豪州+新西蘭転移ネタ30
ワシントン海軍軍縮条約による影響
イタリア
イタリア海軍はフランス海軍の保有枠増大によって当初の予定を大きく上回る戦艦、空母の保有枠を得る事となった。
しかしながら、イタリア海軍はフランス海軍みたいに海軍増強を急ぐ気持ちは無かったのでフランス海軍地中海艦隊に対抗出来るだけの軍備を徐々に整備して行く事が決定された。
初めは弩級戦艦を近代化するだけの予定であったが、フランス海軍が超弩級戦艦を14隻保有した事から予定を変更して超弩級戦艦の建造が決定した。
イタリア海軍はフランス海軍の新型戦艦10隻全てがイギリス海峡に配備される情報を掴んだので、プロヴァンス級戦艦の34cm砲を上回る14inch砲搭載戦艦の建造を行う事にした。
この時、イタリア海軍内部では第一次世界大戦勃発で建造中止となったフランチェスコ・カラッチョロ級を改めて建造すれば良いのではないのかと意見が有ったが、本級は速度が速い代わりに装甲が薄かった事から新設計で建造する事に至った。
建造においては日英の技師を招聘し、同時に若い造船技師を多く日英に留学させた事で、イタリア海軍は戦艦だけではなく空母建造のノウハウも獲得する事になった。

また、1928年にリビアで石油が発見された事によってイタリア海軍は燃料の心配をせずに行動が可能となる。
イタリアの経済的支柱となったリビアを守る為にイタリア海軍は史実を上回る戦力を整える事となる。

新型戦艦は史実で流産した超弩級戦艦の名称を踏襲しフランチェスコ・カラッチョロ級とし、艦名はフランチェスコ・カラッチョロ、クリストーフォロ・コロンボ、マルカントニオ・コロンナ、フランチェスコ・モロシーニとする。

フランチェスコ・カラッチョロ級戦艦
全長:240m
基準排水量:40000t
ボイラー:重油専焼缶10基
主機:ギヤードタービン8基、4軸推進
最大出力:140000馬力/150000馬力(過負荷時)
最高速力:29knot/29.5knot(過負荷時)
主兵装:50口径35.6cm三連装砲 4基12門
舷側装甲:最大340mm
甲板装甲:150~170mm

フランチェスコ・カラッチョロ級戦艦は日英の設計と云う点ではロシア帝国海軍のボロジノ級の準姉妹艦と云うべき存在であった。
事実、副兵装の違いを除けばボロジノ級と同じ見た目であった。
ボロジノ級と違う点は、建造時期の違いによる機関出力の向上と防御力向上、排水量増加による速力の低下である。

次に、空母の建造についてだが、こちらは日英に留学させた造船技師達が帰国するまでは机上における研究がメインとなっていた事から軍縮会議参加国の中では一番最後となった。
留学生の帰国によってイタリア海軍の空母建造が開始された。

最初に計画したのは10000t級軽空母5隻であった。
10000t級軽空母のスペックと名称については省略するが開戦前から戦時中にかけて海軍航空隊のパイロット育成や海上護衛で役立つ事になる。

次に計画したのが、18000t級軽空母2隻と20000t級正規空母2隻の建造だった。
18000t級軽空母2隻はリビアに駐留していたが、第二次世界大戦では本土の主力艦隊と合流してフランス海軍地中海艦隊航空隊と戦う事となる。
なお、建造中に色々と手を加えられて基準排水量は結果的に19000tまで拡大した。
20000t級正規空母2隻はイタリア海軍主力として本土に駐留した。
第二次世界大戦ではフランス海軍地中海艦隊航空隊と激戦を繰り広げる事となる。

18000t級軽空母の名称は便宜的にアルチョーネ級として、艦名はアルチョーネ、オーカ・セルヴァティカとする。

アルチョーネ級航空母艦
全長:220m
基準排水量:19000t
ボイラー:重油専焼缶8基
主機:ギヤードタービン4基、2軸推進
最大出力:104000馬力/112000馬力(過負荷時)
最高速力:30knot/30.5knot(過負荷時)
搭載(開戦時):烈風 18、流星 30、彩雲 4
搭載(終戦時):烈風改 24、流星改 24、景雲 4
舷側装甲:最大30mm
甲板装甲:格納庫床面25mm

20000t級正規空母の名称は便宜的にロンディネ級として、艦名はロンディネ、ファジアーノとする。

ロンディネ級航空母艦
全長:243m
基準排水量:21000t
ボイラー:重油専焼缶10基
主機:ギヤードタービン4基、4軸推進
最大出力:140000馬力/150000馬力(過負荷時)
最高速力:33.5knot/34knot(過負荷時)
搭載(開戦時):烈風 30、流星 42、彩雲 3
搭載(終戦時):烈風改 30、流星改 42、景雲 3
舷側装甲:最大100mm
甲板装甲:格納庫床面50mm

なお、ファジアーノは某艦隊ゲームで擬人化した後に岡山に有るサッカーチームのユニフォームを着た二次絵が良く描かれる事となる。

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最終更新:2016年10月02日 22:16