314 :taka:2015/03/28(土) 12:22:59
こんなはみ出し者達のインドシナ戦争


「ははは、いい具合に吹っ飛んだなあいつら」

遠くに見える黒煙を鑑賞しつつ、元旧日本軍陸軍大尉はニヤリと笑った
彼は偽アジトを丸ごと爆弾(25番陸用爆弾)で押し入った哨戒部隊ごと吹き飛ばしたのだ

「全く、無茶しやがるぜ。まだ鼓膜がキーンって鳴ってやがる」

四式自動小銃の弾倉に手込めで弾を込めつつ、迷彩服を着た片目のフランス人が文句を言う
眼帯だけではなく、頬と首筋にもナイフによる傷跡が深く付いていた

「ははは、アンドレがそれを言うなよ! アレぐらいの爆発なら慣れっこじゃないのか?」

ジャングルには似合わない着崩した野戦服姿の、フランス人がニヤニヤと笑っている
腰には大振りの自動拳銃と手にはMAT 49が握られ目は笑っていない

「……まぁな。露助のオルガンや重砲の耕作よりかはマシか……」

アンドレの残った片目が、遠くを見やる
廃墟とかした、ベルリンでも思い出しているのだろうか?

「でだ、オキタ。次はお前が鍛えたという連中も連れて行くんだな?」
「ああ、クレマン。俺が米軍や英軍相手に考えた散兵戦術さ
 彼らは密林での活動に慣れているから狩猟気分の仏軍相手なら幾らでも振り回してやれるぜ」

日本人もやはりニヤリと嗤う
しかし、視線は肉食獣のそれであり、容赦の無い狩猟者のそれだった

「だけど、いいのかいふたりとも? 俺はともかくとしてふたりとも相手は同胞だろ」

その言葉に、アンドレは鼻で笑いクレマンはゲタゲタと笑った

「オキタ、俺にとっちゃ母国ってのはここだ。ベルリンで生き残った仲間を
 散々嬲り者にした挙句少しずつ連れ出しては頭を吹き飛ばすのを容認したパリの連中じゃぁない
 前にも話しただろ。何で俺が戦後に片目になって、顔がこんな風になって
 昔の知り合いであるクレマンのところまで逃げこむはめになったのかをな」
「俺も同じ事よ。せっかくベトナムでうまくプランテーションを経営しててよ
 日本軍ともうまく折り合ってやってきたのに、一度は叩きだされたド・ゴールが我が物顔でやってきて
 俺達の利権に手を突っ込もうとしやがる。そんな扱いにされるぐらいなら、
 ホーチミンと取引して連中の味方をした方がマシってことさ」

そうか、と呟きオキタは残っていたたばこを口にして火を点けた
アンドレが少しだけ顔を顰めるのは、顔に何度も押し付けられたからだろう
それでも許容出来るようになったのは、彼が過去を押し込めるようになったからかもしれない

彼自身も、母国では脱走兵扱いである
自分自身の意思で出てきたし、故郷の街も空襲などで焼かれてない
家族も恐らくは無事だろう。だが、不思議と望郷の気持ちはわかなかった
今では、ここでやることが、自分の使命だと思うから
だからクァンガイで教鞭を取る傍らでこうして前線でも銃を取る
母国が果たせなかった、植民地の解放、大東亜の自立を勝ち取る為に

オキタは愛用している九十七式狙撃銃を手にし、不敵に笑った
フランス軍に、まだ日本軍の、日本人の戦いがまだ終わってない事を教えてやろうと
それが彼らにオキタが教えれる、唯一の授業だった

やおい

318 :弥次郎:2015/03/28(土) 13:10:49
314に感化されて、テンプレを作ってみました

  • 精鋭部隊の一個中隊なら大丈夫だろうと思っていたらありあわせの装備の一個小隊に襲われて壊走した
  • 基地から徒歩1分のジャングルの中で何十人も兵士が頭に風穴を開けられて倒れていた
  • 足元が変な音がしたので調べてみたら、自軍の兵の死体で地面が埋まっていた。
  • 生き残りたければ友軍の死体は見捨てる事。そうでなければ死体がもう一つ増える羽目になる。
  • 車が哨戒兵の列に突っ込んで倒れた、というか轢いた後から装備やらを強奪していく。
  • 夜の間にカチコミを受けて、女性士官も男性士官も容赦なく殺された
  • 装甲車から自軍の基地までの10mの間にゲリラ兵に狙撃で殺された。
  • 装甲車かトラックに乗れば安全だろうと思ったら、無反動砲で吹き飛ばされた。
  • ならばと戦車に乗って移動したが、自軍からちょろまかされた地雷で吹っ飛んだ。
  • 三人に一人が狙撃を受けた経験あり。しかも、手足を撃たれて仲間が来るまで動けないままわざと外した狙撃を受けた。たいていがPTSDに。
  • 「そんな危険なわけがない」といって出て行った本国からの査察官が5分後血まみれで戻ってきた
  • 「警戒していれば襲われるはずがない」といって出て行った部隊が10分後に損耗率70%で逃げ帰って来た。
  • 歩哨基地すら安全ではない。2日に1つの割合でどこかの基地が吹き飛ばされる。
  • 最近流行っている攻撃は石攻撃。洒落にならない大きさの石が投石器で飛ばされてくる。まれに野戦砲の弾も飛んでくる。
  • 安全圏から半径200m以遠は奇襲にあう確率が270%。
一度目の奇襲に逢う確率が100%、撤退中に二度目の奇襲を受ける確率が100%、さらに三度目の奇襲に逢う確率が70%
  • インドシナにおけるゲリラ戦による死亡者は1日平均200人、うち約60人が安全なはずの後方にいた。

実際はもっとひどいかもw

319 :taka:2015/03/28(土) 13:16:29
あ、後々以前書かれていた元ドイツ将兵が浸透してきた間諜に交渉を持ちかけられ
ベトナムでの定住許可、または南米への亡命支援を条件に大隊規模で集団脱走
軒並みベトナム側へと寝返るw

「裏切ったなドイツ野郎!」
「うるせぇ、あんな境遇でてめえらの為になんか戦うか!!」
最終更新:2016年08月11日 17:54