414: 弥次郎 :2016/11/14(月) 17:11:50
大陸SEED支援ネタ ザフト核動力MS案
ZGMF-X03A/LC ジャッジメント
頭高:18.12m
全高:20.41m
本体重量:71.2t(カラドボルグ装備時の全重量:95.37t)
装甲材:PS装甲
動力:NJC付き核エンジン(MHD発電)
推力:452000kg+130000kg
パイロット:リーカ・シェダー
武装:
MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御機関砲×2
MA-M20 ルプスビームライフル
MA-M01 ラケルタビームサーベル×2
220mm径5連装ミサイルポッド×2
MMI-XM16 大型対艦レールキャノン『カラドボルグ』
対ビームシールド(※)
MMI-M15 クスィフィアスレール砲×2(※)
※:ヤキン・ドゥーエ攻防戦で使用
概要:
ザフトの建造した核動力MSの1機。
元々はゲイツ火器運用型のようなレールガンの動作テスト機であり、核動力MSの出力に耐久可能なフレームの実証機であった。
しかし、戦局の悪化に伴い急遽投入が決定した。実証機だったが故に戦闘向けの改装を行っても全体としての性能はフリーダムやジャスティスに劣る結果を示した。しかし、貴重な核動力MSとしての利点を生かしつつ、さらに製造コストに見合った戦闘能力を求めたザフト上層部は、要求案をまとめてMS設計局に対して提出。改装案を募集した。
提案されたのは様々な案があったのだが、その中で上層部の注目を浴びたのがハインライン設計局の提示した「敵艦隊に対して敵艦の艦砲以上のアウトレンジから攻撃し、敵艦隊の防空網に穴をあける」というコンセプトの改装案であった。
このアウトレンジ攻撃を核エンジンに由来する潤沢な電力で実現するべく開発されたのが対艦攻撃用のレールガン『カラドボルグ』である。
これは全長26mにも及ぶ折り畳み式の砲身を持つ砲で、仮想敵となる地球連合の戦艦のそれを上回る射程を実現していた。
要塞砲の一種として研究されていたこれは本来MSに搭載できるものではないが、プロヴィデンスのバックパックを改良し、MSとのハブとすることにより搭載を実現した。砲弾には地上戦線に持ち込めずにプラント本国で余っていた地上戦艦のレセップス級の弾頭を流用する形で使用されている。バックパックには長距離狙撃用の測距装置の他にもカラドボルグの予備の砲身や砲弾、ビームライフルなどのフェイルセーフが積み込まれ、活動時間を長くするための工夫がなされている。
これは、大洋連合の行っていた通商破壊やユーラシアの投入したヒルドルブの攻撃方法に着目したザフトの設計局の技術者が考案したもので、進化の一途をたどる連合の対空対MS戦闘能力をそぎ落とすことでMSによる対艦攻撃の成功率を向上させようというものだった。
そもそもジャッジメントの性能向上の伸びしろは基礎設計に由来して限界にすぐに突き当たり、MSパイロットの訓練を十分に間に合わせるには一種の割り切った改装案として短期に開発・建造を完了させて配備する必要があり、大型のバックパックの追加だけでほぼ完了する案は、即戦力を欲していたザフトにとっては非常に魅力的な案であった。
415: 弥次郎 :2016/11/14(月) 17:12:46
総合的には初期の設計以上の性能を持っているが、カラドボルグを除けば通常のMSの域を出ないことも確かであった。
バックパックが無ければ単純な戦闘力はゲイツよりましな程度で、フリーダムやジャスティスでは運用できたミーティアも大型バックパックを搭載するために大きく構造を変えた背部コネクターが合致せずに接続は出来なかった。
また、本来ならばカラドボルグはビームキャノンをレールガンと並列して搭載し間断なく狙撃を行う狙撃砲として完成する予定だったが、連合がビーム兵器に対する防御機構であるゲシュマイディッヒ・パンツァーを投入したが地上戦線で確認され、またビームキャノンとレールガンはどちらも対艦攻撃として十分な威力を発揮できるように高威力化が求められ実現していたが、砲身冷却機構の限界以上の熱量が発生し、両方を同時に使うことは砲身の寿命を著しく縮めてしまい、射撃精度を落とすと判断され実現しなかった。
更に悲劇的だったのは、本機の設計思想と現実の著しい剥離であった。
ジャッジメントは本来対艦攻撃の切り札的な位置につくはずであったが、本機が完成した時には既に対艦攻撃を行う前に
連合のMSが母艦や要塞にとりつくことを阻止する能力が求められる状況であり、対艦戦闘能力ではなく対MS戦闘能力が重視されていた。
しかし、侵攻を受ける側となったザフトにはそういった発想が乏しく、開戦初期の古い思想で開発を進めてしまった。
結果、母艦への攻撃力を求めたあまりジャッジメントはMS同士の機動戦は不得手となっており、主兵装にして最大の武器であるカラドボルグは長大な砲身に由来する取り回しの悪さによって、激しく動き回るMSを狙撃するのはよほど棒立ちの相手でもない限り極めて困難であると結論された。そもそも設計時に元となった通商破壊のスナイパーたちは狙撃を行うのに十分な状況でのみ行っており、ザフトの設計局の想定していたような正面戦闘には軽々しく持ち込めないものと割り切っていたのである。
加えて、地上戦線での著しい損耗によってザフトの有するMS隊は開戦初期と比較して著しい練度低下を起こしており、彼我のMSの性能差が拡大も相まって、多少のテコ入れでは対艦攻撃は愚か通常の戦闘さえもままならない状況だった。
このような想定と現実とのギャップにより、ザフトが期待したような戦局を簡単に覆す一騎当千のMSとしての姿は得られず、ただの核動力MSの範疇に納まるものとして完成とせざるを得なかった。
初陣となったボアズ攻防戦では不向きながらも対MS戦闘に投入され、アウトレンジからの攻撃でMS数機を撃破し、ボアズに迫る大型ミサイルなどを撃墜するなどの活躍を見せたが、レールガンへの電力供給ラインにパーツの不具合が原因と思われる異常が発生。
戦闘中にバックパックをパージして破棄する必要に迫られた。しかし通常のMSとしてなんとか戦闘を継続し、無事に撤退することに成功。
しかしカラドボルグの運用能力の限界にパイロットが難色を示し、バックパック共々排除することが決定。
母体となったフリーダムと同じくクスィフィアスレール砲とルプスビームライフルを装備してヤキン・ドゥーエ攻防戦に出撃することになった。
パイロットのリーカ・シェダーの奮戦により多数のMSを撃破するものの、局地的な戦闘能力は「バッテリー切れしないMS」レベルであった。
損傷が拡大し、継続能力が喪失したことでリーカは投降を選択。大洋連合に機体共々捕縛された。
416: 弥次郎 :2016/11/14(月) 17:14:09
以上です。wiki転載はこんなものでもよければどうぞ。
MSそのものに欠点はない。けれど、設計思想と現実が合致しなかったことで本編にはほとんど登場できない、
あるいは登場しても一瞬というMSにしてみました。結局どれほど優れた兵器であれ、運用が駄目ならば高級なおもちゃに成り下がる。
そういうことですね、はい。
設計そのものは別に劣っているわけではありません。
核動力の量産型MSのベースとしてはシンプルにまとまっていて優秀かもしれませんね。
C.E.という色眼鏡を外しますと、このジャッジメントはMk-2やMK-2の派生であるスーパーガンダムそっくりだったり。
原作のように制宙権をがっちり握っていれば、サンダーボルト師団のようにデブリ帯で待ち伏せとかもできるのですがそんなことはなかった。
一番の悲劇は、連携も糞もないザフトにMS隊単位の高度な連携を前提とするこれが配備されたことでしょうかね?
とまれ、こんなかんじでした。お粗末。
最終更新:2024年03月05日 21:03