107 :ナハト:2016/06/05(日) 16:31:31
あれから数日が経った。
バルクホルンが腹部に受けた傷は快癒することができた。
そして、今は・・・・・
グオオオオオオーーーーン!!
501基地の上空で二人のウィッチが飛びまわり、二種類のエンジン音が響き渡る
二人はそれぞれ、水平状態、上昇、急降下などと様々な機動を取って競い合っていた。
やがて、一人がもう一人よりも前に飛び越すと、二人はストライカーユニットの出力を絞る
「いやあ、Fw190Hは凄いなあ。私もテストをしていたから、凄さは知っていたが、私の固有魔法に追いつけるなんて」
「ふっ、当然だ。カールスラントは世界一なんだからな」
「半分は宮藤博士や私のおかげなんだけどなー。感謝しろよ。うりうりー」
「こら!シャーリー私にくっつくんじゃない!!無駄に大きなものを押し付けるな!!」
「なんだよー、恥ずかしがらんでも、いいじゃないかよー」
「どさくさまぎれに私の胸をもむなー!!」
二人はじゃれあっていた。
なお、Fw190Hの技術はノイエ・カールスラントのFw社に伝わり、開発中だったTa152Hの開発に役立ったのは言うまでもないだろう。
また、スピットファイアもウルトラ・マリン社に伝わり、本格的な高高度機を開発する契機になったとか
宮藤博士たちの研究はこのような形で役立っていくのだった・・・・
そんな二人をプーっと見る少女がいた
それは、芳佳であった。
「よ・・・芳佳ちゃん?どうして膨れてるの?」
「リーネちゃん・・・ずるいよう」
「ふええええーーーーいきなりどうしたの?」
芳佳は恨みがましくリーネを見て
「私、未だにバルクホルンさんから新人さん呼ばりなんですよー
前に名前呼んでくれたらもしかして、と思ったらまた新人に逆戻りなんだよー
それに対してリーネちゃんはリーネって呼ぶしー。ずるいよう」
「そんなこと言われても・・・私はお願いしただけですよ・・・・
- もしかしたら、前みたいに一緒に出撃したら認めてくれるかもしれませんよ?」
「だといいんだけどねー」
そのままボーっと空を眺めていると、後ろからヘッドロック掛けられる
「いヨウ、何シテンダ?こんなところデ?」
「あ、エイラさん。出張お帰りなさい」
「ただいまーダナ。モウ、なんだよー定期的報告トカサー。紙でイイじゃんかよー」
「あはははは・・・・エイラさんは報告とか苦手ですもんね」
「ダヨナー。隊長職ナンて私にとっては柄じゃナイノニサー」
二人が空を眺める。空は二人の少女が未だにじゃれあっていた
「・・・なあ、ここで何をボーっとしてタンダ?ナニか悩みあるのカ?」
「あ・・・うん、たいしたことないんだけど・・・バルクホルンさんはどうして私を名前で呼んでくれないんだろう?と思いまして」
「あー・・・あのツンツン未だに新人呼びナンダヨナー。まあ、新人なのは同意ダケドサ」
「えー!!エイラさんも新人さん呼びするんですかー!?」
「オウヨ。新人はお茶イレテコーイ」
「意地悪しないで下さいよー」
とポカポカ叩く芳佳にケタケタ笑うエイラに蚊帳の外に置かれたリーネは光のない目で見ていたとか・・・・
その日の夜
「それじゃー!!第一回バルクホルンの秘密を探ろーだよ!!」
「あはは・・・・いいのかなあ。こんなことで」
部屋に芳佳・エイラ・シャーリー・ルッキーニが集まっていた。
これは、あの後、ルッキーニちゃんがやってきて、名前呼びするにはどうしたらいいんだろう?
と相談し合った時に何故か、バルクホルンの弱みを握って名前を呼ばせようという事になった。
なお、その際に秘密を知る手段としてコックリさんをやることになったのだが・・・・
ルッキーニちゃんがこの紙面白くなーいと言い、勝手にアルファベットやYes、Noに書きかえてしまった
それでも、やろうという話になった。
なお、リーネちゃんはコックリさんの詳細を聞いた瞬間、姿が見えなくなりました
「それじゃーヤルゾー」
10円玉を紙の上に置いて私達四人で人差し指を10円玉に刺して、コックリさんを呼び寄せることに成功しました
108 :ナハト:2016/06/05(日) 16:32:01
「何か質問ありますか?」
「それじゃあ、私が質問しようか。私の最速記録は音速に突破できたか?」
その質問にYesと動いた
「やりい!あ、そうだ。人類で初めて音速突破できた人は誰だ?私か?」
再度の質問に硬貨はNoと動いて、Charles Elwood "Chuck" Yeagerと動いた。
「なんだよー。私じゃないのかー」
「まあまあ、シャーリーさんはウィッチとしては初めてですよ。きっと」
「それじゃーあたしが質問するねー!!あのね、あのね」
その後ルッキーニちゃんは自分が生まれた場所とか好きな食べ物などを質問するのであった
勿論ことどく当たったのだが、みんなほっこりとするのだった
「コックリさんすごーい!!全部当たったー!!」
「今度、好きな食べ物を作ってあげますから楽しみにしてねー」
「はーい!!」
「ソレじゃあ・・・・本題に入ろうカ」
エイラの言葉に皆ゴクッと唾をのむ
いよいよ、バルクホルンの秘密(弱み)を握るんだ。
緊張するなとは無理な話だろう
「よーし・・・前から気になってたんだが、バルクホルンは・・・・・」
シャーリーの質問に周りも耳を傾け・・・
「本当はゴリラだった」
この質問にみなズルっとこけそうになる
勿論、コックリさんはNoと動かす
「シャーリーさん・・・・それは流石にないですよう」
「いやあ、あの怪力をみてるとさー本当はそうなんじゃないかな?って思ってさ」
「じゃあさー、私のことどう思ってるのー?」
ルッキーニちゃんの質問に子供と答えた
「まあ、ルッキーニちゃんはまだ子供ですからねえ」
「おーそれ気になるなあ。私はどうだよ?」
「G・A・S・A・T・U・ガサツダッテヨー。私はドウナンダー?」
その質問にMEGITSUNEと指す
「女狐ー?確かに狐を使い魔にするケドヨー、なんか恨まれることシタカー?」
「さあ?エイラさんはいつも優しいですよねー?」
シャーリーはこの無自覚姉妹に突っ込み入れたい衝動に駆られていたがグッと我慢して
「じゃあさ、宮藤の聞いてみるか。コックリさんコックリさん。堅物は宮藤の事嫌っているのか?」
その質問にNoっと動く
「良かったなあ!嫌ってるわけじゃないぞ!!」
「良かったー・・・それじゃあ、何で新人呼び何でしょうねえ?」
「それも聞いてみるかーコックリさんコックリさん何でですか?」
ススーッと動く。MIZYUKUMONO
「未熟者だからかー・・・・本当は嫌いなんじゃ?」
「ソンナことないだろー?芳佳の事どうオモッテンダ?」
コインは動くIMOUTOと
「妹かー・・・まあ年下ですけどね」
「だけど、ヘンだよ。ルッキーニも年下じゃないか?」
「待って!まだ続きがあるよ」
ONEETYNTOYOBASETAI MIMITABETAI HARHARHARHAR
WAKIPEROPERO PANTUKUNKAKUNKA IMOUTOSAIKOOOOO
「「「「 」」」」
「・・・・なあ、ナンだこれ?」
「・・・・見ての通りじゃないかなあ?」
「ねえー、パンツクンカクンカってなにー?」
「ルッキーニちゃん!覚えちゃいけません!!」
「・・・・これでも名前呼んで欲しいのか?」
「えーっと・・・・遠慮します」
「秘密をシル目的ダッタとはイエ知りタクナカッタヨ・・・・」
一同はバルクホルンの変態さにどん引きであった・・・・
このままお開きになりそうな雰囲気だったが
エイラがふと有ることを思いつく
176 :ナハト:2016/06/06(月) 20:17:05
>>109を書き直してみた。
批評は出してから聞く。
「コックリさん、何でも知ってるんダロ?じゃあ、九曜葛葉のコト教えてくれヨ」
その質問にYesと動く
「じゃあさ、オバサマが九曜と名乗る前はナンだよー?」
10円玉は暫く動かなかったがやがて動き出した
KANZAKI HIROYUKI
と
「カンザキヒロユキ?男の名前ですね?」
「昔は違っていたかもしれないなー」
「ホウホウ、そんな名前ダッタのかー。それじゃあ他には」
他にも好きな食べ物や物、今度の誕生日プレゼントは何がいいか?
などなどと聞いていく
「へー。おばあちゃんってこんなの欲しいがってるんですかー」
「・・・・なあ、何で扶桑の超有名人である九曜葛葉の事をおばあちゃんと呼んだり、オバサマって呼んでるんだ?
物凄く失礼じゃないかあ?」
「えっと・・・それは・・・」
「ソレは秘密ナンダナ。・・・・あっそうだ、これは聞いておかないと
コックリさんコックリさん、オバサマはもう自殺は考えてないノカ?」
それはほんのちょっとした。好奇心からだった
まず、10円玉はYesと動く
その結果を見て、ホッと息を吐くエイラと芳佳
「良かった。それじゃあ、あのことを後悔しているか?」
エイラとしては自殺を考えたこと、もしくは遠いご先祖様を捨てたことを後悔している
のか?というつもりで尋ねたのだが、別の文字が綴られる
SYOUGOUSAKUSEN
「ショウゴウサクセン?なんだそりゃあ?」
「それどういう物なんですかあ?」
皆の質問にコックリさんは答えない
「?コックリさん?」
芳佳が重ね質問すると、バチッと音がする
「痛っ!」
「いたーい」
みな一様に指をさする
音がしたかと思うと、指先から静電気を喰らったかのような痛みを感じて
思わず指を外してしまったのだ
「指をはずしちゃ駄目ですよ!!早くつけて「オイ!見ろよ!!これ!」
エイラが指さす方向には10円玉が猛高速で動き回っていた
ZINSHI TEKDAMEINI HUSHITTEHA TUNNONOIWOOKO AMYESIKANOHAKAI
ZINRIYADA DAIGRUNA YesAERPAHEDA IEJAD EIJAD EHASD KUNISINIGAMI SHINEIKIRO
「な・・・ナンナンダヨ・・・・・これは・・・」
エイラは茫然と呟く他なかった
もはや文字として判別不可能なほど猛回転しまくったあげくに
やがて、真ん中で止まる
あまりな衝撃的な光景に皆が呆然としていると閉じたはずの扉が開く
入ってきたのはバルクホルンだ
「お前たち何をしている。もう就寝の時間だ。部屋をこんなに暗くして、窓も開けっ放しではないか」
そういって、コックリさんを招くために開いておいた窓を閉じる
「あっ!ダメです!!閉じては
芳佳がそれに気づいて叫ぼうとした瞬間、10円玉が激しい閃光を放ち
視界が真っ白く塗りつぶされる・・・・
110 :ナハト:2016/06/05(日) 16:33:03
終わり
コックリさんはまだまだ続きます。
さあ、どうなるでしょう?
最終更新:2016年09月12日 15:33