363 :ナハト:2016/06/12(日) 21:34:12
何時もは食事や人でにぎわう食堂であったが、今はその面影は無かった
何か儀式をしていたのかテーブルの上には紙と硬貨とロウソクがあり部屋が散らかっていた
その周りに少女たちが倒れていた。
そして、一人の女性が起き上がる
「ぐっ・・・ぐぐっ・・・・突然光が包まれたのだが・・・いったい何が?」
女性はフラフラと体を揺らしたが、ハッとすると
倒れている少女たちを起こしにかかる
「おい!!しっかりしろ!!大丈夫か!?」
体を揺らしながらの呼びかけに二人が目覚める
「うう・・・ひどい目にあった・・・」
「頭がぐわーんぐわーんするー」
二人の少女は目覚めたが、残った二人の少女は目を覚まさない
女性は必死に呼びかけ、二人の少女も気づき、一緒になって呼びかける
「おい!目を覚ませ!!お姉ちゃんとまだ読んでないんだぞ!!」
「宮藤!!起きてくれよ!!エイラも起きろ!!」
「うわーーーん!!エイラねーちゃんしんじゃやダー」
この必死な呼びかけが功したのか、「ん、んう・・・」と動き出し、目を開ける
その様子に見守った女性達はホッと息をつくが
「なんだ?ここはどこぜよ?」
「「「・・・・・は?」」」
何時もとは違う片言混じりの扶桑語ではなく流暢な日本語に
何時もとは違う語尾に女性達は呆然とする
固まる女性達を尻目にエイラ?はキョロキョロと見回してると
もう一人の目を覚ます
「あいたた・・・・・およ?ここはどこだー?」
「おお、会長も来ていたかぜよ!」
「あ、おりょうちゃんも来てたかー。ここどこか分かる―?」
「うむ、実は私は目覚めたばかりで知らないぜよ。そこにるお方、ここはどこか知ってるか?」
「あっ、ああ・・・・ここはブリタニアだけど・・・」
その後、彼女達は意見交換する
芳佳とエイラが目覚めた人はそれぞれ角谷杏とおりょうと言うそうだが
彼女達が言うには日本の大洗学園艦という船にいたそうだ。
勿論、日本という地名は知らないし、何よりも学園艦という馬鹿げたな船なぞ
世界中どこに探し回ってもない。
念のために練習巡洋艦などの船じゃないのか?と聞いたが、そうでもないらしい
「船の上に人が暮らしているどころが、学校があるだと?馬鹿を言うな」
「そんな事言われてもぜよ。私達は普通にそうやって学校に行ってるぜよ」
「まあまあ、落ち着いて干し芋食べなって」
そういって、どこからともなく干し芋を取り出す
「ふざけてるのか!?お前たちは私の可愛い妹に取り憑いてるんだ!!早く何とかしろ!!」
「さあ?私も物すごーい衝撃受けてさ、気絶して目覚めたらここにいたんだよ?私がどうにかなる問題じゃないし」
「それにしても、ここは凄いぜよ。1944年のヨーロッパというにエルヴィンが聞いたら喜びそうだな。ネウロイと戦っているのは流石に聞いたことないがぜよ」
「そだね。そのネウロイと戦っているのが君たちウィッチだったけ?ウィッチがネウロイと戦って平和を守るってすごい話だよねー
魔法もあってさ、まるで魔法少女みたいだよねー。正義の味方な感じにさ」
「正義の味方か・・・・私はそんな大そうな者じゃ無いさ」
そういうと、バルクホルンは窓の外を見て
「私は守りたい命や故郷があった・・・それでも、私は故郷を守り切れず、救えたはずの民間人も
軍の命令で見捨てたこともある。それも一度や二度という回数じゃない。
多くの人を犠牲にして生きながらえた。それが卑怯者の私だ・・・」
バルクホルンがそういうと、
「んー・・・私は平和な世界にいてさ、戦争をしたことがないから、大したことは言えないけどさー、バルクホルンちゃんに感謝してる人沢山いると思うよー」
「私に・・・感謝だと!?この卑怯者の私にだと!?」
バルクホルンが激高するが
364 :ナハト:2016/06/12(日) 21:35:27
「それでも、救えた人はいるんでしょ?一人でも多く救ったんでしょ?
それにさー、故郷を守れなかったと後悔するんならさー、故郷を取り返しに行こうよ
こうして、うじうじとするよりさ、やって後悔しようよ。西住ちゃんもさー大きなものを捨てて小さい物を救って
周りに責められたこともあるけどさー、それよりも大きなものを守って見せたんだよ。
きっとバルクホルンちゃんの行いに大きな感謝が帰ってくるよ?」
「そうか・・・・その日が来るといいな」
バルクホルンが穏やかな笑みを浮かべていると、部屋の外がドタドタと足音が響き
誰かが入ってくる
「これはどういうことだ?角谷?」
入って来たのは腰にバスタオルを巻いたミーナだった
「やあやあ、西住ちゃん。落ち着きなよー」
「落ち着いていられるものか。目覚めたら、見知らぬ場所に腰のスカートがない露出狂の格好をしてるんだ
角谷、なにか知ってるのか?そして、早急に元通りに戻せ」
「うーん、アタシらもさーここに連れてこられた口なんだよねー。でも、明日になれば帰ってるんじゃないかな?
ジタバタせずにどっしりと構えてなよ」
「・・・それもそうだな」
「それよりもさー西住ちゃんのこと聞きたい?」
「聞こう。みほの大洗での生活がきになる。無理をしてないか?」
その後、西住みほの談義で盛り上がり、途中バルクホルンがやってきて、ミーナ?とバルクホルンがガッチリと握手し方を組む仲間になったそうな
なお、エイラ?はルッキーニとシャーリーと一緒に盛り上がっていたそうだ
そして、翌朝、エイラと芳佳。ミーナは元通り戻っており、昨日の出来事はあんまり覚えていなかったという・・・・
おまけ
遠いどこかの世界
その世界の海に浮かぶ大きな箱舟
大洗学園艦の艦上のとある学校で
「はーい、書類お疲れ様です。お茶入れて来ましたので、河嶋さん、小山さん飲んでくださいねー」
「か・・会長!!そんなことしなくていいですから!!」
「桃ちゃん落ち着きなよ。今は会長じゃなくて宮藤ちゃんなんだから」
「それでも、お茶は汲まなくていいだろ!!」
「うっ・・・・ごめんなさい。本当はこの書類作業は私がやらなきゃいけないのに河嶋さん達が代わりにやっていただいてるから
私にできることをやっただけなんですが・・・・」
「桃ちゃん・・・・・」
「むっ・・・むー・・・・あーもー!!分かった分かった!!お茶戴こう!!」
「は・・・はい!!どうぞ、熱いので気を付けてくださいね」
とある部屋ではにぎやかな声が響き、グラウンドでは・・・・
「・・・・むっ!イマだ!!撃て!!」
「すげえ、曲がり角から突撃してきたチハを撃破したぜ!!」
「これで5両目か、本当に見えてるんだな。何度もダンスして敵弾躱してるし!!」
「フフーん。ワタシは少しだけ未来がミエてるからこれくらいは朝飯ナンダナ―」
とある突撃砲に乗って他校との練習試合に本日トップエースの戦果を上げたのだった・・・・
とある学園艦
「私をここから出しなさいよ!!」
「隊長・・・こんなに疲れていたなんて、気づかなくて申し訳ありません・・・
家元には私も腹を切ってお詫びします・・・・」
彼女はとある隊長であったが、彼女は着替えて学校にやってきたのだが・・・
なぜか、大勢の人がやってきて部屋に閉じ込めてしまったのだ
では、ここで問題です。
彼女が制服を見て、常識に従って着替えたらどんな格好になるでしょう?
この答えで分かった察しの良い読者はいることだろう
そう、彼女はスカートを履かずにパンツ丸出しで登校してしまったのだ
こうして、大騒ぎになり、家元にまで耳が届き
家元は娘をしっかり見てやれなかったことを大変後悔し、破門手続きと病院を手配準備したが
元通りに戻った隊長の必死の活動により、ギリギリ回避することが出来たのだった・・・・・
365 :ナハト:2016/06/12(日) 21:35:58
終わり
本当はこういうギャグ物が描きたかった。
それなのに、前回無駄にシリアスをやってしまって、混乱してしまって申し訳ない。
やはり、無駄に壮大な事をやるもんじゃないですなあ
最終更新:2016年09月12日 15:35