6 :ham ◆sneo5SWWRw:2016/08/13(土) 16:15:28
この艦艇設定には、

オリジナル設定があります。
個人的解釈が入っています。
個人的趣味が入っています(オイ)。
というか、完全に趣味で作ってます(待て)。

それでも良い、という方のお読みください。


陽炎型駆逐艦「晴風」

基準排水量:2,000t
全長:118.5m
全幅:10.8m
ボイラー:高温高圧型重油専焼缶3基
煙突:2基
主機:オールギヤードタービン2基、2軸推進
機関出力:60,000馬力
最大速力:37.3ノット
航続距離:18ノットで6,500浬
武装
  • 九八式六五口径10cm連装高角砲:2基4門【前部1基・後部1基】
  • ボヨールド社製カールスコーガ六〇口径40mm四連装機関砲(史実ボフォース四連装機関砲)1基4門【1,2番煙突間1基】
  • 20mm連装機銃(史実エリコン20mm機関砲):6基12門【艦橋前1基、2番煙突部左右舷側各1基、艦尾3基】
  • 20mm単装機銃(史実エリコン20mm機関砲):14基14門
航空兵装
  • 艦載ストライカー:1+2機
  • 射出機(カタパルト):呉式2号5型1基

<解説>
陽炎型駆逐艦をベースにした簡易ウィッチ母艦。


  • 建造背景
世界的に見てもウィッチの技術に長けている扶桑では、近年登場した空母という艦種においても積極的に導入を行い、ウィッチ専用の母艦「祥鳳型」を設計するに至っていた。
そんな彼らは、さらに巡洋艦や駆逐艦といった艦種にもウィッチの母艦として能力を付与しようと考えた。
駆逐艦はさすがに無謀に思われるが、史実の大戦中に駆逐艦に航空機を乗せた例は実は存在する。
アメリカ海軍のフレッチャー級駆逐艦『プリングル』『ハルフォード』『スティーヴンス』の3隻は、主砲と魚雷発射管を1基ずつ降ろして水上機とカタパルトを乗せてしまったのだ。
実際はあまり上手くいかなかったが、水上機よりも一回りも二回りも小さいウィッチとストライカーならば可能なのでは、という目論見があった。
着艦は飛行甲板を用意できないために不時着水前提となってしまうが、計画をした一派は輸送船団護衛等を目的としたCAMシップと似た運用で対応することで提案した。

夢幻会では否定的な意見があったものの、欧州への派遣から船団護衛の重要性により検討の余地があるとされ、保留されていた。
ところが、扶桑海事変後に堀井派を一掃したことにより、艦船設計や計画に口を挟むのが容易になった。
そのため、堀井派の強い後押しで建造が進められていた対外向け駆逐艦の陽炎型駆逐艦から1隻を流用することとした。
また、ついでにとばかりに、『ウィッチを乗せるんだから、乗員を全員女性にして男女問題を無くしてしまおう』という発想で、艦内設備を女性用に夢幻会女子メンバーの意見を聞きながら色々といじり、扶桑海軍初の男子禁制、女性だけの駆逐艦が完成してしまった。

なお、この陽炎型は史実では大和型建造秘匿のために架空艦3隻が存在したが、この世界では資金面で余裕があった為、その3隻は実体化している。
晴風はその実体化した3隻の内の1隻で、「野分」の次、「浜風」の前に竣工した艦である。

7 :ham ◆sneo5SWWRw:2016/08/13(土) 16:15:58
  • 武装
主砲は陽炎型の五〇口径三年式12.7cm砲に替わり、秋月型と同じ長10cm砲こと九八式六五口径10cm連装高角砲を搭載している。
カタパルトを装備する関係から、2番砲を撤去した1,3番砲のみの計2基4門となっている。
門数は少ないが高い速射性を利用した対空射撃を可能としている。
当艦では、対ネウロイ戦から水雷兵装は不要とされ全て撤去されている。
このため、陽炎型の排水量2,033tより若干軽量になっている。
また、これにより空いてしまった1,2番煙突間のスペースを有効活用するためにボヨールド社製のカールスコーガ40mm機関砲(史実ボフォース40mm機関砲)を、ライセンス生産権を取得し搭載している。
1,2番煙突の間に四連装を1基設置するのみであるが、中距離火力としては十分な威力と射程を有している。
小回りの利く小型ネウロイに対抗するため、近接火器としてヘルウェティアよりライセンスを取得した20mm機関砲(史実エリコン20mm機関砲)を連装及び単装で多数装備している。


  • 航空兵装
カタパルトは、史実陽炎型駆逐艦で言うところの2番魚雷発射管と2番主砲塔の辺りに設置されている。
搭載しているカタパルトは、史実日本海軍で一般的に使われていた呉式2号5型射出機である。
さらに射出性能が高いカタパルトも存在するが、カタパルトの大きさの都合から、全長19.4mの呉式2号5型射出機が選ばれた。

着艦のための飛行甲板はさすがに用意できなかったため、戦闘終了後は当艦付近に防風シールドを使った不時着水をして、搭載艇で回収することになっている。

艦載するストライカーは基本的に1機であるが、予備機及び部品取りのために補用機2機が別に存在する。
またストライカーを扱うウィッチも予備人員の都合から、ストライカーと同数の3名が乗り組んでいる。


  • 機関系
当艦は天津風のように陽炎型でありながら、高温高圧缶の試験艦となっている。
陽炎型の計画を主導した堀井派は、当然のように島風型も計画しており、同艦型に乗せる新型機関として、一部陽炎型に高温高圧缶を搭載し試験艦としていた。
晴風も同様で、天津風とは違い、動力であるタービン機関も別物になっていた(天津風はボイラーは替えたが、タービンは替えなかった)。

ボイラーは天津風や島風(圧力40kgf/cm2、温度400℃)よりハイスペックなフレッチャー級駆逐艦並み(圧力43.3kgf/cm2、温度454℃)の超高温超高圧のボイラーを採用している。
だが、ボイラーはより高温且つ高圧になると製造技術と保守整備が余計に重要になるため、整備に苦労を強いられた。

余談だが、ドイツ海軍では高温高圧缶(基本的70kgf/cm2・460℃、中には110kgf/cm2・510℃もある)を積極的に採用し過ぎたため、故障頻発で6年間の戦争中、4年もドックで過ごした艦が居るとか。
この点、日本海軍は設計に保守的であった。

閑話休題

タービンは陽炎型の一般的な52,000馬力よりも高出力の60,000馬力を導入。
これにより、陽炎型の同型艦でありながら、陽炎型よりも高速な艦となっている。

一方で、高温高圧缶を採用した事による保守整備の問題から、安定した高速性を発揮するのは少々難しくなっている。

8 :ham ◆sneo5SWWRw:2016/08/13(土) 16:16:32
  • 乗員
先述した通り、乗員は全て女性となっている。
主に、予備役や上がりを迎えた、魔力欠乏症などで引退を余儀なくされたウィッチ、空母に乗艦する女性がウィッチのみでは精神面に負担がために整備兵などで採用している非ウィッチの女性兵、術士学校に入学するもウィッチに成れなかった術士学校卒業生、が中心となって乗り組んでいる。

乗員数は別記の参考資料を元に考慮した結果、200名以上を必要とする艦であるが、各地より募集して何とか集めた。

乗員達は、転生者達の趣味でブルーマーメイドと呼ばれ、ロゴマーク(ttp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=57785471)まで付与された。
この呼び名は響きが良く、その後の活躍から、後にウィッチ母艦でウィッチを支える女性たち全てに対する呼び名として、世界的に定着してしまった。


  • その他
当然ながら筆者の趣味・・・ゲフンゲフン!
転生者の趣味により、艦首両舷に「Y467」の艦番号が、
1番煙突部側面に、太陽と波とカモメを組合わせた艦船章(エンブレム、ttp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=57742421)が、あしらわれた。
なお、さすがに晴風だけとはいかないので、他の陽炎型、そして各駆逐艦にも艦番号が竣工順に、そして艦船章が、付与された。

船体や艦橋、後部主砲塔付近に、赤のカラーラインの塗装も考えられたが、軍艦色との組み合わせからネウロイに見えてしまうことから断念された。
一方で、青(呉)、黄色(舞鶴)、緑(佐世保)などの他のカラーラインでは問題が無かったので、晴風などの横須賀鎮守府所属艦には、替わって橙色のカラーラインが付与されることとなった。

話は逸れるが、はいふり内で出てくる同型艦は、
Y459天津風、Y460磯風、Y461時津風、Y462浦風、Y464萩風、Y465谷風、Y470浜風、Y471舞風
となっている。

これらは、竣工順に並べると番号が符合する。
そのために、晴風の467は先述した「野分の後、浜風の前」となるのである。
ちなみに、陽炎型で最初に竣工した1番艦陽炎は451になる。

また、陽炎型以前は吹雪型までで50隻になるので、吹雪型から数えても符合する。
ちなみに竣工順で合わせると、401は磯波となり、吹雪は405になる。

なお、駆逐艦以外の艦種でも適応すると、竣工順か、それ以外の順番か、の違いはあるが、ほとんどが符合する。
しかし、大和型(K117大和、Y118武蔵)は艦数が合わないため、どうしても符号しない。
これはハイスクール・フリートの世界では赤城型4隻、加賀型2隻が存在するために、それらも含めて大和型までに16隻いることなる。
一方、九曜ストパンの世界では紀伊型を含めても14隻であるために、2隻分の艦番号が空いてしまうためである。

9 :ham ◆sneo5SWWRw:2016/08/13(土) 16:17:04
参考資料
「海軍制度沿革」の「巻十」の785ページより抜粋。
昭和13年9月27日 陽炎型定員表

士官:7名
 駆逐艦長:中佐:1名
 航海長兼分隊長:大尉:1名
 砲術長兼分隊長:大尉:1名
 水雷長兼分隊長:少佐or大尉:1名
 乗組:中尉or少尉:1名
 機関長兼分隊長:機関少佐or機関大尉:1名
 機関乗組:機関中尉or機関少尉:1名

特務士官:2名(下士官からの叩き上げの将校。当時は学歴差別が激しかったために存在。後に廃止し、士官と同列になる)
 乗組:特務中尉or特務少尉:1名
 機関乗組:機関特務中尉or機関特務少尉:1名

準士官:3名
 兵曹長
  兵曹長:1名
  機関兵曹長:2名

下士官:67名
 兵曹
  兵曹:41名
  機関兵曹:24名
  主計兵曹:2名

兵:149名
 水兵:90名
 機関兵:51名
 主計兵:8名

合計:228名

備考(独自訳)
1.特務中尉or特務少尉と兵曹長の2名の内、1名は掌砲長、1名は掌水雷長に任ず。
2.機関特務中尉or機関特務少尉と機関兵曹長の3名の内、1名は機械長、1名は罐長、1名は補機長に任じ、この内1名は掌機長を兼任する。
3.駆逐隊に編入する場合、必要に応じて軍医尉官1名、主計科尉官1名、看護兵曹or看護兵を1名乗艦させること。

とあり、はいふりのように自動化は技術的に無理で、水雷科員を減らしても、航空科員を追加する都合を考えた結果、どうしても200名は切れないと判断しました。

10 :ham ◆sneo5SWWRw:2016/08/13(土) 16:39:31 >>6-9
建造背景、乗員、その他などに追記。
及び誤字を修正。


771 :ham ◆sneo5SWWRw:2016/06/24(金) 22:05:53
影響を受ける人さん
見た感じ天龍型航空巡洋艦よりもさらにコンパクト化したような印象ですね。
そこまで上等なものではありませんが、CAMシップの駆逐艦バージョンと思って貰えれば。

計画建造の船体を流用しているから、辻さんも頷く一品!
魚雷装備ですから、どうせみんな改装する。

乗員全員が女性と言う事で、整備性とかも違っているのでしょうね。後はパワーアシスト機能もありそう。
あと、精神面の負担もね。

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最終更新:2016年09月13日 12:33