198: ゴブ推し :2016/12/13(火) 22:40:24
EMS-03 リックディアス
全高:18.7m
重量:40.5t
装甲材:ルナチタニウム(α)及びチタンセラミック複合材。
動力:NJC搭載核エンジンないしミノフスキー型核融合炉。
出力:2200~2300kw
武装:ビーム・ピストル(ないしビームライフル)×2、ビーム・サーベル、クレイ・バズーカ、55mmバルカン・ファランクス。両椀部アリミューレ・リュミエール、他多数。
ユーラシア連邦がリックドムの後継機として大戦後に開発した重MS。
ゲルググの大洋との共同開発。ハイペリオンとギャンの独自開発。その他、それらMSの改修や大洋製MSのライセンス生産を経て培った技術を投入してユーラシア連邦の軍需産業と軍属の技術陣は戦後における新たなMS開発に着手した。
その第一号がこのリックディアスである。
本機はゲルググJやギャンKとは異なり、誰にでも扱いやすい一般量産機として開発を進めながらも、新たな技術投入も目指している。
大洋から提供を受けたルナチタニウムやリニアシート、全天周モニターの導入である。
残念ながら完全なユーラシア独自(ただしルナチタニウムはユーラシアも研究が進み、独力での精製に目途が付いていた)とは言えないものの、戦後の技術促進や仮想敵国らとの競争を踏まえると、これら第二世代MSに繋がる技術の習得と導入は必要不可欠であった。
本機の特徴として挙げられるのはモノアイ形式でない大型センサーを持った頭部にそこに移行したコックピット部と全体的に大きなシルエットだろう。
大型センサーに関しては、ガザ系列が持っていた魚眼・広角レンズや光学センサーをユーラシアが独自に発展させたもので、カメラを動かさずに機体周囲の状況を捉えられ、また望遠や遠距離射撃でも高い機能を発揮とされている。
コックピットが頭部へと移行した理由は胴体部に大型ジェネレータの搭載とプロペラントの拡大が主な理由とされている。
この大型ジェネレータはサイズの割には出力は小さいものの継続的に安定した各部のへの電力供給が可能であり、大洋が戦中に投入したワンオフの重MSジ・Oと近しいタイプと思われ、拡大したプロペラントと相まって高い継戦能力をリックディアスに与えている。
全体的に大きいシルエットは、それらジェネレータとプロペラントも理由だが、ドム系列に由来する重装甲もまた理由であり(開発者の半ば趣味であるのか、装甲構造にチョバムアーマーや中空装甲などの様々な防御機構が取り入れらているとの事)、ルナチタニウムの本格採用もあってこれまでのユーラシア機と比較してかなり強固な機体となっている。
だが、重装甲と大型のシルエットと相反して機動力は意外に高く、後腰部の高推力のスラスターに加え、バックパックに採用されたプロペラントタンク兼AMBAC肢兼スラスターとして機能するスタビライザー…ランダム・バインダーなる機構を2基備えている事により、リックドムは元よりゲルググ以上の高い運動性・機動性を有している。
またドム系列のお陰という訳ではないが、重力下でも高く対応可能な優れた汎用性を持っており、陸戦に不要な装備を外して、脚部にホバー機構を搭載したタイプが開発される。
CE73年にロールアウトし、ゲルググとドム、リックドムの後継機として代替が進む。
ムーバブルフレームの採用が為されなかった為、第2世代機ではなく1.5世代機として分類される。
199: ゴブ推し :2016/12/13(火) 22:41:01
EMS-04 ガルバルディ
全高:19.0m
重量:36.3t
装甲材:ルナチタニウム(α)チタンセラミック合金
出力:2200~2300kw
動力:NJC搭載核エンジンないしミノフスキー型核融合炉。
武装:ビームライフル、ビームサーベル×2、両椀部アリミューレ・リュミエール。
ユーラシア連邦が大戦後に開発した汎用MS。
リックディアスの開発の成功はユーラシアのMS開発の技術陣や各軍需企業に自信を付けさせた。
だが、リックディアスは重MSという形であり、また内部機構が独特である事から試験運用の段階から些か整備に負担が掛かり、ユーラシア軍上層部はより一般的な汎用機の必要性を覚えた。
この要求に応える形で各軍需企業と技術陣は汎用機の開発を行う事になるが、納期が問題であった。
ようやく試験運用に入ったリックディアスの本格量産に間に合わせる形で汎用機もある程度は……最低限、評価試験が可能なまでに目途を付けて欲しいという物だった。
この辺の事情については、未だに不可解で謎も多いが、一説には大西洋連邦の汎用機に後れを取る事を恐れたとも、リックディアスの汎用性が乏しいと本気で疑っていたとも言われている。
が―――ともかく、開発陣は無茶な納期にも応える事になった。しかし上層部も全く無茶と思った訳でもない。
というのも、戦中に開発予定であったゲルググとギャンの後継機として設計が進められていた図面があったからだ。
要は戦中に間に合わなかったこれを流用すれば完成が早められると上層部は考えたのである。
しかし、この設計案は第一世代機のものであり、ルナチタニウム採用による軽量化に伴う機体バランスやリニアシート、全天周モニターなどのコックピットスペースを考慮に入れていないもので、これらを導入した時期主力機となると設計を大幅に見直さざるを得なかった。
加えて、汎用性の向上の為に大西洋と同様の換装バックパックの対応も要求仕様に挙がっていた。
その後の、開発陣と上層部の齟齬とやり取りはまさに喧喧囂囂。拳での殴り合い…リアルファイトにもなりかねない事態となった。
だが、折れぬ上層部と開発陣のプライドもあり、両者が険悪の中でもガルバルディの開発は進み。装甲形状の全般的な見直しと胴体部のレイアウト…特にコックピット位置を中央から左胸へ配置する事で問題は解決し、なんとか納期までに評価試験までに完成する。
最大の問題となったバックパックであるが、基本的にユーラシアは大西洋のように数多のシステムは採用せず、大気圏内用と宇宙用の2種に大別され。その2種に2~4つのハードポイントを設けて戦場に適した様々な武装を文字通り〝背負う〟ことで対応する方針にしている。
原型の設計がゲルググとギャンの後継機という事もあり、両方の特性の良い所取りした機体と思われがちだが、実際は遠距離砲撃戦ではゲルググJに劣り、近接戦ではギャンKに大きく劣り、中途半端な感が否めない。
更に大西洋の第二世代機と対等の性能を持つものの、この後に本機とリックディアス開発によって得たノウハウを得て技術を高めたMS開発陣によるゲルググJとギャンKの近代化…バックパック換装機構も含めた1.5世代機仕様したこれら2機に性能を引き離されることになり、加えて後々に向上したOSと操作性と相対的に下がった件の両機のコストもあり、本機の生産は代わって徐々に細る事になる(これは高級機として設計されたゲルググJとギャンKは構造的余裕を持った機体ゆえに仕方がないと言え。逆に本機はギリギリであった故に陳腐化が早かった)。
とはいえ、リックディアスの遅れてユーラシアに配備された本機は、冷戦という期間を支えた機体であり、陳腐化した後もアフリカやスカンジナビアで大きな役目を果たしている。
200: ゴブ推し :2016/12/13(火) 22:41:50
以上です。
霧の咆哮氏のネタがあり、OZ系に決まった以上(特にトーラスが)、これらはいらない子になってる気がしますが、とりあえず投下しました。
リックディアスの重量が原作よりも大きいのは装甲材やフレームがガンダリウムγではない為です。
出力などの設定も少し弄ってますが、両椀部のA.Lの為です、
この辺は霧の咆哮氏と解釈が違う感じですね。ヤークトの生産やMAや艦艇への搭載で戦後のユーラシアでは標準装備となると自分は見てます。ユーラシアの特徴とも言えますし。
魚眼・広角カメラに関しては既に大陸種のガザが既に原作相当の物を持っている筈なので、ユーラシアが更に発展させて探知能力を原作より高めているとしてます。この後の機体はこれを小型高性能化したモノアイを採用している事になります。
まあ…ユーラシアがそうなると大洋はもっと発展させているでしょうが。
換装式バックパックは本文の通りですが、大気圏内用のものは没案のリゲルグからヴォワチュール・リュミエールとA.Lを廃したものとイメージしてます。
無印正義のバックパックから武装を取り除いて代わりにハードポイントを設置した感じです。
宇宙用のはゲルググJのものを転用した物をイメージしてます。こっちもハードポイントがあります。
今回はムーバブルフレームを採用せず、両機とも1.5世代機としてますが、大陸種のウィンダム相当の機体と想定してます。
ムーバブルフレームは、やはりハイペリオンの後継機から始まった方が良いかという考えもあります。
あとガルバルディはβをイメージしてますが、OSと操作性の発展に伴い1.5世代機化したゲルググJに次第に取って代わられます。
なんというか原作でのJ型とガルバルディβとのカタログスペックや設定を見比べると改修したゲルググJにガルバルディは上回られるんじゃないかという考えが付いて剝がれないんですよね、自分的には。
尤もギャンKはどうしても一般量産機には出来ませんが(汗
なお改修時期については未設定ですが、第一世代機である2機がガルバルディと違って然程無理なく1.5世代機にできたのは本文にある通り、設計上の余裕が大きく、ユーラシアの技術が高まった為としてます。こじ付けっぽいですが。
201: ゴブ推し :2016/12/13(火) 22:44:40
ミスしました。
没案のリゲルグからヴォワチュール・リュミエールとA.Lを〝配〟したものと…ではなく。
没案のリゲルグからヴォワチュール・リュミエールとA.Lを〝廃〟したものと…が正しいです
大陸96
636: ゴブ推し :2017/01/23(月) 18:59:48
戦後のリックディアスとガルバルディも2200~2300までに
最終更新:2017年02月12日 21:53