豪州+新西蘭転移ネタ23
ワシントン海軍軍縮会議による影響
米国2
レキシントン級巡洋戦艦は日英の建造している新型戦艦が軒並み30knotを超えているという情報部の報告から建造がスピードアップしたお陰で誕生する事が出来た。
しかしながら、レキシントン級は元々対巡洋艦用に設計されていた為に舷側装甲が最大178mm、甲板装甲が最大64mmの紙装甲であった。
その為、装甲の強化と重量増加による速度低下を抑える為の機関換装が同時に行われた。
装甲については舷側装甲を最大254mm、甲板装甲をサウスダコタ級と同等の64~89mmに増強した。
但し、装甲厚を増加したと言っても16inch砲搭載戦艦の中で最も薄い事には変わりなかった。
機関出力は、涙ぐましい努力によって史実計画値の180000馬力を上回る208000馬力に増加した。
改装で基準排水量が3500t増加したが、機関出力の向上によって最高速力31.5knotを発揮可能であった。
なお、武装は史実と同じ50口径16inch連装砲4基8門である。

史実を参照し、レキシントン級巡洋戦艦の艦名はレキシントン、コンステレーション、サラトガ、レンジャー、コンスティチューション、ユナイテッド・ステーツとする。
なお、コンスティチューションとユナイテッド・ステーツは航空母艦に改装された。

レキシントン級巡洋戦艦
全長:266.5m
基準排水量:46000t
機関出力:208000馬力
最高速力:31.5knot
主兵装:50口径16inch連装砲 4基8門
舷側装甲:最大254mm
甲板装甲:64~89mm

改装後
全長:266.5m
基準排水量:49000t
機関出力:228000馬力
最高速力:31.5knot
主兵装:50口径16inch連装砲 4基8門
舷側装甲:最大280mm
甲板装甲:76~100mm

レキシントン級巡洋戦艦は装甲は薄いものの最高速力では日英の加賀型、ネルソン級に対抗可能な高速戦艦であった。
1930年代に入り、日英との関係が徐々に悪化してきた事から米海軍はサウスダコタ級の改装に続いてレキシントン級の改装を行う事を決定した。
改装内容としては、装甲強化、機関換装、主砲換装が挙げられた。
この改装で舷側装甲、甲板装甲は12~26mm厚くなった。
これによって、基準排水量は2000t増加した。
出力が新型の高出力缶と新型のタービンに換装した事で228000馬力に増加したので最高速力は改装前と同等の31.5knotを発揮可能であった。

1938年にウィリアム・ハルゼー少将が主張した航空主兵戦術が米海軍では暗黙の了解となりつつあった。
米海軍にとって、レキシントン級はアイオワ級を除けば30knot以上を発揮出来る、正に虎の子と言える高速戦艦だった。
その為、レキシントン級はアイオワ級と共に空母機動部隊と行動し、敵艦隊から機動部隊を守る存在として第二次世界大戦を迎える事となる。

話は変わるが、この世界においては基準排水量40000t以上の戦艦を保有する事が海洋国家としての最上のステータスとなった。
但し、彼女達の保有で保有可能な隻数は若干減る事となる。
米国が保有する14inch砲搭載戦艦のうち、ニューヨーク級、ネバダ級の4隻がワシントン海軍軍縮条約における保有t数制限で廃艦処分となる所だった。
これは、史実より強化されたクイーン・エリザベス級に触発されてニューメキシコ級とテネシー級が史実より大型化した状態で建造されて排水量が増加した為である。
しかし、1隻でも多くの戦艦を保有したいと考えた米海軍は独立国(保護国)のメキシコ、コロンビアに譲渡するという抜け道を用いて4隻の廃艦を阻止した。
無論、下手に管理されてガタが来たら本末転倒だったので戦艦の維持管理は米国が10割負担した。

ニューメキシコ級は基準排水量29953tから33400tに、テネシー級は基準排水量32600tから35000tに変化している。

但し、英国にその手を利用されてクイーン・エリザベス級5隻の廃艦をかわされた為、結果的には米国が損した結果となった。

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最終更新:2016年09月20日 05:20