398: ゴブ推し :2016/12/15(木) 22:11:10
SMS-72 トロール

全高:17.19m
重量:67.09t
装甲材:チタンセラミック複合材
出力:1330kw
動力:NJC搭載核エンジンないし高性能バッテリー。
武装:ビーム突撃銃、ビームサーベル、対ビームシールド、他多数。

スカンジナビア王国が開発した量産MS。
大戦中、万一の事態に備えて大洋からMSを輸入していたスカンジナビア王国だが、今や戦場の花形となりつつある主力兵器をいつまでも他国の依存し続けるのは、軍事的な意味でも政治的な意味でも芳しくないと判断した政府と軍上層部の意向で開発された。

西暦の時代…この国が成立する以前から世界に名高く知られた軍需産業を有するスカンジナビア王国は、彼等の技術力に自信をもってMS開発をメーカーに依頼した。
そこには輸入・導入したMSに触れ、一部パーツをライセンス生産していた事もあった。
しかし、パーツの生産ならまだしも一からのMS生産など到底無理であり、そのメーカの半ば悲鳴じみた声を受け、政府はMSを有する各国へ掛け合って必要資料を入手し、さらにオーブ攻略戦後は彼の国のMS生産ラインの取得に成功してメーカーの声に応えた。
また、それに前後してオーブ及びブラントからの亡命者達の中から技術者を引き抜けた事もあり、スカンジナビアのMS開発は急速に進む。

トロールは、メーカ技術陣とオーブの亡命者達がM1アストレイのラインを利用して開発が進められた「SMSX-72ジム」とは別に、プラントの技術者及びメーカー技術陣が開発を進めた機体である。
2機種同時に開発を進められたのは競合的な理由もあるが、ザフト系MS技術と連合側技術の統合・融合はMS技術に乏しいスカンジナビアでは時期尚早だと見られた事もある。

本機は元プラント技術者が関わっていたMS開発プラン(ゲイツの後継機と言われている)を元に、大西洋機も導入しているバックパックは換装システムとさらに大洋のMSに見られる駆動技術も取り入れられて開発された。
前述のように連合技術との融合は早いとされながら、これらが上手く成されたのはMS開発に慣れたプラントの技術者の能力がやはり大きいと思われる。
この取り入れた技術もあって本機はジムに僅かに遅れる形で試作機が完成したものの、コンペティションで高い評価を受け、ジムを降して正式採用に至った。

………以下は大洋のある組織―――■■会の■合に提出されたレポートから抜粋。

該当の機体に関して我々の諜報機関が入手・分析した情報によれば、このトロールは〝あのザク〟と同様、バックパックの換装機構を有し、高い汎用性を持っているものと推測され、やはりそれらは我々が知るものと同じ「ウィザードシステム」と呼称されている模様。
現状では幾つのウィーザードが存在するか不明であるものの、近接戦重視の〝スラッシュ〟と砲撃支援の〝ガナー〟が存在し、〝あのグフ〟のフライトユニットをウィザード化した3つが少なくとも確認されている。
装甲材質は標準的なチタンセラミック系で防御面にこれといった特性はなく。
動力には条約の縛りがない事から核エンジンを備えているものの、プラントからの亡命者からの提言か、それとも運用に不安もあるのかバッテリー型式の機体が多く生産されているようである。これの出力に関しては大戦中期頃の我が国やユーラシアとほぼ同等クラスの模様。
駆動系には我が国の流体パルス駆動の応用が見られるものの、その他の機構は基本的にプラントの技術で占めている事が確認されている。
センサー類に関しても一部カメラシステムを除いて同様で………―――総評としては大西洋の旧GTA-Xシリーズを若干上回るレベルである。
性能面ではそれなりであるものの、我が国を含めた大国から見れば旧式である感は否めず、経済的観点と人材的観点からの生産数と配備数を鑑みれば、脅威度も高くはない。
私的な見解だが、その為のウィザードシステムだとも思われる。あらゆる状況に対処する性能を持たせる以上に一機の機体、一人のパイロットに多数の役目を担わせる事で人材不足を補おうという考えなのではないか?と。これは人的資源に乏しいプラントにも見られた事で彼等が万能機を求めたように……――――

抜粋されたレポートはここで途切れている。

要求仕様を上回る形で完成した本機であるが、一つ大きな問題として生産コストの高騰があった。
これは何もスカンジナビア王国の技術的課題という訳ではない。
スカンジナビアは各国列強にように宇宙コロニーなどの施設を持たず、また資源衛星も有していなかったのある。その為、MS生産に必要な機器と資材の調達は他国に大きく頼らざるを得なかった。

しかし本機の生産開始後暫くして、連合各国との交渉を経てオーブが保有していた旧ヘリオポリスの資源衛星の譲渡に成功しコスト面の問題解決に目途が立ち、さらに宇宙での施設を得た事でスカンジナビア王国のMS開発に弾みがつく事になる。

400: ゴブ推し :2016/12/15(木) 22:12:25
資源衛星コロニー「ユグドラシル」

スカンジナビア王国が連合から譲渡された旧ヘリオポリスを再建した開放型宇宙コロニー。
かつて崩壊の憂き目にあった事を重く受け止めたのか、優れたコロニー関連技術を持つ大洋の大手ゼネコンに共同建設を依頼して建造された。
またその際にはスカンジナビアの宇宙関連業者が彼らの指導を受けて技術習得を行っている。

建設後は中立国という事情もあってユーラシア寄りのL3宙域からL1宙域に移送され、世界樹呼ばれた宙域に因んで「ユグドラシル」と名付けられた。
その後、スカンジナビアの工業を支える巨大工場となっている他、地球と月や各コロニーを結ぶ中継地点としての寄港地や戦後のジャンク屋の重要な活動拠点ともなっている。

だが、当時としては全く予想できない事に73年9月、平行世界と繋がるゲートが開く事で様々な難事に直面する事となる。


EMS-08 R・ジャジャ

全高:20.0m
重量:36.4t
装甲材:ルナチタニウム(γ)
動力:NJC搭載核エンジンないしミノフスキー型核融合炉。
出力:2420kw
武装:ビームライフル、大型ビームサーベル、ビームサーベル、両椀部アルミュナーレ・リュミエール。

ユーラシア連邦が開発した第二世代量産MS。
エースやベテラン精鋭用のガーベラの一般量産型と言える機体であり、誰でも扱えるように性能を落とし込んでいる。

70年代後期、冗長性の乏しいガルバルディは元よりゲルググJやギャンKのアップデート対応も限界と見たユーラシア連邦の軍上層部は、新型機の汎用機の開発を決定。
これを受けたMS技術部は、高級量産機であるガーベラのコストダウンも視野に入れた汎用機の開発を行う。
ガーベラのJ型とK型の両機の設計を参考に見直し、遠・近距離戦闘で高い対応力を持つMSを目指した。端的に言えばこれはゲルググとギャンの性能の両立を図ったガルバルディのリベンジである。
結果としては、今回は時間的な余裕もあり、ほぼ新規での設計である事からもR・ジャジャは開発陣が目指した仕様を良好な形で表した汎用に優れた機体として完成する。

401: ゴブ推し :2016/12/15(木) 22:13:23

しかし、高級機のコストダウンというは無理があり、またその設計を反映するのも限界があり、一般量産機までにコストを落とし込んだ結果、その性能は当然の事ながらガーベラを大きく下回るものとなった。
なお設計を見直すに辺り、フレーム構造が強靭なギャン系統のものを大きく取り入れる事となっており、その外見や装甲形状はガーベラというよりは何処となくギャンを思わせるものとなっている。
とはいえ、ガーベラのコストダウン版を目指した事から、各部姿勢制御スラスターやムーバブルフレームのアビオニクスにセンサーの機能・性能は優れ、量産機としては十分高性能(比較対象は自国機並び仮想敵の大西洋機)な部類と言え、ユーラシア上層部も満足を示して本機をガルバルディとゲルググJの代替機としての正式に採用している。

バックパックに関してはR・ジャジャの開発に合わせてこちらも新規の設計を起こされているが、ガルバルディ同様に換装方式であるのでこれまでの物を使用する事が出来る。

武装面に関しては、平均的な長さの銃身を持つものの大口径且つ収束率の優れたビームライフルを採用されており、リックディアス、ガーベラ由来のセンサーも相まって長距離でも有効な射撃が出来。銃身下部にはアタッチメントがあるのでグレネードの他、銃剣の取り付ける事によって近接でも手早く対応出来るようにされている。
またビームサーベルもギャン系の持つビームランスを参考にした高出力タイプで、同様にギャン系フレームを取り込んだ高い運動性もあって白兵戦でも高い性能を発揮する。
その他、これまでのMSのように肩部や脚部にハードポイントもあり、様々な武装の追加が可能となっている。

CE82年にロールアウト。
軍のみならず各王室警備隊ならび王室警護総隊にもギャン及びギャンKの代替機として配備され。なお一部機体には、副椀などが追加されたギャンKを踏襲するカスタマイズが施されている。

402: ゴブ推し :2016/12/15(木) 22:14:02
以上です。
トロールは一部設定を変更し、流体パルス駆動を採用し軽量化を図り、初期のGTA-Xを上回る性能を持っている事にしました。

資源衛星や宇宙拠点については戦前から有している可能性もありますので、とりあえずという感じです。

R・ジャジャは原作では試作機止まりでワンオフや少数生産機扱いですが、元は量産機として開発されていたという設定を踏まえて一般量産機としました。
本文にある通り、完成時期はガルバルディやゲルググJの限界が訪れそうな10年前後と考えて80年代初頭としてます。
ゲート戦争には間に合わない感じです。この頃にユーラシアや大西洋は量産機でドライセンに並ぶのかな?という考えもあります。
あと、V.Lも80年だに入る頃には一般的になっていそうですが、今一つ判断が付かないので明言は避けました。

大陸96
636: ゴブ推し :2017/01/23(月) 18:59:48
ガーベラ、R・ジャジャは100ずつ上げる事にします。

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最終更新:2017年02月12日 21:57