豪州+新西蘭転移ネタ17
瑞州、アラスカという資源地帯が存在した事で夢幻会は円卓と協力しながら本編よりも駆け足で本土近代化と広い領土、領海を防衛する為の陸海軍の増強を進めていった。
しかし、第一次世界大戦が終結した事は次のイベントが近付いている事を示していた。

そう。
ワシントン海軍軍縮会議である。
憂鬱本編における夢幻会は財政状況や日米協調を考えて空母保有枠以外は主張を抑えていたが、今回は以下の事情から強気の主張を展開した。

  • 日本が瑞州、新須賀、外満州等の領有によって大陸国家の仲間入りを果たしていた事
  • 円卓やロシア帝国との交流で日英露の行動や考えを或る程度確認した事
  • 幕末に欧米列強と同等乃至それ以上の技術力+軍事力を諸外国に見せつけていた事
(以下の2点は主に米国に対して)
  • 日本による布哇領有で西海岸が裸同然な事
  • 布哇事変で米国に対してトラウマを与えて、外交的イニシアチブを握っている事

その為、日本が主張しようと考えていた戦艦、空母の対英米10割はあっさりと決まった。
この時決められた全体の保有t数は日本が長門型以外に4隻、そして英国が6隻の16inch砲搭載戦艦を既に完成させていた事が影響し史実より増加している。
同様に1隻毎の排水量制限も史実では35000tだったのが40000tまで緩和された。
これは、日英が既に完成させた新型の戦艦に対抗する戦艦を代艦建造で作る必要性を考えた米国の主張が反映されたものである。
また、日英仏三国と同様の排水量制限をオーバーする戦艦の保有も主張し、完成した新型艦を廃棄するつもりがない日英仏の考えも有り認められた。
ついでに、航空母艦建造のリソースを戦艦の維持費で削ろうと考えた日英の思惑で米国は8隻の16inch砲搭載戦艦を保有可能となった。

ロシア帝国とイタリア王国の戦艦保有比率は初め対日英米5割だったが、以下の事情から対日英米6割に上昇した。

フランスは復興事業と並行して大英帝国海軍に対抗する為の六六艦隊計画を掲げており、ワシントン海軍軍縮会議でも最大限の戦艦保有を狙っていた。
初めは日英米と露伊の中間である対日英米8割が提案されたが、フランスは対日英米10割を主張したのである。
この主張は地中海の安定を狙っているイタリア王国、フランスの仮想敵である大英帝国やその同盟国である大日本帝国も懸念を示した。
しかし、日英はフランスの航空母艦保有枠を抑えておけば問題ないだろうと考えた事から航空母艦保有比率を対日英米6割にするのであれば賛成すると発言した。
これにロシア帝国が夢幻会や円卓との関係から賛成し、航空主兵を知らない米国もフランスが大英帝国の圧力になるならと賛成した。
フランスは航空母艦の保有比率が列強最下位になる事から若干悩んだものの、戦艦対日英米10割が認められる魅力に負けて妥協する事にした。
なお、イタリア王国は最後まで抵抗したが残念ながら四面楚歌だったので諦めざるを得なかった。

航空母艦については、戦艦の保有枠が増加した事も影響し全体の保有t数が若干増加し、史実と異なり特に1隻あたりの制限も備砲以外は特に行われなかった。
また、史実同様に10000t以下の航空母艦は保有枠制限に含まない。
軍縮条約締結時、航空母艦は(日英露を除いて)未知の存在であったので全体保有枠を2000~3000t程度ならオーバーしても構わないと云う暗黙の了解が6ヵ国の間で確認された。

航空母艦の保有比率は日英米:露伊:仏=10:8:6となった。

巡洋艦は基準排水量の制限が戦艦に比例して若干増加した事以外は史実同様となった。

また、ワシントン海軍軍縮条約締結に際してヴェルサイユ条約のドイツ海軍代艦建造における装甲艦の排水量制限緩和も決定した。
詳細は「豪州+新西蘭転移ネタ16」を見て頂きたい。

結果的に各国が一斉に建造を行うようになった事からロンドン海軍軍縮会議で巡洋艦の制限を行う事になる。

ワシントン海軍軍縮条約
戦艦:日英米仏60万t、露伊36万t
空母:日英米15万5000t、露伊12万4000t、仏9万3000t
巡洋艦:制限なし

1隻あたりの制限
戦艦:基準排水量40000t以下、備砲16inch以下
空母:備砲8inch以下
巡洋艦:基準排水量11000t以下、備砲8inch以下

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最終更新:2016年09月17日 15:14