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4月11日 装甲空母『大鳳』
「…昨日は、本当に酷い目にあった」
「『酷い目』とは言うが、そもそもこの程度の損害で何とかなった事が僥倖以外の何物でも無いのだがな…」
昨日の日中に引っ切り無しに襲撃して来る英国軍機の対応にずっと追われ続けた為に、交代要員に任務を引き継いだ直後に倒れる様に意識を夢の世界に吹っ飛ばした程に蓄積した肉体的、精神的疲労が、熟睡して翌日になっても微妙に身体に残っている感覚にややうんざりしている佐官二人。
そんな佐官二人を乗せている空母『大鳳』の周囲には、多数の艦艇が輪形陣を形成し、艦隊上空では対潜哨戒任務に従事している『98式艦上攻撃機(対潜仕様)』が空を舞っていた。
神の視点…若しくは、対潜哨戒機からこの艦隊を見たとすれば、多数かつ二種類の駆逐艦が一番外側の輪を作り、その一番外側の艦艇より大きめの艦体を持つ艦…軽巡洋艦が『7隻』数回り小さい輪を形成し、その二つの輪の中心に『9隻』の空母と『3隻』の重巡洋艦が存在していたのが見えた。
…そう。英国軍航空部隊が死力を尽くして放った『槍』は、確かに日本軍に『届きは』した。だが、無情にもその『槍』は、日本軍の鎧を貫通して心臓や臓腑を切り裂くまでの鋭さは持っていなかった、否、『持たされる事は』無かった…それも、日本軍の苛烈な防戦によって、その破壊力が徹底的に減殺されたからである。
英国軍航空機部隊の初撃として日本機動艦隊に真っ先に飛び込んだ多数の4発重爆撃機『アブロ ランカスター』と、護衛戦闘機の戦闘機型『モスキート』、F4U 『コルセア』、P―51B『ムスタング』(性能は史実D型相当)が出迎えたのは、事前想定済みだった『ZEKE』の群れに加えて、どういう訳か攻撃機のハズの『Jill』(『流星』の連合軍コードネーム)も戦闘空域に存在していたのだ。そこまで多数いた訳では無いが。
この光景を見た英国空軍戦闘機部隊は多少訝しんだものの『『ZEKE』だけでは『ランカスター』を防ぎきれないと日本人は判断し、だからこそ飛ばせる機体全てを防空に回した』…と、8割方正解の答えを導き出し『ならその『攻撃機を防空戦に出撃させる』と言う甘い考えを修正してやる!』と、そう考えて奮起したものの…『史実』『憂鬱』『
戦後夢幻会』其々の世界で技量を磨き上げた多数の転生者に鍛えられ、そしてその転生者も含めた数多くの熟練兵が操る『ZEKE』の猛威の前には、如何に新型機に更新され、猛訓練による連度上昇と『インド防衛』…つまり『イギリスの宝玉を守る』と言う事…で士気の上がっている彼らでも、自らに喰らい付いた『ZEKE』からの射撃を掻い潜りながら『JILL』へ攻撃を仕掛けるのは至難の業であるとしか良いようが無く(加えて言うと、大規模海上機動部隊への攻撃は英国軍史上これが初である)、極一部の…史実日本軍パイロットで例えると『坂井三郎』『西沢広義』相当の…エースクラスの者、若しくは幸運の女神(叉は死神)に気に入られた者だけが『ZEKE』の壁を突破して『JILL』の編隊に攻撃を仕掛けられた。
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…肝心の『JILL』が余りにも堅過ぎて、又攻撃機としてはやけに機敏に飛び回っていた事も有り、十数機だけ撃墜、撃破出来た後は、振り払ってもすぐさま追い縋ってきた『ZEKE』に背後から撃ち抜かれるか、そうで無くとも『JILL』の撃墜を諦めて『ZEKE』との空戦に専念せざる負えなくなったが。
先行して突入して来た…転生者エースを含む…熟練パイロットが操る『ZEKE』に爆撃機部隊の護衛戦闘機を多数引き剥がされて『ランカスター』部隊のとある機長は歯噛みするも、逆に考えれば今こっちに向かってきている『ZEKE』の対処が楽になると言う事でもある為、第二次世界大戦中に、対独伊戦にて磨き上げた対戦闘機用爆撃機陣形…所謂『コンバットボックス』…を構成する味方機や機銃員に多数の激が飛ばされ、各機から色取り取りの応答がなされた直後…『如何に強力であったとしても、『JILL』は所詮『攻撃機』だ』と勝手に侮り、『ZEKE』へ意識を向けすぎた失策の報いを受ける事になる。
『英国軍爆撃機臨時迎撃隊某編隊機』
「…これは……想像以上の威力だな…」
「ウチの技術開発陣、ホントにとんでもない代物を作ってくれましたね…何時もは奇声上げながら休日に自費で変な物作ってる奴らが、真面目な顔して何を持ちこんだかと思えば…」
「まあ、何にしても俺たちの仕事はもう終わりだ。後は落とされる前に母艦に帰還するか、敵機が居なくなるまで逃げ回るぞ。皆、死ぬんじゃないぞ!」
そんな会話が日本軍が使用する電波を通じて行われ、多数の『流星』が一目散に翼を翻し散開し始めていた頃、その『流星』達の前方の空域では、多数のランカスター重爆撃機が『近接信管付対空噴進弾』の攻撃によって、撃墜、叉は戦闘機動が不可能になる程の重大な損傷を受けて撃破され、攻撃前まで整然としていたコンバットボックスが見事に崩壊し、そこに手すきの『烈風』が突撃を再開し、対空噴進弾の炸裂より逃れられた無傷、叉は損傷の軽い『ランカスター』を目聡く刈り取って行くと言う惨状が広がっていた…
『史実』『戦後夢幻会』の二つの世界では終ぞ開発、実戦投入出来ず、『憂鬱』世界にて…明治維新頃からの夢幻会チートによって…初めて開発、実戦投入が出来た『近接信管』だが、…この『大陸日本』世界に置ける開発の進歩状況は、転生者視点ではかなりゆったりとしたペースで進んでいた。
アメリカとほぼ対等と言える国力、そして各種資源を保有している大陸日本なら、転生者の記憶に残る『史実』『戦後夢幻会』『憂鬱』世界で、人間と石炭、あと清水位しか有望な資源の存在しない島国日本での様々な苦難、苦闘の記憶が物悲しく感じてしまう程に、そして人によっては虚脱状態に一時陥ったほどに資金も、資源も、土地も、そして技術すらも豊富に取り備えており、必然的に『近接信管』開発速度は楽観的にかなりのハイペースで進むと考えられていた。
『この大陸国家の国力!そして我等夢幻会所属の転生者達の未来知識も加われば、正しく鬼に金棒よ!』
…と、とある宴会で某転生者がこんな大言壮語を(酒に酔った勢いで)撒き散らしていたが、彼ら(仮称・超兵器は全人類の夢とロマン派閥)の思惑は無情かつ見事なまでに『予算削減』『開発速度の遅延』と言う形で打ち砕かれていた。理由は勿論、『使う相手が居ない』と言うただ一点にあった。
458 :641,642:2015/09/16(水) 11:08:53
一説には『原子爆弾と近接信管の開発費用が等価』と言われている程度には開発費用が必要なこの新型信管。転移前での欧州大戦には…アメリカと共に…本気で参入して相応の流血をし、戦後も各種支援(+工作活動)に加えてそれなりに気を使った外交を展開した事も有って、転生者が揃って『出来過ぎ』と評した世界平和がなされている状態で、特に危急の案件も無いのに『たかが砲弾の信管』の新型を開発する為だけに、そのような膨大な予算を要求をしても、議会を通過する訳が無かった。まあ『近接信管』の開発予算要求時には丁度大陸日本の国土整備計画や『烈風』や『流星』、『大鳳型装甲空母』などの様な、いわゆる『大物』が列を並べていた為に後回しにされてしまった経緯も有りはしたのだが。
そしてそんな不遇だった時期が突如一変。自分たちが本来所属していた世界から、大艦巨砲主義世界転移後、『エイプリルフールの惨劇』によって連合国との関係が急激に悪化し始める頃に『近接信管』を筆頭とした新型兵器開発に多額の予算等が傾注され、転移前には大分乏しい予算でコツコツ進めていた遅れを取り戻すかの如く開発が狂った勢いで促進されたが、開発完了後に各地の工場での生産を開始し、初期生産分が納入され始めた段階で漸くとんでもない事態が発覚した。…まあ、耐久力にやや不安の残る不良品が無視できない量が混ざり込んでいたのだ。
史実では『第一次世界大戦』と呼ばれるハズだった『欧州大戦』が、日本帝国最後の大規模戦争経験となっており、その後は世界的な軍縮と平和の中での民需の発達によって、まるで雨後の竹の子の様に多数の新興の優良企業や工場が林立するようになっていた。そしてその雨後の竹の子企業群は、民需で十分に儲けが生まれている為に、魑魅魍魎が跋扈し儲けも少ない軍需に積極的に進出する野心溢れる企業は少数派だった。
…つまりは、『転移』と『世界相手の総力戦』と言う想定外にも程が有る異常事態に直面した為に、恐怖心で完全に形振り構えずに暴走した一部組織が札束と遠回しな脅しで強制的に兵器生産を…民需関係で相応に技術が鍛えられてはいるが、天下の三菱や倉崎の牙城たる軍需関係には手を出していなかった…企業や工場に(習熟期間等が全くの余裕無しで)強行させた結果が、規定耐久値をやや下回る不良品の一定数混入である。
当然ながら、上からの命令を拡大解釈して暴走した一部組織や現場の責任者は粛清され、又この暴走劇に巻き込まれた企業には相応の指導や保障を行われたが、問題は既に生産されて納入された『対空砲弾の衝撃に耐えられない耐久力の近接信管』である。一応戦時中の『史実日本』から見れば『コレで不良品とかフザケンナゴラァ?!』と絶叫される位の品質では有るのだが、『大陸日本』視点では『不良品』である。そもそも『対空砲弾用』に調達したのに、対空砲弾に使ったら2~3割程度の確率で不発に終わる時点で不良品以外の何物でも無い。
459 :641,642:2015/09/16(水) 11:12:20
そんなこんなで廃棄されるハズだったこの不良品の山だが…捨てる神あれば拾う神も有る物である。他部署の一部人間から『奇人変人の梁山泊』と陰口を叩かれる技術開発部所属の一人が『対地攻撃用』に開発されていた噴進弾にこの耐久力に劣る近接信管を搭載し、実験したところ、重爆撃機改造の標的機に対して直撃すれば木端微塵、至近弾でも高確率で撃墜破する高威力に加え、自機に搭載した機銃での挌闘戦以前に敵機に一撃を与えられる事から、実験のレポートが陸海軍上層部に提出後、僅か一月以下でこの『近接信管付対空噴進弾』の制式採用が確定すると言う面白い経歴の末、このインド洋に初の実戦投入がなされたのであった。
…ただ単に『普通に使えそうだしやっちゃおうゼ!』的な大学生や高校生レベルのノリでの『MOTTAINAI』精神が発揮されて開発されただけとは言ってはならない。日本人は何処まで行っても日本人なのだ。
『インド洋海戦』から『近接信管』の話題に大きく脱線してしまったので話を戻すが、イギリス空軍の『アブロ ランカスター』重爆撃機部隊はこの日本軍の新兵器『近接信管付対空噴進弾』の一撃にて、完全に『整然とした爆撃の豪雨』を行う事は不可能になって仕舞っていた。彼らも『訓練では』優秀な成績を収めこそしてはいたが、元々『海上機動部隊への航空攻撃』の実戦経験がゼロで、本当に戦果を挙げられるかどうかには一抹の不安が有ったと言うのに、『ZEKE』の猛攻と『JILL』からの想定外の一撃によって、日本機動艦隊を補足した頃には多数の機体が撃墜、撃破されて攻撃力が激減して居た上に、複数の編隊長機も撃墜や戦闘不能に追い込まれている為にマトモな爆撃精度は望むべくも無かった。先導機?英空軍護衛機と『ZEKE』の大乱戦に巻き込まれて既に脱落しています。
だが…そのような状況でも、重爆撃機部隊は逃げ出そうとはせず、愚直に日本機動部隊に向けて突貫し続けていた。戦後の調査によると、この時の爆撃機部隊は『コレだけ落とされたのに!何の戦果も挙げられずに!!尻尾巻いて逃げられるかよ!!!』…と言った、気持ち的には良く分かるが、第三者から見れば思わず突っ込んでしまいたくなる位に分かりやすい『敗北への坂道』を頭から転げ落ちる心境、状況だった…らしい。
(実際問題、大損害を受けて戦果ゼロなんて結果になったら、ほぼ確実に祖国で自国民から苛烈なバッシングを受けかねない為に、引くに引けなかった裏事情もある)
そして、そんな決死の覚悟で突入して来た爆撃機部隊は『艦隊最後の鬼門番』『誰が此処までやれっつった系絶対敵機撃墜する艦』等と名誉なのか不名誉なのか良く分からない異称持ちである長良型防空巡洋艦6隻と空母直衛艦として建造された秋月型駆逐艦からの対空砲火でさらに撃墜、撃破、被弾による航路強制変更によって更に攻撃可能機体が減らされても尚生き残った機体が、意地での爆撃を強行した。少しでも敵艦隊にダメージを与え、艦隊の防空陣形をほんの僅かでも崩して『二の矢』たる英国海軍の航空母艦艦載機部隊に全てを託す為にも…
460 :641,642:2015/09/16(水) 11:16:35
『日本機動艦隊旗艦 装甲空母 大鳳 防空指揮所』
「…敵機は撤退したか…。防空戦闘機隊へ、総員、状況を報告せよ」
『こちら『瑞鳳』所属の『正宗組』。撃墜機は少数ながらも被弾機多数、それと燃料は兎も角、弾薬欠乏機が…』
『『翔鶴』所属『朝倉隊』だ。こちらも弾薬欠乏による戦闘不能機が大半だ。帰投許可求む』
『『飛龍』が母艦の『島津組』は編隊の三割位が落とされるか戦闘不能だが、まだ俺たちは戦闘可能だ。空に残してくれ』
…やはり、幾らなんでも襲撃して来た敵機の数が多すぎた。まさか此処まで戦力を思い切って集中してくるとは……
防空戦闘機隊から続々と飛び込んでくる損害報告に、『大鳳』艦内で防空指揮を担当していたとある将官は、思わず頭を抱えそうになりながらも、己の職務を果たすべく各機に指示を飛ばし続けていた。…とは言え、幾ら未来知識と大陸日本の国力任せの力技で時代を先取りする各種技術、兵器を多数揃えている日本帝国軍と言えども、英国空軍の一気呵成の飽和攻撃に対して『完全なる勝利』を得る事は、流石に不可能であった。
一応喪失機こそ意外と少なかった事には間違いないが、世界的に見ても十分に『堅い』米軍機、そして英軍新鋭機の『ファイヤフライ』と、英軍爆撃機部隊を支え続けた名機『アブロ ランカスター』の想像以上の奮戦が、迎撃に出た『烈風』戦闘機隊に対して『被弾機多数』『弾薬欠乏機多数』と言う…『インド洋海戦』開幕前夜には一切想定されていなかった…『艦隊防空網』に対して一時的とは言え『空白』を生み出すには十分な被害を生み落していた(英軍機の損害に釣り合う戦果かと言われると首を傾げざる負えないが…)。
そして当然ながら、英国軍機から受けた損害は航空機だけでは無く、艦艇に対しても想定外の一発を貰っていた。
「艦艇の損害報告が纏まりました。読みます…秋月型駆逐艦『酒月』『春月』大破、『夜月』中破、長良型防空巡洋艦『五十鈴』中破…飛鷹型航空母艦『天鷹』大破、戦闘不能。…以上です」
…戦闘機隊から『被弾により損傷大』だの『弾薬欠乏により戦闘継続不可』等と言われて胃と頭が痛くなる報告に引き続いて来たのがこの報告である。
元来『重爆撃機による通常攻撃は効力が極めて低い』…と言うのは、航空戦を学んだ者に取って見れば、軍学校で普通に習う完全なる常識である。
『史実』のドイツ軍が投入した無線式誘導爆弾『フリッツX』や、『戦後夢幻会』が産み出した対艦誘導弾『桜花』の様な誘導兵器で無く、確率論便りのごく普通の水平爆撃なら『損害僅少、上手く行けば皆無』に終わる筈だった。艦艇は激しい回避運動を取るし、それに航空主兵主義の海軍らしく、水上艦艇の対空火力は偏狭的に強化されているのだから、誰だってそのような考えを持っても可笑しくは無い。
この点、先の『ウェーク島沖海戦』『フィリピン沖海戦』で、連合国との航空戦で大暴れしていた『実績』が、このような慢心とも傲慢とも表現出来る『甘い』考えを自然と誘発させていた。人間誰しも、物事が余りにも自分の考え通りに上手く行きすぎると共通して『調子に乗って』しまう物である。
『ウェーク島沖夜戦』で、自分たちの誇りや自信を戦力諸共、アメリカ海軍の手によって海の藻屑にされた日本水上打撃艦隊が『卑屈』とも言える程に『ユナイデットステーツ級』『モンタナ級』に恐怖し、恥も外聞も投げ捨てて対応策を必死に探し回っているのとは余りにも対照的であった。
461 :641,642:2015/09/16(水) 11:22:05
『多少の技術格差は、物量と戦術により覆せる可能性が十二分に有る』
『戦後夢幻会』世界における『マリアナ沖海戦』に置いて、当時世界最高峰の米海軍防空網に対して、各種謀略と多方面同時飽和攻撃にて、自軍と米軍との技術格差を引っ繰り返して米機動部隊に一敗地に塗れさせた記憶を持つ転生者に、自分たちがその『優勢に奢って進出し、飽和攻撃で
無残に敗れた』アメリカ機動艦隊と似たような立場に今居る事に愕然とし、あの『悪夢』を再現しない為にも各艦所属の転生者、そして現在の危険な状況をしっかりと認識している艦隊司令部が死力を尽くして防空網の再構築を行い始めた直後に…
「…駆逐艦『高月』より入電!『艦載機ラシキ敵機多数接近中』!」
イギリス軍航空機部隊のド本命である、ロイヤルネイビー史上最強の艦載機群が多数殺到して来たのを、先行偵察任務(いわゆるピケット艦)に就いていた秋月型駆逐艦『高月』が発見、即座に緊急電を発し…その情報を受け取った各艦、各機の転生者は、脳裏にとある映像が過り、現実味溢れる未来予想図に顔面蒼白となっていった。
彼らの脳裏には『篝火の如く大炎上する大鳳型装甲空母』『竜骨を圧し折られてV字状に轟沈する翔鶴型空母』『搭載魚雷の誘爆で艦尾が消し飛んだ最上型軽巡洋艦』の姿が鮮明に浮かび上がっていた。
この時は未だ、損傷艦と弾薬欠乏機により生まれた防空網の穴が埋まってはおらず…最終的にどのような損害結果になるかは、それこそ海神様にしか与り知らぬ事であった。
463 :641,642:2015/09/16(水) 11:29:43
以上になりまする―。いや何でここまで長くなったし。そして全然終る気配無いし(;´Д`)
やはりそれなりの性能を出す機体で物量をもって攻撃したら、そうは守り切れないよな。
きしくも『戦後夢幻会』世界にて発生した『マリアナ沖海戦』での戦訓を、今度は『戦後夢幻会』世界のアメリカ軍側の
立場で得る事になりました、この世界の大陸日本軍。やっぱり口で言われるより実際に一撃殴られる方が理解が
手っ取り早く済みますね。…ですが、この世界での『戦後夢幻会マリアナ時日本軍』役に抜擢されたイギリス海軍には、
マトモな機動艦隊戦の実戦経験が有りませんし、結果どうなるかは、、、まあ次回以降にて(オイ)
最終更新:2016年10月10日 23:46