122: トゥ!ヘァ! :2016/12/24(土) 23:47:43
ノヴァ・インフィニティ
全長:18.61m 全備重量77.2t
武装:ビームライフル改 ビームサーベル改×2 対ビームシールド 頭部バルカン砲
   背部二連ビーム砲 脚部ビームブレイド 腕部ビームダガー

ザフトが開発したジャスティスの改修機。
対艦・対集団戦闘はフリーダム及びFAフリーダムに任せ、対MS戦闘に集中する護衛機として改修された機体。

元よりジャスティスとフリーダムは数で劣るザフトの切り札的機体として開発されたものであったが、実際には大洋及びユーラシアのMSに後れをとるようになり、大西洋の後期Gタイプ相手にも圧倒的と言えるほどの性能差は存在しなくなっていった。

上層部や技術陣は認めたくないことながら両機の性能不足が目立つようになってきており、これ以上の損失は人的要員的にもNJCに使うベースマテリアルの残量的にも看過できず、それぞれの改修プランを実施することになった。

フリーダムは追加の装甲・武装、スラスターやブースターの追加などによるフルアーマー化プランを実施し、火力の底上げを行い対艦、対集団戦闘に特化させ基本性能を底上げを行ったが、逆にジャスティスは競り負けることの多かった大洋MSを想定し、これに渡り合えるように主に機動力と武装の取り回しなどを改善し、対MS戦闘へ特化させることによって戦闘力の向上を図った。

まずはジャスティスの特徴であった背部リフターであるファトゥム-00であったが、一瞬が命取りとなる戦いで使いどころを余り見いだされず分離・単独行動能力を積極的に使うパイロットがそれほどいなかったことと、分離させた場合に援護や時間差攻撃を行うとするとここぞとばかりに先にファトゥムを破壊され、結局機動性が著しく落ちるという事例が相次いだためこれから単独行動機能を除外。
ただし被弾した時のためにパージ能力としての分離能力は残したままとなる。

ファトゥム自体としては固定式の二連ビーム砲以外の武装を撤去し、空いたスペースにスラスターの増加とブースターの追加によって機体のメインスラスターとしての性能を大幅に上昇。

このため同機の推力と機動性は前型のジャスティスと比べ倍以上性能を向上させることに成功した。
また、このままのファトゥムのデザインでは大振りすぎ、被弾率の上昇と小回りの低下が指摘されていたため、ウィング部分を取り払うなどして全体像の小型化を進め被弾率を低下と小回りの良さを上げることとなる。

本体の方では肩部のビームブーメランは使いどころは少ないとの現場の声を反映し、これを撤去、追加のスラスターを装備。
それだけではなく機体の随所に追加の小型スラスターを装備しており、これにより機体の全体としての機体の小回りと機動性そのものを上げることとなった。

また基本的な武装となるビームライフルとサーベルだがこちらも改修しており、両武装の出力が前型と比べ1.5倍ほど上昇している。

腕部上部にビームダガー、脚部(膝)にビームブレイドと装備が全損しても戦えるような装備を持っているが、実戦の際にはこれらの武装はトリッキーすぎると余り使われず使用率は低かったとされる。

123: トゥ!ヘァ! :2016/12/24(土) 23:48:48
まとめると背部リフターを手直しし、全身に追加スラスターを装備。フリーダムの護衛と対MS戦闘特化という方針の転換による武装の簡略化などを図り極限まで純粋な対MS戦闘能力の向上を目指した機体である。

無論幾つもの欠点が存在していた。
まずはスラスターの増量により推進剤の消費が増加。
これには移動時の補助のためパージ可能なプロペラントタンクが四つほど装備されることにより解決した。
また全身にスラスターがこれでもかと追加されたため整備性も悪かった。
こちらも熟練整備員を優先して割り当てて強引に解決を図った。

最後に機動性が向上しすぎたことにより機体の操縦がよりピーキーになったこと。
そしてその機体性能にOSの反応が追い付かなくなったこと。
これにはOSの改良ともとより精鋭を選りすぐって乗せることによって強引に解決した。
結果ジャスティスと比べOSの反応速度も従来の1.3倍、機体全体の機動性では3倍ほどになったことも合わさり、身体能力が高いとされるコーディネイターでも乗りこなせる者が更に限られてしまった。
しかし、元より少数生産の機体であり、これ以上の損失はパイロットの数的にもベースマテリアルの残量的にも看過できないため乗りこなせる少数の…真の意味でエース呼ばれるパイロットたちにのみ配備されていった。

無い無い尽くしの中で開発された機体としては十分すぎる性能を誇り、ユーラシアのゲルググ、大洋のマラサイ相手でも十二分に渡り合え、Zタイプとの戦闘でさえ反応性や機動性の面では後れをとらなくなった。

しかし多勢に無勢。戦争終盤において登場した少数の本機のみでは大局的な戦局は変えられず、プラントの敗戦の運命は変えられなかった。

しかし評価は「求めていた反応に答えてくれる最良の機体」「乗るパイロットのことを考えていない最悪の機体」と二分されている。
最後に敵であった四大国のコメントを載せよう。

大西洋「ピーキーすぎる性能。これに乗るパイロットは苦労しただろう」
東アジア「兵器としては欠陥なのかもしれないが、大戦中の我が軍として大いなる脅威であった」
ユーラシア「色々と言いたいことはあるが曲りなりとも我が軍のゲルググと渡り合えたのは評価に値する」
大洋「パイロットへの負担を考慮しておらず、整備性も悪い。兵器としては欠陥品。しかしこの機体とそれに乗ったエースたちが我が軍のMS隊を苦しめた事実は忘れてはならない」

なお余談であるが場当たり的な改修であった本機とは別にジャスティスの正式な後継機としてインフィニット・ジャスティスという機体の開発計画が存在している。
しかし結局のところプラントはそのまま敗戦し、初期的な設計案のみで終わっている。

機体名のノヴァはラテン語で新しいという意味。

124: トゥ!ヘァ! :2016/12/24(土) 23:51:09
投下終了

近距離ではサーベル、中距離ではライフル、遠距離では背部のビーム砲。

思ったよりも普通の機体になってしまったが末期のザフトではこんなもんだと思う。

性能的には機動性や小回りだけでは高いのでパイロット次第じゃマラサイやドライセン相手でも負けないし、Z相手でもいい勝負は出来ると思う。
ただ基本的な出力で負けているので力比べするとなると割とあっさり負ける。

良くも悪くもパイロットと立ち回り次第の機体。

名前の方は遊戯王の某サイバードラゴンから。
ノヴァから来たら次にインフィニティ…

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最終更新:2024年03月05日 21:14