豪州+新西蘭転移ネタ22
ワシントン海軍軍縮会議による影響
米国1
米国はこの会議で8隻の16inch砲搭載戦艦保有を認められる事となった。
この時、米国ではサウスダコタ級戦艦8隻、レキシントン級巡洋戦艦6隻が建造されていた。
国力が落ちながらも史実と殆ど同数の戦艦、巡洋戦艦の建造を行っている事については米国の底力を垣間見る事が出来る。
違う点も見られ、史実であれば既に進水していたコロラド級戦艦を建造していなかった事である。
西海岸の寒冷化に加えてアラスカを日本に購入された事で史実より国力が落ちている影響は表れていた。
サウスダコタ級は8隻に増えたいたがその建造は遅れていた。
但し、レキシントン級巡洋戦艦は日英の高速戦艦建造の情報を知った米海軍が建造を急がせた事で進水まで行かなかったものの最も建造が進んでいた。
米海軍は最初、進水していないとはいえ比較的建造が進んでいるレキシントン級6隻とサウスダコタ級2隻を建造して保有枠を満たそうかと考えていた。
しかし、日本の加賀型、英国のネルソン級の存在を知り驚愕した米海軍は方針を転換し、サウスダコタ級4隻、レキシントン級巡洋戦艦4隻の保有に変更する。
レキシントン級巡洋戦艦のうち2隻は航空母艦に改装される事が決定した。
ちなみに、此れには裏話が有る。
米海軍としては日英の許可を得た上でサウスダコタ級6隻を設計変更して速力を向上させた状態での保有を狙っていた。
この主張は、米海軍のリソースを戦艦に注ぎ込ませて空母の整備を遅らせようという日英の目論見も有って成立するかと思われた。
しかし、議会が比較的進んでいるレキシントン級を解体し、サウスダコタ級を再設計して建造する為に海軍が請求した予算を否決したので断念する事となった。
なお、議会も優速だが紙装甲であるレキシントン級巡洋戦艦の強化に際して掛かる予算は承認した。
日英は米国を疲弊させる為に自国より多い8隻の16inch砲搭載戦艦を保有させる事に作戦を変更する事にした。
航空主兵を知らない米海軍は日英の対応を不思議に思ったが、強力な戦艦を日英より多く持つ事は面子の上で得だと考えたので有り難く建造した。
サウスダコタ級の艦名はサウスダコタ、インディアナ、モンタナ、ノースカロライナ、アイオワ、マサチューセッツ、コロラド、メリーランドとする。
なお、モンタナ、ノースカロライナ、アイオワ、マサチューセッツは廃艦となった。
サウスダコタ級戦艦は以下のスペックである。
新造時
全長:208m
基準排水量:43200t
機関出力:60000馬力
最高速力:23knot
主兵装:50口径16inch三連装砲 4基12門
舷側装甲:最大345mm
甲板装甲:64~89mm
改装後
全長:232.5m
基準排水量:48200t
機関出力:104000馬力
最高速力:26knot
主兵装:50口径16inch三連装砲 4基12門
舷側装甲:最大356mm
甲板装甲:90~120mm
サウスダコタ級戦艦は50口径16inch砲12門を誇り、火力においては世界最強と言われた。
しかし、機関出力が日英が保有する16inch砲搭載戦艦の3割強程度しか無かった事から速力においては加賀型、ネルソン級に大きく差を付けられた。
舷側装甲も加賀型、ネルソン級と比較すると若干薄くなっていた為、戦う時には火力の優勢を以って先手を取らないと厳しいと米海軍内部で囁かれていた。
その為、大規模改装で艦体を約25m延伸し、更に機関換装による出力増加で最高速力を26knotに引き上げた。
また、主砲も新型に変更して軽量化と性能向上を図った。
但し、この改装では速力の強化を重視した為に装甲の強化が甘くなっている。
最終更新:2016年09月20日 05:19