617 :ひゅうが:2016/10/16(日) 22:25:58
国防海軍 輸送艦「津軽」

全長152m
全幅24.2m
基準排水量8820トン
満載排水量:1万6000トン
喫水:8.1m
主機:LM2500ガスタービンエンジン×4(10万馬力)2軸
速力:公称30ノット

武装:40ミリ機関砲連装2基(艦前部背負い式) 同単装2基(艦後部並列)
  12.7ミリ機関砲単装5基(艦橋前部3基 後部2基)


【概略】――国防海軍が誇る高速輸送艦。
その船体には不釣り合いな規模の重武装と高速発揮のために設置された通常の2倍にも達するガスタービン搭載数は、本艦の特殊用途に関係する。
本艦は、国防海軍が保有する核弾頭やその原料物質を北米にまで輸送する目的で建造された専用艦なのである。

【建造経緯】――そもそもNシェアリング協定により空母搭載用核弾頭を米国から提供される形となっている国防海軍であるが、昭和46年以降は日米間の協定によりその原料は日本国内において製造されており、これにより米国内での核軍縮の縛りや核燃料の再処理禁止方針との整合性が保たれていた。
このために日本国内ではこうして製造された核物質の製造・使用を目的とした新型転換炉の実用化に舵が切られたのであるが、ここで問題が発生する。
再処理後の高濃度プルトニウム輸送は日本側担当となったのであるが弾頭もしくは核物質のある程度の空中輸送が可能な米国と異なり、日本国内ではその輸送が海上に限定されていたのである。
さらには防衛上の問題から、これらの高濃度核物質を輸送するには当初のように民間船舶では不適当と判断されたことから国防海軍は専用の輸送艦を建造する必要に迫られた。
こうして建造されたのが、本艦である。

【船体】――船体は、その特殊性から有形無形の攻撃に対処すべく装甲化されており、輸送容器なしでも対艦ミサイルや魚雷等の攻撃にある程度耐久できる。
さらには当時最新鋭のガスタービン機関の採用によって高速で当時警戒されていたソ連潜水艦を振り切るという輸送艦ばなれした機動的な運用(通常はガスタービン2基によって巡航)が予定されていた。
また、テロ対策や港湾での襲撃も考慮して異常なほどの重武装が施されている。
ただし当初予定されたような127ミリ主砲やCIWSの搭載は見送られており、どちらかというと対舟艇用の向きが強い。
ただし対空能力は保持しており、ヘリなどによる強制乗り込みは自殺行為。
核物質輸送にあたり必ず国防海軍艦艇複数による護衛がつくことや艦内に常に警備部隊がはりついていることから襲撃は極めて困難である。

【運用】――本艦は当初は、陸奥湾鎮守府(大湊)に配備予定であったことから公募艦名の圧倒的多数が「陸奥」で占められたが、あまりの武勲艦であることから採用が断念。
現地からの要望により少しでもゆかりのある名をということでこの名が採用された経緯がある。
(表向きは、命名基準として津軽半島の名をとったことになっている)
新型転換炉「新陽」が稼働を開始する1978年に建造が決定。いわゆる「中曽根軍拡」まっただ中にあたる1983年に就役。
以後今日まで運用が続いている。
ただし普段は空母機動部隊搭載兵器の港湾間輸送に用いられており、3年に1度のペースで米本土との往復がなされているに過ぎない。
特筆すべき事項として、第9次輸送において発生した襲撃未遂事件があるが、これは本艦の艦形が偶然にも再処理用核燃料輸送船と似ていたことにより取り違えられたことが理由である。
この襲撃未遂においては本艦に直接の危害は加えられず、はるか手前で阻止されたものの極東危機直後という時期から世界の朝野に与えた衝撃は大きく、本艦の存在に注目が集まるきっかけともなった。
なお、同輸送船は本艦が設計のもととなっているために艦形が酷似している上に、テロ対策を目的とした低視認性を目指して国防海軍塗装と酷似した灰色に塗装されているために取り違えられやすいことを付記する。
最終更新:2016年10月17日 23:32