650: ゴブ推し :2016/12/27(火) 19:46:34
STMS-75 ガルム

頭上高:17.80m
重量:46.85t(改修後は.43.77t)
装甲材:ルナチタニウムα(改修後はルナチタニウムγ)
動力:ミノフスキー型核融合炉。
出力:1890kw(改修後は2140kw)
武装:頭部40㎜機関砲イーゲルシュテルン改×2、高エネルギービームライフル(ないしビームライフル)、ビームサーベル×2、対ビーム機動防盾、ビーム突撃砲×2、ビームブレイド×2、ビームクロ―×2、30㎜機関砲×2。

スカンジナビア王国が開発した陸戦特化型高級TMS。
地理上からくる冬季の問題や森林部及び山岳部の多いスカンジナビアでは、ドムタイプのようなホバーによる高機動型MSを運用するには支障が大きく、その為、それらの環境下での歩行・走行に強いと思われる四足型―――高機動型MSとも知られる旧ザフトが運用していたバクゥタイプに目を付けてスカンジナビアのMS部門は研究と開発に乗り出した。

本機の開発はジム系列が一段落付いた73年から始まっており、旧ザフトに属したプラントの亡命技術者達を中心に水面下でユーラシア連邦の協力を得ながら進めれた。
それもあって一部には「EXMS-064E2 アイネイアース」の開発で培った技術が転用されているが、基本的にはプラントで接収した「ガイア」の概念設計図や素案をベースにしており、本機は運用に中途半端な部分があったアイネイアースと比較すると、纏まった仕様を持った機体として開発されている。

開発陣の中には、バクゥタイプの運用に最も通じているとされる旧ザフトの名将〝砂漠の虎〟アンドリュー・バルドフェルトも加わっており、本機の搭乗テストも彼が行ったという。
彼は試作機の初期テストにおいて、大洋由来の駆動機構を取り込んだ四肢の挙動と新基軸の翼状スラスターの機能も合わさってMA形態での運動性・機動性はラゴォ以上でありながら操作性も非常に良好と高い評価を下した。だが、MS形態では平均の域を出ない(ユーラシアのゲルググは仕方ないにしてもジム系列とも)と酷評し、さらに運動性・機動性は合格であったMA形態でも固定式の火器の為に火力を前面にしか投射できない事を問題視した。
それらの意見を受けた技術陣は、解決案としてMS形態では背部に、MA形態では肩部に位置するウイングスラスターの基部にあるビーム突撃砲をモジュール・ブロック化し、アームを組み込んで可動方式へ変更。
またリアアーマーやウイングスラスターも大きく可動出来るようにし、MS形態でリフター機能を持てるように機動性・運動性と滞空《ジャンプ》性能の向上を図った。
この解決案によって本機はバルドフェルトが指摘した問題を改善し、再度テスト行った彼も申し分が無いとして高評価を下している。

武装については、プラントの素案に無かったアイネイアースのビームクローが追加され、高エネルギービームライフルは取り回しが悪い事からジム系列の使うビームライフルやゼフィランサスのビームライフルを携行できるようにされている。

動力については高級機という事もあってか、大洋から購入したミノフスキー型核融合炉を採用している。

75年末にロールアウト。
スカンジナビア王国陸軍の高級機として配備が進められ、78年には早くも大きな改修が行われてジェネレータの換装と装甲材の変更に加え、アビオニクスの刷新と共に「SMS-77 ゼフィランサス」のフレーム技術が四肢に取り入れられて運動性・機動性の向上が図られ、コックピット部も全天周囲モニター・リニアシートに変更されて操作性と耐G機能が改善された。
それ以後1.5世代機として扱われる。

本機の搭乗者として有名なのは、スカンジナビアのエースであるバン・フライハイトと、上記で記したようにテストパイロットを務めたアンドリュー・バルドフェルトである。
ゲート戦争時、実戦経験の少なさから不安を覚えたスカンジナビアの要請に応える形でユーラシアから派遣されたバルドフェルトは、アフリカの戦場で本機のパイロットを務めながらも指揮で辣腕を振るい砂漠の虎の力と智謀が健在な事を示し、向こうの己自身を追い詰めるという自らの限界や壁を超えるとでも言うような戦果を挙げた。

651: ゴブ推し :2016/12/27(火) 19:48:08
STMS-76 ジム・ウルフヘジン

全高:18.2m
重量:55.7t
装甲材:チタンセラミック複合材
動力:NJC搭載核エンジンないし高性能バッテリー
出力:1420kw
武装:頭部40㎜イーゲルシュテルン改、ビームライフル、ビームサーベル×2、対ビーム機動防盾、ビーム突撃砲×2、ビームブレイド×2、ビームクロー×2、30㎜機関砲。

スカンジナビア王国が開発した陸戦特化型TMS。
ジムコマンドをベースにガルムの設計を取り込んだ機体。ガルムの簡易量産型とも言える。
ガルムの試作機が完成した74年の末頃。その機体性能は軍上層部を十二分以上に満足させるものであったが、予想通りコストが嵩むのが見込まれた事から当初の予定通りにガルムの設計とデータを反映したジムの改修機の開発を進めた。

本機は基本フレームと機体構造をなるべく原型機のまま、四肢に可変機構を取り入れている。その為、ジム系列のパーツの7割も流用可能であり、上層部の意向に沿ってコストも低く、量産性が非常に高い。
その上、動力・駆動系は大洋・ユーラシア経由の物である事から運動性・機動性及び火力はバクゥを優に上回り、ラゴォに匹敵するものがある。

76年初頭にガルムにやや遅れる形でロールアウト。スカンジナビア王国陸軍の主力機として配備が進んでいる。
多くの人達にはジム・ウルフないしジムを取ってただウルフへジンと呼ばれている。


SMS-77 ゼフィランサス

全高:18.5m
重量:33.7t
装甲材:ルナチタニウムγ
動力:ミノフスキー型核融合炉
出力:2140kw
武装:40㎜機関砲イーゲルシュテルン改×2、ビーム・サーベル×2、ビーム・ライフル×1、ロングレンジビームライフル、対ビームシールド、他多数。

スカンジナビア王国が開発した汎用型高級量産MS。
ユグドラシルという宇宙での活動拠点を得た事から、高性能機が開発中の陸戦特化型のガルムだけでは問題であるとしたスカンジナビア王国軍は、宇宙でも高い性能を持てる汎用MSの必要性を政府に訴え働きかけた。そして政府の方も同様にその問題を深刻に捉えていた事もあり、開発計画はすぐさま承認された。

だが、本機の開発はガルムに2年ほど遅れて始まっており、こちらはオーブからの亡命技術者を中心にながらもガルム同様にユーラシアの協力の下で進められた。
この遅れに関しては、各メーカーがガルムの開発に人材や時間を多く投入する必要があった事や、そこでの蓄積技術を経て本機の開発に注力したいというメーカーの思惑があった為だ。
そしてガイアの試作機も完成して一応の目途が立った時期に本機ゼフィランサスのの開発はスタートした。

当初の予定では、ガルムで培った技術も投入しスカンジナビアの軍需メーカ―独力で開発を行う計画であったが、軍の要求仕様や政治的事情によってユーラシアとの共同で開発が行われる事となる。
軍の要求仕様に関しては第二世代機相当という物が出された事もあって、ガルムの時と同様にMS開発に遅れるスカンジナビアの軍需メーカーや技術陣にとってユーラシアの協力は不可欠であり、政治面については軍の要求にも重なる部分もあるが、中立地帯であるL1宙域にゲートがある事が大きく上げられる。

652: ゴブ推し :2016/12/27(火) 19:49:26
〝向こう側〟とは相互不干渉条約があるものの、ゲートの監視の必要性から各国の軍が中立地域のL1宙域に展開している事実は、カンジナビア王国だけでなく他の中立勢力や国際機関、小国などからの不安・不信の声は大きく、これを払拭する必要があり。
また、万が一にも向こうからの侵略が起きた場合…有事の時の為にもユグドラシル近郊のみならず、L1全体を含む防衛力の強化の為にスカンジナビア宇宙軍の増強は必要だと見られたのである。
なおこの事情の背景にはもう一つ、ゲートからの侵攻があった際、どさくさに紛れて保護を名目にユグドラシルの占領に動きかねない〝とある国〟への警戒もあったと言われる。事実としてその国はかつて〝向こうのザフト〟に手痛い打撃を受けたが為かも知れないが、L1宙域への自国の展開戦力増強を幾度も求めており、加えて宇宙での領域がL3へと追いやられていた事にも大きな不満を抱いている事が知られている。
それらの問題故にスカンジナビアへのユーラシアの技術提供及びMS共同開発は、各国から黙認され。またユーラシアが直接関わる事になったのはスカンジナビアが戦中から運用しているMSの系譜が大洋・ユーラシア経由の物で占められている事が大きい。
本来ならば、大本である大洋自身が関与した方が良いという声も無くはなかったが、それを避けたのは大西洋側への緊張の高まりと、東アジアを変に大きく刺激しかねない為だと言われている。

本機は大西洋の言う所のGタイプ…または大洋のガンダムと言われる外見を持っており、その特徴的な頭部モジュールの頭頂部にあるメインカメラとツインアイとなるサブカメラとセンサーによって立体視重視の高い探知・目標捕捉性能を持ち、吹雪などの寒冷地に対応した外付けのセンサー強化ポッド…俗称ヘッドホンを装備している。
そして機体全体的には第二世代機仕様という事もあり、ルナチタニウムγを始めとしたムーバブルフレーム機構と全天周囲モニター・リニアシートやイジェクション・ポッドなどを採用しており、ユーラシアから提供を受けた高推力スラスターを搭載したバックパックもあって、耐弾性・運動性・機動性は国内で運用されているジム系列を当然の事ながら大きく凌駕している。

しかし、アビオニクスとOSは独自開発に拘った為(この辺は他国へ依存し過ぎるのは危険であるからなのだが)に追従性にムラがあり、操作性にも問題を抱え。元ザフトのコーディネーターパイロットやユーラシアから派遣されたベテランのテストパイロット達以外はまともに扱えず、それ故に試作機のテストではユーラシアのパイロットに大きく依存する事になった。
この問題は量産機の完成までの度重なるテストと運用試験により、ある程度は改善は見られたものの、実戦経験や練度に乏しいスカンジナビアのパイロットではやはり完全に扱える者は少なく、機動制御プログラムにリミッターを設ける事で操作を容易にするという苦肉の手段が取られている。

またOSの更新が進み、ゲート戦争直前にアビオニクスの刷新も行われたのだが、本機の性能を活かせるパイロットはスカンジナビアでは少なく。ごく一部のパイロットを除いてリミッターを掛けた状態で長く本機は扱われた。

武装面は、大洋から購入した融合炉の出力に見合わった高性能なビーム兵器を通常携行するが、ユーラシアから提供された(表向きには購入)ガーベラ用のロングレンジビームライフルも使用可能である。
無論、スカンジナビア軍の既存のMS用装備も使え、他にもオプションとして宙間機動性強化の為のフルバーニアン…通称Fbパーツや、装甲強化のフルアーマー…FAパーツ、水中活動用のマリンパーツ等が存在する。

77年にロールアウト。
扱えるパイロットの少なさから20機前後ほどしか生産されず、12機・1個中隊分がスカンジナビア王国軍・国防省直下のMS教導隊に配備され、4機が予備とされて、残りの4機は研究用とされている。

本機の有名なパイロットとしては、スカンジナビア王国のMS運用戦術の構築者・立役者としても名高く知られる霧華・ベルクルスや〝凍れる射手〟との異名を持つステラ・ブルーメルがいる。

653: ゴブ推し :2016/12/27(火) 19:50:14
SMS-78N ジム・カスタム

頭頂高 :18.0m
重量:42.0t
装甲材:チタンセラミック複合材
動力:NJC搭載核エンジンないし高性能バッテリー
出力:1420kw
武装:頭部40㎜機関砲イーゲルシュテルン改、ビームライフル、90㎜マシンガン、ビームサーベル、対ビームシールド、他多数。

スカンジナビア王国が開発した汎用量産型MS。
ジムコマンドの改修発展機としてゼフィランサスで得たノウハウを投入して開発された。
改修点は、ゼフィランサスのパーツを一部組み込んだ四肢へのムーバブルフレーム技術の部分的な導入と全天周囲モニター・リニアシートの搭載と、これによるアビオニクスの変更や軽量化に伴うフレーム構造と装甲形状の見直しが主である。
この改修によってジム・カスタムは1.5世代相当の性能を獲得し、高性能を誇りながらもパイロットの練度不足で量産が見込めなかったゼフィランサスの穴を埋めるように配備が行われた。

主にスカンジナビア王国宇宙軍に配備される。


SMS-78C ジム・キャノンⅡ

頭頂高 :18.0m
重量:47.3t
装甲材:チタンセラミック複合材
動力:NJC搭載核エンジンないし高性能バッテリー
出力:1420kw
武装:頭部40㎜機関砲イーゲルシュテルン改、ビームキャノン、ビームライフル、ビームサーベル、対ビームシールド、他多数。

スカンジナビア王国が開発した支援型量産MS。
開発はジム・カスタムと同時期に行われ、フレーム構造や四肢のパーツなどはほぼ共通している為、実質的にはジム・カスタムの砲撃戦仕様と言える。

ゼフィランサスのFAパーツを参考した分厚い装甲を持ってる為、耐弾性はジム系列の中でも最も高い。またその装甲に反して内部機構の見直しによって非常に軽量で、駆動機構もジム・カスタムの物…ゼフィランサスの物を取り込んでいるので運動性は低くはなく、ジムコマンドよりも良好であるされている。

78年にジム・カスタムと同時にロールアウト。同様に宇宙軍を主に配備される。


EMS-×× サイサリス

全高:19.5m
重量:41.2t
装甲材:ルナチタニウムα
動力:NJC搭載核エンジン
出力:2150kw
武装:頭部40㎜イーゲルシュテルン改、ビームライフル、ビームサーベル、A.L発信機付きラジエーター・シールド、アトミックバズーカ。

ユーラシア連邦が極秘裏に開発したとされる戦術・戦略級MS

NJによる影響は戦後も残り、数百とも数千とも地中奥深くにあるされるこれらの除去は実質不可能な為、一部電子索敵や長距離誘導兵器の運用は困難であり、旧世紀からある戦略兵器…熱核兵器などの運用も同様に制限された。
この解決案としてユーラシア連邦はMSによる戦略・戦術核兵器の運用・攻撃を極秘に検討。
その答えとして本機が提示された。

ただし機密レベルが高い為に詳細に関しては不明である。

仮想敵国を大きく刺激しかねない事から本機は製造されず、最重要機密としてコンピュータ内の仮想シミュレーション上でのみ、組み立てられて仮想演習しか行われていない。

……とされているが、現実での挙動や機体バランスや耐核防御装甲やその構造など様々なシステムを計るために実機が2機組まれており、演習も行われている。

このデータを反映し本機の原型機となったリック・ディアスに専用の装備が開発され、〝とある部隊〟に極秘に配備されているという。


この事実は夢幻会がガーベラやゼフィランサスの誕生によって、サイサリスの存在を疑った彼等のそれとなく行った質問にユーラシアが答える形で大洋連合の知る所になっており、開発・演習データの提供を見返りに大洋連合は黙認し、両国は万が一の時の為の切り札の一枚としている。

―――76年にて作成されたあるレポートより抜粋。

654: ゴブ推し :2016/12/27(火) 19:51:10
以上です。
ガイアは、スカンジナビアに似合うようにガルムと名称を変えました。皆に分かりやすいようにガイアのままにすることも考えたのですが…どうでしょうか?
他にも原作との違いは装甲材など色々とありますが、目立つのはビームクローの追加と突撃砲を可動式にしたのと、同様にバックバックのウイング部分も機動性向上の為にロッソイージスのリフター形態みたいに可動出来るようにしている事だと思います。
ジム・ウルフへジンは、ワイルドダガーというよりもジム顔・胴体なガイアとイメージして下さった方が良いと思います。四足形態での性能はラゴォに近いもので、MS形態ではジム・カスタム未満と考えてます。

ゼフィランサスは、コアブロックを排して内部機構全体をムーバブルフレームにした外見(宇宙仕様)がGP01なガンダムMarkⅡです。ただ頭部のヘッドホンはセンサー機能のみとしてます。
フルバーニアンはテストを経て着脱式となり、フルアーマーなどと同様にオプション装備にし、さらに扱えるパイロットが少ないとしてます。
ジム・カスタムとジム・キャノンⅡはゼフィランサスの簡易量産型とジムコマンドの改修機の間みたいな機体と言った感じです。

サイサリスは半分はネタです。あるかも知れないという程度に思って下さい。

655: ゴブ推し :2016/12/27(火) 19:53:29
スカンジナビア王国陸軍の高級機として配備が進められ、8年には早くも大きな改修が行われて>ですが、ミスりました。
スカンジナビア王国陸軍の高級機として配備が進められ、78年には早くも大きな改修が行われて>です。7が抜けてました。

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最終更新:2017年01月16日 16:41