556: トゥ!ヘァ! :2017/01/03(火) 19:10:53
CE70年10月10日
10月会議から11月半ばまでの停戦期間中であるこの日。
大洋連合の宇宙本拠地であるムンゾでは待望の量産型MSジムの先行量産型がロールアウトした。
また大洋の本拠地である日本、重要拠点である豪州などでも同じように先行型がロールアウト。
基礎性能ではザフトのジン以上のものを獲得しており、主兵装は拡散、連射、単射の三モードを使い分けられるビームスプレーガン。
接近戦用のビームサーベル。対ビームコーティングも施してあるシールド。牽制用の頭部バルカン砲。
また作戦や用途に応じて使い分けられる武装としてバズーカ、マシンガン、ビームスピアなどの諸装備も完備。
また同時期にガンキャノンの正式量産型であるガンキャノンD型(量産型)もロールアウト。
こちらはビームスプレーガンにマシンガン、シールド、頭部バルカン、両肩の240mmキャノン砲、近接戦用のビームナイフとなっている。
パーツの多くもジムと共用しており生産性・整備性共に高い機体に仕上がっていた。
また大洋が進めていたMS搭載能力を持つ艦艇への改修計画。通称ビンソン計画により保持していたサラミス、マゼランの多くをサラミス改級(Zに出てきたやつ)、マゼラン改級(MSの搭載能力あり)へ改修しており、艦隊整備計画も順調に進めている最中である。
そして連合初の初めからMS搭載を前提に開発された軍用艦であるペガサス級強襲揚陸艦(グレイファントム相当)の就役と会議の交渉で勝ち取った停戦期間を活かし着々と戦力を増強していた。
なおこれらの生産に伴い旧式となったザニーと初期型ガンキャノンは各連合諸国へ適正価格で卸されることとなる。
このためアフリカや南米、欧州、中東と幾つもの戦線にて連合諸国側にもザニーを始めとする大洋の旧式MSの姿がちらほらとみられるようになりプラント側は連合(主に大洋)が本格的にMSの開発と配備を進めていることを悟ることとなる。
ザフトはこの動きに一層のMS開発促進と戦力増強にて対応。
今までジンタイプやザウートだけであった親プラント政権諸国へもシグータイプやディン、グーンなどを始めとする新たなMSの供与と生産を認め、全体的な戦力の強化への歩を進めた。
そして体調不良により倒れたシーゲルに代わり新議長となったパトリック・ザラは安定している南米戦線からの戦力の引き抜きと、停戦期間中に教練の終わった新兵を中心にアフリカに追加の援軍として派遣。
またコーカサス方面軍と欧州方面軍に一部の親プラント中東諸国の海軍と共に水中戦力の紅海への派遣を命令。
停戦明けに南アフリカのBU領に対し、大規模な侵攻作戦を仕掛けることを決定した。
連合諸国もこの動きを察知し、BUでは比較的余裕のあるインドから戦力をアフリカへ派遣。
またインド洋へ残っている海軍を展開させる準備を開始。
大洋から供与されたMSもデータ取り用または試験用を残し、大多数アフリカに投入することを決定。
大洋ではロールアウトした先行量産型ジムを含めた大規模な援軍をアフリカへ再度派遣することを決意。
停戦が明ける11月半ばまでに多くの戦力をアフリカへと運ぶこととなる。
また意趣返しとしてか大洋はロールアウトした新規MS隊と艦艇軍を再編した艦隊をザフト占領下の世界樹があるL1宙域近辺へと集めており、その動きに呼応するかのように今まで自領のコロニーに引きこもっていた大西洋、新ソ連の宇宙艦隊も動きを見せる。
この動きにザフト宇宙軍も一時通商破壊の動きを低調にしてまで戦力をL1の世界樹要塞(占領中に改修)に集結。
このように両陣営共に地上・宇宙問わず停戦明けから大規模な衝突が起こることは予想しており、それは極めて高い確率で起こる出来事であった。
557: トゥ!ヘァ! :2017/01/03(火) 19:11:26
そして運命の停戦明けCE70年11月15日
日付が変わると共に先にザフト地上軍全軍が動き出した。
スーダン、中央アフリカなどに集結していたザフト地上艦隊が直線のMS隊と共に侵攻を開始。
空にはその援護のためアフリカ共同体の航空部隊がザフトのディン部隊と共に舞い上がっていた。
また中東サウジアラビア、エジプトのスエズなどからは水中艦隊と航空部隊が発進。
目標はアデン湾のジプチ、ソマリアである。
この動きに対し連合国側も対応。
BU・大洋連合軍は事前に備えていたため戦力十分であり、またインドまたはマダガスカルに駐留していた両軍艦隊も動き出した。
そして起こる両軍の激突。
南スーダンにてザフトは北アフリカの戦い、中央アフリカの戦いなどで名をはせた砂漠の虎ことアンドリュー・バルトフェルドの指揮の下、バクゥ隊が一斉突撃。
またこの日のために腕の立つパイロット中心に与えていたラゴゥ(単座タイプ)もその多くがバクゥ隊の指揮官機として配備されていた。
これに対し連合側は陸戦型ジムを中心とした大洋部隊が対応。
バクゥ隊は以前の戦いのように機動性を活かしながらも戦線突破を図ろうとしたが大洋の陸戦型ジムに阻まれる。
バクゥ隊から見ればその動きは以前のザニーやガンキャノンとまるで別物であったという。
火力で勝る陸戦ジム隊と機動性で勝るバクゥ隊の両者は互いに一歩も譲らず、両部隊共に序盤から少なくない被害を受けることになる。
アデン湾ではザフト・親プラント中東諸国海軍によりジプチ、ソマリアへの上陸作戦が展開され、それを阻止しようとしてくるBU・大洋の航空部隊、連合艦隊と激しい戦闘が繰り広げられていた。
BU・大洋の連合艦隊はアラビア海からアデン湾に直進。
これを阻止しようとするザフトの水中艦隊とぶつかることとなるアラビア海海戦が勃発。
なお親プラントの中東諸国艦隊は練度と装備の差から上陸部隊の方に割かれることとなった。
このザフト水中部隊の動きに大洋艦隊はロールアウトしたばかりのアクアジム隊を投入。
アラビアの海の中で激しい水中戦が繰り広げられることとなる。
一方アフリカ共同体軍が主力のコンゴ方面ではBUアフリカ軍との激しい戦闘が続行中であった。
両者共慣れないMS隊を投入し、陸空共に大量の兵器と人と弾が飛び交った。
南スーダンの戦いでは一進一退の攻防が続き、アラビア海では単純な数の差からザフトの水中MS隊が押していたが、対潜哨戒機と巧みな連携を行う大洋水中MS隊を押し切れずにいた。
558: トゥ!ヘァ! :2017/01/03(火) 19:12:01
そんな中で動いたのがアラビア海戦線。
連合艦隊がザフトの水中部隊を押し切れないでいる間に数少ない水上部隊と親プラント中東諸国艦隊がジプチとソマリアに上陸成功。
また同時進行で制圧していたエルトリアからも続々と後続の上陸部隊が水揚げされていき、
BU領エチオピアへと進行を開始した。
上陸を防げなかったため、BU・大洋連合艦隊は目標を変えザフト・親プラント諸国艦隊の撃滅に主目標を移すことになる。
当のザフト水中艦隊は連合艦隊の目標の主軸が自分達に移されたことを察知したが未だ上陸支援のためにアデン湾に展開していた味方艦隊を守るため、ここはあえて攻撃を誘引することに。
最終的にザフト陣営艦隊は上陸がある程度進んだため海上艦隊は紅海内へと退避。
代わりにアラビア海海戦に参加した水中艦隊ボズゴロフ級潜水艦12隻のうち四隻が轟沈。
ザフトの水中MS隊も大洋のアクアジム隊と対潜哨戒機隊にすり減らされ貴重な機体と人員の多くを失う事となる。
次に動いたのが南スーダン戦線。
ザフト陣営上陸部隊を味方艦隊が阻止できず、エチオピアへ本格的な侵攻を開始したことを受け取った大洋とBUの部隊は17日に戦線をウガンダ、ケニア国内まで下げることを決意。
殿に志願した部隊を残し、撤退を開始。
この動きを見たザフト軍は司令官アンドリュー・バルトフェルド自らが専用のラゴォ・ハイマニューバを駆り追撃を開始。
連合側は機動性の高いバクゥの追撃に被害を受けながらも連合殿部隊の決死の足止めもあり大多数がウガンダ・ケニア領内に撤退を完了。
しかし、ザフトをビクトリア湖のマスドライバーへあと一歩という位置まで進ませてしまうこととなった。
さて、ここで勘のいい方、世界地図を片手に見ているような方々は薄々気づくだろうが今のザフト陣営軍は南スーダンやエチオピア、ソマリア領内に大多数が集まっている状況であり、戦力はあるが練度に不安が残るアフリカ共同体軍が担当するコンゴ方面では攻め切れていない。
つまりはコンゴ方面で何かがあればザフト軍は半包囲されるということである。
同年11月27日
被害を出しながらも押し進めていたザフト軍に悲報がもたらされる。
コンゴ方面にてアフリカ共同体軍が敗北。
同時にBUの地上艦隊が既に中央アフリカを抜けスーダン領内に入っているということも。
BUのコンゴ方面軍司令官バン・バ・チュン少将率いる地上艦隊はアフリカ共同体の地上艦隊を破ると最低限の補給を済ませ猛スピードで中央アフリカを打通し、そのままスーダン領内に入り込んだ。
狙いは東アフリカ一帯を股にかけた大包囲網。
大洋とBUは初めからマスドライバーを餌にザフトを奥深くへ誘引し、この網に閉じ込めることを狙っていたのである。
これに慌てたのはザフトの現地司令官であったアンドリュー・バルトフェルド。
このままでは自分たちは東アフリカをまたにかけた大包囲網に取り込まれてしまうという事実に気づき、ビクトリア湖のマスドライバーのすぐそこまで迫った状態でありながらも無念の撤退。
すぐにエチオピア方面指揮官であるアーノルド・ホルムスに連絡。
また急いで部隊をまとめスーダン方面に舵を切ろうとしたがそれを見逃す大洋・BUの部隊ではなくこれを猛追撃。
ウガンダ、ケニアだけでなくアフリカ共同体の部隊を破ったコンゴ方面のBU部隊までもが南スーダンのザフト軍に襲い掛かった。
ここに狩る者と狩られる者の立場は逆転したのである。
559: トゥ!ヘァ! :2017/01/03(火) 19:12:34
既にバン艦隊はスーダンの中央付近まで進出しており、半包囲と言える状況になっていた。
そんな中で元から機動性の高いバルトフェルド隊はともかく、上陸軍が中心であり、更に天然の要害であり、山々や荒れ地が多いエチオピアの奥深くまで進軍していたホルムス隊の撤退は致命的なまでに速度に欠けていた。
更に追い打ちをかけるように再編成された大洋・BUの艦隊が唯一の逃げ道である中東方面への海路を塞ぐ形でアデン湾に進出。
これを撃退しようにも先のアラビア海海戦にてザフト水中艦隊は消耗しており、頼みの綱の親プラント中東諸国艦隊は数でも質でも大きく連合艦隊に劣っている状況。
エチオピア方面軍は重荷となる重装備の多くを捨て去り、できる限りの速さでまだ味方の支援の及ぶエルトリア方面へと撤退していた。
とは言えBUの部隊もここぞとばかり追撃。
上げられるだけの航空部隊を空に上げ制空権を確保した後に容赦のない爆弾とミサイルの嵐をエチオピア方面軍へと降り注がせた。
結局のところバルトフェルド隊とホルムス隊は多大なる被害を被りながらも完成しかかっていた包囲網の隙間をどうにか強引に広げスーダンのザフト支配地域へと撤退。
12月15日までには既に手に入れていたはずの中央アフリカと重要拠点ハルツームを含むスーダンの南半分を奪い返される結果となった。
後にアフリカ決戦と呼ばれるこの戦いでザフトはコーカサスの決戦以上の大敗北を喫することとなった。
この後ザフトはアフリカにて大規模な攻勢に出る力を失い、当初の予定を外れ守りの姿勢となっていく。
また連合側も大勝したとはいえ被害は少なくなく、当面の間は戦力の補充と拡充に勤しむこととなる。
560: トゥ!ヘァ! :2017/01/03(火) 19:13:05
一方宇宙では逆に連合国側の方が先に動くこととなる。
同じく停戦の切れた同年11月15日からL4宙域に集合していた大西洋・新ソ連艦隊とL2宙域に集合していた大洋の艦隊が一挙にL1宙域の世界樹へ侵攻。
なおBU、東アジアはこの前の戦いの新星攻防戦において消耗したため幾つかの小部隊のみが参加。
AEUは拠点が月を除き最もプラントのL5宙域に近いため大部隊は出せず、BU、東アジアと同じく幾つかの小部隊のみが参加することとなる。
ザフト世界樹防衛部隊と集まっていた艦隊はこれの迎撃を開始。
両軍とも大量のMS部隊を投入した戦いが開始された。
ザフト側は新型であるシグー・ハイマニューバ、ジン・カノーネなどを投入。
また今まで増産に勤めていたためシグーやディープアームズなどの配備数も停戦前より格段に増えていた。
対する連合側は大洋を中心に多くのMSを投入。
特に大洋の新型であるジムは基礎性能でジン以上なおかつ射撃、接近共にビーム兵器完備というザフト側からすれば悪夢のような機体であった。
事実初戦のように連合艦隊に攻撃を仕掛けようとしたザフトのMS隊の多くは途中で立ちふさがった大洋のジム隊に阻まれそのほとんどの攻撃は成功しなかった。
特に数的な主力であったジンは性能でも武器でも上回られ、パイロットの腕でもそこまで差がなかったため今まで類を見ない被害を記録している。
量産型ガンキャノンの装甲と火力も脅威であり、その運動性・機動性も初期型と比べ段違いであり、重量機ながらもジンに負けず劣らずの動きを見せザフト兵を驚愕させた。
また連合艦隊側も対MS戦術とも言えるものを確立しており、序盤と比べ効率的な艦艇配置による相互防御を確立しており、艦隊の防衛射撃に阻まれ今までのようにザフトのMSは近付けば艦艇を落とせるという状況ではなくなっていた。
MA隊や航宙機隊でもMS相手の無理なドッグファイトは避け、一撃離脱に努める。
敵艦隊への攻撃を目標にするなどをして高い戦果を挙げている。
特にザフトの艦艇はMSの搭載を優先している船が多かったため、連合の艦艇に比べ火力はともかく武装が少なく、連合のMA、航宙機部隊に接近された場合は有効的な防衛射撃ができず大きな被害を負う場面が多々見られた。
結局のところ宇宙での戦いは地上ほど長続きせず、ザフトの新型MSと精鋭部隊は奮闘したが元よりMSというアドバンテージと序盤の混乱ボーナスの尽きた現状では数でも質でも上回っている連合艦隊には敵わず、連合のMA、航宙機部隊に少なくない被害を与えながらも11月20日はL1宙域から撤退することとなる。
しかし、ザフトもただでは終わらず、撤退する際に世界樹要塞の爆破という暴挙に打って出る。
これは敵の要塞利用を防ぐとともに撤退する際の援護のためであった。
図らずとも世界樹は原作とは違った形で崩壊することとなる。
連合は爆破の余波による被害もあり、追撃を断念。
ここにL1戦役と名付けられる戦いは一応は連合の勝利で幕引きとなった。
なおこの戦いで大洋連合所属のアムロ・レイ少尉がMSガンダムにてローラシア級3隻、ナスカ級1隻、MS輸送艦2隻にMS多数を含む大戦果を挙げ、連合諸国から幾つもの勲章と白い流星の二つ名をつけられることとなる。
逆にザフト側からは白い悪魔、悪魔超人などの名で恐れられ、ある兵士の証言ではジン12機とナスカ級一隻が3分経たずで全滅したと言われている。
プラント本国では宇宙・地上の両方での敗北から民衆からの突き上げと議会の信用が揺れる羽目になり、議員たちはこれらへの対策と今後への対策に奔走することとなる。
そんな中のCE70年12月17日。ザフトは一つの情報を手に入れる。
L3宙域のとある大西洋コロニーにて連合の新型MSが開発中という情報を。
561: トゥ!ヘァ! :2017/01/03(火) 19:13:44
原作よりも早めにシグーディープアームズの開発と試験ができたためビーム兵器に関してはCE式のだが早められている。
とは言え未だ大型であり、ビームライフルやサーベルほどの小型化はできていない。
現状ビーム兵器を搭載しているのディープアームズ、ジン・カノーネ、ラゴゥ、ラゴゥ・ハイマニューバ。
ミノフスキー粒子に関しては完全に手探り状態。
大洋の新硫黄島要塞(ア・バオア・クー相当)を様子見に攻撃した際に兵器の機器が謎の不調になり、大洋の逆撃で大きな被害を受けたこと。
どうにか回収できたザニーやキャノンの残骸から回収した融合炉の調査の際の周辺機器の異常、拙いながらも連合国へ築いた諜報網(殆ど親ザフト国家の諜報網に便乗)から核融合に重要で既存の機器に異常を起こす謎の何かが存在しているところまでは勘付いている。
が、それが未知の粒子であり、未知の理論だというところまではまだ詳しいことは不明のままである。
なお今回話に出てきたエチオピア方面軍司令官アーノルド・ホルムスは白銀の意志アルジェヴォルンにて登場した敵軍の将校。階級は中佐。
大洋が遂にジムをロールアウト。
地上では先行量産型の陸戦型ジムと水中用MS対策として同時並行で開発していたアクアジムが生産されており、既にそれなりの数が出そろっている。
他の連合諸国にも事前に追加生産したザニーやガンキャノンの初期型などを配っているので鹵獲したジンなどから解析した技術やデータも合わさり年始あたりからは徐々に各国のMSの試験機が見られてくる予定である。
この世界ではジャンク屋ギルドというのは各国のジャンク利権調整組織であり、決定的な権力は有していない。
一応は各国ご贔屓のジャンク屋企業(殆どひも付きか国有企業や大企業の一部門)が規模の大きさから相応の影響力を有している。
登録するとそれぞれの国から依頼が下りてきたり、一部サービスで割引が受けられたりする。
有名企業はBUのブッホ・ジャンク社、大洋の三菱ジャンク回収部門、大西洋のアズラエル・ジャンクカンパニー、東アジアの鋼鉄清掃、AEUのコーナー・リサイクルサービス、新ソ連のテクノクラート・ジャンクサービスなど。
そんな中マルキオ導師を始めとする幾つかの団体はジャンク屋ギルドから大国の影響力をできるだけ廃したいと考えているが、そもそも資金元の殆どが六大国からなので実現していない。
近頃は無登録で勝手にジャンクを漁るジャンク屋モドキの海賊や戦場後で勝手に自国の兵器の残骸を持ち去る自称フリーのジャンク屋などが蔓延り、治安の悪化が懸念されている。
その手の者たちはザフト陣営へと物資を有料で流したり、ジャンクを販売しているが大規模な組織として動いているわけではない。
なお傭兵なども世界規模で管理するため六大国出資の下で傭兵ギルド(レイヴンズアーク)なるものが設立されており、多くの傭兵やPMCなどはここに登録している。
一部の非登録者傭兵なども存在しているがその多くは中東などの紛争地域を中心に動く法的にグレーかブラックな連中である。
なおその手の連中と一部の脱退者が違法ジャンク屋と共にザフト陣営に参加しているが、無法者が多いので当のザフトでも扱いに手を焼いている。
562: トゥ!ヘァ! :2017/01/03(火) 19:14:22
連合
大洋の開発した初のMS。
元から対プラント戦を予想し、研究と開発進めていたため原作の機体よりも性能や安定性が良い。
性能的に旧ザク程度であり、機動性でジンに劣る。
基本的なMSの運用データを取るために開発されたが、戦況の悪化に伴い泥縄ながら量産されることとなる。
武装は180mmキャノン マシンガン バズーカ ヒートサーベル 対MSナイフ シールド
大洋が開発した二機種目のMS。元ネタはオリジンのガンキャノン。
ザニーと比較して重装甲・重武装・低機動。
元からザニーとの連携を考慮されている機体であり、単独で運用することは想定していない。
これは機動力が低いためオリジンで起きたスミス海の虐殺のようなことを防ぐためでもある。
出力や装甲を除けば性能的にはザウート以上ジン未満。
重装甲な機体のデータを取るために開発されたがこちらも戦況の悪化に伴い量産されることなった。
武装は肩の240mmキャノン砲 マシンガン シールド 対MSナイフ
大洋の開発した量産MS。
性能、整備性、生産性全てを高い基準で満たしながらビーム兵器の標準装備に成功している傑作機。
また基礎性能が良く、発展の余地が多く残っているため様々な派生機が誕生した。
性能はジン以上で装備の差でシグー以上。
武装はビームスプレーガン マシンガン バズーカ 180mmキャノン ビームサーベルビームスピア 対MS用ナイフ 頭部バルカン シールド
563: トゥ!ヘァ! :2017/01/03(火) 19:15:02
陸戦仕様のジム。先行量産タイプでもある。
アフリカの決戦では大洋の主力MSとなった。
性能的には地上に適応させたジムといった感じであるが、大気圏内の重力下で動かすこと前提にしているため関節などがジムと比べ強化されている。
バクゥ相手に機動性で劣りながら武装の威力とパイロットの腕も合わさり激戦を繰り広げた。
武装にスプレーガンから地上用に収束率を高め、連射性を下げ、モード選択をなくしたビームガンがある。
武装はビームガン マシンガン 180mmキャノン バズーカ ビームサーベル 対MSナイフ 頭部バルカン シールド
大洋が陸戦型ジムと同時並行で開発した水陸両用MS。
原作では色々問題のあった機体だがこちらではちゃんと仕上げられている分だけ完成度が高い。
性能的にジンワスプやグーン以上だが水中での機動性でグーンやゾノに負ける。
武装は多目的ミサイルランチャー(魚雷発射機能あり) ビームピック 魚雷ポッド ハンドアンカー
一足早く出てきたガンキャノンの量産型。
こちらでは色々性能不足だったガンキャノンの正式量産仕様といったところである。
固い装甲。高い火力。ジンに劣らない運動性と無難以上に仕上がっている。
武装はビームスプレーガン マシンガン 二連240mmキャノン砲 頭部バルカン 対MSナイフ シールド
大洋の開発した次世代MSの実用試験機。
戦艦の主砲並の威力を持つビーム兵器、疑似的な空中戦すら可能な推力、生半可な実弾兵器は通さない新素材装甲。
大洋の持てる技術のすべてをつぎ込み開発された。
初めから実戦に投入されることまで考えられていたため、試験機だがその安定性は極めて高い。
実証データを集めるため数機ほど生産されている。
そのうち幾つかは実戦に投入された。アムロ・レイ少尉の二号機やヤザン・ゲーブル少尉の一号機、ユウ・カジマ少尉の三号機などが有名である。
武装はビームライフル ビームサーベル ガンダムハンマー ビームスピア ハイパーバズーカ 頭部バルカン シールド
564: トゥ!ヘァ! :2017/01/03(火) 19:16:12
SEED Reに登場したラゴゥの強化機体。
スラスターを追加し、機動性を向上。試作兵装であるビームファングを頭部に装備しており、同じく試作品であるヒートウィップを動物で言う尻尾の部分として装備している。
ヒートロッドのように敵に巻き付け高圧電流を流すことが可能であり、先端がアンカー状になっているため、相手を引き寄せるまたは転ばせるなどのトリッキーな動きも可能である。
機動性を上げ過ぎた結果操縦性が犠牲になっており、火器管制と機体操縦を分ける羽目になってしまった。
武装は二連ビーム砲 ビームファング ヒートウィップ
原作よりも早く開発され、更に原作違い数多く生産されている機体。
武装は原作と大体同じだが量産に当たり両肩のビーム砲の冷却システムを改善。
安定して連続したビームを撃てるようになった。
また専用の武装であったレーザー重斬刀は改良が重ねられビーム重斬刀に名称を変更。
燃費を改善し、他の機体にも装備できるようになった。
武装は両肩のビーム砲二門 重突撃銃 ビーム重斬刀
シグーのスラスターを増やし機動性を強化した機体。
大よそジン・ハイマニューバと同じ改修だが複雑な機構や新技術などを用いていないため整備員やベテランパイロット勢には好まれている。
武装は重突撃銃(銃剣付きもある) バズーカ 大型ミサイル ミサイルランチャー 特化重粒子砲 脚部装着型三連ミサイルランチャー シールドガトリング 重斬刀 軽残刀 ビーム重残刀
ジンを改修した重装機。
左肩に一門のビーム砲が装備されており、これは特化重粒子砲を基に火力と燃費を改善した装備。
また遠距離戦を想定しているため光学センサーの類も強化されている。
武装は肩部ビーム砲 重突撃銃 軽斬刀 脚部装着型三連ミサイルランチャー ビーム重斬刀
565: トゥ!ヘァ! :2017/01/03(火) 19:16:47
大洋の誇る白いエース。敵からの白い悪魔呼ばわりされている。
年齢は20歳
母親にいつも苦労ばかりかけている父親と口論になり殴り合いの大喧嘩の末、家出同然で前々から考えていた士官学校の扉をたたいた少年。
元は航宙機パイロットであったが、プラントとの間に戦争が勃発した後にいきなり上層部から呼び出されてMS隊に配属となった。
本人は不思議がっていたがどうやらMS乗りとしての適性があったようで本人の機械好きも合わさりMSに夢中となる。
後に数少ないガンダムパイロットに選ばれるが、その機体を開発したのが自分の喧嘩別れした父親だと知って複雑な気分だったとか。
大洋にて初のMS隊を指揮した男であり、MS教導隊の隊長でもある。
大洋連合におけるMS開発に初期から関わっており、今広まっている数々の動作パターンは彼等教導隊が作り出したものである。
月のグリマルディ戦線、アフリカ戦線など実戦経験も豊富である。
誰が呼んだがミスターダンディ MSで投げ技を使った人
カイ・キタムラ大尉 サウス・バニング中尉 アムロ・レイ少尉 ヤザン・ゲーブル少尉 ハジメ・アラシヤマ(嵐山 一)少尉 アキヒト・ササハラ(笹原 明人)以上6名が映った初期教導隊の写真は世界中の戦史の授業で取り扱われるほどに非常に有名である。
大洋の野獣と呼ばれた男。オールドタイプ最強候補とも言われる。
そのNTとはまた違った超人的な操縦テクニックと耐G能力が非常に有名であり、機体の性能を極限まで引き出せる人物の一人である。
軍内でもヤンチャで有名な人物だったがバニング中尉の下に配属されてからは前ほどの無茶ぶりは鳴りを潜めた。
キタムラ大尉、バニング中尉は彼が頭の上がらない数少ない人物である。
超人的な話やヤンチャな話ばかりが取りだたされ非常に危険な人物に思われがちだが、本人は至ってフランクであり、面倒みよく彼の部下からは評判がいい。
教導隊時代でも年下のアムロ少尉やハジメ少尉、明人少尉などの食事をおごったり、遊びに連れて行ったりなど面倒を見ていた。
566: トゥ!ヘァ! :2017/01/03(火) 19:17:22
大洋のベテランMS乗り。MS開発初期から関わっている人物。
彼の軍歴は大洋、敷いては連合諸国においてのMS開発史でありカイ・キタムラ氏と同じく戦史においてよく取り扱われる人物である。
連合のMS乗りからは敬意をこめて「大洋のロートル」の名で呼ばれている。
なお彼の扱きは非常に厳しいことで有名である。
通称ストーム1。 歩兵上がりのMSパイロットであり、元は特戦群所属のナチュラル人外。
初期教導隊メンバーの中では唯一被撃墜記録を持つ。
その回数は3回。少ないように感じるがその記録が可笑しい。
三回のうち、二回は地上で一回は宇宙。そのうち最も有名なのがアフリカ決戦の際に殿部隊を務めての話であろう。
彼は殿を務めている時に味方を庇い機体の足がやられてしまい、時間稼ぎのため味方を先に行かせ一人で奮闘。最終的に機体は撃破されたが本人は脱出。
その後夜中になるまで近場の岩場に隠れ、夜になってからの行動するという動きを計3日ほど過ごした。
そして3日目の夜に彼はザフトの駐屯地に潜り込み爆薬を盗み出し格納庫と燃料と宿舎
を爆破。
その際にフル充電されているバッテリーごとジン・オーカーを盗み出し逃走。
敵の混乱に便乗する形ながら近場の味方陣地まで盗んだ機体で帰還したのである。
因みにこのザフト駐屯地にくるまで大よそ50kmほどである。
さらりとコーディネイター用OSの機体を操縦しているが教導隊員ならお手の物という言葉を残している。
これに対しアムロ少尉や笹原少尉は「確かに教導隊にはコーディOS搭載MSの操縦も訓練内容に入っているが実際に操縦してここまで来れるかというと難しい」と揃って発言している。
因みに残り二回においても大体似たような伝説を築き上げている。
なお上層部が特戦群から抜いてまで彼を教導隊に配属したのはこの何が何でも生還する能力のためだったという噂がある。
初期教導隊で唯一の転生者。因みに二回目で一回目は憂鬱。
本家大陸seedの方の記憶はないのはご了承ください。
戦闘機乗り上がりのMSパイロット。
本人はこんなビッグメンバーの中に放り込まれて戦々恐々していたそうだが、人は慣れる生き物であるので一月もせずに慣れたそうな。
よく知らない人々には初期教導隊メンバーで最も影の薄い男と言われることもあるが彼を良く知る人々やエースから彼もまた教導隊のMS乗りと言われている。
彼の特技はヤザン少尉とはまた別ベクトルで機体の限界を引き出すことであり、また変態的なマニューバを作ることで有名(ザニーで空中三回転。ガンキャノンで空中一回点して砲撃でバクゥ撃破)
彼自身は謙虚で他のエースと比べ自分はまだまだと謙遜しているが他から見れば十分人外の領域であり、そもそもこの教導隊メンバーに普通についていけている時点で腕前のほどはお分かりであろう。
彼を一躍有名にしたのは大洋の開発した可変MSの一つZガンダムでの試験においてだろう。
初試験において本来まだ予想していなかった最高速度からのMS形態への変形、そしてそのまま戦闘行動への以降という神業を披露。
この機動は後に笹原マニューバと名付けられることとなり、かの大西洋連邦のエース
グラハム・エーカー大尉のグラハム・スペシャルの参考にされたことで有名である。
アムロ少尉曰く「可変機においての機動なら俺以上だろう」というコメントをもらっている。その時の笹原少尉は恐縮しながらどこか嬉しそうだったとの証言がある。
なお教導隊の時の縁でアムロ少尉や嵐山少尉とは生涯の友人となった。
567: トゥ!ヘァ! :2017/01/03(火) 19:19:12
投下終了です
プラント上層部「負けた…まだ原作よりは余裕あるけどこの損失は痛い…きつい…休みが欲しい…」
民衆「ああぁ!?負けてるやんけ!!何やってんの議員たち!!」
最終更新:2023年11月05日 15:48