115 :第三帝国:2016/05/10(火) 21:48:13
GATE~北アフリカにてネウロイと戦いけり(九曜ストパン×GATE)

再度の転生を果たした夢幻会
そこはパンツじゃないから恥ずかしくないもん!
という世界な上に先に転生を果たした嶋田繁太郎がまさかのTS。
しかも性格女神の子持ちというまさかまさかの展開に辻も含め驚愕しつつも、
色々変わったストライクウィッチーズの世界で前世のように夢幻会としての活動をしていたが……。

「まさか北アフリカで異世界とのゲートが開くなんて…」

「しかも向こうは平成日本、情報を交換した所憶測だがGATEの日本だと思われる」

「何でこっちに繋がったんだ…?
 こっちにはゴスロリ神にハーディもいないのに」

北アフリカで突如ネウロイが奇妙な行動をしたかと思えば、
ネウロイと人類側の戦線の中間地点に存在していた古代エジプトの遺跡に突入。

初めはネウロイの意図不明な動き、としか判断していなかったが観測の最中「空間を超越する門」の存在に気づく。

そして導き出された「ネウロイが戦線を無視して攻勢を仕掛けている」という仮説に人類に衝撃が走り、各国は恐慌と混乱状態に陥る。

だが、ネウロイが門から押し出されるように撃退され、門の向こうから日本国自衛隊、アメリカ合衆国海兵隊と名乗る集団が現れたことでさらなる衝撃が走った。

現地で国際部隊を立ち上げたばかりの加藤圭子大尉からの報告で得られた情報を分析した結果、ゲートの日本であることが判明した。
この結論に転生憑依に架空戦記、二次元の世界へのトリップを経験した夢幻会でも、「今度はクロスオーバーかよ」と頭を抱えることになった。

「この情報は既に各国へ伝わっています。
 そのため門の向こうの日本と関わるべく各国の武官、外交官が北アフリカを目指しているようです。
 ただし北アフリカはブリタニアの領土なので、平成日本と関わる代償に北アフリカに兵力の増派を求めています」

「うまい手です、カールスラント、リベリオン、ブリタニアの主要3か国連合軍で守っているとはいえ兵力不足ですから」

世界が変わっても英国のうまいやり方に辻が苦笑をこぼす。

116 :第三帝国:2016/05/10(火) 21:48:53
「大蔵大臣、扶桑皇国も含めて4か国だ。
 身内の馬鹿がやらかさなければアフリカへの兵力への派遣はなかったゆえに…」

「あーそういえばそうですね…」

東条の言葉に全員渋い表情を作る。
加藤圭子の現役復帰を願った場所が北アフリカであったことを幸いとして、一部の馬鹿が参謀長や陸軍大臣に報告や説明なしに部隊の編成を命令。

その上、派遣した部隊の士官が部隊資金を横領。
挙句その事実が世界中に知られてしまい面子丸つぶれとなり、

「名誉挽回の機会」

というブリタニアの甘言と国内世論の後押しもあって、皇国陸軍は乗らざるを得なく、寺内寿一大将指揮下の遣阿軍団が編成された矢先にゲート騒ぎと相成った。

「しかし、あちらの日本がこの世界がストライクウィッチーズの世界だと知ったらどう思うことかしら?」

九尾の狐な嶋田が呟く。

「まあ大混乱だと思いますよ嶋田さん。
 というか、案外既にここがストパンの世界だと知っているかもしれませんよ」

「いや、まさか今の段階で…」

「大蔵大臣の言う通りだ。
 自衛隊はオタ率が高いからその可能性は高いぞ…
 そもそも「パンツじゃないから恥ずかしくない」と言い切るこの世界が特異すぎるから絶対わかるぞ」

辻、南雲が嶋田の疑問に対して答える。

「……そういえば、私もこの世界がストパンだと悟ったのもそれでしたね…。
 なんでなのでしょうか、戦国時代からあれが常識だったし…。
 おまけにこれが世界中昔からやって来たと来るし、何でしょうね…」

女性として転生し慣れたとはいえ、下半身を大胆に露出する習慣と常識には未だついてゆけず、普段から可能な限り露出を控えている嶋田(九尾狐)が遠い昔を思い出す。

なぜか影を背負って黄昏ており、夢幻会の愉快な面々はこの時ばかりは茶化せず内心同情しつつそっとした。

どんなに言いつくろってもパンツはパンツ、ゆえに恥ずかしいものは恥ずかしいのだから……。

「あー発言いいか?」

「どうぞ、近衛卿」

微妙な空気が流れる中、近衛が挙手し発言の許可を求め辻に採択される。

「対日本の外交で少々問題が発生した」

「問題?担当は吉田さんと決まったはずですが…?」

近衛の発言に狐が首をかしげる。
その仕草は動物的な何かによく似てり、一部の夢幻会のメンバーが「中身爺だがこれでもあり」とか「九曜たんはぁはぁ」と萌え上がっていたが、嶋田は気づいていない。

……気づかない方が幸せかもしれない。

117 :第三帝国:2016/05/10(火) 21:49:33

「うむ、外交官は吉田君で問題はない。
 問題なのは日本について調査するために各省の官僚を随伴させるつもりなのだが、予想以上に希望者が殺到しすぎて、枠を拡大させろとの苦情が山ほど来ているのだ!!」

漫画表現的にドン!
という効果音が出る勢いと共にこれ以上ないドヤ顔で宣言した。

「それって日本のアニメや漫画が欲しいだけではなくて!!?」

「Exactly(そのとおりでございます)!!」

「何故にそこで威張る!?
 しかも誇らしげにいい顔を見せて…っ!!」

近衛の言う内容とふざけた態度に嶋田が思わず前世のように突っ込みを入れた。

「とはいえ、無視するわけにはいきませんね。
 別に枠の拡大自体は予算を増額して広げても良いですが、本来の仕事に支障が出るようでは困りますし、目的を忘れて欲望に走り過ぎなのも問題ですね」

「欲望に一番忠実な貴方が何を言っているのかしら?」

辻のやれやれ困った困った。
といった態度に嶋田がポツリと呟く。
突っ込みに疲れたのか近衛ほど強く言わなかった。

「失敬な、わたしはただ女性に教育の機会を与えるために日々努力しているだけです」

「前世でも女学校でハ○ヒなダンスを流行らせましたわよね」

嶋田の質問に辻は答えず黙って顔を反らした。
ニーソ欲しさに石油関連の開発を推し進めた男の正直な反応がそこにあった。

「…まあ、本音はともかく枠の拡大は私も賛成ね。
 今後向こうの情報収集には各国が競うことが予想されるし、人手は多いに越したことはないわ―――核兵器について考えると」

核兵器、その単語に座は静まる。
かつて前世でアメリカを滅亡に追い込み、
メキシコに破壊を振りまいた夢幻会の秘密兵器。
今世でも夢幻会は戦後と対ネウロイ決戦兵器として整備を進めて来たが、どういうわけかうまく行かずにいた。

しかし21世紀の世界では核兵器は秘密でもなんでもない一般情報であり、遅かれ早かれ各国に知れ渡り、対ネウロイ決戦兵器として技術支援を求めてくるだろう。

118 :第三帝国:2016/05/10(火) 21:50:15
「確かに前世と比較すれば人類の仲は良く平和です。
 だけどこの世界は人類同士の総力戦を経験していない。
 しかも戦う相手は話が通じないネウロイだから話し合いで戦争を終わらせ、予防する経験が不足している。
 こんな中でネウロイが一掃された後、人類同士が核兵器という矛を向け合う環境になったらどうなるか、私はそれが不安だわ」

嶋田の独白はかつて核兵器投入を決断した人間ゆえの言葉であった。

ネウロイがうまく核で一掃できた後どうなるか?
長らく人類間での戦いがなかったこの世界で人類同士が核を向け合う環境となり、ネウロイと戦争するのりで人類が核戦争を始めることを嶋田だけでなく夢幻会も危惧していた。

「北アフリカでは門の向こうの世界にだけでなく、
 この世界における核兵器の取り決めまでもが今後各国で話し合うことになるでしょう。
 夢幻会の方針としてその対応に向けて準備すべきと考えます、吉田さんには苦労を掛けることになるでしょうから…」

「嶋田さんの言う通りです。
 今後そうした話し合いが必ずやでるでしょう。
 今の内に調整と話し合いを始めましょう、予算が必要なら私に言ってください」

嶋田の発言に辻が賛同を表明し、
今後について話し合うことを提案すると、夢幻会の面々は頷き、其々がすべき事や折衝を各自で話し合いを始めた。

(あの子はアフリカにいるけど、
 どんな形で【原作】と関わるかしら?
 私が出るようなことはないと思うけど……好奇心が強すぎるから心配ね)

周囲が喧騒に包まれる中、
嶋田は教え子が門の向こうの日本とどう関わるか関心を寄せた。



おわり

121 :第三帝国:2016/05/10(火) 21:59:46
唐突に思いついたクロスネタです。
ライトニングフオックスが活躍する場面が欲しく、
ham様のネタを見て思いつきました。

この後色々変わり過ぎて混乱する伊丹とか、
統合戦闘団をまとめることになったウィッチの西住殿。
門の向こうでも魔女の才能が突然開拓され大混乱な21世紀に
自衛隊と共にアフリカに派遣されたまりんこな子とか、色々妄想がありますが、

取りあえず今回だけの一発ネタです。
自分と同じく妄想を膨らませることができたら幸いです。

では

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最終更新:2016年09月12日 12:14