162: 霧の咆哮 :2016/12/13(火) 18:16:41
○戦時中のプラントの新型機と戦後のユーラシア空戦MS
『武装』
頭部バルカン×2
ビームライフル
2連装ビームクロー付きシールド
エクステンショナル・アレスター×2
(もしくは腰部レールガン×2)
アサルトシュラウド部分
肩部レールガン×2
ビームサーベル×2(腕部)
脚部ミサイルランチャー×2
『解説』
ザフトが誇る新鋭量産機、ゲイツやゲイツRが大洋やユーラシアが繰り出して来たドーベンウルフやヤークトハイぺリオンと言った高級量産機どころか、主力のマラサイやガゾウム等相手ですら劣勢になっている現状を顧みて。
ジンの戦力底上げに役立っているアサルトシュラウド装備をゲイツにも流用・改修し、装着した機体。
素体の部分は通常のゲイツやゲイツRと変わらない。
肩部レールガンはデュエルと同じであり、各部の装甲に追加された追加スラスターや武装で火力や機動性は向上しており、腕部にビームサーベルが追加されたことで、シールドが破壊されて格闘用の武装も残らない。
破壊はまだされずともビームクローに不具合が出て使えないといった、戦場で幾度となく起きているゲイツの複合兵装防盾システムの欠点も緩和される。
通常のアサルトシュラウド同様、被弾したらリアクティブアーマーのようにとっさにパージして敵の攻撃を防いだり、目晦ましに使うことも可能。
ゲイツRタイプが装備した場合、肩部のレールガンと合わせて四連砲と砲戦MS並の火力を持つが、アサルトシュラウドのバックパック内に追加バッテリーを仕込むことで、稼働時間の低下を補っている。
生産されたゲイツ用アサルトシュラウドは順次、前線のゲイツ達に装備されてザフトの戦線を支えたが、既に末期戦に陥りつつある戦況を打開するほどの力はなく、全てのゲイツに装備出来るほどの数も揃わなかった。
163: 霧の咆哮 :2016/12/13(火) 18:21:45
『武装』
頭部バルカン×2
ビームライフル
ウイングビームキャノン×2
腰部レールガン×2
ビームサーベル×2(腰部)
フルアーマー部分
ダブルビームライフル(フルアーマーガンダムのビームライフルみたいな形)
ダブルシールドビームガトリング(デカヴィメントのガトリングの改良版。左腕に装備)
肩部ミサイルランチャー×2
脚部ミサイルランチャー×2
小型グレネードランチャー(右腕装甲に内蔵)
対艦刀(シールドの内側)
『解説』
プラント最強クラスのMS、フリーダムガンダムとシャスティスガンダム。
その高い完成度と戦力的必要性から、とても高コストなのを差し引いてもザフトのGタイプで唯一少数だが量産されている機体であるが、プラント上層部に取って信じられないことに地上や宇宙で既に何機も撃墜報告が来ていた。
フリーダムを始めとした完成度が高い核動力Gタイプをプラントは世界最強のMSと認識しており、それが撃墜されるのは完全に想定外であった。
報告の間違いを疑い、何度も確認しても事実は事実で有り、上層部は揃って頭を抱えることになる。
対抗する為にフリーダムクラスを超える新世代のMSを作ろうにも、日々戦況は悪化しており、そういう新技術開発の予算を削ってでも、既存のゲイツを始めとした機体の配備や補充や改修に当てないといけない現状ではそれも難しくなっていた。
ジンをゲイツに置き換えるどころかハイマニューバらアサルトシュラウドへに改修で補ってるほどだし、ジェネシス建造や艦艇の補充とか他にも金食い虫はいくらでもあるのだ。
そこで、機体完成度ならばフリーダムに並ぶ核動力機、追加アーマーの高コストさから今まで温存されているグローリーガンダムを参考に、フリーダムやジャスティスをフルアーマー化することで強化を図ろうとした。
ジンやデュエルのアサルトシュラウドが挙げている実績や、新たに先行配備中のゲイツアサルトシュラウドの評判も良いことから、こういう方向性の改修に自信が付いているのも背中を後押しした。
素体部分はゲイツやジン同様、普通のフリーダムと変わらない。
フルアーマー部分だが、背部レールキャノンは元々のキャノンと装備位置が被るのでオミット。
背部方面のスラスターはウイングと干渉しないようにかなり手を加えられている。
腰部スラスターも元々のレールガンやサーベルラックに干渉しないように上手く装着している。
ダブルビームランチャーはフリーダムの元々の火力の高さから、取り回しの良さや連射性を重視して、ダブルビームランチャーから、威力は下がってもより小型で扱い易いダブルビームライフルに変更。
シールドや肩部ミサイルは特に問題も無いのでそのまま流用。脚部にはジンやゲイツのシュラウドと同じ物を流用。
右腕装甲にはグローリーには無かったグレネードを内蔵。
後ろ腰に本来のビームライフルを装備しても、アーマーをパージしなくても取り出しが可能なライフルラックも追加。
これでアーマー装備中でビームライフルが使えない、或はビームライフルを使う為に態々パージ、という事態を避けられる。
対艦刀は1本に減らして片手剣サイズまで小型化したが、シールドの内側に装備(グフみたいに)
後は全身の各部に追加スラスターを。
164: 霧の咆哮 :2016/12/13(火) 18:22:18
当初はジャスティスの分も製造する予定だったが、追加アーマー全体にグローリーの物同様PS装甲や対ビームコーティングを施しており。
いざという時はパージして破棄される、消耗品前提の装備でこの高コストを、それもフリーダムだけでなくジャスティス用にも再設計・配備するには、二機の力不足を考えても元になったグローリーですら温存されている現状では厳しかった。
また、上層部は忘れていたが、MSは基本的に高性能なほど扱うのが難しくなり、フリーダムは元々エースクラスでないと乗りこなせない、素の状態でグローリーと並ぶ完成度の高い機体であった。
そんな機体に急場を凌ぐように追加装備を施す行為は、ジンやゲイツにアサルトシュラウドを装備した場合よりもパイロットの許容量を超える物であり、エースの中でも更に限られた物にしか扱えない代物になってしまった。
仕方なく、2機の強化プランはミーティアを装備した面制圧やヒット&アウェイとか運用や戦術面で補う方針となり、フリーダム用アサルトシュラウドの生産は僅かな数で取り止めとなった。
そして、生産された数少ないフリーダム用アサルトシュラウドが、プラント上層部の数少ない良識派の手でアルフレッドの部隊に配備された。
予備部品を含めても、これを用いた戦闘は頑張っても数回が限界と文字通りの虎の子の装備扱いだったが。
本機の本来の機体名は『フリーダムガンダムアサルトシュラウド』となるのだが。
シュラウドは死体の包む布の意味を持つのを縁起が悪いとアルフレッドが嫌がり、あえて自機にはフルアーマーの名を付けた。
シールド内側の対艦刀をアルフレッドは最初デッドウェイト扱いで外そうと思っていた。
しかし、どこかの戦場でヤークトハイぺリオン(ユーラシア特務隊とは別部隊)と交戦した際、ビームサーベルや砲撃がビームシールドに弾かれるのに業を煮やし、対艦刀で物は試しに斬りかかると、ビームシールドを貫通してその基部を破壊。
動揺する敵機をそのまま撃墜と、対艦刀の優位点を確認したので装備し続けることにした。
165: 霧の咆哮 :2016/12/13(火) 18:24:54
『武装』
ビームライフル
ビームサーベル×2(腕部収納)
ミサイルポッド
大型シールド(選択式)
ビームサブマシンガン(選択式)
実弾バズーカ(選択式)
ロケットポッド(追加装備)
以下略
『解説』
ヤキン戦役終結直前に完成した、ユーラシア初の大気圏内用空戦MS。
大洋からの技術協力や指導を受けただけでなく、戦時中初期から中期にかけて購入したガザCからのデータ取りといった下積みも有り、何とか完成自体は戦時中には間に合った物の。
最初の生産分が配備されたのはヤキンでの決戦終了後で、ギリギリ戦時中に間に合わず、配備が進んだのは戦後の時期。
しかし、本機で収集された空戦用MSのデータはユーラシアMS開発の大切な礎となり、後継機のトーラスやセイバーガンダムの開発に役立った。
試験的にバイザー型カメラアイを搭載して見たら、これはこれで使い易かったので、頭部は原作と同じような形に。
性能は一言で言えばディン以上アッシマー未満。
脚を収納する簡易変形機構を持つが、機動力ではアッシマーに追いつけず、純粋な空戦で相手するには厳しい。
しかし、後継機のトーラスよりもペイロードに余裕があるため、両翼パイロンに武装ポッドや手持ち武装の予備を追加可能。
予備の手持ち武装はパイロンに付けたままでも撃てるので、面制圧力ならばアッシマーやトーラスより上。
コストや生産性や操作性も優れており、戦後は大量配備が進み、攻撃ヘリの役割も兼ねた爆撃用MSとしても役立っていた。
トーラスの配備が進んだ後も一定数が訓練校で、カスタム化された機体が地方部隊や爆撃部隊で現役を続けており、同盟国の南アフリカ軍にも輸出された。
南アフリカ空軍は数的主力にエアリーズを、少数の精鋭にアッシマーを配備しているが、これは大洋では既に旧式化しているとはいえアッシマーを主力にする予算は南アフリカに無く。
エアリーズの方がより安価で数を揃えられるのと、火力に優れるエアリーズはゲリラ掃討や反政府勢力鎮圧任務等にも適性が高い事情も有った。
166: 霧の咆哮 :2016/12/13(火) 18:25:40
『武装』
ビームライフル
ビームサーベル×2(腕部収納)
レールガン(選択式)
大型ビームライフル(選択式)
陽電子リフレクター(左腕)
『解説』
エアリーズに続くユーラシア軍の新たな空戦用MS。
爆撃機や攻撃ヘリに近い役割も持ったエアリーズと違い、純粋な制空機用MSとして設計されている。
装甲や機動力や格闘性能は全般的にエアリーズを越えてるが、ペイロードの差で火力ではエアリーズに劣る。
カメラアイはエアリーズから引き継いでこちらもバイザー型。
性能は一言で言えばアッシマー以上アンクシャ未満。
エアリーズは大気圏内専用だが、トーラスは宇宙でも運用可能なので、そういう意味での汎用性ならばこちらの方が上。
レールガンは主に仲の悪い東アジアのイナクト対策(あいつ実弾に特に弱いので)
大型ビームライフルは原作でのトーラスカノン互換。
あちらほどの火力や射程は届かない分、連射機能とかの改善や大気圏内でも問題なく運用可能に。エアリーズが装備することも可能。
AL(アルミューレ・リュミエール)は主力機として標準装備するにはコストが高く付くので、より安いリフレクターを左腕に装備。
しかし、コストや生産性は装甲材の質向上や可変機構の高度化も有って、こちらの方が劣っていたのでエアリーズとの配備転換はあまり早い方ではない。
これでも武装の数は絞られた分、コストはいくらか下がったのだが。
一部の指揮官機やベテランが搭乗する機体にはリフレクターをALに変更した機体も有る。
CE73年以降のユーラシア空軍の実質の主力MSであるが、宇宙でも運用可能な汎用性から宇宙軍にも一定数配備されている。
現場では主に戦闘ヘリ上りからはエアリーズが、戦闘機上りからはトーラスが扱い易いと支持を集めている。
167: 霧の咆哮 :2016/12/13(火) 18:28:36
『武装』
頭部バルカン×2
ビームライフル
ビームキャノン×2
腕部内臓機関砲(右腕)
AL付き空力防盾
ビームサーベル×6(肩部・足先・翼の先端)
『解説』
ユーラシアが開発した大洋のゼータプラスや大西洋のレイダー正式仕様に対抗する為の高級量産型空戦用MS。
原作と違い、量産を前提にされた為に背部ビームキャノンの口径が小さい方はオミット。
バルカンが仕込まれていた盾も、表面にビームシールドを仕込むためにバルカンをオミット。
代わりに右腕にフォビドゥンのように機関砲を内臓。
基本は牽制用だが、実弾に弱いイナクトや装甲が薄目の機体は撃破可能というか、実質対イナクトを意識している。
(実弾相手では紙装甲でも、ビームに耐性があり東アジアの物量で数も多いイナクトをユーラシアはかなりうっとおしがりそうなので)
更に開発チームがイージスやリジェネレイトのデータや、ギャンクリーガーの影響を受けたのか。
ビームサーベルを肩部の手持ち式だけでなく、足先や翼の先端にも隠し武器として仕込んだので、ギャンKのような格闘戦特化機でもないのにビームサーベル6刃流となってしまった。
副碗操作でない分動きに応用が効かないから、実際に同じ6刃流のギャンKと斬り合いしたら押し負けるが。
ただ、それが地上や宇宙ではなく、空中でなら、陸戦や宇宙が専門のギャンKと、空戦機動が専門たるセイバーとしての機動力の差と、パイロットの腕次第で格闘戦で勝てる可能性も一応有る。
翼のサーベルは肩や足より長く伸びるので、MA形態での高速戦闘時に、すれ違いざまに相手をたたっ斬ることも出来る。
翼で敵を切り裂くと言うと、奇しくも切り裂きエドの由来となった逸話の1つや、原作でのガイアガンダムやインフィニットジャスティスガンダムを思い起こす話である。
ギャプラン同様追加ブースターでの大気圏離脱能力、レイダー正式仕様と違い追加装備も無しに宇宙からの大気圏内突入能力も持つと、高軌道迎撃・強襲作戦投入も想定されている。
後発の機体なのも有り、ゼータプラスらを越えうる性能(格闘性能は確実に超えてる)を持つ本機だが、それ相応にコストも上昇してしまった。
冷戦構造を刺激し過ぎるのも不味い事情もあって、高性能な分だけ配備数はゼータプラスやレイダー正式仕様より少数に留まっている。
普通の射撃戦や機動戦や格闘戦だけでなく、特に扱いが難しい6刃流も含めて完全に使いこなせた者は、少数配備されたセイバーの搭乗を許されたパイロットの中でも一部に過ぎず。
その一部たる使い手は周囲から畏敬を込めて『マスターセイバー』の異名で呼ばれるようになった。
ユーラシア軍がメガ粒子砲も実装してからは、これまで通りビーム撃ち放題だが一撃一撃の火力は劣る通常型のA型と、ビームに弾数制限が入るが一撃一撃の火力は勝るメガ粒子砲搭載型に改修されたB型にタイプが別れた。
同様の改修はトーラスも受けた。
機体カラーは原作と違い青や水色系ベース。
ザフトはイージスやジャスティスをイメージしたり、VPS装甲の都合で赤系ベースにされた(後、アスランが乗るガンダムなら赤じゃないとな番組の都合)が、こちらのセイバーはザフト製でもVPS装甲搭載でもないので。
良く考えたらPS装甲とかの事情が無く、パーソナルカラーや試作機でもない限り全身真っ赤なMSって普通に目立つだけだし。
168: 霧の咆哮 :2016/12/13(火) 18:32:11
◇アデーレ・ムラカミ
乗機はセイバーガンダム。階級は大尉。
人種はローゼマリアと同じ合法な範囲のコーディネイター。30歳。
数少ない『マスターセイバー』の1人。
日系フランス人ならぬ、大洋系ユーラシア人と、この世界の時代では言うべきなんだろうか。
(母が大洋の日本地域出身で、父がユーラシアのフランス地域出身)
元はユーラシア空軍欧州方面部隊所属の戦闘機乗り。
射撃適正だけでなく近接適正も高く、戦時中は戦闘機→ザク近接仕様(通称:グフ)→ギャンと乗り換えていき、ボワズやヤキン戦にも参加。
戦後はギャン使いということでギャンクリーガーも勧められていた。
だけど丁重に辞退して空軍に戻り、エアリーズ→トーラス→セイバーと乗り継いで来た。
某世界のイレギュラーな月空ほどではないが、空への拘りを持っている為だ。
30歳で大尉なのは、マスターセイバーの異名を得た辺りの年齢や階級である。戦時中は多分中尉辺り。
性格や外見イメージは強いて言えば山田真耶(インフィニット・ストラトス)に近い。
童顔で良く20位と間違われるが、実際は30歳のアラサーでしかも人妻。戦後に結婚していた。
普段眼鏡をかけているがこれもお洒落の為の伊達である。
ラクス軍と開戦した世界線ではセイバーB型を駆り、激戦を戦い抜いた。
以上です。
フリーダムと序にゲイツの強化プランも練ってみた。
オリキャラは童顔眼鏡巨乳新婚人妻アラサー詐欺混血と我ながら盛り過ぎだが反省も後悔も無い。
ローゼマリアとかも大概盛ったが。
ユーラシアと大洋が仲良いなら、国際結婚も増えてその間の子もいるだろうなと。
因みに大陸シード系で作ったオリキャラ達の出身地纏め。
ボルス・カミンスキー:ロシアの東欧に近い地域
ローゼマリア・フォン・リハルトブルク:ドイツ
マリーダ・クルス:オーストリア辺り
ピーター・ラムゼイ:
アメリカの東海岸地域
ジャック・グレゴリー:カナダの北部に近い地域
サラ・イメリア:アメリカの西海岸地域
アデーレ・ムラカミ:フランス
(実はもうちょっとだけ続きます)
169: 霧の咆哮 :2016/12/13(火) 18:32:56
【おまけ】
(半分以上ネタです。投下するにも我ながら抵抗があったけど、没のまま眠らせるのももったいないので投下。
追い詰められたプラントなら作るかもしれないが、出来ればそこまでタガを外して欲しくない気持ちも有る)
『武装』
両腕部超大型シールド×2
戦術級核弾頭「パンドラ」
『解説』
ある意味プラントで最も禁断の兵器。マニューバなんてハイマニューバやスナイパーマニューバの系譜のように書いているが、その実態は大違い。
ジンをベースに背部スラスターの大型化及び脚部も丸ごとスラスタータイプに改修。
大型化したスラスターも隠す、大きくて頑丈な2つのシールドで敵の攻撃を防ぎながら高い加速力で敵に突っ込み、腹に固定された核爆弾で周囲の敵を巻き込んで吹っ飛ぶ。
それだけを目的に作られた、パイロットの生存を一切考えられていない比喩抜きでの特攻兵器。
核の被害を受けて封じた筈のプラントが、MSやジェネシスに転用するどころか、直接的かつ連合の核ミサイルよりも非人道的に核を用いた兵器である。
パンドラの名の通り、プラントの禁忌の象徴と言っても過言ではない。
大陸シード世界の過去で特攻兵器が作られたどうかは不明だが、もしも作られていない場合、これが世界で初めて実戦投入された特攻兵器となる。
NJCは連合の核ミサイル同様、爆弾周辺部分にしか使っておらず、それ以外はあくまでジンベースだから製造コストは高くない。
パイロットは全員志願者だが、お年寄り病気持ちや戦傷といった本来ならもう戦えない者。自分の死でプラントの勝利が叶うならと未だにコーディやプラント至上主義を貫く者。
ナチュラルを殺せるなら自分が死のうと構わない復讐者と様々だが、その中には純粋な、余りにも純粋にもプラントを信じ過ぎるが故にその身を差し出そうとする子供達の姿も有った。
実戦投入された際、その狂気の沙汰が与えた衝撃や被害は小さい物ではなかった。
2つの大型シールドは正面からでは艦砲の直撃にすら何発かなら耐えるので、ビームライフルや迎撃ミサイル、対空機銃を受けた程度じゃ怯みもせずに艦艇やMSに突入していき、業火の炎を作り出す。
腕部も反応速度や機敏性が大幅に下がるが、盾を保持し続ける為にパワーや反動制御を大幅に上げる物に改修してるのだ。
かつて欠陥品扱いで新型用の採用から落とされたこのパーツが、まさか特攻兵器に流用されるとは、当時の開発者は想像しなかっただろう。
迎撃するならシールドに守られていない側面や上下面とかから、加速しながら回避行動を取りつつ突っ込んでいくこいつを叩き落とすしかない。
しかもパイロットは特攻前にコンバットドラッグ(後遺症が残るレベルだがその分だけ効果も高い)を服用するから、恐怖心や怯えとかも消え、対G耐性や反応速度とかも向上しているから、意外としぶとく躊躇もない。
直進加速性と正面防御力に特化しているため、機体本来の回避能力は低いのだが、薬物でブーストかけた中身がある程度補っている。
終戦後に報告を受けた、もしくは現地で迎撃した転生者や
夢幻会組に取っては、ある意味BC兵器の投入並に神経を逆撫でする所業だった。
改めて以上です。
プラントが有人特攻核兵器まで作るかどうかは正直分からないが、追い詰められた国家が特攻兵器に手出ししないとは、史実の日独伊的に保証も出来ないので、思いついた後からは脳内から離れなかった。
最終更新:2017年01月16日 13:23