857: ゴブ推し :2016/12/18(日) 15:51:23
EMSM-01 ナダル・ディアス
全高:18.9m
重量:37.8t
装甲材:ルナチタニウム(γ)
出力:2200~2300kw
動力:NJC搭載核エンジンないしミノフスキー型核融合炉
武装:腕部内蔵フォノンメーザー砲×2、55㎜バルカンファランクス、水中用ニードルガン、ビームサーベル、アルミュナーレ・リュミエール×2 電磁ハルバード、三連装魚雷発射管×2、他多数。
ユーラシア連邦が開発した水陸両用MS。
大洋連合製の水陸両用MSズゴックEとハイゴックのライセンス生産で培った技術を投入しリック・ディアスを水中での運用に耐えられるように改修した機体。
ズゴックEとハイゴックは戦中においてザフトの水中用MSを寄せ付けない性能を持つ優れた機体であったが、大西洋連邦が有するフォビドゥンブルー系列の機体と比較すると二段、三段と劣るものがあった。
これに対する為に一時は大洋からアシュタロンタイプの導入も検討されたが、戦前や戦中初期とは異なり、ユーラシアもMS技術を有している以上は大洋に頼るだけではならないとし、まずは独力での開発を目指す事にした。そこには大国としての自負に威信や意地もあったのだろう。
自国での開発決定後、3年の技術蓄積を行い。ユーラシア連邦の水中機開発班は73年にロールアウトした重MSリック・ディアスのフレーム構造と大量のプロペラントを搭載できる余裕のあるペイロードに着目した。
この機体の頑強なフレームと余裕のある機体構造を利用すれば、深海の水圧に耐えられる外郭と浮き沈みの為のバラストタンクも容易に組み込められ、開発期間も短縮できると考えられたのだ。
この案は既に3年の時間が経過していた事もあり、ユーラシア軍上層部は迷うことなく直ぐに承認。
リック・ディアスのロールアウトから然程間も開くことなくナダル・ディアスの開発はスタートする。
しかし、意外にも完成までに2年の期間を要する事になる。
これの大きな理由はやはりフォビドゥンブルー系列に対抗可能な仕様が求められたことがある。
そしてその為に必要な技術の誕生までにそれだけの時間が掛かった。
だがそれを待っただけあってナダル・ディアスはフォビドゥンブルー系列に対抗できるだけの性能を得る事が出来た。
858: ゴブ推し :2016/12/18(日) 15:52:09
本機はリック・ディアスを元に水中や深海での活動の為に、上記で書いたようにフレームと外郭(装甲)の厚みと増やして強度を上げ、形状の変更を行い、プロペラント搭載スペースを利用してバラストタンクを組み込んでいるが、より水中で適した活動と機動性を得る為に電磁装甲システムを搭載している。
この電磁装甲シスステムはギャン系が持つ電磁ランスに使われるものを応用したもので、装甲に特殊な高周波(電流)を流す事で装甲表面に磁場を形成し、水の抵抗や流れの…つまり流体制御を可能とするものである。
この性質は大西洋機のフォビドゥンブルー系列のような「ゲシュマイディッヒパンツァー」を思わせるが、似て大きく異なる技術であり、分子レベルで周囲の水に作用する等というそこまで強力な機能を持つ物ではない。
あくまで水の抵抗を軽減する程度のものでしかなく、本機は80ノットを若干超える程度の速度しか出せず、深度も400m程が限界であり、100ノット以上を平然と超え、エネルギーが続く限り、深度無制限に潜り続けられる性能は持てない。
ただ、水の抵抗は軽減できたことで運動性能は互角に持ち越せると見られてはいる(この辺は交戦記録がない為に確実な判断は出来ないが、シミュレーション上では2対1ないし3体1で撃破可能との結果が出ているとの事)。
また特徴としては特殊高周波によって分子間結合が高まる事から装甲強度も強化され、磁場による一定の耐ビーム作用がある。
だが欠点があり、高周波や磁場を利用する為にソナーや磁気探知装置に引っ掛かり易い。その為、対MS戦闘時以外は原則使用禁止とされている(未使用時は60ノットが限界)。
この特徴的な機能以外はこれといった珍しい技術は見られず、リック・ディアスから引き継いだセンサー類やルナチタニウムγの採用以外は、大洋機から得たものを堅実にユーラシアなりに発展・昇華している。
推進機器は、背部のバックパックと脚部の物が核熱を利用したハイドロジェットで、腰部のものが陸上用のジャンプスラスターになっている。
武装は頭部内臓のバルカンファランクスや椀部上腕に内蔵されたフォノンメーザー砲と背部バックパックの魚雷発射管以外は、手持ち式及び脚部や肩部のハードポイントでの追加が可能となっている。
追加兵装は主に魚雷やミサイルランチャー、フォノンメーザー砲、ビーム砲、レールガン他、近接戦強化パーツであるシ電磁シザーアームや機動性強化の為のスケイルモーターなどもある。
なお、装甲システムの為に各部への安定した電力供給可能なジェネレータを持つリック・ディアスが水中機に選ばれたとも言われているが、電磁装甲技術はその選定の後に誕生したものである事から偶然とも見なされている。
CE75年にロールアウト。ズゴックEの代替機として配備が進む。
859: ゴブ推し :2016/12/18(日) 15:52:45
以上です。
ナダル・ディアスはスペイン語で泳ぐ日々ないし毎日という意味です。少しヘンテコですが、リック・ディアスが宇宙の日々、毎日とかいう名前なので仕方ない所があります。
今回はユーラシアの水中機ネタを考えて手元の資料やwikiなどを見ていたのですが、カプールとアビス以外はしっくりと来るものがなく、他にないものかと頭を捻っていると、ふとザクマリナーやジンワプスがあるなら既存のユーラシア機を水中機に転用すれば良いと思いつき、水中活動に向き水圧などに最も耐えられそうなのが先日投下したリックディアスだったので思い切って弄ってみました。
外見は、水泳部らしく全体的に装甲に丸みを帯び、ズゴックEとハイゴックが使い捨てで背背負っているものを大型にした魚雷管と推進機を兼ねたバックバックがあり、脚部にウォータジェットが追加された感じです。
電磁装甲は電磁ランスという装備を考えた事もあり、これをフルメタのデ・ダナンのEMFCのように応用出来るんじゃないかと思えたので設定しました。
最低限これぐらいないとフォビドゥンブルー系に対抗できないと思えたのもあります。
正直、ガンダム系の技術から外れますので搭載は悩みました。なので今回も没かな? とも感じてます。
ただこの技術はV.Lと同様、大洋が提供を求めればユーラシアは開示すると思われます。
そうすればアシュタロンもヴァサーゴと、それにシャンブロにもアップデートで搭載されて大幅な性能向上に繋がるでしょう。
あと本文にある通り防御力アップにも使えるんですよね。
PS装甲ほど絶対ではないんですが、分子間の結合力の高まりでガンダリウム合金がさらに硬く強靭になり、おまけにCE式ビームならある程度の減衰・拡散効果が望めるという。
…といってもちょっとしたビームコーティングのようなもので、戦後のビーム兵器では無いよりマシ程度の効果しかないでしょうが(対A.Lを想定した電磁ランス、ブレードなどの方は流す出力の違いによる高周波に質も違い、磁場も表面レベルではないのでまた別)。
それと使用中は地味に電力を消費するので、安定的に出力供給ができるジェネレータを持つ機体への搭載が推奨されており、ユーラシアではリックディアスの他はガーベラかR・ジャジャと…あとは多分セイバー(と出るのであれば、カオスとアビスにも?)ぐらいにしか搭載できないと思います。戦後の大洋機は全般的に搭載できそうですが。
今回はもう一つおまけに。
860: ゴブ推し :2016/12/18(日) 15:53:34
MBF-M2 レイスタ
全高:17.53m
重量:65.4t
装甲材:チタンセラミック複合材。
出力:1210kw
動力:高性能バッテリー
武装:76式ビームライフル、76式ビームサーベル、頭部40㎜イーゲルシュテルン改、対ビームシールド、他多数。
戦後のオーブが開発したMS。
大洋連合の意向によって様々な制約を課せられたオーブであるが、その中の一つにMS保有の制限があり、多分に自業自得とはいえ、高い技術力を有する彼等にとって屈辱的な事に国産MS製造ラインは接収され、スカンジナビアや東アジアへ転売されて、代わりに押し付けられたのはプラントから接収された先の大戦の中でも初期に当たるジンタイプの製造ラインであった。
そして開発・研究に関しても禁じられ、ジンの製造ラインでの生産作業も含めて大洋の厳しい監査下に置かれた。
当然の事ながらオーブ政府はこれに危機感や危惧を覚え、自分達の戦中での所業は理解しながらも何とかこの事態を打開したかった。このままでは他国のMS開発に遅れる所か、技術の継承もままならず必要な関連技術を喪失し兼ねなかったからだ。
故に政府は大洋連合に服従し、彼等の信用を得ようと腐心し、可能な限り条件をのみ、反大洋である国民意識の改善に努めた。
そして73年のゲート関連の一連の騒動もあり、75年頃に大洋から国産機の再開発の許可を得る。
これにはサハクやセイランを始めとしたオーブ首脳部が信用できると見られた事や留学中のカガリ・ユラ・アスハの意識も大きく改善が見られた事、また国民もまるで呪いが解けたかように徐々に意識が変わってきた事もある。
ただし当然、大洋の監視下での開発であるが。
ともあれ、許可を得たオーブ政府はモルゲンレーテにMS開発を命じる。
命を受けたモルゲンレーテ社はMS開発部門も再建し、これといって高く見積もられた要求仕様も無かった(当時の政府の意向は、兎にも角にもMS関連技術の維持と継承だった)ので、とりあえずと言った感じで戦中にて開発されたM1を見直し、再設計を行う事にする。
尤も、殆どの資料やデータは押収されたので彼等の頭の中にあるものから再現というのが正しいが。
そうした政治的経緯を経て開発されたのがM2レイスタである。
本機は上記の通り、オーブに残ったMS技術者達の記憶からM1アストレイを再現したものであるが、監視に加わった大洋の政府の意向や派遣された技術者の意見(迷走し遅々とするオーブ技術者達を見ていられず、我慢できなくなったという事情もある)をもあり、総合としてはM1を上回る性能を持つことに成功している。
大洋とユーラシアが戦中に共同開発した高性能バッテリーを採用した為、出力は大幅に向上し。
装甲材も紙装甲と酷評された発砲金属ではなく、通常のチタンセラミック複合材を使用しているので防御面での減り、向上した出力もあって運動性は良好で重量増のデメリットもほぼ無かった。
バックパックも機体バランスを考慮して大型だったM1の物は取り入れず(元々エールストライカーを無理に乗せた所もあったので)、プロトタイプアストレイの物が採用された。
アビオニクスはオーブ製のものであるが、OSは大洋製の物を取り入れている為、操作も優れ。これといった特徴や突出した性能はないが本機は新兵でも非常に扱い易い平均的ながらもまずまず良好な機体として完成した。
この成果にオーブ政府はとりあえず安心した。
目的はあくまでもMS関連技術の維持であり、その為に必要な要綱はほぼ満たしていたのだから。
…そう、だからこれ以上を望むのは贅沢であり、また大洋の信用をより勝ち取ってからだと政府や生き残った氏族達はよく理解していた。
しかし―――この数年後、彼等の努力をぶち壊しにする出来事に直面するなど、彼等は想像…いや、その可能性は一応予測していただろうが、まさか現実になるとは思っていなかった。
武装に関しては高性能バッテリーを採用している為、その出力相応のビーム兵器を持ち、この点もM1を上回るものがある。
その他は、ジンタイプの物を流用可能で各部に設けられたハードポイントで同機のミサイルポッドや大戦中に失われたアストレイP-3(ブルーフレーム)で行われるはずだった各種オプション兵装の追加も可能になっている。
76年末にロールアウト。ジンに代わってオーブ軍への配備が進む。
861: ゴブ推し :2016/12/18(日) 15:54:17
今度こそ以上です。
オーブにしても自分達の所業のツケは理解していても、MS技術の喪失は避けたいでしょうから大洋に掛け合い、一定の信頼を得て、脅威にならない程度のMS開発なら許可されると思って考えました。
性能面はスカンジナビアでトロールに敗れたジムに毛が生えた程度と見てます。
ちなみにOSには仕掛けがあって大洋の意思一つしだいでフリーズできるようにしてあります。オーブも了解済みです。
しかし考えましたが、こっちも没になるかな?とも思ってます。
大陸96
636: ゴブ推し :2017/01/23(月) 18:59:48
戦後のリックディアスとガルバルディも2200~2300までに
誤字脱字修正
最終更新:2017年02月12日 21:59