725: 霧の咆哮 :2016/12/28(水) 00:22:27
○ユーラシアのNT用MSや、大洋やスカンジナビア、ユーラシアのエース含むオリキャラ。
『武装』
有線腕部3連ビーム砲×2
ビームサーベル×2(腰部スカート内部)
3連ビーム砲付き実体シールド
『解説』
大戦末期に大洋から購入し、モーガン・シュヴァリエ大尉に支給されたジオングのデータを元に、戦後になってからユーラシア連邦が開発した初のNT用MS。
サイコミュを搭載したユーラシア製で初のMSでもある。
戦後、大洋連合からNTの関連技術で限定的ながら技術協力や情報開示を受けたユーラシア。
これは、ユーラシアがガンバレル適性者のような特殊な空間認識能力者に付いて元々研究を進めていたのも有るが、大洋というか
夢幻会が危惧したのは、そこから更に原作ガンダム系における人工NT系強化人間に発展し兼ねないかであった。
特殊な空間認識能力者もといNT(差別化が面倒なので、自分的にはガンバレル適性者=NTと解釈している)パイロットの戦果の高さは、この世界においてユーラシアや、大西洋、大洋が原作シード世界以上に証明しており。
『天然物でこの結果ならば、こんな優れたパイロットを人工的に作れたならば……』という発想が同盟国のユーラシア内部で出ない保証はなかった。
この世界には既に大西洋が戦闘用コーディネイターソキウスや、ブーステッドマンといった戦闘用人造人間の存在や強化人間計画を実行し、実戦投入しているから猶更である。
また、そこから大洋では開発前からやばいとプランが破棄されたエグザムシステムのような、危険なシステムに派生する恐れも十分あった。
そういうNT絡みの悲劇を防ぐ為に、大洋側から多少の機密漏洩も仕方なしと、大まかにもしくは徐々に説明することとなった(ユニコーン系とか極端な情報は明かしていないが)
大洋側からの真剣な忠告を聞いたユーラシア側はNT系に付いて研究を進めるのは変わらずとも、その技術の扱いは慎重となり、特に人道方面に気を使うようになり、違法研究とかに目を光らす様になった。
NT関連やサイコミュ技術に付いて、暫くは大洋側におんぶにだっこなのは歯痒いが、あちらとは2、30年分のアドバンデージ差が開いているのもまた事実。
この技術は特にデリケートな類と認識し、またユーラシアのMS技術自体はハイぺリオンやゲルググの例から着実に進歩してた実感や実績も有り、無理に事を進めるような焦りも無かった。
以上の事情を前提に、サイコミュ系は基本大洋側からの協力チームにお任せの元開発された本機は、主に自国製サイコミュ系MSのデータをユーラシアが取る為の試験機であり。
武装こそジオングから通じる物を搭載しているが、実戦投入は想定されていなかった。
事実、大戦で同系のジオングを操縦した経験から、本機の試験も担当したシュヴァリエ少佐(昇進済み)の感想的には。
両肩部の大型スラスターで機動性が高いのは良い。
だが、武装複合シールド自体は一見頑丈でも、盾表面に武装が付随してるので、被弾が重なると内側に武装が付いている盾よりも不具合が起き易く。
機体本体にジオングのような固定武装も無い為、両腕をオールレンジ攻撃用に伸ばしている間に、敵機に懐に入られたら反撃も出来ない欠点もきつく、あまり評判は良くなかった。
同じ適性者のローゼマリアも試乗したが、サイコミュ搭載による、これまで以上の有線武装端末の反応性や鋭敏な動きを見せる操縦感覚に最初は戸惑うも、直ぐにコツを掴んで使いこなした。
武装関連の不満は同じ意見だったが。
本機は確かに機体単体としての評価は宜しい物ではなかったが、ユーラシアのNT用MSとして大事なデータを多数蓄積し、後の機体開発に役立てた大事な機体であった。
726: 霧の咆哮 :2016/12/28(水) 00:25:13
『武装』
頭部バルカン×2
ビームライフル
AL付き機動防盾
ビームサーベル×2(腰部)
機動兵装ポッド×2
(ビーム砲1つとミサイルランチャーをそれぞれ内蔵)
背部大型ビーム砲(MA時限定)
脚部ビームクロー×2
『解説』
ユーラシア連邦が開発したNT用MSの初の実戦を前提にした機体。後に宇宙用の高級量産MSとして少数が量産された。
ザフトから接収したドラグーンシステムによる無線武装端末の操作データや、これまで積み上げたガンバレルや有線アーム等のデータ、更にTMS機能も組み合わせた強襲型MSの試作機として最初は開発された。
サイコミュ関係は例の如く大洋側にお任せでユーラシア側は学ぶ段階だが、それ以外はユーラシア側が頑張った。
原作からの変更点としては機動兵装ポッドをドラグーンではなくサイコミュにしてる点と、胸部バルカンをコストカットの為に排除。
この世界のセイバー同様にVPS装甲は保有してない点や、シールドに仕込まれていたバルカンをALを装備する為にこちらもカットしてること。
メリットは可変機構がセイバーやトーラスより単純で、可変機としては整備性が良好で、カオスの変形形式だと両腕両足の武装も変形中でも問題なく使える点。
一方で最大火力の背部ビームが構造上、MA形態でしか使えない点と、通常の機体と比べると可変機やサイコミュ系兵装の、特に後者の整備負担が問題となった。
同時期に開発していたセイバーの影響か、こちらは格闘用の脚部武装を、ビームクローを装備していることが慣れない物には扱い辛かった。
蹴りでそのまま相手を切り裂いて撃破出来たり、クローで捕獲とか出来るのは便利で、ドルガイストのクローの操作に慣れてた者にも好評だったので微妙に賛否両論だったりする。
後、速度面じゃセイバーよりは遅いので体へのG的な負担もそちらよりはマシ。
(セイバーの操縦難易度を上げてるのは、基本が空がメインとしても、6刃流や地上と宇宙両方の任務に対応するしかないとか、その高い機動性の負荷が主だし)
基本的にカオスは宇宙での運用が前提と訓練や操縦から割り切られており、一応大気圏内での空中戦や兵装ポッドの展開も可能。後者はどうしても推進剤の消費量増大で稼働時間が限られるが。
テスター達の感想的には、操作する端末が2つしかなく、有線が絡む心配もないからガンバレルよりも扱い易いと評判は良好。
武装面もハンマ・ハンマより充実していて防御面で欠点もない。
MA形態も戦闘機やMA上がりのパイロットの操縦経験が活かせるので、実は戦車乗りのモーガンよりはMA上がりのローゼマリアやマリーダ達の方が気に入っていた。
また、兵装ポッドが2つしかないのは他にも利点が有り、相手に与えるビットやガンバレルの総合火力や圧力の面では数が少ない以上、ガンバレルハイぺリオンとかよりは劣るのだが。
有線が絡む問題が無いのと4つ操作のメビウスゼロよりも数が少ない事実が、これまでの適性試験では4つじゃ扱い切れずに落第だった適性の低いガンバレル使い(ようは低レベルNT相当)に、2つなら操作出来ると再帰の芽を与えたのだ。
加えて、大洋がドーベンウルフと言うガンバレル適性が無くとも有線で武装端末を操作可能なシステムを既に実戦投入してるのも参考に、カオスの兵装ポッドを有線タイプに変更した機体も後に開発。
試作機が完成したのはセイバーと同時期だが、サイコミュ関係の調整やコスト面の問題で量産型の配備スタートは若干遅れた。
最終的にカオスの無線タイプが十機から十数機、何年か遅れて有線タイプも一定数がユーラシア宇宙艦隊の精鋭向けに配備されたが、冷戦中の情勢から総合配備数はセイバーと同等と少な目(一先ずは)
カオスはユーラシア初のNT用実戦型可変MSだけでなく、初のナチュラル対応有線武装端末搭載型MSとしてもデビューしたというこである。
機体カラーはセイバーは原作から変更されたが、カオスは元々派手な方ではないのでそのまま緑系で。
ユーラシア軍内部の可変機ファンからは、セイバーとカオスの両機が同時期の高級量産機として人気を集め、乗り換えを目指す目標となった。
727: 霧の咆哮 :2016/12/28(水) 00:28:59
◇船場(ふなば)カイジ
乗機はガンダムアシュタロン。階級は中佐。
人種は合法範囲のコーディネイター。45歳(ラクス軍との開戦時)
原作ガン×ソードのカイジの同位体。
大洋海軍所属の海をこよなく愛する男で、軍人でありながら戦闘で海を汚してしまうのを苦々しく思っている。
一方で、水中用MSで自由に海の中を駆け回れること自体は楽しいから悩ましい。
趣味はサーフィンや釣りと言った、とにかく海に関係するレジャーなら何でも好き。
また、海の清掃活動や環境保護活動にも参加している。
一見へらへらとしたさえないおっさんだが、これでも前大戦ではズゴックを駆り、戦後にはアシュタロンへの乗り換えを許された精鋭。
ラクス軍との開戦時はかつての愛機を思い出すデザインの敵部隊を悉く水底に叩き込んでいる。
序にちゃんと妻子持ちだったりもする。妻子は同僚が驚くほどの気立ての良い美人だとか。
728: 霧の咆哮 :2016/12/28(水) 00:32:33
◇岩崎奈々子(いわさきななこ)
乗機はゼータガンダム。階級は少尉。
人種はナチュラル。18歳(ヤキン戦役時)
ムラサメ技研関係者故に、軍人としては年齢が若い。
性格や外見イメージは強いて言えばこなた(らき☆すた)に近い。
こなたの髪の色を黒くして、オタク属性をそのままにゼータガンダムへ特別強力な拘りを付与したら大体あってる。
笹原同様転生者だが、彼女は前世は現代世界一回のみ。
前世ではこなたのようなオタク女子だったが、中でも特にロボ系、それもゼータガンダムに心底惚れていた。
渋でゼータのイラストを描いたり、ゼータ機体使い主人公で二次創作を書いたり、プラモを徹底的に造り込んでコンテストに送ったら賞を貰ったりも。
ゼータへの愛なら誰にも負けないと豪語するレベルだったが、社会人生活に突入後、高速道路で事故に巻き込まれて即死してしまい、気付いたら大陸シード世界に転生していた。
未来だの、日本が大陸化してるだの、転生者特有の混乱や適応はお約束だから何やかんやで流すとして。
自分の世界が歴史はいくらか違うとして、大まかにはシード世界なんだと理解したところで、戦争やエイプリルフールクライシスやらどないしようと頭を抱えていた。
そんな折にムラサメ技研にスカウトを受け、転生後、妙に自分の勘が良くなった疑問が解けたと同時に、NT絡みの悲劇やらなんやらを思い出し顔色を真っ青にしたのをスカウトマンに心配されたりしたが。
一般人で生きていてもクライシスやユニウス落としやらで危ないんだし、それなら死ぬ前にMS乗りたい的な内心と共にムラサメ技研へ。
彼女が想像していたより遥かに扱いは全うで、あの天下のアムロ・レイやハマーン・カーンの同位体らしき人物と仲良くなれたりと、内心狂喜乱舞。
おまけにリアルMSを自分が扱えるのだ、オタクならばテンションが上がらない筈もない。
周囲からはロボで喜ぶ若者らしい反応と苦笑を浮かべられたり、生暖かい目で見られていたが。
同時に、出向中の真っ当な軍人っぽい人らからは、こんな子供を戦場に送り出す日が来るかもしれないと、苦々しい顔をされていたが。
彼女のNTとしての能力は当初は高くないと思われていた。
サイコミュ試験型ザクやエルメスとかに乗っても、動き自体は悪くはないが、アムロやハマーンみたいな真のエースを除いても、他の試験者達と比べても並かそれ以下でしかなかったから。
ただ、動きが微妙なのはビットや有線端末の類で、機体本体の操作センスは中々良かった。
開戦当初はビット系の動きが微妙なのと、年齢面も有り実戦にも出ずに後方待機。暇を持て余していた……わけではない。
技研絡みのパイロットのお仕事だけでなく、整備士やエンジニアとかMS絡みの勉強も色々していたからだ。
その手の勉強自体はムラサメ技研に所属してから元々始めていたが、何故彼女がそんなことをしていたかと言えば一言で済む。ロボが好きなのと、ゼータガンダムの為だ。
ムラサメ技研はNT系が専門とはいえ大洋連合最先端のMS研究所の一角、つまり開発中のMSの噂や話とかも出ているわけで。
大洋があの、奈々子が惚れ込んだゼータガンダムらしき存在をこの世界で製造するかもしれないと、噂や話の雰囲気から察した。
正確な情報はその時点ではなかったが、NTなのを自覚してから鋭くなった己の勘がビンビンと響いていた。ゼータが来ると。
ゼータを完全に理解し、己の手でも整備し、可愛がれるようにこれまでにないほどに必死で学ぶ彼女の姿は、周囲からは実戦に出れないを腐らずに自己学習に励む真面目な若者と周囲からは好意的に見られていた。
奈々子がロボスキーな事実が広まっていたのも有るが。
729: 霧の咆哮 :2016/12/28(水) 00:37:31
そして、ゼータの情報が研究所内で表立って扱われるようになり、MSシミュレーションでも使用可能になったので奈々子が試すと、周囲が驚愕するほどのデータが記録された。
他の試験機では平均レベルでしか扱えなかった奈々子が、ゼータを完璧に乗りこなしているからだ。
先に試乗していたハマーン・カーンらの記録に迫るほどに。
一方の奈々子は念願のゼータにシミュレーションとはいえ乗れるとあって、テンションフルブーストってレベルじゃなく、周囲の様子など眼中になかったが。
自分の動きが明らかに今までとレベルが違うことに気付くことなく。
データが上に報告されると、彼女の予感通りにゼータガンダムが配備されて来た。
初めて本物のゼータに搭乗し、順調に試験プログラムを消化していく内に、心の中からナニカが込み上げているような不思議な感覚を抱いていた。
そして、自由に動かして良いと許可が出て、いざ動かそうという瞬間、何か扉が開くような感覚と共に、不思議な体験をした。
それはユニコーンガンダムでバナージが、ガンダム系でアムロが経験していた、とにかくNTの覚醒や共鳴の際に起きるような超常体験。
それを、己が今まさに経験しているのだ。そして彼女は『私の、新たな今世はゼータと出会う為に生まれて来た』と心の底から理解し、確信した。
超常体験がふっと解かれた途端、管制官から凄く心配された。
何せ、許可が出た途端ゼータは変態機動と言う他ない、凄まじい動きで縦横無尽に試験空域を舞い上がっていたからだ。
そんな動きはハマーン・カーンがゼータに乗った際にも出来なかった動きで、そんな代物をまだ未熟(と周囲から思われていた)な奈々子がやらかしたのだ。
連絡が途切れたのもあり通信先から聞こえる喧噪も酷かった。
全身に襲い掛かる酷い疲労感や、超常体験の記憶と、変態機動とやらの動きを己が行っている記憶の、同時間の記憶が2つ重なってるのを自覚し、報告を上げる際大変なことになりそうだと、疲れた笑みを浮かべた。
その後、オーブ戦辺りで初陣を済ませた奈々子はボワズやヤキンでの決戦にも参加し『ゼータ・オブ・ゼータ』『最強のΖドライバー』の異名を欲しいままにした。
なお、試験以降彼女は何故かゼータ以外のMSを操縦出来なくなっていた。
他の人の操縦に相乗りするだけや、コクピットにまでは入れるのだが、操縦しようとすると、急な吐き気など急激な体調不調を起こすのだ。
逆に風邪を引いた時のように、体調不調の際にゼータを操縦しようとしたら、何故か風邪が完治していた。
原因は最後まで不明で、匙を投げた医者は多分悪くない。
序に、ゼータプラスも大気圏内用・宇宙用問わずセーフだったが、ダブルゼータは何故か駄目だった。
研究者達も本人も首を傾げたが、奈々子自身は他のMSをもう操縦出来ないのは少し残念だが、ゼータに乗れればそれで良しとあんま気にしなかった。
シミュレーションではどんな機体でもセーフだったが、彼女は他のMSを使うと中の上位のエースに過ぎないのだが、ゼータを使わせた場合にのみ戦闘力が特別跳ね上がり。
あの『白き流星』アムロ・レイや『女帝』ハマーン・カーン等、大洋の高名な他のエースから『同じゼータを使った模擬戦ではあの娘に勝てる気がしない』と言わしめるほどにゼータを完璧過ぎるほどに使いこなした。
また、原作でカミーユが起こしたオカルト系の能力も、奈々子はゼータ搭乗時限定だが、ある程度任意に使えるという報告すら飛び、夢幻会も驚かせた。
主にプレッシャーで相手の動き止めたり、謎のバリア張ったり、ビームサーベルが延長したり。
バリアは回数制限が、プレッシャーも格下が相手でもないとまともに通じないと欠点もあるが。
ラクス軍との開戦時もカスタムした専用ゼータを使い続け、ゼータの恐ろしさを連中に刻み付けた。
730: 霧の咆哮 :2016/12/28(水) 00:39:33
やがて、ゼータが兵器の寿命としてお役目を終了する日まで彼女はゼータと共に有り続けるだろう。その後はどうするのか。
非武装に改修されたゼータを引き取って、自分が飛べなくなる限界まで飛んでから隠居でもしそうであるが、それは彼女が選ぶ未来次第。
因みに他のエースとの交流というと、ガトーや二ムバスやマリーダみたいな宇宙世紀系パイロットならまだしも、アンデルセン神父やストパンルーデル、グラーフやイスカンダルやバン等の同位体までと、交流したり調べた情報を見て。
同じ転生者(実は完全に同じでもないが)エースの笹原と共に、何このカオスな世界と乾いた笑いを浮かべもした。
ゼータに乗ってればとりあえず幸せな彼女でも、末期戦モードに入ったザフトの子供らを殺していくのは堪えなかったわけじゃなく、戦後は暫く引き籠った。
周囲の支え励まし、何よりもPTSDで軍を辞めたらゼータにもう乗れない=ショックで引き籠ってる場合じゃない、と復活したが。
733: 霧の咆哮 :2016/12/28(水) 00:43:44
◇霞(かすみ)・ベルクルス(改名前はカスミ・ヴェルスバッハ)
乗機はガンダムゼフィランサスもしくはジムキャノンⅡの狙撃型。階級は少尉(ラクス軍との開戦時)
人種は第二世代コーディネーター。年齢は15歳(ヤキン戦役時)
血のバレンタインで家族を失ったのを切っ掛けにザフトに入隊したザラ派の兵士。
南米部隊に配属され、大西洋本土侵攻作戦参加、オーブへ撤退、オーブ上空でジャンク屋経由でプラントへ撤退へと転々と流れ。
狙撃が得意だったことから、数少ない精鋭としてジンスナイパーマニューバを受領し、ボワズやヤキン決戦でも参加。
最終的に奮戦しながらも多勢に無勢。部隊は壊滅(主に大西洋軍を相手にしていた)し、意識不明の重傷を負いながら、損傷が重なったスクラップ状態の機体で漂流中のところを大洋連合軍に保護され、気が付けば捕虜用の病院内でプラントの敗戦を知らされる。
傷が完治した頃には既に戦後で、そのまま自由の身となったが、正直途方に暮れていた。
血のバレンタインで家族を失い天涯孤独なので帰る場所はもうない。
故郷を奪い、親しい同僚や友人達を殺し捲った理事国への恨みは、特に東アジアに対しては強く燻っているが、その理事国の大洋に自分は救われ、丁重に扱われて暫くの間生活の面倒も見て貰っている恩も出来てしまった。
だけど、コーディネイターへの扱いがマシでも、割と積極的に旧ザフト関係者を勧誘しているらしい大洋やユーラシアに協力するのも、心情的に厳しかった。
同じ派閥だったザラ派関係者にも、ユニウス7を、家族が眠る墓標を落とそうなんてふざけた真似をされて失望し切っており、頼るなんざご免。
さて、どうしようかと、何処かの公園で無気力に手にした求人雑誌片手にボーっとベンチに座っていると、偶然にも戦友の霧華・ベルクルスと遭遇。
世間話から霧華の滞在先での飲み会に進展し、霧華がクール也に面倒見の良さを見せて上手く慰めてる内に、色々失いザフトの軍人ですらなくなったただの少女は、カスミは、溜めこんだ物を漸く掃き出し泣き喚ける機会を得た。
プラント敗戦を知った時点でも泣けなかった彼女が。
酔ってる最中の自分の醜態がしっかり記憶に残るタイプであったカスミは、正気に戻ったらそれはもう可愛らしく狼狽えたが、そんな彼女を生暖かく見詰めながらそっとしてあげる霧華の優しさが、より辛かった。
落ち着いた後、行く当てが無いのならと、霧華にスカンジナビアに共に行かないかと誘われ、即座に頷くカスミ。
即断即決過ぎるカスミに怪訝な顔を浮かべる霧華だが、カスミがそれで良いならと話を進める。
実はカスミは意外とちょろいと言うか、残されたほぼ唯一と言って良い親しい相手の霧華に依存気味になっており、霧華と離れたくない、スカンジナビアならば抵抗感も無いだけであった。
その後、ザフト時代の自分との決別の意味も兼ねてと、移住後に本気で甘え始めたカスミに屈した霧華の許しも出て霧華の義妹になり、名前もそれに合わせて変更した。
スカンジナビア軍に入隊後は、ジンスナイパーマニューバを使っていた経験から狙撃や砲撃系の機体に多く搭乗。
高性能機体ならば汎用機でもその性能の高さを狙撃にも応用した。
あのシモ・ヘイへを産みだしたお国も領土内に含んでいるスカンジナビア軍から霞の方も良い影響を受けた。
パイロットとしての総合能力はエースには及ばずとも精鋭クラスで、狙撃に関しては更に飛び抜けてる。
こと狙撃のみで比較すれば、スカンジナビアに移籍後の訓練の結果も有り、霧華やバンといった他のスカンジナビアエースと比べてもトップクラス。
後に『凍れる射手』の異名を得るステラ・ブレーメルとも仲が良く、エースとしての地力や才覚の差か、戦果こそ及ばず二つ名は持たないが、狙撃能力のみで比べたら彼女とほぼ互角。
ステラ曰く『彼女と言う良きライバルがいたからこそ、自分も高みに手が届いた』と語っている。
性格や外見イメージは強いて言えばタバサ(ゼロの使い魔)に近い。
霧華と体型や容姿や表面的な性格は同じクール系ということで似ている2人だが、血縁関係は明確に否定している。
文字通り他人の空似である。なお、霞は義姉と似ていると言われると喜ぶ。
734: 霧の咆哮 :2016/12/28(水) 00:46:26
◇アティ・ユーティライネン
乗機はガルムガンダム。階級は少佐(ラクス軍との開戦時)
人種はナチュラル。年齢は31歳。
WW2のフィンランドにおけるトップエース、エイノ・イルマリ・ユーティライネンの子孫。
大西洋のイメリア姉妹同様、素でコーディネイター用機体でも操れる数少ない人材。
何気にそんな貴重な人材もカオスに満ちたこの世界の北欧にはいた。
エースとしての才覚は後にラクス軍との戦争で『獣王』の異名を得るバン・フライハイトには及ばないが、彼が入隊するまでは彼女がスカンジナビアのMSパイロットで最強だった。
軍内ではバンだけでなくコーラサワーの台頭や霧華や霞と言った新たな人材の加入に対してとても喜んでいた一人。
何せヤキン戦役中のスカンジナビア軍はとにかく人材不足で、何時もアティの頭を悩ませていたからだ。
そういう意味では変な人材が入ってくる危険を含めても、上層部が進めた外部からの人材の積極的な誘致には賛成であった。
性格や外見イメージは強いて言えばアティ(サモンナイト3)に近い。
原作のように教師としての才覚は一応あるが、そちらよりもエースや指揮官としての軍才の方が高く伸びている。
(教師適正は霧華の方がこの世界じゃ上)
特に大規模なMS部隊の指揮も的確にこなせる人材は貴重。バンやコーラサワーとかは中隊規模が限界なので。
735: 霧の咆哮 :2016/12/28(水) 00:49:38
◇パトリック・コーラサワー
乗機はガンダムゼフィランサス。階級は少尉(ラクス軍との開戦時)
人種はナチュラル。年齢は26歳。
原作ガンダムOOのパトリック・コーラサワーの同位体。
霧華の教え子の一人で、そういう意味では霧華を慕っているが、異性としてはアティの方が好み。合法ロリよりは巨乳の方が良い派。
ぶっちゃけ金髪巨乳嫁をゲットしているバンを羨ましがっている。
性格とかも基本そのままだが、エースとしての得意戦術は持久戦。
元々実家がスカンジナビアのMS製造メーカーを経営しており、つまりお坊ちゃま(次男や三男辺りだが)
それ以前から実家が兵器関連を製造してたことからそちらに興味を持っており、エンジニアや整備士の資格を有してるのと、戦闘センスも合わさり如何に効率良く自機を壊しながら、稼動状態を維持するかを熟知している。
これにより、外見はボロボロに追い込まれてるのに動きのキレは中々落ちず、しぶとく戦い続ける様子が対戦相手に恐怖を与える。
見た目はボロボロに見えても、それらは上手くダメージや被弾個所を受け流し、避けられない攻撃を当てても問題ない場所に上手く誘導して、身代わりにしているからで、内部機構へのダメージは見た目ほどではないから出来る芸当。
そんな戦闘光景や、原作での幸運ップリも引き継ぎどんな損傷を受けても必ず中身は無事に帰ってくる様子から、ラクス軍との戦争時には『不死身のコーラサワー』の異名を得た。
戦闘特性上、どうしても可変機故の脆さが非可変機と比べて出てしまったり、ダメージが重なると変形にも支障が出るガルムとの相性は良くないので、愛機はジムカスタムやゼフィランサスのような汎用機の方が向いている。
736: 霧の咆哮 :2016/12/28(水) 00:53:14
◇ヘンリエッタ・ケルビーニ
乗機はカオスガンダム(無線タイプ)。階級は少尉(ラクス軍との開戦時)
人種は第二世代コーディネーター。年齢は13歳(ヤキン戦役時)
プラント生まれのプラント育ちで、戦時末期の徴兵で繰り上げ入隊させられた少女。
乗機はゲイツだったが、才能自体は有ってもそれを育てる経験や暇がなく、あっさりどこかからの砲撃の余波で機体が戦闘不能に。
そのまま漂流してると、コクピットやパイロットスーツの酸素残量も限界間近となり、襲い来る強烈な孤独感、窒息死の未来に心底怯え、もうこれまでと泣きながら拳銃に手をかけた。
しかし、目の前にハイぺリオンガンダムガンバレルカスタムが、ローゼマリア機が現れ、無事ユーラシア軍に救出された。
まさに彼女からすればローゼマリアは敵でありながら『アルテミスの守護天使』の名に恥じぬ救いの天使であった。
バンや霞が理事国へ燻りを残しているとは逆に、彼女はむしろプラントに憎悪を向けている。
彼女からすれば勝ち目のない戦争を無理に継続したザフトの、プラント上層部のせいで、自分の友人達が多数戦地でその幼い命を使い潰され、散らしたのだ。
そういうのを恨む者が出ていてもおかしくない。
ある意味彼女のような存在は霞やバン達の対比とも言って良い。
そこら編の事情と、助けられた恩と、ローゼマリアへの憧れ(お姉さま的な物も含まれる)からユーラシア軍に積極的に仕官。
最初は実績不足や年齢的な事情で断られるも、ラクス軍との開戦前には無事入隊。
ガンバレル適性の試験も受けると、ローゼマリア達どころか通常のメビウスゼロ使いには及ばずとも、カオス用のラインになら届いてたのが判明。
いきなり新兵に新鋭機は配備はされなかったが、リックディアス等で経験を積んだ後、ラクス軍と開戦時にはカオスに乗り換え。
憧れの大恩人兼お姉様がかつてこの機体をテストしてたと聞き、それに自分が乗れるとあって心底喜び、戦場でここが恩返しの時ぞとばかりにローゼマリア達と共に奮戦した。
因みに、彼女を砲撃で吹っ飛ばしたのは奈々子のゼータガンダムのハイパーメガランチャーからの余波である。
奈々子もヘンリエッタ自身も知らないことだが。
性格や外見イメージは強いて言えば白井黒子(とある魔術の禁書目録)に近い。名前はイタリア系だけど
黒子の髪の色をコーディらしい蒼髪にして、変態要素を控え目にしたら大体あってる。
737: 霧の咆哮 :2016/12/28(水) 00:57:54
以上です。
今気付いたけどスカンジナビアの自作の女ネームド、全員眼鏡っ娘だ。パイロットの視力から伊達だろうけど。まぁ良いや。
奈々子の大陸シード系オリキャラ最長の解説文は、間違いなく書いてる時にスイッチ来てた。
ゼータ使いの影が薄いのを時風氏が嘆いていたので、試しに作って見ようとしたら思いっきり筆が暴走した。
当初はゼータ使いの転生者ってだけだったが、いつの間にかルナスカイみたいに覚醒してすんごい濃いキャラになってた、インフレしてたらごめん。
もしかしたらルナスカイの時同様、彼女で一本書けるかも。
因みに家のスカンジナビアネームド5人の戦闘特徴を纏めるとこんな感じ。
バン:エース単体としては間違いなくスカンジナビア最強。特に地上戦や突撃戦、攻勢に優れる。中隊までの指揮は戦歴からも熟せるが、大隊以上は厳しい。
霧華:エース単体としてバンどころかアティやコーラサワーには及ばないが、教師適正なら最高。スカンジナビアのMSパイロット達は彼女が育てた(ガチ)
傭兵時代には気付かなかった才覚だが、指揮官適正含めて戦闘も、狙撃も、整備もMS関連の技能は皆一定レベルまでは器用にこなせるので、それが教練や戦術の応用性にも繋がっている。
何せ傭兵時代には旧式化が進むジンアサルトシュラウドで最期まで大戦を生き残ったのだから、苦手を補わないと死ねる意味も有った。
指揮官適正はこの5人ではアティに次ぐレベル。
霞:パイロットしての総合値ならば5人最弱だが、狙撃のみで比較すれば5人最強。パイロットとしての腕前もエースには及ばないだけで精鋭レベルの技術は有る。
指揮官適正はそれなり。
アティ:エース単体としてはバン相手では1割勝てるかどうかだが、大隊以上の規模で模擬戦すると完勝出来る。
小隊対決じゃバンのエースとしての質に押し潰されて勝ち目は2、3割ほど、中隊としては大体互角かアティが優勢。
コーラサワー:防衛戦や持久戦が得意で、タイマンではバン相手でも劣勢ながらも勝率を残す。10回模擬戦すれば2、3回勝てるかどうか。
その分指揮官適正は中隊までだが、整備士やエンジニアとしての技術や知識も高いので、そちら方面の手助けは出来る。
ユーラシアでの暫定適正ライン。
ローゼマリアクラス:実戦を重ね成長したNTレベル
通常のメビウスゼロクラス:実戦前のそこそこかそれ以下のNTクラス
カオス(無線)クラス:低レベルもしくは僅かにしか素質を目覚めさせてないNTクラス
カオス(有線)クラス:NT適性がほんの僅かに有るもしくは皆無だが、錬度やセンスでそれを何とかできるクラス。それ以下は適正無し扱い。
747: 霧の咆哮 :2016/12/28(水) 08:55:11
気付いた誤字だけ修正
×ダメージが重なると変形にも支障が出るガイアとの相性は良くないので
○ダメージが重なると変形にも支障が出るガルムとの相性は良くないので
×白井黒子(ゼロの使い魔)
○白井黒子(とある魔術の禁書目録)
最終更新:2017年01月16日 16:42