注)残虐な、グロ表現有
727 :ナハト:2016/06/23(木) 00:09:10
今日、取材する方は扶桑海事変に陸戦ウィッチとして参加し
片足が切断するほどの重傷を負い、一度退役するも、義足ストライカー試験に参加し
身体的能力を取り戻し、墜落したウィッチ回収班として軍に復帰し
多くのウィッチを救助し、戦後にはヒマラヤ山脈を始めとする登山家として名を馳せた・・・
「本日はお孫さんに逢えて光栄であります!
(いえいえ、こちらこそ。エベレストを始め多くの山を征服したかの有名人と取材できて光栄です
早速ですが、早良ミチルの印象について教えていただけませんか?)
勿論です!ミチル殿は私の戦友であり、命の恩人でもあるのです!!
(それはどういった経緯からですか?)
そうですね、私は元々南方の守備隊として毎日猛特訓をしたのでありますが、大陸で怪異の出現を聞いたのです。
ですが、大陸には別の仲間が殲滅するだろうと遠い出来事のように思っていましたが、暫くした後に私達は大陸へ転属することになったのです
あまり詳しいことは聞けませんでしたが、噂では全滅してしまったことで穴埋めにと呼びだたされたと聞いております。
で、突いたのはいいのですが、部隊の半数は倒れてしまいました。なにせ、常に熱い南方から寒い北の大地にへと呼び出されたものですから
体を崩してしまったものが多かったのですよ。幸いにも体調を整えて最前線へと出撃する余裕はありました。
そんなこんなでいざ、実戦を経験したのでありますが、最初は大苦戦でした。
何故?それは戦前にやった訓練のせいなのです。
私達が想定していた怪異は生き物のように柔らかく、速度はそれほど出ず、数もそんなに多くは無いという、ここ数年に出た怪異の特徴を想定して訓練してたのです。
ですが、実戦に出てみたら、戦車のように装甲が硬く、私達の陸戦闘脚よりも早く、数も多かったのであります。つまり、戦前のはごととく裏目に出たのであります。
後で分かった事でありますが、戦車の様なネウロイは出ると警告を出した者もいたのですが、陸軍主流派に疎まれて、辺境地に飛ばされたのですが
その飛ばされた先が大陸で、初期の攻勢を支えることに成功したという功労者であると聞きました。
このように最初から大苦戦でしたが、戦線を持ちこたえることが出来ました。
それは、我々が戦前に猛特訓したことからの高い錬度と意地、威力不足の三八式歩兵銃を捨てて12、7mm重機関銃を携帯して射撃したり
新兵器であるチハ殿と男たちと協力して十字キルゾーンを形成して、一方的に殲滅したこともありましたな
他にも、二人ないし三人で防盾や不要部品を取り外して軽量化した速射砲や山砲で攻撃したり、手榴弾を束ねて威力を高める工夫したりなどですね。
新兵器である噴進砲は凄かったですなあ。一発で吹き飛ぶことが出来ましたが、それほど撃てないのが欠点でありましたな。
ですが、敵は陸上からだけでなく、空中からも飛んできます。空中からの攻撃は洒落にならない被害が出るので
狙撃が上手かった人に対空砲を持たせて迎撃をしたのですが、数が多すぎで、捌ききれません。
そこで、無線で通常の戦闘機部隊と空戦ウィッチを呼んで追い払うわけなんですよ。
で、ミチル殿とはそこでお会いしました。無線で空中援護を頼んだら、常に彼女が一番真っ先に飛んでやってきて
一目で私達が指示をする前に一番厄介な敵を倒してくれました。こうして、安全を確保した後に殲滅するのがミチル殿のやり方でした
ミチル殿はなんといいますか、絶対に安全にしないといけない、損害をだしてはいけないという強迫感を感じましたねえ。
私達が宿泊していた基地とミチル殿が宿泊していた基地はちがいましたので、プライベートな関係ではありませんでしたが
私が無線で通信する係だったので、戦場ではよく会話してましたねえ。それでも私語は殆どなくて、指示か冗談のたたき合いだけでした。
728 :ナハト:2016/06/23(木) 00:09:49
ではなぜ、ミチル殿が命の恩人であるという話に移りましょうか
それは、ある日の事でした。いつものように湧いて出てきた怪異の迎撃の為に出撃したのでありますが、何時ものように迎撃をしていたら
上空から大きな音がするので、仰ぎ見てみれば、陸軍の重爆並みに大きな怪異が現れて、今までの怪異と違う
ビーム攻撃をしてきて、地上に甚大な損害を出したのです。これが後にアホウドリと呼ばれた怪異とのファーストコンタクトです。
私は辛うじて初撃は避けることが出来たのでありますが、アホウドリが反航して再び攻撃に入ろうとするのが見えたので
付近に転がっていた12,7mm機関銃を使って迎撃を行ったのですが、奴は全くこらえた様子もなく、再び地上に攻撃し
今度は攻撃を受けてしまいました。
攻撃を受けた瞬間は、私は気絶してしまったので、覚えていないのですが、はっと、気が付くと私は地面に転がっていました。
急いで立ち上がろうとすると、脚に激痛が走って、立ち上がることが出来ませんでした。
脚を見れば、左足が皮一枚に繋がった状態でブラブラしてました。
それを見た私は銃剣ナイフで繋がった皮を切断し布で傷口付近をきつく縛って止血したのです。
その作業の合間も激痛が走って気絶しそうになりましたが、それでもぐっと堪えて止血することが出来ました。
私は12,7mm機関銃を拾い周りを見回したのですが、それは酷い状況ですよ
爆発によって、辺りは飛散した肉塊に五体不満足の死体がゴロゴロとありました。
生きている戦友はみな死んだか、移動したのか見当たりませんでしたね
そして、向こう側からは陸上怪異が進行してくるのが見えましたね
私は腹這いで盛り上がった土まで寄って、身を隠すと同時に怪異が近づくまで待ち伏せしましたね
そして、奴がどんな射撃しても外しっこない至近距離まで近づいて来たら機関銃でブッパですよ。
次々と撃破していく怪異に驚いたのか、奴らは下がっていきました。それと同時に味方に気付いて欲しくて信号弾を打ち上げました。
まあ、気休め程度に打ち上げた程度で、私はあそこで死守する覚悟でいました。
それから第二波、第三波も同じように一人で撃退しましたが、とうとう弾が切れました。
間の悪いことに第四波が間近に迫ってきたので、私は機関銃を捨てて、左手に拳銃、右手に銃剣ナイフを持って
接近戦を仕掛けようと覚悟してたのですが、突然目の前に爆発が起こり、怪異が吹き飛びました。
上を見れば、ミチル殿が爆弾投下装置を捨てて、機関銃に持ち替えて怪異を攻撃するところでした。
辺りを見れば、多くのウィッチに戦車が見えました
それを見た、私は助かった・・・・
と思い、気絶してしまい、気が付けば病室にいました。
後で聞けば、ミチル殿が補給の為に帰投中に信号弾が見え
急いで、爆弾と燃料補給を済ませ、周辺にいた友軍に援護要請を出して
私を救助に来たとのことです。
もしも、ミチル殿が後1分ほど来るのが遅れてたなら私は死んでたことでしょう
ミチル殿は私の命の恩人なのです
(そうでしたか・・・・早良ミチルとのその後はありますか?)
残念なことにそのまま扶桑本土に後送されましてミチル殿とは
最後のお礼が言えなくなりました。
それから、私はリハビリを重ねてきたのですが、ストライカーユニットを利用した
魔導義足というものが出来たらしく、そのテストをやってみないか?という誘いがあって
私は志願し、その義足を吐いたのですが、私はかなり相性が良かったようで他の方よりも
高いシンクロ性を見せつけました。
そして、第二次ネウロイ大戦が勃興し、私は一にも二にも我慢できず、何度も復帰願いを出したのですが、その都度に却下されました。
それでも、私は諦めずに交渉を続け、結局上層部が折れる形で志願を受理しました。ただし、ウィッチ回収班という後方任務もいいところでしたが
それでも、多くのウィッチを救助し、感状を戴きました。
大戦後は実家に帰って暫くゴロゴロしてたのですが、ある時友人に誘われて富士山上ったのですが、その時御来光を初体験し言葉にならないくらいに感動し山に魅せられたのです。
それからは、本格的に登山家となり、世界中あちこちへと山を登り、かの有名なハンナ・ルーデル殿と一緒に昇ったこともあります。
(今度、女性芸能人のサポーターとしてエベレストにアタックするのですね。頑張ってください)
ええ、サラ殿もいますから絶対に成功させて見せるであります!では、これから行ってくるであります!!」
729 :ナハト:2016/06/23(木) 00:10:23
終わり
今度は陸戦ウィッチとして登場してみました。
ところで、未来では神風特攻隊をまるで宗教みたいに批判する記者がいるように
学徒出兵を同じように批判する記者いるでしょうか?
いるなら書いてみたいなと思う
最終更新:2016年09月13日 18:40