251: トゥ!ヘァ! :2016/12/14(水) 15:55:52
  • ジュピターゴースト
全長130.0m 全高:40.1m 全幅:60.2m 全備重量:484.7t
武装:右部大型ビームキャノン 左部Iフィールドバリア発生ジェネレーター
   腕部有線式五連メガ粒子砲 背部大型マイクロミサイルポッド 下部大型対艦ミサイル×8

大洋が試作した地球-木星間単独航行大型MA。
火星、木星にまで勢力圏を広げている大洋が木星圏から火星圏・地球圏まで単独で航行可能な強襲兵器を目指し開発された。

本機の開発計画自体は戦前から勧められていたものであり、ミノスフキー関連技術の秘匿を考えて木星圏においての衛星資源発掘基地内にて開発が進められていた機体である。

機体そのものを大型化し、地球圏本土において戦争が発生した場合に木星圏から地球圏までいち早く援軍として飛んでこれる機体として研究されていたものであり、この機体は個としての兵器がどこまで大型多目的化、また超長距離間を戦闘能力を保ったまま移動できるかの実験機として側面も存在している。

機体はドム系を模した中核ユニットを中心に大型の推進ユニットと各種武装ユニットを組み合わせる方式をとって開発されている。
中核ユニットには超長距離間の移動の際にパイロットへの負担も考慮し、コックピット空間を大きく取り、空気清浄、排泄、睡眠などの一式を補助する限定的な生命維持装置を完備しており、長期期間の任務においても負担を軽減するための努力がなされている。
このため中核ユニットは一点ものであり、推進ユニットからの分離機能や単独行動機能は考慮されていない。

武装は中核ユニットの腕部そのものを武装化している五連メガ粒子砲。これは有線式になっており、ケーブルの届く範囲なら腕部に仕込まれている小型スラスターを操りながら多角的な攻撃を可能としている。
後にこの装備はジオングへの流用されることとなる。

武装ユニット右部の大型ビームキャノン。戦闘や事故を考慮し他国のより頑丈に設計されている大洋式のコロニーの外郭すら直撃すれば反対側まで貫通する威力を持つ。

左部のIフィールドバリア発生ジェネレーターは大洋初のIフィールド力場を応用した対ビームバリアであり、UC式、CE式問わずビーム対して高い防御能力を持つ。
反面稼働させるためには大電力が必要であり、ミノフスキー式核融合炉を持ってしても燃費が極悪。
そのためバリア発生器そのものに別途の専用のジェネレーターを載せることで燃費問題を強引に解決しており、一機あたりの高コスト化を招いた。
本機の装置開発を持ってして大洋はIフィールドバリアに関する様々なノウハウの取得に成功しており、後の各種バリア発生装置開発に対してもその経験が活かされた。

252: トゥ!ヘァ! :2016/12/14(水) 15:56:29
背部の大型マイクロミサイルポッドはその名の通りマイクロミサイルを出射する大型のミサイルポッドであり、数百発のミサイルを連続して継続的に発射が可能な代物である。
反面重量が嵩んでしまいMSやMAには搭載しにくい代物となってしまったが、もとより大型な本機には関係のないことであった。
後のこの装備は各種艦艇への装備されるミサイルポッドや小型化されてMAや大型MSに搭載されるなど後々の経験として生かされることとなった。

下部の大型対艦ミサイルはそれぞれ四発で一まとめにされたユニットになっており、使用する際はユニットごと出射する方式である。
ユニット出射後、一定距離を飛んだ後にユニットから四発のミサイルが分離し、単独飛行を開始する。
このユニットを計2機、合計8発の大型対艦ミサイルを載せている。
一発の威力は直撃すればグワジン級ですらただでは済まない代物であり、兵器開発局自慢の一品である。
このミサイルユニットにはミノスフキー式の核融合ミサイルを搭載する計画も存在していたが、こちらは計画自体がペーパープランに終わっている。

本機はプラントとの戦争勃発半月前ほどに完成し、合計3機が試作された。
主に木星圏周辺にて各種データ取りのための実験がされ、単独飛行実験では木星圏から火星圏までの飛行を成功させている。
しかし、本来の目的である地球圏への飛行はプラントとの間による戦争の勃発と他国を刺激しすぎるとのことから飛行実験は凍結され、結局地球圏に行くことはなかった。
一時期は戦線への投入も考えられたが試作機としての安定性の低さと現在の戦力と戦力化予定の兵器で十分対抗可能という上層部の意見から見送られた。
また戦争勃発による各種技術の加速度的進歩により瞬く間に本機は旧式化していき、戦後になり解体が決定されることとなる。

本機「ジュピターゴースト」は兵器としては文字通り亡霊として終わった機体ではあるが、その試みにおいて収集した各データは大洋の兵器開発においては重要なものばかりであった。
兵器の大型化によるコストの上昇と整備性の悪化、多武装化と単機超長距離間移動によるパイロットへの負担の大きさの実証。
またパイロットへのそれらの負担を軽減するための試みから得られたノウハウと経験などは後の惑星間航行船開発などに活かされることとなる。

253: トゥ!ヘァ! :2016/12/14(水) 15:58:22
投下終了

元ネタは昔の電撃ホビーの企画で小林誠氏が投稿したといわれるオリジナルMAですね。

元ネタの方の設定では複数の核ミサイルを搭載しており、確認されただけでも12体ほどいたそうです。

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最終更新:2024年03月05日 21:13