832 :大和型戦艦:2015/02/19(木) 20:15:03 >
もし雲龍型空母で無く戦艦を建造する事になったら…(戦艦狂の超大暴走ver)
うーむなるほど。。。。よし、狂い方が足りんな!(マテ
海軍軍人は一人残らず絶望した中、ある男が一晩で55口径46cm砲12門艦を書き上げて来た凡そ10万tの戦艦を急造できる設計はまさに天才の所業と言える。
翌日、46cm砲艦と雲龍型空母を見比べながら激論を交わしていた所に男は再びやってきた。なんと更に工期を1年縮めてかつUS級に勝てると言うのだしかしその要目は、砲戦屋が一目見て「なんでこんなになるまで放っておいたんだ!」と言うようなモノだった。
コンセプトは非常に明確で、「20インチ砲艦の装甲を貫ける事」、つまりより強力な砲を積むと言う事。
ここまでについては20インチ砲戦艦対抗として至極まっとうだが、当然こんなものを普通に作れば10万t以上となり、急造という目的を果たせなくなってしまうだろう。しかし、彼はご先祖様同様真っ当なものも以外も考えるからよくも悪くも一目置かれる戦艦狂なのだ。
大和型戦艦(IF)
基準排水量:64,000t 全長・全幅:258×39.8m
機関:艦本式オールギヤードタービン4基艦本式重油専焼水管罐8基
最大出力150,000HP 航続距離:16kt / 7,200浬 最大速力:26.7kt
装甲
垂直‐舷側主甲帯460mm/19度傾斜 砲塔前循700mm
水平-最上甲板50mm、中甲板250mm、砲天蓋280mm
武装
45口径56.0cm砲 2連装2基 45口径12.7cm高角砲 2連装8基(砲架、片舷4基づつ)
水上偵察機6機
敵戦艦に勝つ事のみを考えて設計された超戦艦。あまりの尖りようから「駆逐戦艦」などと評されることもある。
主砲を前部に集中配置し、速度を最低限に抑える事で機関も圧縮している。
機関出力は史実大和型と同じだがただでさえ技術は上にも拘わらず、「5年持てば十分!」と割り切って軽艦艇並のマージンしか取っていない容積圧縮最優先の機関である。
勿論航続距離も厳格な計算のもと出され、史実のように「実は2000浬位余分に走れる!」という事は無い一方で、燃料搭載量を最小限に抑える事でタンク容積を切り詰めている。
副兵装は高角砲のみで船体規模から考えれば最小限、しかもあくまで水雷艦艇撃退用。
機銃はまったく積んでいない。大陸日本なら護衛艦を別に作れば良いのだ、だそうで通常は強化されて当たり前の水中防御力は、史実大和並みで十二分と割り切り、多重液層防御や進化したダメージコントロールを踏まえ、防御重量やスペース面では減らされている。
全てを切り詰めた結果防御区画を44%にまで押し込み、その結果、史実大和並みの船体でありながら対20インチ防御を得るに至っている。
主砲は戦艦屋が「こんなこともあろうかと!」と、好事家達の個人資産(!)で極秘研究していた45口径56cm砲。
単肉自緊法や内面クロムメッキなど多くの技術を投じ、超大口径でありながら可能な限り軽量化された逸品。
しかしこの砲でも重防御の砲塔にマウントした上で史実大和並みの船体に積むには2基4門が限界だった。
流石にこの門数ではまともな近代砲戦は困難なはずだが、勿論方策も用意されていた。
「爆弾が誘導できるなら砲弾だって出来るはず」と、56cm誘導砲弾を持ち出したのだ
発射後に弾頭付近に4枚の操舵翼が飛び出し、弾後部からは安定翼が8枚せり出す。
誘導信管は発射前には砲発射後に時限起動する事で機能維持を図る、となっている
あくまで威力優先な事もあり機構も単純なのでそこまで精密な誘導は期待できず、更には信頼性も考慮すると命中率は誘導弾としてはかなり問題のある精度だったが公算射撃を行う大口径砲としては水準以上であり、彼の試算では4門で7~8門艦並の命中速度が出せると説明された。
「誘導弾なら重爆でやれば良いだろ!」と反論した航空屋だったが「お前ら5インチ数百門が構える移動基地(艦隊)に突っ込んで叩き込む自信があるのか?」と言われれば流石に躊躇し、更には
アメリカを今航空主兵に切り替えさせる事は、今は良くても数十年後日本の不利に働く、今あの戦艦をこちらも戦艦で撃沈してやれば、奴らはあと半世紀は大艦巨砲の夢を貪ってくれる。
その頃には戦艦は無用の長物となり、日本の戦略的勝利は不動になるであろう」
という彼の長期的視野まで計算に入れた論調に沈黙する事となる。
しかし彼の論は実際のところ、今この時戦艦を作りたいが為!が最優先なのは言うまでもない。(了)
最終更新:2016年10月10日 19:33