633 :641,642:2015/02/16(月) 21:08:59
 中華地域情勢


実質的領有地域と状況…現代の中華人民共和国の領土から、満州(ソ連)、モンゴル(ソ連)、上海(イギリス)、福建省(イギリス)、台湾(転移前イギリス現在日本)、チベット(独立状態)を除いた地域が中華民族(各軍閥)が領有している。中華民族の主張では、上の全地域も自国領土と主張してはいるが、列強による蚕食が完全に進み過ぎていて、もはや負け犬の遠吠えにしかなっていない。なおカッコ内の国家名はその地域の実質的領有者である。チベットはその存在地域が海抜4000メートル近くも有る過酷な環境に存在しているうえに、現状大した資源も産出されていない農業国の為、『現状制圧する価値無し』と判断されて各国から放置されている状態の為に独立状態を維持できている。

清国が対露戦争での賠償完済後に全土で反乱が発生して崩壊してから、中華地域恒例行事の中華民族同志での凄惨な内乱が発生し、未だに統一等での内乱終結の目途は一切立っていない。
第二次世界大戦中に蒋介石率いる国民党が勢力をかなり伸長させ、第二次世界大戦中に一時期、確かに統一の機運が生まれはしたが…。
全ての官僚や軍人が絶望的に腐りきっていたままだった事、勢力伸長の度に…アメリカの後ろ盾を背景にして…ソ連やイギリスに領土返還要求を強硬に迫ろうとして連合軍の結束にヒビを入れる様な行動をしていた事、統制が緩かった一部国民党所属の軍閥兵が満州に侵入して満州駐屯兵(not中華兵)に発砲し、複数名に重傷を負わせた事(尚軍閥兵は表向き馬賊として処理)、援助物資を横流ししたり自らの懐に入れるのを当然の事としていた事…これらの事柄により、国民党は中華地域の支配者として『適切では無い』と判断され、ドゴールが(援助物資の多量横流しをネタにして)国民党から貿易交渉で闇金が女神に思える程の暴利で軍資金を荒稼ぎしたのを切欠として、連合国全てからの『要請』により国民党の勢力伸長は停止し、その後蒋介石が『諸外国に多大なる迷惑をかけた事に強く責任を感じ、また自国の腐敗ぶりに絶望して』自殺した事により頭を突如失った国民党の勢力と勢いは一気に減退し、分裂状態のまま固定化された。

中華地域に存在する漢民族の有力勢力としては、延安を拠点とする中国共産党、海南島や江西省を勢力圏とする華南共和国。華北の北京に居を構える国民党。雲南や四川の一部地域の保持に成功した雲南連邦の4か国。その他の地域には雑多な小勢力や軍閥が多数存在している。…尚、この4か国の正確な国境線は今の今まで一度も確定する事はなかった。4か国に挟まれた雑多な勢力が日毎どころか時には数時間単位で所属国家を鞍替えし続けている為、地図を製作したその日の内に国民党に所属していた都市や軍閥が華南共和国に寝返り、翌日には再度国民党に寝返りがえったり共産党に流れたりする様な事が、この中華地域ではもはや日常なのである。あまりのカオスぶりに、アメリカやソ連は当然として、あのイギリスですら半分以上中華地域の情勢把握に匙を投げかけている状況である。
ガンバレ英国諜報部。

634 :641,642:2015/02/16(月) 21:09:57
 4勢力陸軍軍備…超旧式装備の民兵がいっぱい所属しています。以上です。ありがとうございましたー。

…真面目に解説しようにも、4勢力の兵員の9割方は賊やゴロツキ崩れを武装させた者で、マトモな訓練なんて殆ど施されていない。彼らの武装も…4勢力でも一応製造可能な…前大戦頃より前のライフルが主流で(イメージとしては壊れやすい三十年式小銃)、あとは火炎瓶とかその程度である。親衛隊などの極少数の数少ないまともな連度持ちの部隊になってようやく軍隊らしい装備と連度に装甲車両が見受けられるが、戦車はどこからか引っ張り出してきたルノーFT-17や巡航戦車が殆どと言った風で、列強の装備より数世代前の兵器ばっかりである。当然精鋭部隊の装備品は一つ残らず全部輸入品である。


 4勢力海軍軍備…国民党と華南共和国が海軍を持ってはいるが…艦艇は陸軍と同じく完全輸入品である。主にアメリカ建造の平甲板型駆逐艦が在庫処理セールのノリで叩き売られていたのをこの二か国が…主に国民への見栄を張る為に…多数購入した。当然艦も古くて装備も悪いが、艦艇乗組員の質も…陸軍のゴロツキ共と比べたらよっぽどマシだが…予算不足も有って極めて低い。…正直な話、田中頼三や寺内正道、吉川潔あたりに陽炎型駆逐艦を数隻と神通辺りでも与えたら海軍版戦〇無双とか鋼鉄〇咆哮を現実に再現する勢いで両国海軍艦艇全てを駆逐する事が出来そうな気がする程度の連度や戦力である…。
尚内陸国の雲南連邦や中国共産党には海軍自体が存在しません。


 4勢力空軍軍備…こちらも骨董品物か旧式の航空機を全部輸入している。後援勢力により供給される機体には違いが出ているが、列強ではことごとく退役済みの機体だらけと言うのは共通している。ブルドックやホーク、バッファローにI-153、I-16といった機体が普通に中国の大空に舞っている為、事前知識が無いと今の時代が日中戦争頃と勘違いしてしまいそうである。パイロットの連度は…まあ、安定の中華クオリティとだけ…

636 :641,642:2015/02/16(月) 21:13:24
東南アジア情勢


各地域状況…史実同様にタイ以外の全地域が各国の植民地になっている。史実の様に有色人が白人に勝てる事が一度も証明されなかった為(唯一期待された中華は…)白人絶対主義がもはや洗脳の域にまで迫っている状態。独立運動も無い訳では無いが、史実と比べたら極めて小規模。殆どの東南アジア人は今の状況に絶望し、全てを諦めて受け入れざる負えない心情である。

…もしも、仮の話だが…見た目白人っぽいのも混じっている黄色人の日本人が、自分たちの宗主国を叩き出した後英語やフランス語では無く(下手くそながらに)自分たちの言葉で丁寧かつ敬意を込めて話しかけてきたら、そして「自分たちと共に戦って欲しい」等と言われながら宗主国と対等かそれ以上の装備を与えられたとしたら、さらに今まで収奪されていた生産物を正貨で取引してくれたとしたら……彼らは一体、どの様な反応を見せてくれるのだろうか。


陸軍軍備…タイ以外は全て植民地の為、唯一独立し軍隊を所有しているタイ軍の軍備説明となります。…とはいえ、中華の4勢力よりマシとはいえ、列強と比べたら全軍1,2世代遅れた装備である。小銃は史実日本軍の38式小銃や99式小銃相当の物が主体。戦闘車両も開発、生産が(ライセンス生産物も流用してだったが)行えたものの、史実日本軍の新砲塔チハや1式砲戦車相当程度の戦闘力の為、列強正規軍とかち合ったら即瞬殺確定である。人口も国力も列島日本より少ない為数も揃えられそうもない。むしろタイがこの戦車を開発、生産出来ただけでも奇跡である。


 海軍軍備…艦隊型駆逐艦(not平甲板型駆逐艦)が幾つかとフランス製海防戦艦が二,三隻ある程度。少ない予算を必死に捏ね繰り回して揃える事が出来た。水兵の連度はそこそこと言った具合。列強正規海軍と激突したら一戦で蒸発するのは陸軍と同じ様なものである。


 空軍軍備…自力での航空機開発生産能力はどう足掻いても獲得できなかった為、全部他国からの輸入品である。当然P-38やP-47にシュトルモビクのような列強最新鋭機なんて存在する訳も無く、P-36やF2Aの中に紛れて調達出来たP-40の初期型がタイ空軍の最強機である。

正直な話、罷り間違っても国力や人口、工業力的に陸海空軍揃って数でゴリ押しも質で優越も出来る筈が無いので、仮に列強との戦争が発生した時には焦土作戦展開後に全軍揃って力戦敢闘し、その後に玉砕する事が常に考慮されているような状態である。その為タイの外務省はその様な惨劇を防ぐ為に休みなく各国を駆け回っているようなブラック企業真っ青の激務が当たり前になっている。過労死する外務官僚も別に珍しくは無い。

637 :641,642:2015/02/16(月) 21:18:34                
自作各国海軍艦艇のイメージ的概要の様な何か


 日本海軍

扶桑型戦艦…『扶桑』『山城』
日本初の…『沈みにくい』事を基本方針として…建造された超ド級戦艦。極東の超大国が初めて建造した超ド級戦艦が36,5cm三連装三基で最大速力25ノットと言う変態艦艇だった事は、世界にドレッドノート・ショックならぬ『フソウ・ショック』と表現されたほどの衝撃を与えた。何せ同盟国のイギリスやもう一つの超大国のアメリカは未だに三連装砲の開発には技術的問題も有り躊躇している中、平然と建造して戦線投入すると言う所業をやらかしたのだから。第一次世界大戦後、夢幻会とアメリカの工作によって作られた世界平和が訪れたその大分後に、機関換装を含む大改装により最大速力27,5ノットに強化され、主砲の口径も50口径に延伸し、運用中に発見された細かい不備も全て潰された、結構使い勝手の良い戦艦へと変貌した。とはいえ、大正に建造された艦なので老朽化は(そこまで気にする程では無いが)否めなく、代艦の加賀型が就役後は退役する予定『であった。』

転移後は連合軍の戦艦群に対抗する為に一年間の猶予の間に出来るだけの強化がなされてはいるものの、正直モンタナ級やUS級が出てきたら逃げ出す事しか出来ない戦闘力である。


伊勢型戦艦…『伊勢』『日向』
同じ艤装を持つ扶桑型を艦隊決戦型戦艦とするならば、こちらは防空特化型戦艦と言うべきか。無論建造当初は違うのだが、扶桑型の後に行われた大改装後は最大速力28ノット、各種高角砲や対空機銃を満載した対空の鬼神へと変貌し、仮に大規模な航空攻撃が行われた際は、空が対空砲火の黒煙と対空砲弾によって埋め尽くされるであろう活躍を期待されていたのだが…何の因果か、転移先の敵国海軍は大艦巨砲主義な上に敵空母艦載機は戦闘機中心(加えて自分達より世代遅れ)の編成だった為に『防空戦艦 伊勢型』の存在価値はいきなり激減してしまったのである。その為、転移後は高角砲から副砲に換装するのか、このままで行くのか、それとも別の方策を取るのかで激論が交わされたが、結局少しでも対艦攻撃力を増やす為に副砲を増やす事に決定した。気休め程度でしかないと分かってはいたが。


金剛型戦艦…『金剛』『比叡』『榛名』『霧島』
ご存じ一番艦はイギリス生まれの元巡洋戦艦たちである。最大速力31ノット。第一次世界大戦で実戦参加し、扶桑や伊勢たちの様に大改装も施されはしたが、戦争後は主に練習戦艦や諸外国への訪問等で活躍し、転移前には退役が検討されていた。が、転移後には深刻な戦艦不足を補う為にまたもや改装を受けて前線に投入される予定である。とはいえ、元々巡洋戦艦だった為に他日本戦艦と比べるともっとも防御力が低い為、戦線投入地域には慎重な判断が求められると思われる。まあ、彼女たちに取って見ればモンタナ級もユナイデットステーツ級も(交戦したら一撃で沈められるという意味で)大差無いのだが。

638 :641,642:2015/02/16(月) 21:21:35
長門型戦艦…『長門』『陸奥』
日本初41㎝砲搭載戦艦。史実と同じく連装砲四基搭載。史実通り長門型の就役を切欠として軍縮条約が締結されたが、アメリカやイギリスとは信頼関係や友好度は史実と比べ遥かに良好だった事も有り、割となあなあな部分が多い緩めの軍縮条約となった為に扶桑等の大改装等が行えている。
最大速力は改装後は28ノット。転移前は『ビックセブン』の通り名も存在し、史実通り『日本の誇り』と言われていたのだが、転移後は41㎝砲戦艦がそこらじゅうに存在している上に圧倒的格上のモンタナ級やUS級が多数存在する世界の為、『ビックセブン』のアイデンテティが完全に崩壊の危機にある両艦である。


加賀型戦艦…『加賀』『土佐』『越前』『讃岐』
航空主兵主義の日本が転移前に最後に建造した新型戦艦。41㎝三連装砲四基搭載し最大速力30ノットで突っ走る『最良かつ最高の41㎝砲戦艦』と自国のみならずイギリスやアメリカからも激賞された艦である。対艦攻撃力もさる事ながら、対空攻撃力、そして防御力にも目を見張る物があり、艦隊決戦にも防空戦闘にも適応可能な大活躍、そして必ず生還出来る事が期待されていた。『転移前には』。
…転移後は、日本最強戦艦で有るが為に、46cm砲戦艦のモンタナ級や50,8センチ砲戦艦のユナイデットステーツ級と交戦する可能性の高さの為に、仮にこの二つの戦艦との艦隊決戦が発生した際は生きて帰れない事を全ての乗員は覚悟している。いくら『最良かつ最高』とは言っても、夢幻会によるチートが入っていても、加賀型戦艦は、どこまで行っても『41㎝砲戦艦』でしか無いのだから…

639 :641,642:2015/02/16(月) 21:26:21
投下完了に御座るー。

…はい。これでこの戦争で日本と強く関わりを持ちそうな地域状況は
大体投下出来ましたかな…?
後は…何投下しようか。米英ソ海軍の戦艦とかもだけど戦争いい加減
始めた方が…でも又変な艦艇とか出しちゃいそうですし…うーん…

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最終更新:2016年10月10日 19:12