826 :影響を受ける人:2016/09/18(日) 21:29:54
この作品には
夢幻会要素、提督憂鬱成分が殆どありません。
オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。
オリジナル設定、個人的趣味・解釈が入っています。
それでも良い、という方のお読みください。
【黒田那佳誕生日記念】所得倍増? オペレーション・バースディ⇒後
誕生日の手紙がやってきて、騒いだ黒田那佳は・・・案の定、那佳の財布に極寒の冬を速めてしまった。
泣いて机に突っ伏す彼女の前で、イザベラはトランプをきる。
まあイカサマしまくって、破産させたのであるが、さすがにちょっとやり過ぎたかと反省。
しかし、以外にキツイ性格なので返す気は無い。
そんな時だ。那佳の義理の姉、黒田剛己が入室してきたのは。
「那佳、どうした?」
「こ、こうねぇぇぇ・・・」
声をかけられ顔を上げたが顔はグッシャグシャ。
まあ。それで察しがついた。ああ、何時ものかと・・・
「那佳。お前はいつになったら学習するんだ。」
「だってぇ。」
泣き顔の妹可愛い、と思いつつも呆れているように装う。手は那佳の頭を撫でているが。
「しょうがない。自分が敵を討つとしよう。」
「お、お姉さんもやりますか?」
普段からこう言った賭け事には興味を示さず、只部下と共に訓練に励んでいた剛己が、妹の仇を討とうとすることに一同が驚いた。
だが、同時に興味もわき上がる。
「そなた。こういうことは嫌いだろうと思っていたがのう。」
「あまり好きではないさ。だがやらないわけではない。
部下との交流も必要だからな。」
そう言って那佳を立ちあがらせ、その席に座る。
イザベラとしても彼女の実力には興味が有るし、彼女が悔しがる姿も見てみたい。
並の兵士では歯が立たないくらい強い陸戦ウィッチ。
戦いではどうにもならないだろうが、
(イカサマありなら勝てるでしょ。)
と言うイザベラの計算もあって、引き続きゲームをすることになった。
「とりあえず。カードを配るのは御前にやってもらおうか。」
「あら。ワタシでなくて良いのかしら?」
隊長同士と言う事もあり、比較的よく話すロザリーが親切心で提案するが首を振って断る。
「構わない。」
「そ、そう?」
剛己はイザベラが良くイカサマをしていること知っている。
知ってはいるが、痛い目を見る事も必要として那佳には黙っているのだ。
それを承知で勝負するという。
「さて、くばれ。」
「いいよ。そう来なくっちゃ。」
機嫌よくイカサマしながらイザベラはカードをくばr〔ガッ!〕
「え・・・?」
手首をいきなり掴まれ、困惑するイザベラに対し、剛己はいい笑顔。
見ていた一同も困惑して彼女を見る。
「後ろから抜くな。同じように、前から抜け。いいな?」
「う、うん。」
その笑顔は、東洋に伝わる鬼の様に恐ろしいとイザベラは後に言った。
827 :影響を受ける人:2016/09/18(日) 21:30:31
―――――
数十分後・・・ イザベラは轟沈していた。
「ま、まいりました。」
「そうか。」
そう言って席を立つ剛己は何時もの通り。勝者の様な笑顔でも無く、ただ淡々としていた。
そして、見ていた一同であるが・・・
ロザリーとアドリアーナは唖然とし。
那佳は物凄い笑顔であり。
途中から見ていた新撰組隊員達は「ああ、やっぱりね。」といっている。
「なんで? どうしてイカサマが通用しないの?!」
「お前はイカサマ師に向いていない。まだクソ爺の方がわからん。」
敗北が信じられないイザベラは、目の前の化物を恐れる様に見えげた。
対して剛己は、何でもないかのようにその場を去ろうとする。
それに近づく那佳。
「剛姉、やったね!」
「あれしきの事で参る自分じゃない。」
妹のハシャギップリと賛辞に、ふふん♪」言いたいのを我慢する。
ここで素行を崩しては、隊員達に弄られるし、ダメな姉と思われたくないのだ。
が、那佳は別の事でも喜んでいた。
「これで目標の1000フランだ!」
剛己は那佳が負けた回数だけ、同じだけ勝った。だから単純に元に戻ったと喜んでいる。
しかし、厳しい姉はそれを切り捨てた。
「もどってないぞ。」
「へ? だ、だって・・・仇をうって・・・」
思わぬ姉の発言に狼狽える。だが、剛己はピッシャリと言い放った。
「確かに仇は取ると言った。しかし、失った金額を取り戻してやるとは言っていない。」
「ゑゑゑゑゑゑゑ!!」
そう言えば確かに。一同は納得しつつも裏を読む。
普段からイザベラにデザート分捕られる那佳であるが、実際には剛己からおやつを貰っているので、現状まったくなんの問題も無い。
だとするならば・・・
)))
自分の祖父を扱き使う気だと全員判断した。実際その通りだが。
まあ仲は良いので問題ないだろう。
この場を去ろうとする剛己に対し、那佳は猛烈な抗議をしているが、まったくの相手にしてくれない為に苦戦。
頭をポンポン叩かれると、ションボリしながら二人して出て行った。
――その後:その1――
双斧使い「イザベラさん。隊長に挑むなんて無謀なことしますな~」
イザベラ「それは、どういう事だい?」
太刀使い「ウチの隊長。賭け事にはめっぽう強いんですよ。(山本五十六並にね。)」
弓使い 「しかもイカサマは直感で破る。」
双斧使い「たとえ見破れなくても、正面から強運でぶち破る。」
太刀使い「正直いってうちの部隊は、誰も隊長入れて遊ばないんですよね~」
薙刀使い「勝負にならんし、つまらないからな。」
弓使い 「逆に隊長はイカサマ、出来ないのですけどね」
ロザリー「いろんな意味で、すごいですね・・・」
――その後:その2――
那佳「剛姉のばかぁ!」
剛己「いつも言っているだろう。イカサマが破れない以上はやめておけと。」
那佳「う~・・・」
剛己「誕生日には、好きなもの買ってやるから我慢してくれ。」
那佳「ほんとう?」
剛己「ああ。だが、無茶なモノはやめてくれよ?」
那佳「やっぱり、剛姉だいすき♪」
剛己「・・・甘えん坊な所は治らんな。」
828 :影響を受ける人:2016/09/18(日) 21:31:26
以上、今日零編更新できない事に対するごまかしゲリラ投稿でした。
最終更新:2016年09月26日 09:48