陳腐化が免れないのではという疑念を湧き起こさせることになる。
最強の制空戦闘機というべきF-14及びイージス巡洋艦を複数備えていたアメリカ海軍だから
こそ、あれ程のワンサイドゲームができた訳だが、仮に国防海軍が同じ攻撃を受けた場合
どうなるかと言えば、海軍部内でのオペレーションリサーチにおいても、半数の駆逐艦に
被害が生じるという結果が出れば猶更であった。

結果的に、国防海軍は地方隊専用のDE建造計画を凍結し、対潜護衛艦の初春型のみならず
吹雪型も早期に地方隊に転出させる代わりに、次世代駆逐艦の建造に舵を切ることになる。
主力艦隊に兵員を集中させたい海軍にとっては、地方隊に主力駆逐艦のみを配備するのは
人員的に痛いものがあったのだが、『平和への配当』から軍事費に対しての世間の目が
強い時期であることを考えれば、彼らにしてみれば周辺諸国への質的優位を維持するためには
隻数の減少を受け入れてなお、進めざるを得なかったのである。

502 :yukikaze:2016/07/20(水) 00:55:30 以下、本型の特色について説明する。

本型では、パッシブ対潜戦に対応して水中放射雑音の一層の低減を求められたほか、航空運用
能力の強化や居住性の改善、将来的な設計の余裕等も考慮され、船型は吹雪型駆逐艦と比べても
かなり大きくなっている。
航走雑音の低減を考慮して、船型は細長くなっており、これにより、凌波性・砕波性は優れた
ものとなっている。またレーダー反射断面積(RCS)低減のため、船体・上部構造物ともに傾斜が
付されており、船体舷側は外側に、上部構造物や煙突壁面は内側にそれぞれ7度傾けられているほか、
壁面の合わせ目は鋭いエッジとしている。また大型のラティスマストにも電波吸収体が貼り付けられている。
一部の界隈にはこのラティスマストを以て「ステルス化の流れに逆行している」と主張する向きもあったが
上述のとおり、ラティスマストであっても電波反射についてはきちんと計算されており、同種の批判は
いささか的を外れたものになっている。

主機方式は、綾波型と同様にCOGAG方式が踏襲された。
綾波型では同機種4基であったが、本型では2機種2基ずつとなっている。
これは、綾波型と同じ期間では機関馬力が足らず、LM25004基だと、機関室の長さが拡大してしまう
ことを嫌ったためである。
機関配置は、綾波型で採用されたシフト配置を踏襲しており、前後に2つの機械室が設けられている。
前方の第1機械室には1号ガスタービン(LM2500)と2号ガスタービン(SM1C)が設置されており、
減速機を介して左推進軸を駆動する。同様に、後方の第2機械室には3号ガスタービン(LM2500)と
4号ガスタービン(SM1C)が設置されて、右推進軸を駆動する。主機配置の関係から、前部煙突は左寄りに、
後部煙突は右寄りに配置されている。なお省力化のため、機械室の無人化(Mゼロ化)が行なわれている。
また主発電機としては、川崎重工業M1A-25ガスタービンエンジン(出力1,500 kW)を原動機とした
発電機3セットが搭載された。これは第1世代DDで採用されたM1Aシリーズの発展型であった。
なお、主発電機をガスタービン駆動発電機3基で構成する方式は、金剛型より採用されたものであったが、
本型を含む第2世代DDではいずれも踏襲されている。

艦の指揮中枢となる戦闘指揮所(CIC)は船体内の第2甲板に設置されており、戦闘システムの中核となる
戦術情報処理装置は新世代のOYQ-9(史実QYQ-9E)である。
OYQ-9の特色としては、全武器システムとのデジタル連接化が実現したのだが、顕著な改善点として、
情報表示プロジェクタの導入がある。これはイージス・ディスプレイ・システム(ADS Mk.2)に類似した
大画面液晶ディスプレイ(LCD)2面より構成されており、戦術情報の表示を効率化していると同時に、
同時期において考案されていた新戦闘指揮システムACDSを中核として、SWAN (Ship Wide Area Network)
によって各戦闘システムを連接した新戦術情報処理装置ATECSののフロントエンド・ユーザーインターフェイス部のディスプレイシステムをバックフィットされている。もっとも、OYQ-9においても、戦術状況の判断なども多くを
オペレーターに依存しており、同時多目標対処能力も制限されており同問題を解決するには、夕立型の完成を
待たないといけない。
なお、SSDSやイージスシステムのベースライン7と同じく、AN/UYQ-70による分散処理が導入され、リンク16に
対応している。
また、短SAMと主砲を管制する射撃指揮装置(FCS)としては、FCS-2のAESA化に伴う同時多目標捕捉処理性能の
向上を達成したFCS-2-31Bを搭載しており、対空捜索用のレーダーとしては、アクティブ・フェーズドアレイ(AESA)アンテナを用いた3次元レーダーであるOPS-24Bを搭載している。原型機であるOPS-24は、綾波型で
装備化されたものの、国防空軍のレーダーサイトで用いられていたJ/FPS-3をもとに最小限の改正で艦載化
したこともあって搭載後より問題が多発し、用兵者からの評価は惨憺たるものとなっていた。このことから、
本型搭載のOPS-24Bでは、ほぼ新造に近いレベルの抜本的な改良が施されている。

砲熕兵器は、第1世代DDのものが基本的に踏襲されており、主砲としては76ミリ単装速射砲(コンパット砲)を
艦首甲板に1基装備した。
また近接防空用については、高性能20mm機関砲(CIWS Mk.15 mod.12; ファランクス ブロック1)2基を
搭載している点では第1世代DDと同様であるが、設置位置は、艦橋前部とハンガー上に変更されている。
CIWSを艦首尾線上に配置することで、襲来する対艦ミサイルへの火力集中と、艦の暴露面積の縮小を図っている。

503 :yukikaze:2016/07/20(水) 00:56:03
ミサイルについては、艦首甲板に埋め込むかたちでMk41VLSを装備している。
ただし艦内区画の関係上、主船体内に完全に収容することができずに、1甲板分装備位置を上げることとなった。
ミサイルについては、アスロック及びシースパローが用いられていたが、近年ではESSM運用能力が付与されている。
艦対艦ミサイルは、90式艦対艦誘導弾(SSM-1B)を4連装発射筒2基に収容して搭載しているが、装備位置は後部
上構の前端にされている。
これにより、ミサイル発射時のデッキクレーンとの干渉が生じないようにされている。
対水上捜索用のレーダーとしては、綾波型と同じくOPS-28が搭載されている。これはCバンドで動作し、
遠距離での精密捜索能力に優れており、水上の目標のみならず、低空を飛行する巡航ミサイル(シースキマー)
などの探知にも使用されている。

対潜戦においては、当初よりアクティブ・パッシブの両機能が具備され、SH-60Jと連携した広域陣形での対潜戦が
主体となっていたことから、金剛型に装備されたOYQ-102 ASWCSを基に作られたOYQ-103 対潜情報処理装置を
装備している。
OYQ-9と連接されるとともに、水測予察器やソナー、曳航ソナー(TASS)、ソノブイ信号処理装置(SDPS)などの
センサー、VLSや魚雷発射管などの対潜兵器、更にはヘリコプター・データリンク(TACLINK)を介して哨戒
ヘリコプターのヘリコプター戦術情報処理装置(HCDS)とも連接されている。
船体装備ソナーとしては、新開発のOQS-5を搭載しているが、これはこれまでの艦と同様、船首装備式になっている。
曳航ソナー(TASS)も、新型のOQR-2が搭載された。これは、第1世代DDに後日装備された86式えい航式パッシブ
ソーナーOQR-1と比してアレイの径が細く、その分長さを伸ばして方位精度を増したものとされている。
また第1世代DDでは後甲板におけるTASSの投入・揚収作業は危険を伴い、特に夜間・荒天時の作業は安全確保上
特別の配慮が必要であったのに対し、本型では艦尾はエンクローズされて曳航ソナーの装備区画が艦内に取り込まれ、
艦尾には油圧駆動による水密扉が設けられている。

電子戦装備は、電子攻撃と電子戦支援を兼用できるNOLQ-3電波探知妨害装置を搭載しているほか、デコイ発射機
としては、Mk.137 6連装チャフ・フレア発射機を艦橋構造中段の両舷に2基ずつ設置している、

航空機運用能力については、発着艦支援装置の機体移送軌条を2条としたE-RAST(Expandable RAST)に
換装することで、汎用駆逐艦として初めて、ヘリコプター2機を十分運用させるだけの能力が付与された。
ただし、移送用のシャトル(RSD)は1基しか装備されていないほか、ヘリコプター運用定数はこれまでと
同じように1機である。また格納庫は、当時使用されている哨戒ヘリコプターSH-60Jよりもやや大型の
SH-60Kの運用を前提として開発されたため、奥行きが広くなっている。

本艦は、あくまで本命とされていた夕立型の橋渡し的なものと見なされており、当初は4隻で建造を取り止める
予定であった。
しかしながら、FCS-3の開発が遅延していた事や、90年代後半からの極東情勢のきな臭さを受けての、橋本内閣
及び小渕内閣での建造促進により最終的には8隻建造されることになった。
同艦は、改良型である夕立型と比べると、幾分性能が落ちるものの、ワークホースとしては十分な性能を
有しており、国防海軍の中核を担うことになる。

505 :yukikaze:2016/07/20(水) 01:08:41
以上、国防海軍のレディ投下終了。
どっからどうみても、史実すずなみの改良型です。
砲だけがちっちゃいですが、これは艦首重量増による凌波性能悪化と
船体バランスの悪化を解消するため。どうもなみ型は、あめ型と比べると
凌波性能低下しちゃったみたいですし。

FCSがらみについては、中編以上のネタの書き込み【架空戦記版】その50
での議論を基にして書いたんだけど、多分理解していない所もあるんで、
添削しないといけない所あったら、お願いします。
特にFCS-2-31Bの同時対処能力については、AESA化したことでどのくらい向上するか
何とも言えない所ありますし。

しかしこの艦ですら、正直、国防海軍にすれば『次世代駆逐艦のプロトタイプ』でしかない
というのがまた。彼らの本命は汎用艦である夕立であり、理想系は秋月ですから。
まあそう言うと、暁が本気でぶんむくれそうですが、ぶっちゃけ暁型ですらESSM運用能力が
付与されていることで、最低6目標同時対処が実現されていますからねえ。

舐めてかかると普通に火傷する。
まあ次の夕立型があまりにも『最高に素敵なパーティしましょ』と、すんごいいい笑顔で
敵の喉首掻っ切るレベルの存在だからおとなしめに見えるだけですから。

506 :yukikaze:2016/07/20(水) 01:10:09
なお、本文については世界の艦船から記述を参考にしましたこと
この場を借りてご報告します。
最終更新:2016年08月10日 06:38